2023年03月19日
足元の冷え対策に電熱ソックスは有効か?
林業の現場は屋外のため、当然オフィスのような冷暖房は無く、暑さ・寒さが厳しい環境です。今回は寒さについて取り上げようと思いますが、「寒ければ服を重ね着すれば良いだけじゃないの?」と思うかもしれません。確かに、服を重ね着することで、ある程度寒さは防げますが、手足の、特に足の指先だけは、冷えて温まらないことがあります。これはオフィスで仕事をする、特に冷え性の女性の方にも、共感していただけると思います。
私も典型的な冷え性で、毎年冬になると、手はアカギレ、足はシモヤケは当たり前で、冷えると指が真っ白になるレイノー現象も起きるほどです。そんな体質であるにもかかわらず、真冬は雪が積もっている所を「ズボズボ」踏み込みながら仕事をしているため、足の指先が冷えすぎて、痛くてたまりません。
そこで、私は足元の冷え対策として、一回り大きめの長靴を選び、ソックスを三重にして履いています。ちなみに、夏場は底敷きを入れてかさ上げし、二重ソックスにしています。
しかし、ソックスの重ね履きだけでは、到底間に合わないほど冷えるので、私は三重ソックスにカイロを貼っています。ドラッグストア等で売っている、足の甲(指先の上)に貼るタイプのカイロ(桐灰)がお勧めです(下リンク参照)。
「貼るカイロ・ミニ」の方が量が多くて安かったので、一時期それを足の指先に貼っていましたが、足に貼る設定になっていないためか、あまり温かくならないので、やめました。それに、足に貼るカイロは、1袋2枚入り(両足用)なので、意外とお得だということに気付いたためでもあります。
ちなみに、カイロを貼るのは「ソックスとソックスの間」が良いのか、「ソックスの一番外側」が良いのかについては、「ソックスの一番外側」の方が良いと思います。「ソックスとソックスの間」の方が肌に近く、熱を感じやすいのですが、たまにカイロが熱くなりすぎる場合があるのと、圧着により指先が痛くなることがあります。また、そういった際にカイロをはがすにも、ソックスを1枚脱ぐ必要があり、手間です。「ソックスの一番外側」に貼っても、発熱すれば温もりを感じるし、意外と接着力があるため、靴との摩擦でズレることも少ないです。
そんな足に貼るカイロですが、積雪の中を「ズボズボ」踏み込みながらという環境下では、三重ソックスにカイロを貼っても、足がガチガチに凍ります。非常に不思議なのですが、そういう環境下では、長靴を脱いでカイロを触ってみても、全く熱を発していませんでした。山を下りて、仕事帰りにスーパーで買い物をする頃になって、ようやくポカポカしてきます。カイロ自体は発熱しているが、その熱を奪い取るほどの寒さなのか、それとも、寒すぎる環境下ではカイロが発熱しないのか・・・。
三重ソックスにカイロでもダメで、私の足のシモヤケは、第一段階の赤い腫れ(カユミ)から、第二段階の紫色(痛み)へと進行していきました。「このままだと足が凍傷になり、仕事ができなくなる」と危機感を覚えた私は、ネットで「電熱ソックス」というものを見つけて、早速買いました。
【電熱ソックスを履いた状態】
この電熱ソックスは、私がAmazonのjiusenhuiというストアで買ったもので、この記事を書いている2023年3月現在は在庫切れになっています。これから書く内容は、あくまで私が買った電熱ソックスに限っての話になりますが、皆さんがネットで電熱ソックスを購入する際の参考にしていただければ幸いです。
電熱ソックスは、足の指先付近に電熱線(ヒーター)が内蔵されており、USB充電式のバッテリーを、電熱線から延びるケーブルとつなぐことで、熱を発します。
【上:充電中のバッテリー、下:バッテリーをケーブルとつないでソックスを加熱中】
バッテリーはソックスの外側に付いているポケットに、左右それぞれ収納します。
【左:バッテリーをポケットに半分ほど収納した状態、右:完全に収納した状態】
この電熱ソックスは、バッテリーを取り外しておけば、洗濯機でも洗えます(電熱線やケーブルは取り外しができないので、そのままにして洗いましたが、問題なく作動しました)。
それでは、肝心の「実際に雪の中で使ってみて温かかったか」、「どれくらいバッテリーは持つのか」について、書いていきます。結論から言うと「温かさはあまり感じないが、キンキンに冷えるのは防げる。低温の設定にすれば、仕事時間(約8時間)は持つ。」といったところです。
詳しく説明していくと、まず温度設定が「高温」、「中温」、「低温」の3段階あります。Amazonのサイトだと「高温:5時間(3.5時間)、中温:7時間(5時間)、低温:14時間(7時間)」持続すると書かれてあります。なぜ2種類の時間を書いているのかというと、サイトの上の方の商品説明欄と下の方の商品説明欄の記載内容が違っているからです。また、取扱説明書では「高温:5〜6時間、中温:7〜8時間、低温:10時間」が目安使用時間と書かれてあります。説明に統一感がなく、また不自然な日本語や間違った説明もあり、こういう海外製の安い商品は信頼できないですね。実際のところは、「高温:約4.5時間、中温:約5.5時間、低温:約8.5時間」持ちました。山で昼休み等も含めて8時間程度過ごすことを考えると、低温の設定にせざるを得ませんね。裏技として、電熱ソックスを洗い替えを含めて2足買っておいて、午前と午後でバッテリーを付け替えると、高温や中温でも8時間持ちます。ただ、実際に雪の中で使った体感として、高温、中温、低温の温かさは若干違う程度で、高温だからといって、雪の中でめちゃくちゃ温かい訳ではなく、また低温だからといって、足がキンキンに冷える訳でもないので(少しは冷えるが、何もしないよりは断然マシなので)、1足買って低温で使うという選択もアリと言えます。
