2023年03月17日
肩関節脱臼、その結果・・・
先日、急傾斜地で間伐をしていました。玉切り・枝払いを終え、次の木に向かおうとしたところ、茶色い砂地の(ザレた)谷がありました。渡ろうとしたところは、比較的平たんだったため、大丈夫だと思い踏み込んだところ、滑って仰向けに転びました。手をついて止まろうとしましたが、急傾斜なザレ場でつかまるところも無いため、そのままどんどん滑っていき、何かに当たったか定かではないですが、一瞬右肩に痛みが走りました。そして、およそ15mほど滑ったところで、自分が間伐した木(谷に落ちたので、後で処理しようと思っていた木)にひっかかり、無事に止まることができました。チェーンソーも転がりましたが、同じく木にひっかかり、止まりました。
止まったはいいものの、右肩の痛みがひどく、5分ほどその場を動けず、何とか安全な場所へ移動しましたが、「これは休んでいても痛みが取れそうにない」と判断し、同僚に助けを求めました。荷物とチェーンソーを同僚に持ってもらい、転倒に注意しながら下山しました。まだ自力で歩けて下山できたから良かったのですが、山奥(普通に歩いて30分程度かかる所)だったので、担架で運び出してもらうとなると、相当大変だったと思います。
同僚の運転で病院に向かい、診察の結果、肩関節脱臼でした。肩関節脱臼とは、腕を後ろに持っていかれるような強い力が加わり、肩の関節が外れることです。(※ 赤字箇所は関東労災病院HPの記事「https://kantoh.johas.go.jp/column/2021031904.html」を参考にしました。)
痛みがとても強く、動かしていなくてもジワンジワンと痛みました。痛みがどんな感じか表現するのが難しいですが、筋肉がつった(痙攣した)時の強い痛みがずっと続いている感じです。脱臼は腕を適切に引っ張れば治る(肩の関節が元の位置に戻る)のですが、腕を引っ張る時の痛みに耐えきれなかったため、いったん休止し、麻酔の注射を打ちました。注射後は多少は痛みがあるものの、それほどでもなくなり、再度腕を引っ張ると、「コツ」っと鈍い小さな音がし、すんなりと元に戻りました。
これで痛みが消えて、明日から普通に仕事に戻れるのならいいのですが・・・。脱臼は「ハメれば大丈夫」みたいな軽い怪我のイメージがありましたが、どうやらそんな甘いものではないようです。
強い痛みは治まりましたが、腕を動かすと痛みがあり、上に上げることはまだできません。その前に、腕を動かしてはいけないようです。というのも、肩の関節には関節包という、関節が外れるのを防ぐ役割を果たす組織があるのですが、脱臼するとその関節包が損傷するため、3週間は三角巾等により腕や肩を固定し、関節包を回復させる必要があります。もし固定をせず、無理して腕や肩を使う動作をしてしまうと、関節包が元通りに治らず、脱臼を繰り返しやすくなります。これが脱臼は癖になると言われるゆえんです。(※ 赤字箇所は関東労災病院HPの記事「https://kantoh.johas.go.jp/column/2021031904.html」を参考にしました。)
三角巾等での固定や片方の腕(特に利き腕の右)が使えないことは、日常生活において大変不便です。そして、3ヶ月は重い物を持つ等の重労働は控えた方が良いようです。林業はその作業のほとんどが重労働であるため、仕事は休まざるを得ません。労災となり、休業補償はもらえると思いますが、職場の方に労災の手続き等の面で、苦労をかけることになります。また、個人的に申し込んでいたマラソンの大会も棄権となり、走る練習も休止(歩きに変更)せざるを得ません。脱臼により受けた損失は、とても大きく感じます。
最近疲れが溜まっているのを自覚していましたが、まあ大丈夫だろうと思い、仕事には出ていました。やはりその微妙な無理がたたったのかもしれません。神様に「こいつを休ませるには怪我をさせるしかない」と思われ、強制的に休みを取らされたのかもしれません。これを機に心身を休ませて、また思い切り働ける日が来るよう、日々過ごしていこうと思います。
※ 記事一覧はこちら
止まったはいいものの、右肩の痛みがひどく、5分ほどその場を動けず、何とか安全な場所へ移動しましたが、「これは休んでいても痛みが取れそうにない」と判断し、同僚に助けを求めました。荷物とチェーンソーを同僚に持ってもらい、転倒に注意しながら下山しました。まだ自力で歩けて下山できたから良かったのですが、山奥(普通に歩いて30分程度かかる所)だったので、担架で運び出してもらうとなると、相当大変だったと思います。
同僚の運転で病院に向かい、診察の結果、肩関節脱臼でした。肩関節脱臼とは、腕を後ろに持っていかれるような強い力が加わり、肩の関節が外れることです。(※ 赤字箇所は関東労災病院HPの記事「https://kantoh.johas.go.jp/column/2021031904.html」を参考にしました。)
痛みがとても強く、動かしていなくてもジワンジワンと痛みました。痛みがどんな感じか表現するのが難しいですが、筋肉がつった(痙攣した)時の強い痛みがずっと続いている感じです。脱臼は腕を適切に引っ張れば治る(肩の関節が元の位置に戻る)のですが、腕を引っ張る時の痛みに耐えきれなかったため、いったん休止し、麻酔の注射を打ちました。注射後は多少は痛みがあるものの、それほどでもなくなり、再度腕を引っ張ると、「コツ」っと鈍い小さな音がし、すんなりと元に戻りました。
これで痛みが消えて、明日から普通に仕事に戻れるのならいいのですが・・・。脱臼は「ハメれば大丈夫」みたいな軽い怪我のイメージがありましたが、どうやらそんな甘いものではないようです。
強い痛みは治まりましたが、腕を動かすと痛みがあり、上に上げることはまだできません。その前に、腕を動かしてはいけないようです。というのも、肩の関節には関節包という、関節が外れるのを防ぐ役割を果たす組織があるのですが、脱臼するとその関節包が損傷するため、3週間は三角巾等により腕や肩を固定し、関節包を回復させる必要があります。もし固定をせず、無理して腕や肩を使う動作をしてしまうと、関節包が元通りに治らず、脱臼を繰り返しやすくなります。これが脱臼は癖になると言われるゆえんです。(※ 赤字箇所は関東労災病院HPの記事「https://kantoh.johas.go.jp/column/2021031904.html」を参考にしました。)
三角巾等での固定や片方の腕(特に利き腕の右)が使えないことは、日常生活において大変不便です。そして、3ヶ月は重い物を持つ等の重労働は控えた方が良いようです。林業はその作業のほとんどが重労働であるため、仕事は休まざるを得ません。労災となり、休業補償はもらえると思いますが、職場の方に労災の手続き等の面で、苦労をかけることになります。また、個人的に申し込んでいたマラソンの大会も棄権となり、走る練習も休止(歩きに変更)せざるを得ません。脱臼により受けた損失は、とても大きく感じます。
最近疲れが溜まっているのを自覚していましたが、まあ大丈夫だろうと思い、仕事には出ていました。やはりその微妙な無理がたたったのかもしれません。神様に「こいつを休ませるには怪我をさせるしかない」と思われ、強制的に休みを取らされたのかもしれません。これを機に心身を休ませて、また思い切り働ける日が来るよう、日々過ごしていこうと思います。
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