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2015年07月22日

【東京少女】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【東京少女】
東京少女.jpg

【出演者】
藤崎未歩:夏帆
宮田時次郎:佐野和真
ナナミ:福永マリカ
塩見篤史:近藤芳正
未歩の母:秋本奈緒美

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【感想】
本当に良い映画!
シンプルで面白い!
本当に単純だけど良い映画です!

久しぶりに良い作品でした。
シンプルな恋愛映画っていいですよね〜

本当は映画ではなくて、
BSで放送されたものらしいですが・・・

でも機会ありましたら一度見て欲しいです。
本当に分かりやすい面白い映画です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
女子高生の未歩はホテルのトイレにこもっていた。
理由は未歩の母が彼氏を紹介しようとしたから。
母は再婚しようとして、塩見に未歩を会わせた。
未歩の母は出版社で働いていた。
再婚予定相手は小説家の塩見。
未歩の将来の夢も作家であった。
未歩は塩見に言った。
「私反対だから。」
そう言うとそのホテルから去ろうとした。
エレベーターを使わずに、
非常階段で帰ろうとした未歩。
階段の上から携帯電話を落としてしまう。
下まで降りて携帯を探すが見つからない。

一方時次郎は出版社にいた。
出版社の担当に
「今回の掲載は見送らせてもらいます。」
「あなたの小説には自分というものがない。」
「明治というこの時代をひっくり返す、
 斬新な小説を私たちは望んでいるんです。」
落ち込んで帰ろうとする時次郎は、
出版社の階段を下りていた。
その時、時次郎の頭に携帯電話が落ちてきた。
明治時代の小説家である時次郎は、
携帯電話の存在なんて知らない。
とりあえず家に持ち帰った・・・

未歩は自分の携帯へ電話を入れるが、
電波が届かないとのアナウンス。
「電波が届かないってどこ?」
家に帰った未歩は再び電話を架けてみた。

一方で携帯電話を家に持ち帰った時次郎。
小説が掲載されずに落ち込んで、
満月の月を見上げていた。
その時拾った携帯電話が鳴った。
電話口から未歩の声。
「それ私の携帯なんですけど。」
「あなた誰ですか?」
「そこより、どこです?」
時次郎は答えた。
「宮田時次郎。」
「ここは東京市本郷区湯島。」
現代とは違う住所に未歩は言う。
「ふざけないで下さいよ。」
「いい加減なこと言わないで、
     ちゃんと教えて下さい。」
時次郎はそれに対して怒った。
「君のほうがよほど失礼だよ。」
「聞く耳を持たない生意気な女は嫌いだ。」
そんな時次郎に未歩も怒った。
「もう結構です。さようなら。」
そう言い電話を切った未歩。
切ったあとにあわてて電話を架けなおすが、
携帯電話だが繋がらなくなってしまった。

翌日未歩は時次郎の言った住所を探した。
しかし何処にも宮田という家はない。
しょうがなく未歩は携帯を鳴らすが、
電波が届かないとのアナウンス。

その夜再び携帯を鳴らした未歩。
すると携帯のコール音。
時次郎も驚き電話に出た。
電話に出た時次郎は素直に謝った。
「柄にも無く言い過ぎた。」
「すまない。許して欲しい。」
誠実な時次郎に未歩も謝った。
そして未歩はそんな住所がないと伝えた。
そう言われても同じ住所を伝える時次郎。
時次郎の返答に未歩は気がついた。
『ワームホール』
未歩が携帯を落としたのは赤坂のホテル。
時次郎がいた出版社も赤坂であった。
そして未歩は聞く。
「今の西暦は何年の何月何日ですか?」
時次郎は答えた。
「1912年の4月16日。」
未歩の住む世界は2008年。
時次郎はそれを聞いて言った。
「100年も先の話じゃないか?」
「からかわないでくれよ。」
そう言われて未歩はネットで、
1912年に起きた事件を調べた。
それはタイタニック号の沈没。
それを時次郎に伝えた未歩だが、
もちろん時次郎は信じなかった。
そのタイミングで電話は切れてしまった・・・

翌日時次郎は新聞でタイタニック号の沈没を知る。
未歩の言っていたことを信じ始めた時次郎。

数日後の夜道、月を見た未歩は気がついた。
「前繋がったときも月が出ていた。」
そして時次郎に電話すると繋がった。
電話に出た時次郎は言った。
「待っていたんだよ君の電話。」
「合っていたんだよ君の言ったこと。」
それに対して未歩は言った。
「やっと信じてくれました?」
「それより、月見えていますか?」
時次郎も月は見えていた。
そして時次郎が何をしているかを教えた。
時次郎は夏目漱石の門下生。
更に帝国大学の生徒。(今の東京大学)
それを聞いて未歩も夏目漱石の代表作を話した。
未歩の夢も空想小説家。
その話を真剣に聞く時次郎だった。
そして時次郎は聞いた。
「僕はどうなっているんだろう?」
「100年後僕は、
 小説家として大成しているんだろうか?」
「どんな短いものでもいい。」
「100年後の記録に僕の小説が残っていたら、
           とても自信が付くんだけど・・・」
未歩はそんな時次郎の話に共感した。
そんな話の途中で月に雲がかかった。
急いで携帯の扱い方を教えて電話を切った未歩。

未歩は現代で時次郎の記録を探した。
探しても時次郎の名前は出てこない。
そこで見つけたのは夏目漱石の門下生を書いた本。
書いたのは母の再婚相手塩見の本だった。
それを手に取った未歩は塩見のもとへ。
「漱石の弟子に、
 時次郎って言う人がいたと思うんですけど・・・」
しかし塩見は時次郎の記録はないという。
「残念だけど作家にはなれなったみたいだね。」
その話を聞いて塩見のもとを後にした未歩。

一方の時次郎は空想小説を書いていた。
そして出版社に持っていくが担当に否定される。
「これは小説ではない。」
「人の心は打つことはできない。」
「あなた自身の小説を書いてください。」

落ち込んでいた時次郎は、
その夜初めて未歩に電話した。
未歩は時次郎の将来を、
どう伝えたらよいか分からず悩んでいた。
電話が来て驚いた未歩。
そんな未歩に時次郎は言う。
「今日は何となく君と話したくて・・・」
「この前の話なんだけど、あれもういいや!」
「先の未来分かっちゃったら面白くないもんね。」
「これからも僕の未来は何も言わないで。」
月を見ながら2人は話をした。
その時家に帰ってきた母。
部屋の窓からそれを見ていた未歩。
母を送ってきたのは塩見。
塩見は母との別れ際にキスをした。
動揺した未歩は時次郎の電話を切った。
帰って来た母に美帆は言う。
「恥ずかしくないの?」
「外でキスなんかして?」
「お父さんも見てるよ!」
それに対して母は言った。
「お父さんが亡くなって、
 はじめての誕生日のこと覚えてる?」
「お父さんのいない誕生日なんてしたくないって。」
「でもその次の年も、
     またその次の年も誕生日はやってきて。」
「いつの間にかお父さんのいない誕生日が、
             平気に出来るようになって。」
「お父さんが私たちに、
    自分を忘れるように仕向けているかと思った。」
「亡くなった人にすがって生きていかないようにって!」
「生きている人間は、
  未来を見つめて生きていかなきゃ駄目だって・・・」
「きっとお父さんは私たちにそう言ってくれている。」
「未来を歩くってあなたの名前だって、
              お父さんが付けてくれたの。」
「私はそう信じている。」
しかし未歩は強がった。
「そんなの自分に都合の良い屁理屈じゃん。」

そして部屋に戻った未歩。
再び携帯が鳴った。
急に電話を切った未歩を心配して時次郎が架けた。
一生懸命未歩を励まそうとする時次郎。
未歩は言った。
「自分が言っていることが子供だって分かっている。」
そして母の再婚の話を時次郎に言った。
実の父親に対する思いも時次郎に話した。
時次郎は言った。
「分かるよその気持ち。」
「自分もお母さん亡くなっているから。」
時次郎の父も母が亡くなってから再婚していた。
「いくら自分の親だからって、
 子供が親を独り占めしたら駄目だって分かったんだ。」
「親にも親の人生があるんだからって・・・」
時次郎の話は未歩の心に届いた。
「なんだか行きたくなっちゃったな〜」
「そっちの世界。」
それを聞いて時次郎は提案した。
昼の月が出ているときにデートをしようと・・・
そしてデートの日付を決めた2人。
デート先は銀座に決定した。

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デートの日。
2人は互いの時代で待ち合わせ場所に向かった。
時代の違う同じ場所。
2人は老舗のお店で同じカレーを食べた。
もちろん携帯で話しながら・・・

そして時代の違う同じ道を散歩した。
現代でもある呉服屋を発見した2人。
時次郎は未歩に言った。
「待ってて。」
そう言った時次郎は呉服屋で手鏡を買った。
「100年後、
 必ずこの手鏡を取りに来る女性がいます。」
「それまでここに置かせてください。」
そう言って手鏡の裏に未歩へ宛て手紙を書いた。
店を出た時次郎は未歩に電話して言った。
「宮田時次郎から預かったものを、
          引き取りに来たって言って。」

それを聞いて美帆は店に入った。
「こちらに宮田時次郎さんが
 預けたものがあるってお聞きしたんですけど。」
対応した店員は祖母を呼んだ。
おばあちゃんは未歩を見て言った。
「未歩さんかい?」
「やっと会えた〜」
そう言うとおばあちゃんは未歩を抱きしめた。
「長生きしてよかった〜」
そして未歩は手鏡を受け取った。
手鏡の裏には
『時は離れていても、君の心は近くに感じる』
時次郎がそう記していた。

未歩は喜びおばあちゃんにお礼を言った。
「おばあちゃんありがとう。」
そして時次郎に電話して言う。
「こっちに時次郎さんに
 会ったって言うおばあちゃんがいるの。」
それを聞いて時次郎は言う。
「ちょっとおばあちゃんに代わってくれる?」
時次郎は目の前の少女に電話を渡した。
未歩もおばあちゃんに電話を渡す。
こんにちはと言った少女に、
おばあちゃんは言った。
「あら!可愛い女の子。」
「名前は?」
少女は答えた。
「ナナミ」
おばあちゃんは少女に言う。
「おばあちゃんと同じ名前だ。」
「いいかいナナミちゃん。」
「時次郎さんの預けた手鏡は、
  あなたがちゃんと責任を持って、
       大切に持っているのよ。」
そして時次郎に電話を代わった。
おばあちゃんは時次郎に言った。
「時次郎さん。ありがとう。」
時次郎は答えた。
「お礼を言うのは僕のほうです。」
「ありがとうございました。」

呉服店を出た2人は、
おばあちゃんは全て知っていたのではと話した。
そして時代を越えたデートは終わりを告げる。
「今新しい小説を書いているんだ。」
「僕自身を書いた小説。」
そう小説家の夢を話した時次郎。
実際の世界では時次郎の名前はない。
それを聞いて未歩は言った。
「変えられると思う。」
携帯の電池が亡くなりかけていた・・・
残りの充電が少なくなりアラームが鳴った。
話の途中で電話を切ることにした未歩。

デートから帰った未歩に母は言った。
「私たち結婚を辞めようと思っているの。」
「反対を押し切ってまで幸せになろうと思わない。」
「未歩が反対しているのに幸せにはなれない。」
時次郎の話を聞いて考えが変わっていた未歩は、
「どうして辞めちゃうの?」
「お母さんを独り占めにしてた。」
「私好きな人と一緒にいたいって気持ち分かるし、
      ずっと話していたいって気持ち分かる。」
「いいよ結婚して。」
「今度3人で一緒に食事しよ。」

未歩は次の通話までには、
なんとかして充電器を届けようと考えていた。

母と塩見との食事の日。
場所は携帯を無くした赤坂のホテル。
同じ場所で充電器を届けようと考えた。
しかし階段から電池を落としても時次郎には届かない。
時次郎も同じ場所にいなくてはいけないのか?
そう思って電話をした未歩。
そのころ時次郎は新しい小説を書き終えて、
編集者へ向かおうとしていた。
着いたら電話する約束をして未歩は、
母と塩見の待っている場所に戻った。

ちょうど到着した塩見は、
未歩が探していた時次郎の情報を持ってきた。
「確かに漱石の弟子で実在している。」
「明治45年4月27日に亡くなっている。」
その日は現代で4月27日。
あわてた未歩は塩見の持ってきた記事を手にとり、
月の見える屋上へ走った。
時次郎に電話した未歩は言う。
「時次郎さん今日は帰って。」
「あなたを守りたいの。」
「これからもあなたと話たいから。」
「あなたは今日公園の池に落ちて死ぬの。」
「溺れている女の子を助けて死ぬの。」
「その女の子はナナミちゃんよ。」
それを聞いて時次郎は未歩へ言った。
「僕が行かなければ、
 ナナミちゃんはどうなるんだよ?」
2人の脳裏には、
おばあちゃんの言った言葉が浮かんだ。
『時次郎さん。ありがとう。』
時次郎は言う。
「僕は行くよ。」
未歩は返した。
「行かないで。私あなたのことが・・・」
電池が切れて2人の会話は終わった。
届かない言葉「好きだから。」とともに・・・

未歩は時次郎が亡くなった公園へ走った。
そして池に向かって叫んだ。
「時次郎さん。」
そこで見つけた1つの墓石。
そこに書かれていたのは、
『時は離れていても、君の心は近くに感じる』
未歩は墓石を見ながら涙していた。

数日後。
未歩は塩見と共に時次郎の血縁の家を訪れた。
渡されたのは時次郎が亡くなった時に持っていた小説。
小説のタイトルは『未来を歩く女』
小説の中には
『時は離れていても、君の心は近くに感じる』
との一文も入っていた・・・

時は経ち、未歩は公園の墓石を訪れていた。
花束と一冊の小説を持って。
小説は『未来を歩く女。』
『時代を先取りした天才小説家 宮田時次郎』
『百年目のデビュー』
と記されていた。

未歩は墓石に花束と小説を置き、携帯電話を開いた。
そして繋がるはずのない時次郎へ電話を架ける。
「時次郎さん。ベストセラーだよ。」
「私への気持ちがいっぱい詰まった。」
「これってラブレターだよね。嬉しかった。」
「私頑張るから。」
「私の成すべき事に向かって。」
「ずっと見守っていてね。」


(終わり)

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・RIKUの映画感想館
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・

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posted by riku at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2015年07月21日