【左:高温(青いランプが3つ点灯)、右:低温(青いランプが1つ点灯)】
バッテリー上部に電源ボタンがあり、それを押すことで温度の設定を変えることができ、長押しすることで電源をONにしたりOFFにしたりできます。
※ Amazonのサイトや取扱説明書では、電源ボタンを2回押して、電源をONにすると書かれてありますが、それは間違いで、正確には長押しです。
充電時間(ゼロから満充電)はAmazonのサイトでは3〜4時間(5時間)、取扱説明書では5時間と書かれてありますが、実際は約8時間もかかりました。充電中は青いランプが3つ点滅し、終わると点灯に変わるのですが、なかなか終わらないので、充電する際は、毎回電気代が心配になりました(実際はたいした額ではないと思いますが)。ちなみに、充電しながら加熱はできないようです。
参考までに、「高温、中温、低温」の発熱持続時間と充電時間について、Amazonのサイトと取扱説明書と実際の計測時間を比較した表を下に載せておきます。
履き心地については、足のサイズが小さい人にとっては、少し大きめだと思いますが、使えないことはないです。生地が分厚くて、丈が長いので、少々履きづらいです。ソックスを履いた後にバッテリーを装着すると良いと思います。収納したバッテリーについては、少々重さや違和感はありますが、活動していると気にならなくなります。ただ、あぐらをかいて座ると、バッテリーが当たるのが気になります。
私はソックスの底部と上部の両面に電熱線がある(両面発熱)タイプのものを買いました。値段が安い物は「底部のみ発熱」の場合があるので、温かさを考慮すると両面発熱がお勧めです。私が買った電熱ソックスに近い両面発熱タイプのものを、参考までに貼っておきます。
以上、足元の冷え対策について、紹介しました。電熱ソックスは滅茶苦茶温かい訳ではないですが、冬の作業現場(特に積雪時)の強い味方になると思います。是非、皆さんも試してみてください。
※ 記事一覧はこちら
私も典型的な冷え性で、毎年冬になると、手はアカギレ、足はシモヤケは当たり前で、冷えると指が真っ白になるレイノー現象も起きるほどです。そんな体質であるにもかかわらず、真冬は雪が積もっている所を「ズボズボ」踏み込みながら仕事をしているため、足の指先が冷えすぎて、痛くてたまりません。
そこで、私は足元の冷え対策として、一回り大きめの長靴を選び、ソックスを三重にして履いています。ちなみに、夏場は底敷きを入れてかさ上げし、二重ソックスにしています。
しかし、ソックスの重ね履きだけでは、到底間に合わないほど冷えるので、私は三重ソックスにカイロを貼っています。ドラッグストア等で売っている、足の甲(指先の上)に貼るタイプのカイロ(桐灰)がお勧めです(下リンク参照)。
【N310】【メール便で送料無料 ※定形外発送の場合あり】小林製薬株式会社桐灰カイロ 足の冷えない不思議な足もとカイロ 甲にはるつま先(くつ下に貼るタイプ) 黒5足分【1062】【224/30】 価格:528円 |
「貼るカイロ・ミニ」の方が量が多くて安かったので、一時期それを足の指先に貼っていましたが、足に貼る設定になっていないためか、あまり温かくならないので、やめました。それに、足に貼るカイロは、1袋2枚入り(両足用)なので、意外とお得だということに気付いたためでもあります。
ちなみに、カイロを貼るのは「ソックスとソックスの間」が良いのか、「ソックスの一番外側」が良いのかについては、「ソックスの一番外側」の方が良いと思います。「ソックスとソックスの間」の方が肌に近く、熱を感じやすいのですが、たまにカイロが熱くなりすぎる場合があるのと、圧着により指先が痛くなることがあります。また、そういった際にカイロをはがすにも、ソックスを1枚脱ぐ必要があり、手間です。「ソックスの一番外側」に貼っても、発熱すれば温もりを感じるし、意外と接着力があるため、靴との摩擦でズレることも少ないです。
そんな足に貼るカイロですが、積雪の中を「ズボズボ」踏み込みながらという環境下では、三重ソックスにカイロを貼っても、足がガチガチに凍ります。非常に不思議なのですが、そういう環境下では、長靴を脱いでカイロを触ってみても、全く熱を発していませんでした。山を下りて、仕事帰りにスーパーで買い物をする頃になって、ようやくポカポカしてきます。カイロ自体は発熱しているが、その熱を奪い取るほどの寒さなのか、それとも、寒すぎる環境下ではカイロが発熱しないのか・・・。