朝ドラ【まれ】 週タイトル「お菓子(ケーキ)」の作り方・出演者・あらすじ・ネタバレ NO.3


まれ.jpg
2015年3月30日スタート
朝ドラ【まれ】
週タイトルの
「ケーキ(お菓子)」
「あらすじ・ネタバレ」
を簡単に解説していきます。

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【出演者】
津村希:土屋太鳳
津村徹(希の父):大泉洋
津村藍子(希の母):常盤貴子
津村一徹(希の弟):葉山奨之
桶作元治(希の祖父代わり):田中泯
桶作文(希の祖母代わり):田中裕子

池畑大悟(マシェリシュシュ店長):小日向文世
池畑輪子(天中殺店長):りょう
池畑大輔(大悟の息子):柳楽優弥
池畑美南(大悟の娘):中村ゆりか
浅井和也(マシェリシュシュ従業員):鈴木拓
矢野陶子(マシェリシュシュ従業員):柊子
植田弥生(マシェリシュシュ従業員):福田彩乃
珍文棋(天中殺従業員):孫成順
浜田(養鶏場の主人):泉谷しげる

紺谷圭太(希の同級生):山崎賢人
寺岡みのり(希の同級生):門脇麦
蔵本一子(希の同級生):清水富美加
二木高志(希の同級生):渡辺大知
角洋一郎(希の同級生):高畑裕太

紺谷弥太郎(圭太の祖父):中村敦夫
紺谷博之(圭太の父):板尾創路
寺岡真人(みのりの父):塚地武雅
寺岡久美(みのりの母):ふせえり
蔵本浩一(一子の父):篠井英介
蔵本はる(一子の母):鈴木砂羽
角慎一郎(洋一郎の父):ガッツ石松
小原マキ(はるの美容室で働く):中川翔子
若林キミ子(市役所の清掃員):根岸季衣
ロベール幸枝:草笛光子
岡野亜美(漆職人):梶原ひかり
川端京子(漆職人):田根楽子
井田和彦(漆職人):塩山誠司

榊原良治:船越英一郎
榊原美里:藤田朋子

語り:戸田恵子

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【第11週】 6月8日〜6月13日
 「泥沼恋愛チョコレート」

 (塩チョコレシピ)
 「分量」
  チョコレート        お好み
  元治の塩         お好み
  ※お好みでアーモンドやレーズン

 「作り方」
  1.チョコレートを湯煎して型にいれる。
  2.1に元治の塩を振り掛ける。
  3.2を冷蔵庫で固めて完成!!!
  ※お好みでアーモンドやレーズンを混ぜる。

 (あらすじ)
 2008年1月末
 希はマシェリシュシュで、
 正式にパティシエとして働くことになった。
 大悟が希に与えた仕事。
 『テンパリング』
 チョコレートが艶やかに見えるように、
 何度も繰り返し行う温度調整。
 20日後にはバレンタインデーなのだ!

 矢野と浅井、美南に自分の人生設計を話す希。
 それは修行に継ぐ修行の人生設計。
 恋愛なんて希の眼中にはなかった。
 そこに現れた大悟は希に言った。
 「人肌を知らんやつが、
  チョコレートを人肌に温められるか?」
 「一人前になりたいなら恋愛におぼれろ。」
 「バレンタインまで恋をしろ。」

 美南は希にオシャレを教えた。
 そして陳さんに頼んで開催した合コン。
 陳さんの友人は若い大学生ばかり。
 矢野も19歳と偽って参加していた・・・
 ガチガチな希。もちろん合コンは失敗。
 そんな希にアドバイスする美南。
 理屈で考えずに直感で動けと・・・
 そんな美南は想いを寄せる人がいると言う。
 そして希にチョコレート造りの協力をお願いした。
 希は美南の想いを馳せる人間は高志だと思った。
 しかし本当に思いを寄せるのは大輔・・・

 真相を知った希は混乱していた。
 応援するためにもキスの事実は、
 知られないようにと大輔へ口止めに行った。
 すると大輔は突然希に言った。
 「俺と付き合わない?」
 「酔っ払っていても好きじゃなきゃキスしないよ。」
 同時期、天中殺に挨拶の電話を入れた藍子。
 対応した美南にキスの事実を話してしまう。

 大輔の告白から逃げて天中殺に帰った希を、
 待ち受けていたのは美南。
 希は誤解を解こうと美南に話すが、
 希を追いかけてきた大輔。
 「答えは?」
 告白したことを美南に話した大輔。
 美南の怒りはピークに・・・
 「希ちゃんのせいでは無いけど、
       希ちゃんの顔見たくない。」
 仲の良かった2人にヒビが入ったのだ・・・

 一部始終を見ていた徹は次の日大輔を呼び出した。
 大輔の知らない美南の気持ちを伝えた徹。
 美南の前で希を口説くような真似をするなと・・・

 思いつめた大輔は旅に出ると言い出した。
 大輔をとめる希。
 美南の話をしていたときに本人が現れた。
 希を信じて大輔への思いを話していた美南。
 希が大輔に話したと勘違いし、更に怒ってしまう。
 そして希を追い詰めた美南。
 希は美南に言う。
 本当に美南を思って行動した気持ち。
 「恋なんてしたくない。」
 「ケーキだけを思って仕事したい。」

 大輔も美南に本当の気持ちを話した。
 大輔は以前から美南の気持ちを知っていたと・・・
 知ったから逃げて、家を出たと・・・

 影で一部始終を見ていた輪子。
 希を呼び出して謝った。
 「無理に恋愛しようとして、
  恋を嫌いにならないで欲しい。」
 そして大悟との思い出を話す輪子。
 奥さんを亡くしてケーキを造れなかった大悟。
 それを見守っていた輪子は隣で寝てしまい、
 目が覚めると大悟が「おはよう。」と声をかけた。
 それを聞いて輪子は結婚すると感じたと言う。

 その夜に美南は希のもとへ行った。
 「塩チョコの作り方教えて。」
 「ちゃんと決着つけてくる。」
 全ての誤解が解けて美南は素直になった。

 バレンタイン当日。
 結局希はテンパリングさせてもらえなかった。
 忙しいバレンタインの営業が終了して、
 美南は大輔のもとへ向かった。
 希もシェフのもとへ向かった。
 「テンパリング見てください。」
 大悟は希の進言を断った。
 「お菓子造りは反復練習だ。」
 それを聞いて希は再び練習を始めた。

 希が練習しているところに現われた大輔。
 「美南と話したよ。」
 「塩チョコ美味かった。」
 そういうと希の練習を見守った。
 練習を続けそのまま寝てしまった希。
 目が覚めると隣にはまだ大輔がいた。
 そして大輔は優しく言った。
 「おはよう。」


【第12週】 6月15日〜6月20日
 「官能カスタードクリーム」

 (カスタードクリームレシピ)
 「分量」
  牛乳        280g
  卵黄        100g
  グラニュー糖    60g
  強力粉        12g
  コーンスターチ   12g
  バター(無塩)     6g

 「作り方」
  1.牛乳を鍋に入れ、
    グラニュー糖を一つまみ加え、
    弱火で火にかける。
  2.卵黄をかき混ぜ、グラニュー糖
    強力粉、コーンスターチを加え、
    白っぽくなるまで混ぜる。
  3.沸騰する手前の1の1/3を、
    2に少しずつ加えて混ぜ合わせる。
  4.3を1の鍋に戻し焦げないように、
    火を調整しながらダマにならないように、
    なべ底を混ぜる感覚で炊き上げる。
  5.中央が沸々としてきたら、
    バターを加えて火から外す。
  6.すぐにバットなどの容器に流し、
    乾かないようにラップを密着させ冷ます。

 (あらすじ)
 希は少しずつ仕事を任されるようになっていた。
 美南との仲も元に戻っていたが、
 大輔とはどう接していいか・・・
 しかしそれを忘れて修行に励む希。

 希の才能を評価する大悟は、
 希に一つのケーキを任せるのであった。
 『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』
 シャンソンの曲名から付けられた、
 『愛してる。俺も愛してない。」
 との意味を持つケーキ。
 中に入るカスタードクリームはパティシエの命。
 カスタードつくりに翻弄する希であった。

 カスタードつくりがうまくいかない希。
 休みの日も練習を続ける希の前に大輔が・・・
 「無かったことにしようとしているでしょ?」
 告白の返事を待つ大輔に希は、
 「お断りします。」
 しかし大輔は
 「今日だけ付き合って。」
 そういうと高志の運転で希を連れて出かけた。
 行先はマシェリシュシュに卵を卸す養鶏場。

 自然に触れた希は、能登を思い出していた。
 希の修行は反復練習のみならず、
 自然を感じたり美味しいものを食べたり、
 いろんな経験が必要と分かった希。
 そんなタイミングで、
 大輔は希に高級フレンチに誘った。
 勉強のためとはいえフレンチの誘惑に負け、
 大輔と等級フレンチを食べに行くことにした。
 初めて食べる美味しさに感動した希が、
 料理の話を大輔に熱弁していると、
 大輔はその希の顔を見て言った。
 「かわいいね。」
 希はその一言で恋に落ちた。

 次の日から仕事が手につかない希。
 周りの人間も希の異変に気づいた。
 希も自分の変化に気がつくが、
 修行のため色恋から遠ざかろうと、
 大輔を避けて一生懸命に修行を続けた。
 練習の成果もあり、
 希の作ったカスタードは大悟に認められた。
 と同時に希の手に異変が・・・
 過度の練習で腱鞘炎となってしまう。
 右手をかばって仕事をする希を見た大悟は、
 希を店から追い出した。
 
 落ち込んだ希は能登に電話した。
 電話口に出た文と藍子は言った。
 「女の言う愛してるは、
 男にとっては本当の愛ではない。」
 「女は口に出しても男は口に出さない。」
 「言葉だけ信じては駄目ってこと。」
 「希なりに作ったらいい。」
 そう言われて希は自分らしく、
 愛情を込めて作ることを決めた。
 今までのようにつかない右手で・・・
 
 渾身の一作を大悟へ持って行く希。
 希の『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』
 を食べた大悟は希に言った。
 「小学生の初恋だな。」
 「まだ早かったな。半額で出しておけ。」
 こうして希のケーキは店頭に並んだ。

 自分のケーキを持って養鶏場を訪れた希。
 そんな希に養鶏場の主人は教えてくれた。
 あの日養鶏場に連れてきた大輔。
 大輔は主人に希を励ますために、
 大悟の話をしてくれと頼んでいたことを・・・
 それを聞いた希は、大輔を呼び出した。
 自分の気持ちを素直に話そうとする希。
 そんな希を抱きしめた大輔は言った。
 「ゆっくりでいい。」
 「どうせ俺、夏までいないから。」
 「友達に頼まれて、
  パプアニューギニアに行くんだ。」
 「帰ってきたら返事聞かせて。」

 一方能登では圭太が悩んでいた。
 大阪に出た一子とうまく行かず、
 夢を追いかけて能登を出たはずの一子も、
 都会の雰囲気にのまれて変わっていた。
 何とかしようと大阪に行く圭太。
 そんな圭太に本音を話した一子。
 曖昧になった夢と圭太への想いを・・・
 それを聞いた圭太は一子に返した。
 「別れたいのか?」
 「続けたいなら夏に返って来い。」

 そしてそれぞれの約束の夏。
 能登では希たちの成人式が行われた。
 みのりと一徹は順調。
 しかし圭太と一子は・・・
 圭太の心配をよそに一子は現れなかった。
 圭太に付き合い朝まで酒を飲む希。
 希はただ笑って二十歳の夜を過ごした。
 みんなで雑魚寝し、朝起きた希。
 隣で寝ていた圭太も目を覚まし希に言う。
 「おはよう。」


【第13週】 6月22日〜6月27日
 「運命カカオ64%」

 (カカオ64%レシピ)
 「分量」
  カカオ77%  61.6g
  カカオ48%  38.4g
  ※感覚で勝手に計算しました・・・

 「作り方」
  1.カカオ77%とカカオ48%えお混ぜる。
  2.適当な計算です・・・

 (あらすじ)
 圭太の「おはよう」にときめいた希。
 横浜に戻った希。
 圭太の一言を引きずっていた。
 そんな状況で大輔から、
 帰国が1ヶ月延期すると連絡が入った・・・
 大輔が帰ってきたら、
 付き合おうと決心していた希。
 圭太から貰った漆の箸を封印して、
 圭太への思いも封印した。

 それから1ヶ月経過して9月。
 希もすっかり元気になり仕事に励んだ。
 希が担当で作っていたケーキ
 『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』は
 名前を変えて店頭に並んでいた。
 『レ・キャトル・サン・クー』
 意味は『大人は判ってくれない。』

 そんな時に店へ来た客人。
 来たのは文と弥太郎と圭太。
 敷居の高い輪島塗を一般に広めるための、
 弥太郎の作った輪島塗の展示会。
 文は徹の監視・・・
 それを聞いた大悟は弥太郎に提案する。
 輪島塗とフランス菓子のコラボレーション。
 弥太郎の輪島塗に魅了される大悟と、
 大悟のフランス菓子に魅了される弥太郎。
 意気投合した2人は、
 早速展示会のコラボへ向けて取り掛かった。

 数日後弥太郎の漆職人、
 岡野、川端、井田も合流した。
 そして展示会に向けての担当が決まる。
 浅井と岡野は汁椀に合うケーキ。
 大悟と川端は全てのケーキをコーディネート。
 矢野と井田は箸で食べやすいケーキ。
 希は圭太の蒔地に会うケーキ。
 蒔地とは輪島塗の下地のようなもの。
 職人の間では賛否両論ではあるが、
 輪島塗の原型といえる。
 期限は10日間。

 そのころ文は徹のもとへ・・・
 文は徹と藍子を心配していた。
 1人になって夢について考えたという徹。
 文は一言、徹に言って帰った。
 「結局藍子のせいだったと・・・」
 一方藍子は挨拶の電話を天中殺にしていた。
 対応した輪子は藍子に聞いた。
 「不安じゃないの?」
 藍子は言った。
 「不安でしかないですよ。」
 「臆病な女なんです。」
 電話を切ったあとに藍子は、
 タンスの引き出しを開けた。
 そこには徹との離婚届けが・・・
 離婚届は未だ提出していなかったのである。

 希と圭太は蒔地に合うケーキを探していた。
 蒔時に似ている圭太の人生。
 その時希は思いついた。
 『フィエルテ』というケーキ。
 高校生のとき圭太が希に言った言葉。
 「漆は嘘をつく。」
 「騙せるからこそ騙したら駄目。」
 その言葉から思いついた。
 そのケーキも嘘をつける。
 失敗してもカバーの効くケーキ。
 でも嘘をついたら味に出るケーキ。
 ケーキの意味は『プライド』。
 「一番似合う。」
 「嫌?」
 圭太の職人としてのプライドを讃えた希。
 圭太の希への返事は。
 「好きだ。」

 希と圭太のそんなやりとりがあった、
 そのタイミングで帰ってきた大輔。
 大輔は希に聞いた。
 「気持ち変わってない?」
 希は返した。
 「変わっていないよ。」
 「私と付き合ってください。」
 大輔は希を抱きしめた。
 こうして2人は付き合うことになった。
 希は圭太に大輔と付き合うことを伝えた。

 展示会まで残りわずかのある日。
 一子が希に会いに横浜へ来た。
 圭太とは会うつもりはないという一子。
 そんな一子に希は圭太の思いを伝える。
 「圭太が可愛そう。」
 それに対して一子は言った。
 「それなら希が付き合えばいいでしょ。」
 希は答えた。
 「私だってそうしたいわ。」
 それを影で聞いていた美南。
 希の圭太を思う気持ちを聞き、
 「どうしてお兄ちゃんを選んだの?」
 「圭太さんに振り向いてもらえないから?」
 そう言ってその場を去る美南。

 希は1人落ち込んでいた。
 心配する文に自分は最低だと話す。
 自分の中にはもう一つの自分が、
 ドロドロと眠っていると・・・
 それを聞いた文は希に言った。
 「汚い心が嫌だったら隠せばいい。」
 「誰にも気付かれないように隠せば。」
 「でも自分にだけは隠したら駄目だ。」
 「汚い心があるということを、
  自分では知っていなければいけない。」
 「60過ぎたら全部笑い話だ!」

 希は決心した。
 大輔の所へ行った希。
 「他に好きな人がいる。」

 そして輪島塗とケーキのコラボ当日。
 希の作った『フィエルテ』。
 浅井がケーキを会場へ運搬中に、
 転んでケーキを台無しにした。
 『フィエルテ』に使うチョコレートもない。
 ケーキがないと圭太の蒔地も展示されない。
 希は圭太のためにも諦めなかった。
 『フィエルテ』で使っているのはカカオ64%。
 77%のチョコに48%のチョコを混ぜ、
 64%のチョコの味に近づけようと考えた。
 必死にチョコの合成をする希と矢野。
 頼りは絶対的な希の舌。

 展示会の時間は一刻一刻と迫っていた。
 展示場では大悟が仕上げをしていた。
 残すは希の『フィエルテ』のみ。
 何度も調合し続けた希と矢野。
 間一髪でカカオ64%に近いチョコができた。

 展示会は大成功に終わった。
 希がケーキの説明をして、
 圭太は漆塗りの説明をした。
 会場に現れた大輔はそんな姿を見ていた。
 美南と大輔は、希と圭太の姿を見て話す。
 「そろそろ諦めたほうがいいんじゃない?」
 「そうだな・・・」

 数日後、高志のライブへ言った希と圭太。
 高志の最後の曲。
 「恋に悩む友達にささげます。」
 〜〜高志の新曲〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 不安な夜が 僕をダメにした
 君に気持ちも伝えられないよ
 もしも もしも 世界が君の敵になっても
 たとえ隕石が落ちたとしても
 もう悲しませたりしないよ ずっと
 嘘をつけなくてさ 本当ごめん
 泣かないで 泣かないで
 死ぬまで一緒に痛いよ
 強く優しく抱きしめて
 ずっとずっと 離さないよ
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 曲の途中で希は圭太に言った。
 「圭太が好きだ。」
 「忘れられない。」
 圭太はそんな希を抱きしめキスをした。


【第14週】 6月29日〜7月4日
 「絶体絶命メッセージプレート」

 (メッセージプレートレシピ)
 「分量」
  書きようがない・・・

 「作り方」
  1.チョコのプレートにホワイトチョコで、
    「入学おめでとう」と文字を書く・・・

 (あらすじ)
 高志のライブが終わり天中殺へ帰った希。
 美南は希に言った。
 「お兄ちゃんに引導渡してね。」
 それを受けて希は大輔のもとへ。
 大輔に本当の気持ちを伝えお礼を言う。
 「ありがとう。」

 翌日圭太に会った希。
 圭太は希を抱きしめて言う。
 「一人前になるまで待って欲しい。」
 そして圭太は誓約書を希に提出する。
 2年半後に会おうと・・・
 驚く希だが、夢を追いかける圭太の意思。
 それを素直に受け取り承諾するのであった。

 そして2年半後。
 希と圭太は修行に没頭し、
 相変わらず大輔は友人として希の近くにいた。
 矢野は違う店のシェフとして引き抜かれ、
 店をやめることになった。
 希は矢野の代わりにスーシェフを言い渡される。
 矢野最後の出勤日。
 希は矢野に引継ぎを受けていた。
 みんなでサプライズケーキを矢野に渡した。
 「お疲れさん。」
 「いいパティシエになったな。」
 そんな暖かい言葉をかける大悟であった。

 美南は大学を卒業して店で働いていた。
 一徹とみのりも順調であり、
 一子も東京へ出て成功していた。
 徹の仕事も順調であったが、
 藍子との約束もこの年であった・・・

 スーシェフになった希は採用も担当。
 さらに忙しくなった希が採用した植田。
 まじめであるが、とても不器用。
 そのため希の仕事が普段の倍に・・・
 仕事に追われながらも圭太と約束の日。
 圭太に会うために能登に帰った。

 久しぶりに再開した希と圭太。
 圭太は工房へ希を連れて行った。
 そして弥太郎と藍子に挨拶する。
 「結婚させてください。」
 それを聞いて一番驚いたのは希であった。
 2年半前の圭太の誓約書。
 それは圭太的なプロポーズだった。
 パティシエを辞める気のない希は言う。
 「無理!」
 それに対して圭太は返した。
 「それなら遠距離結婚だ。」
 それを聞いた弥太郎は圭太を諭した。
 「塗師屋の女将は専業じゃなきゃ務まらない。」
 「希ちゃんも夢捨てられないだろ?」
 遽をつかれた希も圭太に言う。
 「私もまだ返事したわけじゃない。」
 圭太は2年半の気持ちを希に話した。
 「2年半ずっと不安だったんだよ。」

 希は圭太の気持ちを受け止めようとした希。
 その時希に一本の電話が・・・
 相手は浅井だった。
 「戻ってきてくださいよ〜」
 植田が不器用すぎて店が滅茶苦茶だという。
 しょうがなく帰ろうとする希に圭太は、
 「結婚しよう。考えておいてくれ。」

 トンボ帰りになった希。
 結婚問題に追われながら横浜に帰ると、
 新人植田の問題が襲い掛かる。
 大悟は希に言った。
 「指導しきれないなら辞めさせろ。」
 夜遅くまで練習し、朝早くに出勤する植田。
 それを見た希は植田を育てる覚悟を決めた。
 普通の人は1000回の練習。
 不器用な植田には10万回の練習を提案した。
 練習はメッセージプレートへの文字書き。

 その頃能登では結婚反対の弥太郎が、
 圭太に見合い話を持ってくる。
 弥太郎は体調が悪いと言う嘘まで・・・
 弥太郎への対策で結婚を急ぐ圭太。
 圭太は希に電話で言った。
 「仕事と結婚どっちが大事だ?」
 それを聞いた希は怒った。
 「それだけは言ってはいけない。」
 「仕事だ〜。」
 そして喧嘩になった・・・

 電話を終えて反省する希。
 一方で圭太は見合いを受けることを決意した。
 5代目を継ぐのは圭太であり、
 そのために支えてくれる女将が良いという
 弥太郎の本音。
 希の気持ち考えるなら夢を邪魔するなという
 父博之の言葉。
 そして圭太は見合いを決心したのであった。

 能登に行き圭太と向き合おうと決めた希。
 大悟に休みをお願いする。
 すると大悟は言う。
 「休むのはいいが、植田はクビだ。」
 それに対して希は言う。
 2日後の入学ケーキのメッセージは植田が書く。
 「うまく書けたらクビを撤回してください。」
 大悟は希の申し出を承諾した。
 しかし植田が出来なければ能登には帰れない。
 それから更なるもう特訓が始まった。

 圭太見合いの前日。
 入学祝いのケーキの準備も順調に進んだ。
 しかし植田だけは上達していなかった。
 諦めかけている植田を希は励ます。
 能登への夜行バスの時間も迫っていた。
 「帰ってください能登に。」
 そう言った植田に希は返した。
 「嫌です。練習しましょう。」
 そこに現れた大悟。
 「時間切れだ。」
 植田は希の気持ちをくんで大悟に頭を下げた。
 「やらしてください。」
 大悟は情熱に押されて言う。
 「10万回でも下手糞だったら、
     今度こそクビだからな。」
 「希。オヤジがレンタカー借りて待ってるぞ。」
 「早く行け。後はやっておく。」
 希の情熱にみんな動いた。
 みんなの協力で希は能登へ向かった。

 そして圭太の見合い当日。
 能登に着くと圭太の見合いは終わっていた。
 希は弥太郎に話をした。
 「圭太と結婚させてください。」
 見合いすると聞いて気が付いた希。
 圭太の大切さを・・・
 圭太も一緒に頭を下げた。
 「5代目紺谷弥太郎を継がしてください。」
 「そして希と結婚させてください。」
 「女将がいなくても俺が守ります。」
 弥太郎は2人の言葉に反対した。
 その時現れたのは文と元治。
 そして元治は弥太郎に言った。
 「お前は何で再婚しないんだ?」
 「女将の変わりはいても、
  女房の変わりはいないということじゃないか?」
 「支えられているのはココだろ。」
 そう言って弥太郎の胸を指差す元治。
 弥太郎は言った。
 「俺は反対だ。」
 「でもやれるって言うならやらせてみよう。」
 こうして弥太郎の承諾を得た2人。

 文は希と圭太に言う。
 「それにしても遠距離は大丈夫か?」
 それに答えたのは希でも圭太でもなく、
 希を送って久しぶりに能登に戻った徹だった。
 「大丈夫だよ。全然問題ないよ。」
 「だって俺と藍子がそうだもん。」
 「俺は全然気持ち変わらないから。」
 それを聞いた希は再び弥太郎に言った。
 「私の家族は変わってますけど、
  それでも私は愛されてきました。」
 「私も圭太とそんな家族になりたい。」
 「2人で絶対に幸せになります。」


【第15週】 7月6日〜7月11日
 「下克上駄菓子ケーキ」

 (駄菓子ケーキレシピ)
 「分量」
  これはさすがに無理・・・

 「作り方」
  ※生クリームとふ菓子を混ぜているようだが、
   こればかしは分量すら分かりません。
   ケーキの上に沢山の駄菓子をトッピング。
   さすがにレシピにするには難しい・・・

 (あらすじ)
 希と圭太にケーキを作ったみのりと一徹。
 希と圭太はそのケーキにナイフを入れた。
 その夜は何年ぶりかに藍子と2人で寝た希。
 今までの家族の思い出を話した。
 「生まれてきてくれてありがとう。」
 そう言ってくれた藍子に希も、
 「お母さんの娘で本当に・・・」
 「本当にお世話になりました。」

 そして横浜の徹にも挨拶に行った2人。
 婚姻届の保証人のサインも頼み、
 正式に夫婦となったのであった。
 紺谷希としての遠距離結婚生活が始まる。
 2人の遠距離結婚のルール。
 1.1日1回は電話で話す
 2.月に2回は会う
 3.月末には生活費をきちんと振り込む
 4.喧嘩したまま電話を切らない
 5.お互いのことをしっかり話す

 希はパティシエの修行の日々へ戻った。
 そんな頃、大悟にケーキのオーダーが入った。
 それは妻の書く家計簿の間から、
 離婚届けを見つけた榊原の頼みで、
 妻の誕生日ケーキのオーダーだった。
 この頃から希の作ったケーキが、
 売上1位を獲得する日が増えてきた。

 希のケーキ1位の話をするみんな。
 結論は希の腕があがったというよりも、
 大悟の腕が衰えたのではという仮説。

 大悟はケーキのルセットを完成させた日、
 榊原が店に現れて希に頼み込む。
 大悟ではなく希にケーキを作って欲しいと・・・
 みんなの後押しもあり大悟に進言する希。
 「味が落ちたんじゃないかって言う結論に・・・」
 普段なら怒るはずの大悟だが、
 この日は何も言わずにその場を後にした。
 一肌脱いだのは徹であった。
 希と大悟のケーキをプロに食べ比べてもらい、
 みんなの思う真相を探ろうと計画をたてた。

 そして希と徹の決戦当日。
 作るのはマシェリシュシュの看板ケーキ。
 『セ・マ・ヴィ』
 そして審査をするのは・・・
 希の祖母ロベール幸枝。
 幸枝を見た大悟は固まっていた。
 修行時代の大悟は幸枝の弟子であった。
 幸枝は2人のケーキを目の前にし、
 食べずに大悟の勝ちと言うのだった。

 みんなの疑問は、
 なぜ希のケーキが売上1位か・・・
 幸枝は2人のケーキの評価を言う。
 答えは幸枝が教えた。
 大悟のケーキは褒め称えた。
 「まさにあなたの人生ね。」
 そして希のケーキに対しては酷評。
 「40点。未熟。とことん未熟。」
 「未熟さが一般受けする味なんでしょう。」
 それを分かりやすく例える大悟。
 「高級フレンチとお茶漬けだ。」

 それを聞いて榊原の意図が分かった希。
 榊原の妻は予想通り駄菓子が好きであった。
 大悟に素直に謝った希。
 そんな希に大悟は榊原のケーキを任せた。
 伝統的なフランス菓子と駄菓子のコラボ。

 徹の仕事は成功して独立が決定していた。
 約束の3年に間に合ったのであった。
 そしていよいよ再プロポーズ。
 希は徹にケーキを作ること薦めた。
 藍子に作るのはキャロットケーキ。
 その上に家族4人のクッキーを乗せた。
 そしてケーキを持って能登に戻った徹。
 徹は再プロポーズした。
 「結婚してくれ。」
 「そばにいてくれないか?」
 それに対して藍子は謝った。
 断られたと思った徹だったが、
 藍子の謝った理由は別にあった。
 3年前に書いた離婚届を、
 ずっと提出できていなかったのだ。
 それを見て徹は喜び言う。
 「ずっと家族だったの?」
 「良かった〜。」

 横浜に残った希は徹と藍子の話を聞いて、
 駄菓子ケーキを本格的に作り出した。
 そして榊原夫妻の誕生日の日。
 完成した駄菓子ケーキを食べさせた。
 榊原の妻は喜んだ。
 離婚届の件は榊原の勘違いではあったが、
 思いやりを感じあった榊原夫婦であった。

 それを見守っていた大悟に幸枝は言った。
 「老いる頃には引き継ぐ子が現れる。」
 「それが職人の救いね。」
 そして希にも幸枝は言う。
 「全ての人を喜ばせることは出来ない。」
 「だからこそ自分がどういうお菓子を作るか、
             選ばなければいけない。」
 「どういうパティシエになるのか、
            いつか決めるときが来る。」

 一方、漁業組合の旅行で東京へ来た角親子。
 東京の夜の街の飲みに出た。
 そこで洋一郎の席についたのは一子。
 能登ではみんなが一子は、
 東京で成功していると思っていた。
 でも実際は夢を叶える事が出来ずに、
 能登に帰ることもできずにくすぶっていた。


(終わり)

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2015年07月20日

アフィリエイトの進行状況(224日目) 収支報告・ブログPV数報告

勉強.jpg
月曜日!ということで
アフィリエイトの成果報告
していきます。

アフィリエイト・ブログを始めて224日目です。
「収支」と「PVの推移」を報告します。

【収支報告】
ASPによって収入を公表してはダメ!
というものがありますので合計報告。
登録ASPは以下の5社です。
「A8net」・「JANet」・「アクセストレード」
「GoogleAds」・「Amazonアソシエイト」

合計は9178円!!!