三重ソックスにカイロでもダメで、私の足のシモヤケは、第一段階の赤い腫れ(カユミ)から、第二段階の紫色(痛み)へと進行していきました。「このままだと足が凍傷になり、仕事ができなくなる」と危機感を覚えた私は、ネットで「電熱ソックス」というものを見つけて、早速買いました。
【電熱ソックスを履いた状態】
この電熱ソックスは、私がAmazonのjiusenhuiというストアで買ったもので、この記事を書いている2023年3月現在は在庫切れになっています。これから書く内容は、あくまで私が買った電熱ソックスに限っての話になりますが、皆さんがネットで電熱ソックスを購入する際の参考にしていただければ幸いです。
電熱ソックスは、足の指先付近に電熱線(ヒーター)が内蔵されており、USB充電式のバッテリーを、電熱線から延びるケーブルとつなぐことで、熱を発します。
【上:充電中のバッテリー、下:バッテリーをケーブルとつないでソックスを加熱中】
バッテリーはソックスの外側に付いているポケットに、左右それぞれ収納します。
【左:バッテリーをポケットに半分ほど収納した状態、右:完全に収納した状態】
この電熱ソックスは、バッテリーを取り外しておけば、洗濯機でも洗えます(電熱線やケーブルは取り外しができないので、そのままにして洗いましたが、問題なく作動しました)。
それでは、肝心の「実際に雪の中で使ってみて温かかったか」、「どれくらいバッテリーは持つのか」について、書いていきます。結論から言うと「温かさはあまり感じないが、キンキンに冷えるのは防げる。低温の設定にすれば、仕事時間(約8時間)は持つ。」といったところです。
詳しく説明していくと、まず温度設定が「高温」、「中温」、「低温」の3段階あります。Amazonのサイトだと「高温:5時間(3.5時間)、中温:7時間(5時間)、低温:14時間(7時間)」持続すると書かれてあります。なぜ2種類の時間を書いているのかというと、サイトの上の方の商品説明欄と下の方の商品説明欄の記載内容が違っているからです。また、取扱説明書では「高温:5〜6時間、中温:7〜8時間、低温:10時間」が目安使用時間と書かれてあります。説明に統一感がなく、また不自然な日本語や間違った説明もあり、こういう海外製の安い商品は信頼できないですね。実際のところは、「高温:約4.5時間、中温:約5.5時間、低温:約8.5時間」持ちました。山で昼休み等も含めて8時間程度過ごすことを考えると、低温の設定にせざるを得ませんね。裏技として、電熱ソックスを洗い替えを含めて2足買っておいて、午前と午後でバッテリーを付け替えると、高温や中温でも8時間持ちます。ただ、実際に雪の中で使った体感として、高温、中温、低温の温かさは若干違う程度で、高温だからといって、雪の中でめちゃくちゃ温かい訳ではなく、また低温だからといって、足がキンキンに冷える訳でもないので(少しは冷えるが、何もしないよりは断然マシなので)、1足買って低温で使うという選択もアリと言えます。
【左:高温(青いランプが3つ点灯)、右:低温(青いランプが1つ点灯)】
バッテリー上部に電源ボタンがあり、それを押すことで温度の設定を変えることができ、長押しすることで電源をONにしたりOFFにしたりできます。
※ Amazonのサイトや取扱説明書では、電源ボタンを2回押して、電源をONにすると書かれてありますが、それは間違いで、正確には長押しです。
充電時間(ゼロから満充電)はAmazonのサイトでは3〜4時間(5時間)、取扱説明書では5時間と書かれてありますが、実際は約8時間もかかりました。充電中は青いランプが3つ点滅し、終わると点灯に変わるのですが、なかなか終わらないので、充電する際は、毎回電気代が心配になりました(実際はたいした額ではないと思いますが)。ちなみに、充電しながら加熱はできないようです。
参考までに、「高温、中温、低温」の発熱持続時間と充電時間について、Amazonのサイトと取扱説明書と実際の計測時間を比較した表を下に載せておきます。
履き心地については、足のサイズが小さい人にとっては、少し大きめだと思いますが、使えないことはないです。生地が分厚くて、丈が長いので、少々履きづらいです。ソックスを履いた後にバッテリーを装着すると良いと思います。収納したバッテリーについては、少々重さや違和感はありますが、活動していると気にならなくなります。ただ、あぐらをかいて座ると、バッテリーが当たるのが気になります。
私はソックスの底部と上部の両面に電熱線がある(両面発熱)タイプのものを買いました。値段が安い物は「底部のみ発熱」の場合があるので、温かさを考慮すると両面発熱がお勧めです。私が買った電熱ソックスに近い両面発熱タイプのものを、参考までに貼っておきます。
価格:3,980円 |
以上、足元の冷え対策について、紹介しました。電熱ソックスは滅茶苦茶温かい訳ではないですが、冬の作業現場(特に積雪時)の強い味方になると思います。是非、皆さんも試してみてください。
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