相変わらずの収入状況・・・
結局先週は更新もサボりすぎ・・・
しょうがないですね〜

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【PV・UU報告】
『メインブログ』
メイン7.20.png

【過去最高PV/UU】
6846PV/4403UU
【3週前の週間合計】
6538PV/4059UU
【2週前の週間合計】
6846PV/4403UU
【先週1週間の合計】
7858PV4988UU

またしても更新!
更新していないのに・・・
今週は厳しいかな?


『サブブログ』
・RIKUの映画感想館
サブ7.20.png

【過去最高PV/UU】
1485PV/1076UU
【3週前の週間合計】
1338PV/ 949UU
【2週前の週間合計】
1485PV/1076UU
【先週1週間の合計】
1306PV/ 764UU

行ったり来たり・・・
更新していないからしょうがないか〜


【7月の目標】
・月間PV30000
 (1月 1400・2月 2017・3月 4726)
 (4月 7576・5月18096・6月25901)
・月間UU15000
 (1月 178・2月 381・3月 1841)
 (4月2771・5月8434・6月13112)
・トータル収入12500円
(月間収入5000円)
 
〜〜7月の結果〜〜
6月PV数 20326PV
6月UU数 10933UU
トータル収入9178円

ギリギリ目標達成ペースですね〜
収入は完全に無理!!!


【7月中に絶対やること】
映画記事を10記事書く!
映画ランキングの更新!

〜〜6月の結果〜〜
映画記事4記事!
ランキングはまだ未投稿!
今月は決めた事は必ずやります!
残り10日で6記事!!!


【感想・手ごたえ】
先週は全然更新していないので、
記録更新した実感がまったくありません。
仕事もしているのでしょうがないですが、
先週は飲み過ぎました〜
今週は飲まずに書きます。
絶対書きます!!!

先週も書きましたが、
定番記事以外の更新もしたい!
まずは定番記事もしっかり更新か!
それからやって余裕あったら、
新ジャンルに挑戦したいです♪


【コメントくれた人の紹介】
「過去にコメントくれた皆さんのブログ紹介。」
・よしおかとうじ さんのブログ。
 「100万円アフィリエイターであるよしおかとうじの「稼がせます!」
・なちゅ さんのブログ。
 「アフィリエイトで初心者でも生計を立てる!〜あるうつ病人間のブログ〜
・ヨハネス@元警備員 さんのブログ。
 「1日30分で10万稼ぐ技法!
・デコピー さんのブログ。
 「love・li・k(ラブ・ライ・ク)
・ブログなど不明ですがコメントくださった、
 瑞穂さん。
 聞こさん。
 もっちーさん。

本当にありがとうございます。
コメントもらえるとやる気が出ます♪
引き続き応援お願いします!!!

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2015年07月14日

【NANA】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【NANA】
NANA.jpg

【出演者】
大崎ナナ(ナナ:ブラスト):中島美嘉
小松奈々(ハチ):宮崎あおい
本城蓮(レン:トラネス):松田龍平
高木泰士(ヤス:ブラスト):丸山智己
寺島伸夫(ノブ:ブラスト):成宮寛貴
岡崎真一(シン:ブラスト):松山ケンイチ
一ノ瀬巧(タクミ:トラネス):玉山鉄二
芹澤レイラ(レイラ:トラネス):伊藤由奈
藤枝直樹(ナオキ:トラネス):水谷百輔
遠藤章司:平岡祐太
川村幸子:サエコ
早乙女淳子:能世あんな
高倉京助:高山猛久
小松奈津子(奈々の母):宮崎美子
小松奈緒(奈々の姉):紺谷みえこ
小松奈美(奈々の妹):岡本奈月

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【感想】
初めて読んだ少女マンガ?
その時連載の巻まで呼んだ記憶があります。
その後は・・・
今は休載中とのことで、
連載ストップしているそうです。

詳しくはNANA2まで書いてから
トータル感想もふまえて書こうと思います。

しかし宮崎あおいちゃん可愛い〜
私大好きなんですよ!
演技うまいし可愛いし、
透明感が違いますよね〜
NANA2で出演者変わったのが、
とても残念でした。

つい懐かしく2作録画して見てしまいました。
あの頃のヒット作ですよね〜
まずはNANA2の記事で感想書きます。


【あらすじ】(ネタバレあり)
対バンを成功させ打ち上げをするブラストの4人。
ノブは調子に乗り、東京行きを口走る。
ギターのノブは旅館の跡取り息子。
ドラムのヤスは弁護士の卵。
飲みつぶれたノブを送っていくヤス。
レンに「あのことしっかり伝えろよ」と言って別れた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナあたしたちの出会い覚えてる。
私は運命とか信じちゃうたちだから、
これは運命だと思う。
笑ってもいいよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東京行きの列車。
奈々はナナの隣の席に座った。
同じ年の2人。
20歳の奈々は彼氏を追いかけて上京。
相席のナナに自分と彼氏の惚気話を続けた。
そして同じ年の同じ名前の2人に乾杯した。
これが奈々とナナの出会い。

東京へ着き彼氏の章司の家での生活。
奈々は章司の家に住み込んでいた。
しかし章司は奈々の自立を望んでいた・・・
部屋と仕事を探す奈々。
格安物件を見つけ住むアパートを見つけた。
不動産屋に紹介されて部屋に入ると、
別の不動産屋に連れられてナナが・・・
立会いに来ていたヤス。
ヤスの提案で一緒に住むことになった。

懐っこくて従順な奈々。
ナナは奈々を『はち』と呼んだ。
奈々はナナをレコードショップに連れて行く。
奈々はトラネスの大ファン。
ベースのタクミのファンと語る奈々。
トラネスのギターはレン。
レンを怖そうと言う奈々をナナは笑った。
そんなナナに奈々は言う。
「この前の人のこと好きなんでしょ?」
「意地ばっかり張ってると幸せが逃げちゃうよ。」
ナナはその言葉に昔を思い出していた。
奈々の持ち帰った部屋に張られた、
トラネスのポスター。
ポスターに映るレンの首のネックレス。
鍵のついた鎖のネックレス。
それはナナが上京前に渡したもの。
「私一人ぼっちは嫌だよ。」
そう言ってレンの首に鍵を閉めた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナ。
ナナは気ままな野良猫みたいで、
誇り高くて自由だけど、
見えない傷を負っていたよね。
能天気な私は、
それさえカッコいいことのように思っていた。
それがどれ程の痛みなのかも知らずに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃の章司はアルバイト先で、
同じ大学に通う後輩幸子と仲良くなっていた。

バイトから帰ってきた奈々。
ナナはアパートで食卓テーブルを自作していた。
「ナナ大工さんになれるよ。」
ナナは答えた。
「指でも怪我したらどうするんだよ。」
奈々は言った。
「そっかギター。」
ナナは反論した。
「私はギタリストじゃなくてボーカリスト。」
奈々は言う。
「凄い!カッコいい!尊敬しちゃう!」
ナナは返した。
「そのセリフは私の歌聴いてから言って。」

その時・・・
「宅配便です。」
ドアを開けるとノブがいた。
ノブを見たナナは怒った。
「何しに来た。帰れ。」
しかしノブは言う。
「俺はギターが弾けたら幸せなんだよ。」
「俺はお前の歌で・・・」
ナナは呆れてヤスに電話した。
しかしヤスもノブの行動に賛成した。
「ノブが作った新曲。」
「お前が歌ったら敵なしだ!」
そしてノブが作った曲を聞いたナナ。
そして即興でナナは歌った。
電話越しのヤスに聞かせて・・・
「忘れられない夜にしてやる!」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その夜の事は本当に今でも忘れられない。
まだ歌詞のついていない曲に、
ナナがでたらめの英語を乗せて歌うから、
まるで不思議な呪文でもかけられているように、
私はその声の虜になったんだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜上京前のナナとレン〜
地元でレンは有名だった。
レンのライブをノブに連れられて見に行ったナナ。
真っ赤なフリフリのワンピースを着て。
先頭を陣取っていて、
レンに睨みをきかせてライブを見ていたナナ。
その頃のナナはばあちゃんが死んで、
一人ぼっちとなっていた。
そんなときの誕生日に、
ワンピースを買って見に行ったレンのライブ。

〜現在〜
ブラストはバンドの再結成を考えた。
ナナとノブはベースとドラムの募集を始めた。
その広告を見て来たのがベーシストのシン。
ナナはシンに聞いた。
「リスペクトしているベーシストは?」
シンは答えた。
「トラネスのレン。」
レンはブラスト時代はベーシストだった。
ナナは言った。
「一つだけ条件がある。」
「約束できないないなら辞退して。」
「レンを超えてね。シン。」
シンはナナの意見に賛成した。
こうしてブラストのベーシストは決まった。

その時ヤスが上京してきた。
ヤスにナナは言った。
「ブラストはあんたが作ったバンドだろ。」
ヤスは答えた。
「弁護士事務所なら東京にもあるから。」
こうしてバンメンバーは決まった。
レンの変わりにシンが入って・・・

数日後・・・
経営不振でバイトを首になった奈々。
落ち込む奈々は章司に電話した。
しかし章司は幸子と一緒にいた・・・
章司とも会えずに落ち込む奈々。
奈々を励ましたのはナナだった。
ブラストの初ライブ報告と!
ナナの優しいキス!
一気に元気になった奈々。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
上京したての私は、
ちゃんとやっていけるのかとても不安だった。
でもナナと暮らし始めることに、
不思議と不安はなかったんだよ。
うまく言えないけど・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして新しいアルバイトを見つけた奈々。

そんな時に章司の異変に気づいたのは、
奈々の同級生であった淳子と京助だった。
2人に諭された章司。
幸子に付き合う気がないことを告げる。
しかし幸子は
「友達でいいから縁を切るって言わないで。」
寂しそうな顔で訴えた。
それに動じた章司。
その日幸子を抱いてしまった・・・

ある日章司のバイト先に行った奈々とナナ。
奈々を見て動揺した幸子はコップを落とし、
割れたコップで手を切ってしまう。
それを優しく介抱したのは奈々だった。
バックヤードで幸子は章司に言った。
「可愛くて、優しい彼女だね。」
「傷つけないうちにやめよう。」

章司のバイト終わりまで待つ奈々。
バイトが終わる時間・・・
バイト先から出てきたのは幸子。
それを追いかけてでてきた章司。
サチコを抱きしめて、
「俺彼女と別れるから・・・」

それを見ていた奈々とナナ。
ナナは章司に走りよった。
章司を殴ろうとするナナ。
とめたのは幸子だった。
奈々は何もできなかった。
そんな奈々にナナは言う。
「ハチ。てめえの喧嘩だろ。」
「てめえの男だろ。てめえで取り返せ。」
奈々は泣きながらナナに言った。
「いらない。」
「もう顔も見たくない。」
そして奈々はナナに寄り添って帰った。
その日奈々はナナに寄り添って寝た。

〜上京前のナナとレン〜
レンが上京を決めた日。
レンはナナに言った。
「お前はお前の好きなように生きたらいい。」
「俺東京行くから。」
それがレンとナナの別れ・・・

〜現在〜
ブラストの東京進出初ライブ。
失恋したばかりの奈々の胸に、
ブラストの新曲は響いた。
ライブは大成功に終わった。

数日後アパートに届く書留。
奈々の実家からだった。
中身はトラネスのライブチケット。
しかも最前列。
抽選で当たったチケット。
落ち込んでいたはずの奈々は、
一気にテンションが上がった。
そしてナナを誘う。
しかし誘いを断ったナナ。
ナナはバンドメンバーにも声をかけた。
反応しないメンバー。
メンバーは奈々にレンとナナの関係を教えた。
ナナは自分の歌で食べて行きたいと、
レンと一緒にいることを諦めた事を・・・

迷った奈々。
しかし再びナナを誘った。
「やっぱ一緒に行こうトラネスのライブ。」
「ライブは見なくていい。」
「でもうちの実家に遊びに来ない?」
ナナの答えは予想外に、
「いいよライブ。見に行っても。」

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奈々と実家に行ったナナ。
ナナを歓迎する奈々の家族。
親がいないナナは喜んだ。
そのことも知らなかったナナ。
自分のことを普段話さないナナに奈々は言う。
「嬉しくて。」
「あんまりナナが自分の事話さないから、
 自分の事寂しいなって思ってたんだよ。」
それに対してナナは、
「そっか、聞いてくれれば何でも話すよ。」
それに対して真顔で奈々は聞いた。
「ごまかさないで、ちゃんと答えてね。」
「今でもレンを好き?」
ナナは言った。
「知ってたんだ。」
「知ってて私を連れてきてくれたんだね。」
「ありがとう。」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ナナは結局私の質問には答えなかった。
だけど、そんなのは聞かなくても分かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜上京する前のナナとレン〜
レンは倉庫街に捨てられた孤児。
初めてライブに行って、
ヤスとレンがいるブラストに加入したナナとノブ。
そして1年
「ファンの子だって知っているだろう。」
「私には手を出さないって言うのが、
  ブラストのルールだって言うの。」
ナナがレンに言うと、
レンは黙ってナナにキスをした。
そしてナナとレンは付き合った。
ナナは肩にタトゥーを入れた。
レンは聞いた。
「蓮の花?」
ナナは答えた。
「レンの花!」

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンは私に歌う喜びを教えてくれた。
ギターを教えてくれた。
生きる希望を与えてくれた。
レンが放つ引力で、
私は高鳴る秀才のようだった。
だけど私はレンのために歌うことを決めた訳じゃない。
私は私のために今日まで歌ってきたんだよ。
〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私はレンの姿だけ目で追った。
ここにナナがいることをレンが気づいてくれるように、
ひたすらテレパシーを送り続けた。
届かないのかな?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜上京前のナナとレン〜
レンを見送るブラストメンバー
ギターだけを担いで電車に乗るレン。
レンはナナを連れて電車に乗った。
そしてナナを抱きしめた。
ナナにキスをした。
発車の合図がホームに鳴り響く。
ナナはレンの腕を払い、
電車から飛び降りた。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンと暮らして1年と3ヶ月。
まだ雪が残る春の始まりに、
私達は終わった・・・
〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ときどきレンが、
こっちを見てくれている気がしたけど、
その目はすぐに別のところに向けられてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな思いがはせるトラストのライブ。
奈々はナナの気持ちを思い泣いていた。
ナナもまた、レンを見て泣いていた。
奈々とナナ2人手を握って・・・

レンは気がついていた。
ナナを見つけたレンは演奏を間違えていた。
アンコール前の会場。
ヤスに電話するレン。
「ヤス、ナナが来ている。」
「今更どの面下げて会えって言うんだよ。」
ヤスは言った。
「もう会う気がないなら、ナナは俺がもらう。」

コンサートが終わった奈々にヤスから電話が入る。
ヤスはナナに言った。
「そっちにレンから電話が入るかもしれない。」
ナナはヤスに怒った。
「余計なことするなよ。」
ヤスは反した。
「お前まだ思っているんだろ。」
「二度と抱けない女に縛り付けられた、
            レンの気持ちにもなれよ。」
それを聞いたナナ。
「こうなったら仕方ねえ。」
「鍵返しに行って来る。」
「レンの首につけた鎖の鍵。」
そう奈々に伝えレンのもとに・・・

レンの楽屋へ行ったナナ。
「これで全部終わりだよ。」
「いつまでも引きずっているのは性に合わない。」
「いつかきっとトラネスを越えて見せる。」
そう言って鍵を返し部屋を出たナナ。
レンは追いかけた。
強がっているナナを抱きしめるレン。
「会いたかった。」
ナナはレンに抱きしめられて泣き崩れた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの時ナナはどんな思いでレンに会いに行ったの?
本当はどんな思いで・・・
だって好きだ何て言葉、
軽々しく口に出来るほど単純なものなら、
とっくに会いに行ってたものね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンはナナと一緒にいた。
「あの部屋はまだ借りたままになっている。」
「あそこは俺の原点だから。」
「いつかあそこに戻って、
 お前と2人で暮らすんだ。」
そして昔話を始めるレン。
そんあレンにナナは言った。
「もう昔みたいにあんたとは暮らせない。」
「私にも意地があるから。」
「でもたまにこんな風に会って、
 抱き合ったり、
 お互いの事話せたらいいなって・・・」
「そしていつかもっと歳をとって、
 意地とか見栄とか全部なくなって、
 歌うのに疲れたら、
 私もあの家に戻ってもいい?」
そういうナナを黙って抱きしめるレン。

明け方目を覚ました奈々。
ベットにはナナも寝ていた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの頃私は、
もう二度と恋なんかしたくないと思ってた。
だけど、どんなに傷ついても苦しくても、
もう一度夢を見ようって、
誰かを心底愛してみたいって、
そのときナナの幸せを祈りながら
そうな風に思ったんだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目を覚ましたナナに奈々は聞く。
「レンとどうなったの?」
ナナは言った。
「今回の件では世話になったな。」
「何かご褒美あげないと。」
「何がいい?」
奈々は言った。
「タクミくんのサイン。」

数日後アルバイトで怒られ、
落ち込みながらアパートに帰った奈々。
出迎えたのはタクミ・・・
「お帰り。奈々ちゃん。」
奈々は泣いて喜んだ。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの時思わず涙が出たのは、
その夢のような出来事が、
ナナが用意してくれたご褒美だって、
すぐに分かったから・・・
ありがとうを100万回言われるより、
愛を感じた。
それがとても嬉しかった。
少しも大人になんかなれないのに、
もう甘えてばかりいられない現実の中で、
ナナは飛び切り甘い夢を見させてくれた。
とても幸福な、初恋みたいだったよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)


〜〜 関 連 商 品 〜〜


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2015年07月13日

アフィリエイトの進行状況(217日目) 収支報告・ブログPV数報告

勉強.jpg
月曜日!ということで
アフィリエイトの成果報告
していきます。

アフィリエイト・ブログを始めて217日目です。
「収支」と「PVの推移」を報告します。

【収支報告】
ASPによって収入を公表してはダメ!
というものがありますので合計報告。
登録ASPは以下の5社です。
「A8net」・「JANet」・「アクセストレード」
「GoogleAds」・「Amazonアソシエイト」

合計は8390円!!!

こんなもんですよね・・・
1週間で数千円稼げるのはいつなの?
これあと1年続けてもあまり変わらない?
そんなネガティブ思考になりそうです・・・

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【PV・UU報告】
『メインブログ』
メイン7.13.png

【過去最高PV/UU】
6538PV/4252UU
【3週前の週間合計】
6394PV/4252UU
【2週前の週間合計】
6538PV/4059UU
【先週1週間の合計】
6846PV4403UU

またしても更新!
何とか・・・
しかし先週の更新は・・・
もっと頑張らねば!!!


『サブブログ』
・RIKUの映画感想館
サブ7.13.png

【過去最高PV/UU】
1162PV/ 686UU
【3週前の週間合計】
1162PV/ 686UU
【2週前の週間合計】
1338PV/ 949UU
【先週1週間の合計】
1485PV/1076UU

確実に増えています!
これでランキング更新すれば!!!
楽しみなサブブログ♪
じわじわ来てますね〜


【7月の目標】
・月間PV30000
 (1月 1400・2月 2017・3月 4726)
 (4月 7576・5月18096・6月25901)
・月間UU15000
 (1月 178・2月 381・3月 1841)
 (4月2771・5月8434・6月13112)
・トータル収入12500円
(月間収入5000円)
 
〜〜7月の結果〜〜
6月PV数 12435PV
6月UU数  6771UU
トータル収入8390円

目標から考えるといい感じ?
収入はやっぱり厳しいか?
まだ半月以上あるので、
これからですね!!!


【7月中に絶対やること】
映画記事を10記事書く!
映画ランキングの更新!

〜〜6月の結果〜〜
映画記事3記事!
ランキングはまだ未投稿!
今月は決めた事は必ずやります!


【感想・手ごたえ】
ジワジワですね〜
記録更新し続けるので、
まだまだやる気は消えません。
しかし・・・
なかなか仕事で更新できない!
映画記事もなかなか書けないのです・・・
酒飲む時間減らして更新していきます!

定番記事以外の更新もしたい!
最近更新していないので、
違うジャンル進めていきたいです♪
何とか時間作って頑張ります♪


【コメントくれた人の紹介】
「過去にコメントくれた皆さんのブログ紹介。」
・よしおかとうじ さんのブログ。
 「100万円アフィリエイターであるよしおかとうじの「稼がせます!」
・なちゅ さんのブログ。
 「アフィリエイトで初心者でも生計を立てる!〜あるうつ病人間のブログ〜
・ヨハネス@元警備員 さんのブログ。
 「1日30分で10万稼ぐ技法!
・デコピー さんのブログ。
 「love・li・k(ラブ・ライ・ク)
・ブログなど不明ですがコメントくださった、もっちーさん。


本当にありがとうございます。
コメントもらえるとやる気が出ます♪
引き続き応援お願いします!!!

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2015年07月12日

【セイジ〜陸の魚〜】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【セイジ〜陸の魚〜】
セイジ陸の魚.jpg

【出演者】
セイジ:西島秀俊
僕:森山未來
翔子:裕木奈江
カズオ:新井浩文
タツヤ:渋川清彦
マコト:滝藤賢一
りつ子:庵原涼香
ツノ先生:亀石征一郎
ゲン爺:津川雅彦
動物愛護団体の女性職員:奥貫薫
動物愛護団体の男性職員:宮川一朗太
20年後のりつ子:板東晴
20年後の僕:二階堂智

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【感想】
ふーん・・・
味のある映画ではありました・・・
深いですよね〜

人間と動物と・・・
愛の裏にある闇と・・・

とても難しい映画ですね〜
出演者が実力者揃いで、
世界観との違和感はないのですが、
もっとシンプルでよかったかな〜

時間軸の曲げ方とかは、
とても面白く作っているんですが、
セイジと僕の関係をもっと深く導いて欲しい気が・・・

これ何回か見たら味出てくるんでしょうね!


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
世界は動き続ける。
僕の毎日はただ単純に過ぎていく。
不自由もなく、そして満足もない。
そんな日々の中僕に届いたその企画書は、
忘れていたあの夏からのものだった。

20年も昔の話だ。
僕はこの店にたどり着き、
そしてあの人に出会った。
それから一度もこの店を訪れてはいない。

大学4年の夏適当に就職先を決めて、
僕は自転車をこいでいた。
自分探しとかそんな崇高目的ではなく、
それは長い散歩に似ていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
疲れ果て自転車を押して歩く僕。
夜の道路には弾かれたであろうイノシシの死体。
それを横目に歩いていると、
後ろから一台の車が・・・
その車はイノシシの前に止まって、
イノシシを荷台に乗せた。
そして僕の横を通り過ぎていった。

翌朝山道のくだりを自転車で走っていると、
軽トラックに衝突して転倒した。
自転車は前輪が曲がり到底乗れない状況。
軽トラックを運転していたのはカズオ。
カズオの車に乗せられて向かった先は、
その地の小さなBAR「HOUSE475」。
僕の手当てをしてくれたのは翔子。

そんな出会いから、
一時的に店の手伝いをすることになった僕。
夜にはその地の馴染みの客が集まった。
僕は「旅人」と呼ばれ可愛がられた。
僕は常連に酒を飲まされた。
酔いつぶれた翔子はマコトが送って帰った。
常連客が帰ったBAR。
残ったカズオに僕は聞いた。
「翔子さんってセイジさんの恋人なんですか?」

カズオは翔子とセイジの話を教えてくれた。
翔子は店のオーナーであり、
セイジは雇われ店長である。
翔子は前の旦那から、親権代わりに店を渡された。
店を経営するつもりなど無かった翔子。
そこにセイジが現れたという。
それは雨の日だった。
ずぶ濡れで現れたセイジは翔子に、
「ここで働けますか?」
そう尋ねたのだった。

カズオが帰りソファで寝ていた僕。
目を覚ますとカウンターにセイジがいた。
コーヒーを差し出してくれたセイジ。
僕はコーヒーを飲みながら話しかけた。
「今日常連の人たちに会いました。」
セイジは
「そうか」
としか言わなかった・・・

翌日お腹のすいた僕は買出しに出かけた。
帰り道に川原で子供と遊ぶセイジを見かけた。
その子供の名はりつ子。
ゲン爺という目の見えない男の孫。
横目でそれを見ながら帰った僕。
しばらくするとセイジが帰ってきた。
昼食を食べていた僕にセイジは言った。
「お前クソするか?」
「飯食うからするんだ。」
僕は答えた。
「食わなかったら死んじゃいますよ。」
セイジは言った。
「食わなきゃ死んじゃうか・・・」
「面倒せえな〜」
「生命維持装置みたいなもんか〜」
僕は言った。
「食わなきゃ死んじゃうんです。」
「だから働くんです。」
セイジはそれを聞き何も言わずに店を出て行った。

しばらくすると店に翔子が来た。
翔子と2人ビールを飲む僕。
僕の持っていた内定通知書を見て、
「凄いね〜」
と翔子が褒めてくれた。
それに対して僕は返した。
「そんなことないですよ。」
「そんなの単なる、
 生命維持装置みたいなも物ですから。」
セイジの言葉を代用して謙遜した僕。
そんな僕に翔子は言った。
「いいな若いって〜」
「私なんか未来のことなんて・・・」
翔子の魅力に惹かれていた僕は返した。
「翔子さんだって若いですよ。綺麗ですし。」
僕はビールを飲む翔子の口元に目が行った。

〜僕が店に来た前日〜
翔子は引き離された子供を忘れられないでいた。
声を聞くために子供の住む家へ無言電話を架ける翔子。
声を聞いて、悲しみを紛らわすため酒を飲んだ・・・

その日の夜は、山道で自転車を押していた僕。
僕が見たイノシシの死体をトラックに乗せたのはセイジ。
セイジはその夜イノシシ肉を店で解体した。
そこに現れた翔子は何も言わずにセイジを押し倒した。
そんな翔子にセイジは言った。
「酒を控えたほうがいいな。」
冷静なセイジに翔子は声を荒げた。
「何よ。そうやって何でも分かったような顔して。」
「あんたに何が出来るのよ。」
「あなたを拾ったのだって私じゃない。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

僕が店に着てから数日後。
店で常連客タツヤのバンドのライブが行われた。
ずっとベースをやっていたタツヤの引退ライブ。
常連客が集まりライブを盛り上げる。
ライブは終わり1人1人と客は帰って行った。
残ったのは僕とカズオとタツヤとツノ先生。
セイジは隅で1人酒を飲んでいた。
タツヤは僕に言った。
「夢だけじゃ生きていけないの。」
横からカズオがチャチャを入れる。
「夢が無かったら生きていけないだろうが・・・」
僕はタツヤに聞いた。
「じゃあ金を貰うってどういうことですか?」
タツヤは言った。
「それは物を買ったり暮らすってことだよ。」
「お前だって良い生活したいだろ?」
僕は反論した。
「良い生活って言うのが、
 結局どこに行くのかって話なんですよ。」
「金持ちにならなきゃみんな不幸なんですよ。」
「この世界においては・・・でしょ?」
熱く話す僕にカズヤはチャチャを入れる。
「あ〜旅人セイジに似てきた〜」

しばらくして店を片付ける僕。
カズオはまだ店にいた。
新聞を読んで近くで起きた事件の話をする。
4件の同じ手口の殺人事件。
「あっ。旅人!お前だろ犯人!」
適当に話カズオに僕は答えた。
「いいから帰ってよ〜」
もう一つのソファでは酔いつぶれたツノ先生が寝ていた。
その夜セイジと僕はツノ先生を家まで運んだ。

翌日壊れた自転車を修理しようとしていた僕。
セイジも車の整備をしていた。
そこに現れた動物愛護団体の職員。
地域で行われている有害動物駆除。
畑を荒らすイノシシを殺していることに、
職員は保護の観点から署名を集めていた。
無視して作業を続けるセイジ。
僕は職員に聞いた。
「動物だけを保護するってことですか?」
「何を保護するって人間が決めるのって・・・」
それに対して愛護団体の職員は答えた。
「弱い動物を人間のエゴが奪っているの。」
「それを少しでも救おうと・・・」
その時セイジは言った。
「興味ない。帰ってもらえますか?」
セイジの態度に職員は言う。
「興味ないって・・・
 あなた大人としての自覚はないの?」
セイジは更に言い返す。
「自覚はあるさ。」
「人間が多すぎるだけだ。」
「イノシシも居場所があれば、
      人里なんかに下りてこない。」
「動物も生きていれば人間も生きている。」
「それがぶつかって、
   その最前線に農家のオヤジがいる。」
「その後ろには50億の人間が占めている。」
「あんたのその軽薄な考えで、
 いったい何を解決しようとしているんだ。」
「本気で駄目だと思うならさっさと首でもくくって、
 地球のために人間を1人でも減らしてやることだな。」
「何も猟銃だけが、
  鹿やイノシシを殺しているわけではない。」
「あんたの香水や、俺の転がしている車。」
「そういう物全てが、
      壊して命を奪い合っているだけだ。」
愛護団体の職員は何も言い返せずに帰って行った。
帰った後に僕はセイジに言った。
「あんなの自分が満足したいだけじゃないですか。」
セイジは答えた。
「そうじゃない。間違っているわけじゃない。」

動物愛護団体の話をゲン爺とした僕。
それを聞いたゲン爺は言った。
「いつの間にか人間は、
 地球にとって癌細胞のようになってしまった。」
「本当は神様も・・・」
「いや、誰しもが望まなかったことじゃ。」
「いいか旅人。」
「セイジには物事が見えすぎるんじゃろ。」
「見えすぎると自分の無力さに気付き。」
「その先には絶望しかない。」
「ワシ等みたいな人間は、
   ある意味鈍感だからやっていける。」
「鈍感さは絶望を緩和してくれる、
         鎮痛剤なのかもしれない。」

その夜僕は店で一本のフィルムテープを見つけた。
タイトルには『美鈴5歳』と書かれてある。
僕は誰もいない店でそのフィルムを見た。
それはある少女のお誕生日会の映像。
その後は家族との楽しい時間が録画されていた。
そこに入ってきたセイジ。
セイジは隣に座り、
微笑みながらその映像を見ていた。
しばらくして席を外したセイジ。
セイジがいなくなり僕は1人で見ていた。
するとフィルムが焦げて映像は中断された・・・

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ある雨の日。
りつ子はゲン爺にヘッドフォンをつけ、
自分が書いた絵と音声を聞かせていた。
ゲン爺は目が見えないが、
優しいりつ子のプレゼントに喜んだ。
その時家のインターフォンが鳴る。
りつ子はゲン爺に、
「聞いてて。」
と言い残して部屋を出た。
「パパ?誰?」
その時りつ子が見たのは、
雨具を着た人間が両親を殺す姿。
そしてりつ子も・・・

数日後りつ子の両親の葬儀が行われた。
犯人は両親を奪い去り、
りつ子からは左手と魂を奪い去った。

それから数日。
りつ子を見合いに来る多くの人々。
しかしりつ子は一向に良くならない。
セイジだけはりつ子に会いに行かなかった。

ゲン爺もまた病んでいた。
『セイジその本には書いてあるか?
 人間は何のために生まれてくるのか?
 りつ子は何のために生まれてきたのか?
 教えてくれ。
 それだけ本を読んでいてまだ分からんか?』
やり場のない感情をどうしていいか分からなかった。
そしていつもりつ子と参拝していた、
庭にある神棚をナタで叩き割った。

僕は以前翔子が言っていた言葉を思い出した。
『セイジ君って陸の魚なの
 この世界に1人でも不幸な人間がいる限りは、
 自分の幸せなんてない。
 そう考えているのかもしれないな。
 だからいつも寂しさや悲しさで胸を一杯にしてる。
 この世で生きることを諦めてしまった生き物。』
そして僕はセイジに言った。
「りつ子ちゃんには会いに行かないんですか?」
何も言わずにその場を去ろうとするセイジ。
僕はそんなセイジに言った。
「逃げているだけじゃないですか?」
「りつ子ちゃんは生きているんです!」
それでも無言で車に乗り込んだセイジ。
僕は追いかけるように助手席に乗った。

車を降りたセイジは山へと入っていた。
追いかけた僕が見たのは、
山の中にある綺麗な湖。
その日僕はセイジと山で一夜を過ごした。
セイジは火をおこしてコーヒーを煎れてくれた。
その夜に僕はセイジに告げた。
「僕燃やしちゃったんです。」
「あのフィルム。」
セイジは微笑みながら答えた。
「そうか。燃えたか。」
セイジの不思議なリアクションに僕は、
「大事なものでしたよね?」
「すみませんでした。」
セイジは再び微笑みながら言った。
「それだけか?」
それを聞き僕はあの少女の居場所を聞いた。
セイジは答える。
「死んだよ。」
「俺が少年院に入っている間に、
 一人ぼっちで死んでいったよ。」
「俺は親を殺した。」
僕はセイジの過去を聞き何も言えなかった。

数日後みんなでりつ子の家に行く予定。
相変わらずにセイジは行く気は無かった。
ツノ先生のお願いで、
しょうがなく送っていくことになったセイジ。
出迎えたのはゲン爺だった。
「セイジお前も着てくれたのか。」
「りつ子に会ってやってくれ。」
ゲン爺に頼まれても無言を貫き通すセイジ。
そんなセイジの手を引っ張るゲン爺。
みんながりつ子を囲んでいる中で、
セイジは久しぶりにりつ子を見た。
左手と感情がないりつ子。
セイジは無言でりつ子の正面に座った。
そしてりつ子の表情のない顔を正面から見た。
しばらくして突然立ち上がったセイジ。
外で薪を割るゲン爺からナタを取り上げた。
そしてナタを持って再びりつ子の前へ・・・

セイジは大きく振りかぶりナタを振り下ろした。
次の瞬間鮮血が飛び散った。
りつ子の顔には大量の血がかかった。
みんなにとめたれたセイジ。
セイジの左手はなくなっていた。
同時に事件から止まっていたりつ子の時間は、
再び動き出したのであった・・・

〜そして僕は逃げるように現実に戻った〜
20年も昔の話だ
僕はこの店にたどり着き
そしてあの人に出会った
それから一度もこの店を訪れてはいない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

20年ぶりに「HOUSE475」を訪れた僕。
そこにいた従業員に僕は聞いた。
「この建物の現在の管理人は?」
するとその店員は
「ちょっと待っててね。」
「お〜い。りっちゃん。」
そして奥から出てきたのは、
左手に義手をした女性。
20年前はまだ小さかったりつ子であった。

僕はりつ子に話した。
「良い20年だったんだね?」
りつ子は言った。
「あれからおじいちゃん、
 そもそも嫌いになっちゃって。」
「でもいいんです。」
「私の神様は、
 今でもちゃんと私の中では生きていますから。」
そう言うとりつ子は笑った。
その笑顔を見て僕も笑い返した。

(終わり)

〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・RIKUの映画感想館
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・

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2015年07月08日

アフィリエイトの進行状況(210日目) 収支報告・ブログPV数報告

勉強.jpg
月曜日!ということで?
(一日遅れましたが・・・)
アフィリエイトの成果報告
していきます。

アフィリエイト・ブログを始めて210日目です。
「収支」と「PVの推移」を報告します。

【収支報告】
ASPによって収入を公表してはダメ!
というものがありますので合計報告。
登録ASPは以下の5社です。
「A8net」・「JANet」・「アクセストレード」
「GoogleAds」・「Amazonアソシエイト」

合計は7614円!!!

先週は微妙な1週間・・・
もう少し稼げると思っていたのにな〜

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【PV・UU報告】
『メインブログ』
1日遅れたせいで写真ありません・・・

【過去最高PV/UU】
6394PV/4252UU
【3週前の週間合計】
6104PV/3769UU
【2週前の週間合計】
6394PV/4252UU
【先週1週間の合計】
6538PV/4059UU

先週はUUも下回りました・・・
映画記事が多かったので、
即効性はなかったかな?


『サブブログ』
・RIKUの映画感想館
1日遅れたので写真ありません・・・

【過去最高PV/UU】
1162PV/ 686UU
【3週前の週間合計】
 952PV/ 649UU
【2週前の週間合計】
1162PV/ 686UU
【先週1週間の合計】
1338PV/ 949UU

じわじわ来てますね〜
少しずつでいいんです!
あと2ヶ月は様子見たいところです♪
同じような数字がでしばらくキープ。


【6月の目標】
・月間PV25000
 (1月 1400・2月 2017・3月 4726)
 (4月 7576・5月18096)
・月間UU12000
 (1月 178・2月 381・3月 1841)
 (4月2771・5月8434)
・トータル収入9000円
(月間収入5000円)
 
〜〜6月の結果〜〜
6月PV数 25901PV
6月UU数 13112UU
トータル収入7614円

PV・UUは見事達成!
収入はやっぱり厳しいか〜
来月は更なる高み目指します♪

【6月中に絶対やること】
映画記事を20記事書く!

〜〜6月の結果〜〜
結局5記事・・・
仕事しながらの20記事はかなり厳しい・・・
7月は10記事は書きます!


【感想・手ごたえ】
ジワジワですね〜
これからが勝負だと最近感じます。
まだまだ少ないPV数を何とかあげるため、
どこかでSEO対策の記事書きます。
でも先日ページ別(キーワード)の、
UU数ランキング書きましたが、
確実の時間のかかっているものが上位!
やはりかけた分が帰って来るんですね〜

7月は30000PVと15000UU目標に、
頑張りたいと思っています。
収入も5000円は目指したい・・・
7月中にやる事は、
映画記事を10記事は書く。
映画ランキング更新する。
とりあえずはこれくらいかな!?


【コメントくれた人の紹介】
「過去にコメントくれた皆さんのブログ紹介。」
・よしおかとうじ さんのブログ。
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本当にありがとうございます。
コメントもらえるとやる気が出ます♪
引き続き応援お願いします!!!

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2015年07月05日

【深呼吸の必要】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【深呼吸の必要】
深呼吸の必要.jpg

【出演者】
立花ひなみ:香里奈
池永修一:谷原章介
西村大輔:成宮寛貴
土居加奈子:長澤まさみ
川野悦子:金子さやか
辻元美鈴:久遠さやか
田所豊:大森南朋
平良誠(おじい):北村三郎
平良ツル(おばあ):吉田妙子
宮里一雄(飲み屋店長):上地雄輔

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【感想】
心温まる映画です。
あじいとおばあがいい。
本当にセリフは少ないんですが、
何か仏みたいな言葉を言ってくれる。
温かいんです!!!

こんなバイト先なら給料関係なく
行ってみたいと思ってしまいます。
孤島の静かに流れる雰囲気がよかった〜

出演者も凄いメンバーですよね!?
意外と実力者揃いの映画なので、
言葉が少ない中でも、
個々の抱く感情が伝わってきます。

是非見て欲しい映画ですね♪


【あらすじ】(ネタバレあり)
位置について。ヨーイ・・・
プールの飛び台。
深呼吸し出遅れる立花。
もちろん順位は最下位。

そんな立花も大きくなり、
アルバイトへ向かう船の上。
大きな深呼吸をした。

着いたのは小さな島。
平良さんの家でサトウキビ収穫のバイト。
来たのは男2人。女3人。
5人を先導するのは、
島が好きで毎年来る田所。
7時起床の8時出発。
昼1時間休憩の6時半終わり。
休みは週に1回の35日間の労働。
日給は5000円・・・

何も語らない若い男性の西村。
25歳の女性の川野。
名乗ることもしない女子高校生の土居。
最年長の礼儀正しい男性池永。
そして普段は派遣で働く女性立花。
自己紹介が終わった5人。
島での奇妙な共同生活が始まった。

7時に起床し、7時半にみんなで朝食。
8時にトラックの荷台に乗って畑へ出発した。
着いた先は見渡す限りサトウキビの畑。
一面のサトウキビを35日で収穫し、
工場へと運ぶのが仕事。
作業はいたってシンプル。
『つくろい』と言ってサトウキビの周りの葉を切り落とす。
その後『小頭部』といわれる上の部分を切り落とす。
そして最後に根元から切り落とす。
根元から中間までが収穫するサトウキビ。

おじいが黙々と作業する中、
田所指導のもと5人は作業を始める。
昼になるとおばあが昼食を持ってくる。
みんなで昼食を食べて作業を続け、
最後に収穫したサトウキビを一箇所に集め終了。

5人はそれぞれ問題を抱えて島に来ていた。
『言いたくないことは言わなくてもいい』
これが島のルール。
静かに各々は作業を続ける。

1日の作業目標は6トン〜7トン。
5人の収穫は3トンほど・・・
それを見てもおじいは
「なんくるないさ〜」
と言って許してくれた。
ゆっくりと流れる時間の中で、
5人はなれない肉体労働を続けた。

そして5日目。
最初にダウンしたのは川野だった。
熱を上げて病院へと連れて行かれた。
川野は島から帰ることを決意した。
同時に西村も、
日給の高い畑へと移ることを決意した。

6日目の朝。
港で船を待つ川野。
川野のもとへ作業へ行く前にみんなは向かった。
そして立花が川野へ駆け寄り、
「おじいから。」
そう言って給料袋を差し出した。
川野は踏ん切りが着いていなかった。
逃げ出すようで後ろめたい気持ち。
もう一度畑へ行く決意をした。

他の畑へ行っていた西村も、
その夜おじいの家に帰ってきた。
おじいとおばあは何も言わず。
「おかえりなさい。」
「ご飯食べなさい。」
それだけ言った。
西村も照れながら、
「ここのほうが良い。」
「いただきます。」
素直におじいとおばあの優しさに甘えた。

ある日、田所は島の飲み屋に
立花、池永、川野を連れて行った。
田所はこの島で一番古いキビ刈隊。
周囲の客も田所に挨拶する。

数日後の現場。
昼休みも上着を脱がない土居。
土居に対して川野は、
「昼休みぐらい脱いだらいいのに。」
すると池永は言った。
「日焼けは立派なやけどなんだ。」
「だから皮膚は守ったほうがいい。」
専門学的に話す池永に田所は言った。
「もしかして医学部とか目指してた?」
「何度も受験して挫折したやつが逃げてくるのよ!」
一瞬で周りの空気が固まった。
田所は弁解しようと話す。
「それが悪いって言ってるんじゃなくて、
 そういう奴も受け入れてくれるって言いたいだけ。」
池永は言った。
「当たってる。田所君の言うこと、その通りだよ。」

その日みんなにアイスを買おうとしていた立花。
そこに現れた池永。
立花の気遣いに気がつき池永が支払った。
自分のことを語らないルールのこの島。
立花は池永に自ら自分のことを話した。
「今回は自分で自分を派遣したの。」

それからも畑作業は毎日続いた。
そんな時若い女性が畑に来た。
「おばあ!おじい!」
声をかけたのは辻元美鈴。
以前この島に住んでいた。
今は東京で看護婦をしている。
1週間の休みで故郷を訪れたという。
田所は言う。
「こんな所が故郷っていいですね。」
辻本は言う。
「たまに来る人にはそう思えるのかもね。」
すると昔を思い出しながらサトウキビを切り始めた。
沖縄民謡を口ずさみながら・・・

次の日から辻本も手伝い始めた。
休みの日は各々好きなことをした。
立花と川野は海で泳ぎ、西村は釣りをした。
おじいとおばあを中心に仲良くなっていく5人。
夜にはおじいの『さんしん』で沖縄民謡を歌った。
おじいとおばあが寝ると、
「サトウキビ収穫が終わったら北海道行くんですよ。」
田所は自分の話をみんなにした。
田所は全国の農家を転々としていた。
「自然も人も素晴らしいなと思うんです。」
「会社とか何かに縛られる生活できないですよね。」
それを聞いた西村は言った。
「現住所は何処なんですか?」
「要するに普通の所じゃ
 生きていけないから逃げているんでしょ。」
「いろんな人が逃げてくるって言ってましたが、
   あんたのほうがよっぽど、
       逃げているんじゃないですか?」
場が凍った・・・

その時川野が突然西村の髪をかき上げた。
そして西村に向かって言った。
「やっぱりそうだ。」
「私あの試合ずっと見てたよ。」
「ノーヒットノーランだもん。」
みんな口をそろえて言う。
「あの甲子園の西村大輔?」
過去を隠していた西村。
しかし自分の過去を話し出した。
「あんなのまぐれだよ。」
「大学に入って3年。」
「試合になんて一度も出してもらえない。」
「それが実力なんだ。」
「あんなことさえなかったら・・・」
「野球好きでいられたのに・・・」
またもや場が凍った・・・
それぞれの思いを胸に黙り込んでしまった。

その時、池永は買っていた花火を始める。
シメジメとした雰囲気を変え、みんなで花火をした。

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作業は遅れていた。
当初の予定には追いつかないペース。
大雨の中でも作業は続けた。
しかし雨が激しくなり作業は中断。
田所が運転して家に帰ったみんな。
田所はトラックで街に向ったが、
何時間経っても田所が帰ってこない。
みんなは雨の中田所を探しに行く。
田所は激しい雨で、
ぬかるみにタイヤを取られ事故を起こしていた。
何とかトラックから救出したが、
田所の右足からは大量の血が・・・

島にはまともな病院がない。
看護婦の辻本が応急処置をしようとするが、
傷が深すぎて対処が出来ない。
みんなの目線は池永へ・・・
池永は対処を始めた。
輸血の血は同じ血液型の西村が提供した。
何とか一命を取り留めた田所。

翌朝雨は上がっていた。
立花は池永のもとへ行った。
「お疲れ様。」
池永は立花に自分のことを話し出した。
「昔から子供が好きでね。」
「小児外科を選んだ。」
「でも気付いてなかったんだ。」
「たくさんの命を見送らなきゃいけないってこと。」
「それも小さな命を・・・」
「名前が同じ子がいたんだ。」
「俺が手術をやった。」
その手術は失敗したようだった・・・
「何処でも良かったんだ。」
「忘れることが出来れば。」
「忘れることは出来なかった。」
「忘れちゃいけないんだ。」

それを聞いた立花は自分の過去を話した。
「小学校のとき水泳大会だったんだ。」
「お父さんが言ったんだ。」
「飛び込む前に深呼吸をしなさい。」
「聞いたんだ。そしたら早くなるの?って。」
「そしたら言ったんだ。」
「早くはならない。楽しくなるって。」
「そして深呼吸したら、
 その間にみんなスタートして・・・」
「でも楽しかった。」
「ビリはビリだけどね。」

田所がいなくなったサトウキビ畑。
更にペースは遅れた。
「間に合うのかな?」
そんな言葉に池永は言う。
「間に合わせなきゃ!」
数日後、松葉杖をつきながらも田所は畑へ来た。
松葉杖をつきながらサトウキビを切る田所。
みんな一生懸命に頑張った。

しかし今度は辻本が倒れた。
辻本は妊娠していた。妊娠4ヶ月。
妊娠して何かに思いつめた辻本。
それを理由に帰島していたのだった。
しかし自分を語らない島では、
それすら内緒にして手伝っていた。

その日の夕食。
川野は言った。
「あと10日もないよ!」
おじいとおばあは言った。
「あんたたちが心配することないよ。」
「なんくるないさ〜。」
「みんなずいぶんうまくなったさ〜」

次の日、目を覚ますと土居がいなかった。
荷物はあるが姿が見えない。
「帰ってくるよ。」
みんなはそう言いながら畑へ行った。
畑には土居の姿が・・・
川野は土居の姿を見ていった。
「みんな1時間早く起きればいいんだよ。」
それを聞いて田所は言う。
「みんな出来るの?」
川野は笑顔で言う。
「なんくるないさ〜」
普段は無表情な土居の顔にも笑顔があった。

翌日から起床は6時になった。
長いようで短い35日間。
みんなの気持ちは、
全てのサトウキビ収穫に向けて1つになっていた。
夜も18時を大幅に超えて働いた。
体力的には厳しいはずなのに、
みんなの作業する姿には笑顔があった。
少しずつ追いつく収穫。

今までずっと無言を貫き通してきた土居。
そんな土居がある朝みんなに話した。
「朝は来るんだ。」
「くたくたになるまで働いて、
 ご飯を食べて寝れば朝は来るんだ。」

バイト最後の日。
収穫は追いついていた。
昼休みに田所が西村にグローブを渡した。
一瞬ためらった西村もすぐに受け入れた。
そして男性陣はキャッチボールをした。

残すサトウキビもあと7本。
サトウキビのバンダナを巻いて、
そのバンダナをとった人が勝ち。
そんな競争する7人。
みんながスタートするとき、
立花は深呼吸して大きく出遅れた。
しかしバンダナを手にしたのは立花。
立花が最後の7本のサトウキビを切り落とした。
そして1本ずつ7人に渡した。
サトウキビを手にする面々。

そのサトウキビを手に、
7人はそれぞれの道へ戻っていく・・・

翌年も田所はサトウキビ収穫を手伝っていた・・・

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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posted by riku at 00:57| Comment(53) | TrackBack(0) | 映画

2015年07月04日

【サマーウォーズ】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【サマーウォーズ】
サマーウォーズ.jpg

【出演者】
小磯健二:声神木隆之介
篠原希:桜庭ななみ
佐久間敬:横川貴大
陣内栄:富司純子
陣内助(栄の養子):斎藤歩
陣内万理子(栄の長女):信澤三惠子
陣内万助(栄の次男):永井一郎
陣内万作(栄の三男):中村正
陣内理一(万理子の子):桐本琢也
陣内太助(万助の子):小林隆
陣内翔太(万助の子):清水優
池沢佳主馬(万助の孫):谷村美月
陣内頼彦(万作の子):田中要次
陣内邦彦(万作の子):中村橋弥
陣内克彦(万作の子):板倉光隆

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【感想】
久しぶりに見ました。
やっぱり感動しますよね〜
ばあちゃんっ子には響く!

ストーリーも世界観も、
人間味や家族愛も
全て詰め込まれた素晴らしい作品。

このアニメが私の世界観を、
変えたといっても過言ではありません。
当時アニメをそんなに見ていなかった私。
そんな時にたまたま見たのがこの作品。
それから半年くらいはアニメにハマりました。

なのでとても思い出深い作品なんです。
見たことない人は、一度見てほしい!


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ようこそOZ(オズ)の世界へ。
OZは世界中の人が集い楽しむことの出来る
インターネット上の仮想世界です。
アクセスはお持ちのパソコン、
携帯電話、テレビから簡単に出来ます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう一つのバーチャル世界OZ。
自分のアバターを作って生活できる別空間。
世界中の人が会話し、買い物も出来る世界。
世界一のセキュリティに守られた世界である。

高校2年生の健二と佐久間は、
物理部の教室でOZシステムの、
保守点検のバイトをしていた。

そんな時に教室に現われた夏希。
「ねえ。バイトしない?」
健二と佐久間がバイト中と知って、
夏希は困りながら言った。
「誰かいないかな?バイトしてくれる人。」
「バイトと言っても、
 私と田舎に旅行してくれるだけなんだけどな〜」
夏希は高校一の美少女。
それを聞いた健二と佐久間は同時に、
「じゃあ僕やります。」

募集人員は1人。夏希は健二を連れて行った。
長野県の上田市に向かう夏希と健二。
夏希は電車で健二に聞いた。
「なんの日本代表になれなかったの?」
健二は照れながら答えた。
「数学オリンピックって言って・・・」
「先輩の誕生日は何日ですか?」
夏希は答えた。
「7月19日平成4年の。」
それを聞いて演算で生まれ日の曜日を言う健二。
「日曜日です。」

そんなこんなで夏希の故郷へ・・・
夏希の祖母の栄の誕生会に出席するそうだ。
祖母は陣内家16代目の当主。
武田軍に使えていた頃からの武家の家系。
親戚を集めた盛大なパーティー。
人数あわせで参加させられた健二。

家に着いて栄ばあさんに挨拶した夏希。
もちろん健二も挨拶についていった。
栄ばあさんに夏希は言った。
「約束覚えている?」
「私の彼。お婿さんになる人。」
「ちゃんと連れてきたでしょ?」
それを聞いて栄ばあさんは健二に言った。
「健二さん覚悟はあるかい?」
「命に変えてもかい?」
状況の読めない健二だが、
「はい。」

部屋を出て困惑している健二に夏希は言う。
「ごめん。」
「あらためてアルバイトのお願いするね。」
「親戚の前で私の恋人のふりして欲しいの。」
「がっかりさせたくないの。」
「勢いで言っちゃったんだもん。」
「彼氏連れて行くまで死んだら駄目よって。」
健二は仕方なく夏希の依頼を受けた。
すると夏希は設定を話し出した。
「東大生で旧家で留学から帰ってきたばかり。」
「たった4日間だけだから。お願い。」
そんな設定で4日間実家に泊まることに・・・

久しぶりに集まった親戚一同で夕食。
話題はもちろん夏希の連れてきた健二。
暖かく出迎えてくれる半面、
反対する又従兄弟で警察官の翔太が反対。
それを一括したのが栄ばあさん。
「あたしの目に狂いはないよ。」
「陣内家の人間に半端な男はいらない。」

楽しい宴会の中夜は更けて言った。
その時家に現れた1人の男。
その男を見て親戚一同は、
「侘助。何しに着た。」
それに対して侘助は言う。
「ここは俺の家だ。」
「なんで一族勢ぞろいなんだ?」
そして栄ばあさんを見て侘助は、
「ようババア。まだ生きてたか。」
栄ばあさんは言った。
「あんたこそ、
 どこぞでのたれ死んだかと思っていたよ。」
「あんたご飯食べたかい?」
そんな栄に侘助は言う。
「飯なんていらないよ。」

侘助は大じいさんの妾の子。
つまり栄ばあさんの養子にあたる。
夏希にとっては叔父さんとなる。
勝手に土地を売って海外を転々とし、
10年間たった今に帰ってきたという。

そんなこんなで健二の初日は終わった。
寝ようとしたときに一通のメールが・・・
内容は数字の羅列。
健二は直ぐに羅列の数字を解読し、
メールを返信した。

翌日、目を覚ました健二。
朝のニュースには健二の顔写真が・・・
OZの世界のセキュリティを破壊したとの報道。
世界一のセキュリティを誇るOZ。
その世界を破壊したと指名手配になっていた。
直ぐに携帯からOZの世界に入ろうとした健二。
しかしアクセスできない。
健二は夏希の又従兄弟の佳主馬の部屋へ・・・
佳主馬のパソコンを借りて、
OZの世界へアクセスするがそれも出来なかった。
あわてる健二のもとに佐久間から電話が入った。
「まさかお前の仕業じゃないよな?」
「昨日OZ上に変なメールがばら撒かれた。」
「OZのセキュリティは2056桁の暗号で守られている。」
「それを誰かが一晩で解いてしまった。」
健二は更にあわてた。
「それ僕です・・・」

佐久間はサブアバターを健二に取得してくれた。
サブアバターでOZの世界に入った健二。
そこにいた、もともとは自分のアバター。
この騒動の張本人といえる人物。
サブアバターで話しかける健二。
しかし一方的に攻撃を仕掛けてきた。
サブアバターでは勝てるはずもない。
その時健二のアバターを助けたのは、
OZ上の英雄キングカズマ。
本体は隣にいる夏希の又従兄弟佳主馬だった。

OZの世界は何者かに書き換えられて、
全てが格闘場となっていた。
まともに戦えるのはキングカズマのみ。
優位で戦うキングカズマだが、
健二のアバターを乗っ取った何者かは、
のユーザーのアカウントも乗っ取り、
どんどん強くなっていった。
そして最終的にはキングカズマも倒される。

情報を集めていた佐久間は犯人を特定した。
犯人は世界最高のハッキングAI「ラブマシーン」。
とある研究所から脱走したOZの世界に入り込んだ。
AIはOZの世界を壊そうとした。

そのころ陣内家は大騒ぎ。
ニュースに出ている健二の写真。
夏希の嘘はばれて、
健二は警察官の翔太に逮捕された。
その時健二に話しかけたのは栄ばあさんだった。
「ニュースでやっていること、
         あれ本当にお前さん?」
健二は答えた。
「僕は無実です。」
「ここにこれて本当に楽しかったです。」
「大勢でご飯食べたり、花札やったり。」
「こんなに楽しかったの生まれて初めてです。」
「お世話になりました。」
そして健二は翔太に補導された。

OZの世界を支配したAI。
リンクする現実の世界は混乱していた。
AIによるサイバーテロ。
オズの世界にリンクして世界中が混乱した。
登録者10億人のOZ。
アカウントを盗むことで何でも出来てしまう。
指揮権のある人間のアカウントが盗まれて、
信号まで操られて大渋滞。
OZの高いセキュリティを裏目にとり、
各アカウントから全ての権限を得たAI。
大統領のアカウントを盗めば、
核ミサイルすら撃てる状況であった。

状況を理解した陣内家の人々。
健二は解放されて再び陣内家へ戻った。
僕のせいだと悩む健二。
栄ばあさんは言う。
「これはまるで、
 敵に攻め込まれているみたいじゃないか。」
「下手をしたら死人が出るかもね。」
そして栄ばあさんは動き出した。
各地にいる陣内家へ電話した。
「頼彦くじけていないで、
 一軒でも多くのお年寄りを訪問するんだ。」
「邦彦へこたれるんじゃないよ。意地を見せな。」
「いいかい克彦これは戦だよ。私も何とかするから。」
そして国土交通省やNPO法人。
財界の大御所たちに電話を続ける栄ばあさん。
「大事なのは人と人とが声をかけあって、
         コミュニケーションをとること。」
「何千何万もの人が困っている。」
「ここで頑張んなくていつ頑張るんだ?」
軽視総監などの各省の指揮権のある人へ、
処かまわず電話を続ける栄ばあさん。

そんな栄ばあさんの人となりに励まされた健二。
OZの世界で独自にAIが作ったセキュリティ。
そのセキュリティを解読するために頑張った。
その日栄ばあさんの呼びかけと、
健二の必死なるセキュリティ解除の甲斐もあり、
OZの復旧は進んだ。

しかし未だにAIを倒した訳ではない。
佳主馬が、
「情報を共有したら倒せないわけない。」
そういうと、それを聞いていた侘助が、
「それは無理だね。」
「そいつの開発者俺だもん。」
「俺が開発したハッキングAIだ。」
「俺のやったことは唯一つ。」
「知識欲を与えただけだ。」
「やつは本能の赴くままに、
 世界中の情報と権限を蓄え続けた。」
「勝てないのはそういう訳。」
ただ作っただけと開き直る侘助。

侘助は栄ばあさんに言った。
「ばあちゃんなら分かってくれるよな。」
「今まで迷惑かけてごめんな。」
「挽回しようと頑張ったんだよ。」
「胸張って帰ってこようとな。」
しかし栄ばあさんは怒った。
薙刀を取り出して言った。
「侘助。今ここで死ね。」
侘助は言った。
「帰ってくるんじゃなかった。」
そういうと家を後にした。
侘助がいなくなり栄ばあさんは言った。
「身内がしでかした間違いは、
      みんなで片を付けるよ。」

その夜健二は栄ばあさんに呼ばれた。
「おまえさん花札は知っているかい?」
そして栄ばあさんと花札をした健二。
「この勝負何か賭けないと、
         つまらないじゃないか。」
「もし私が勝ったら、あの子をよろしく頼むよ。」
「夏希をよろしく頼むよ。」
健二は言った。
「僕はまだ自分に自信が持てません。」
栄ばあさんは言った。
「あんたなら出来るよ。」
と言った。
花札の勝負は栄ばあさんが勝った。

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陣内家に来て3日目の朝。
目を覚ました健二。
陣内の家中が騒がしかった。
健二が目にしたのは栄ばあさんの死。
狭心症でニトロ処方をしていた栄ばあさん。
体調は携帯で管理していた。
少しでも体調が悪ければ、
アラームが鳴るような設定。
しかしAIのせいでアラームが鳴らなかった。
システムの管理者がオズの世界にいて、
アカウントを盗まれたのであった。

栄ばあさんの誕生日は明日だった。
しかし明日が葬式となってしまった。
陣内家の男性陣は敵討ちをしようと言い出す。
夏希の泣き顔を見ていた健二も賛成する。
反対する女性陣を尻目に敵討ちを始めた。

栄ばあさんの次男万助が発電機を備えた漁船を、
運んできた。
万助の長男である太助は電気屋。
入手困難なスーパーコンピューターを手配した。
栄ばあさんの長女万理子の長男理一。
理一は自衛隊で、通信車両を手配した。
AIと戦うための環境は整った。
しかし冷却設備がない。
漁船に詰まれた氷を降ろして緊急の冷却庫を作る。
そして佐久間がAIに挑戦状をたたき付ける。
戦うのはキングカズマ。

挑戦状にのりAIは現れた。
最強の通信機器で装備を整えたカズマ。
互角に戦うが、侘助の言うようにAIは強かった。
しかし本当の狙いは誘い込み。
一定のポイントにAIを封じ込める作戦。
まんまと作戦にはまったAI。
もう直ぐAIを破壊できると思ったとき・・・
即興の冷却庫の氷がなくなって、
コンピューターがオーバーヒートしていた。
封じ込めたはずのポイントは壊れ、
AIが飛び出してきた。
4億物吸収されたアバターを引きつれ暴れるAI。

同時にOZの世界でカウントダウンが始まった。
「何のカウントダウンだ?」
画面に現れたのは数多くの原子力発電所。
そして日本の小惑星探知機『あらわし』が落下中の映像。
『あらわし』はGPSで落下場所を決められる。
それをコントロールするAI。
世界の危機であった。
とめるにはAIが吸収した4億人のアカウント。
そのアカウントからGPS誘導をつかさどる
アカウントを奪い返すしかない。

一方、栄ばあさんの部屋を片付けていた女性陣。
夏希は栄ばあさんの手紙を見つけた。
そして男性陣のもとへ向かった女性陣は、
OZの世界で起きていることが、
ゲームの世界だけのことではないことを知る。
そしてみんなが話し出す。
「あと何か出来るとすれば侘助だけだ。」
「だが、帰ってくるはずない。」
「誰も連絡先すら知らない。」
それを聞いた健二はみんなに言った。
「まだ負けてない。」
「何か絶対手があるはずです。」
「諦めたら解けない。答えは出ないままです。」

夏希は走り出した。
「今何処?」
電話をかけた相手は侘助だった。
侘助は言う。
「どうしてパスワード分かった?」
「俺は戻らないよ。」
「ばあさんがあの家にいる限り絶対戻らない。」
「そもそも誕生日だって知ってたら戻らなかった。」
夏希は泣きながら言った。
「何が起こっているか知らないくせに。」
「栄おばあちゃんが死んだ。」
「OZの混乱のせいで・・・」
「おばあちゃんの誕生日しらなかったって嘘。」
「だってパスコードが8月1日だったもの。」
「もう一度戻って、お別れを言って。」

その頃集まった陣内家の面々。
栄ばあさんの長女万理子は手紙を読んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
家族へ
まあまずは落ち着きなさい。
人間落ち着きが肝心だよ。
葬式は身内だけでさっさと終わらせて、
いつもどおり過ごすこと。
財産は何も残してやいないけど、
古くからの知り合いの皆さんが、
きっと力になってくれるだろうから、
心配は要らない。
これからもみんなしっかり働いてください。

それともし侘助が帰ってきたら、
10年前に出て行ったきり、
いつ帰って来るか分からないけど、
もし帰ってくることがあったら、
きっとお腹をすかせていることだろうから、
家の畑の野菜や、ぶどうや、梨を、
思いっきり食べさせてあげてください。

初めてあの子に会った日のことよおく覚えている。
耳の形がじいちゃんそっくりで驚いたもんだ。
アサガオ畑の中を歩きながら、
「今日から家の子になるんだよ。」って言ったら、
あの子は何も言わなかったけど手だけは離さなかった。
あの子を家の子に出来る。
私の嬉しい気持ちが伝わったんだろうよ。

家族同士手を離さぬように、
人生に負けないように、
もし辛い時や苦しい時があっても、
いつもと変わらず家族みんな揃ってご飯を食べること。
一番いけないことは、
お腹がすいている事と1人でいることだから。
私はあんたたちがいたおかげで大変幸せでした。
ありがとう。じゃあね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
手紙を読み終わる頃侘助は帰ってきた。
帰ってきた侘助に万理子は言った。
「侘助。おばあちゃんにちゃんと挨拶してらっしゃい。」
「そしたらみんなで、ご飯食べましょ。」
侘助は栄ばあさんに挨拶した。
「ばあちゃん。ただいま。」
そしてみんなでご飯を食べた。

カウントダウン残り1時間。
侘助はリモートでAIの解体を進めた。
健二はAIからアカウントを奪い返す作戦にでた。
その作戦は、ゲーム好きなAIとの勝負。
戦うのは夏希。勝負は花札。
家族のアカウントとAIの吸収したアカウントを賭けての戦い。
4億人と20人。
それでも勝負に乗ってきたAI。
地道にアカウントを介抱する夏希。
「こいこい。」
「こいこい。」
夏希の勝負強さで30万人分のアカウントか開放された。
しかし一瞬気を抜いた夏希。
たったAIの1勝で一気に巻き返される。
夏希のもちアカウントは74人。
絶体絶命・・・

その時
『ナツキへ
 ボクのアカウントをどうぞ使ってください。』
世界中から夏希へ向けアカウントが送られてきた。
その数は1億5千万人以上。
4億VS1億5千
まともな勝負が出来るようになった夏希。
OZの世界からも強力なレアアイテムが送られた。
夏希のアバターは黄金に輝いた。

夏希は強かった。
三光・・・
「こいこい!」
猪鹿蝶・・・
「こいこい!」
赤短・・・
「こいこい!」
雨四光・・・
「こいこい!」
五光・・・
勝負はついた。
夏希の勝利!
AIの残りアカウントは2人。

開放される4億のアカウント。
時間は残り14分。
カウントダウンは止まった・・・

みんなで喜びを共感しあうが、
カウントダウンは止まらなかった。
世界中のワールドクロックは止まったが、
陣内家だけのクロックは止まらなかった。
『あらまし』は陣内家へ落ちる。

みんなで逃げようとする陣内家の人々。
しかし健二だけは諦めなかった。
必死に『あらまし』の軌道を変えようとする。
それを見た夏希は、
「まだ負けちゃいない。」
逃げようとする陣内家のみんなは、
逃げるのをやめた。
健二を励ます。
「しっかりしろ。俺たちが付いている。」

パスワード解読して軌道を変えようとする健二。
しかしAIは弱りながらも邪魔を続けた。
解除しようとするたびに邪魔をくりかえすAI。
邪魔をするAIをキングカズマが倒しに向かう。
「邪魔するな〜」
AIを倒したキングカズマ。
同時に健二もパスワードを解読。
『あらまし』の軌道を変えた。
ギリギリのところで軌道の変わった『あらまし』。
陣内家を避けて近くの山に落ちた。

翌日。
栄の葬式は行われた。
みんなで歌い笑顔の葬式
「ハッピーバースデー トゥー ユー」
侘助は名乗り出た。
AIを作っただけだが、
責任は重いとニュースで報道された。

陣内家は健二を讃えた。
「本当に結婚しちゃえば?」
「まずは付き合ってからか。」
そしてみんなで夏希と健二にキスを進める。

目を閉じた夏希を見て鼻血をだした健二。
健二の頬に夏希はキスをした・・・
陣内家を守るように栄ばあさんの写真は笑っていた・・・


(終わり)

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posted by riku at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2015年07月03日

【6月28日放送 ヨルタモリ】 ゲスト糸井重里さん・コント「京急神奈川駅記念」「世界音楽旅行」

ヨルタモリ.jpg
【6月28日放送 ヨルタモリ】
毎週に追ってます。

今週のゲストは糸井重里さん。
「俺の話を聞け!の巻」

【序盤トーク】
・糸井重里さん来店
店に入るなり糸井さん
「来ちゃった!」
宮沢さん15.6歳からの知り合いだそうで、
糸井さん
「まだオムツしていた頃から・・・」
宮沢さんも悪乗りし、
「やっととれたところです・・・」

・ジャズ喫茶マスターの吉原さん来店
糸井さんが、
「後輩のタモリさんとは知り合いで・・・」
注文を聞かずに白ワインを吉原さんに出す宮沢さん。
すると吉原さん
「最近尿酸値が高くて・・・」
「プリン体は何でも悪い!」
「美味しいものは何でも悪い!」
そしてプリン体の高い食材の話へ・・・
するとプリン体に詳しい宮沢さん。
「私も尿酸値高いときあって・・・」
それを聞いた吉原さんは、
「ママの尿酸値って・・・」
「飲んでみたい♪」
「ママの尿酸見てみたいな〜♪」
「どんな尿酸が出ているんだろうな〜♪」

・甘みよりも酸味?
カリフラワーもプリン体が高いと言った宮沢さん。
すると吉原さんが、
「カリフラワー生で食べると美味しい。」
驚くみんな・・・
宮沢さんは
「とうもろこしも今は生で食べるじゃないですか?」
それに反対の吉原さんと糸井さん
「今のとうもろこし甘すぎる!」
糸井さんは、
「歳をとると甘すぎる事に抗議するようになる。」
吉原さんは、
「穀物も果物も甘さを求めすぎている。」
「酸味が重要。」
続けて糸井さんが、
「バナナの酸味って重要じゃないですか?」
「探しに行くのは甘みなんですよ。」
「でもそれを支えているのは酸味。」

・65歳から第2の大人?
それを聞いた宮沢さん。
「それを分かるようになるのは何歳くらいから?」
糸井さんは、
「僕は何もかも遅かったので、
 分かったのは65くらいからなんです・・・」
「60のときはまだ青春だったんです。」
すると吉原さん
「50くらいから疑問はわく。」
「老人ぶる!」
そんな2人話を聞いた宮沢さんは、
「65越えるとどうなるんですか?」
糸井さんは答えます。
「たぶん子供つくれないんだと思います。」
「精力として、それが分るんでしょうね〜」
吉原さんも、
「それから分りだすんでしょうね〜」
「大人とは成長が止まった人を言う。」
「性的に限界になったとき、
   もう一つの段階がありますね〜」
「他のものが見えてくるんですよ〜」
宮沢さんは聞きます。
「それは嬉しい事なんです?」
糸井さんは、
「知った喜びはある!」
「欲望ってあるのがあたりまえって思っていたら、
           当たり前じゃないんですよね〜」
吉原さんは、
「茶室がね〜。」
「精力あるうちは分らなかったな!」


【Mr.炒飯】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この道の極意は鍋を振るのみ
全ての飯は炒飯に通ず。

男の名前は「Mr.炒飯」。
全ての料理を炒飯に変える「神の手」を持つ。
本日この男が「炒飯」にするのは、
幕の内弁当。
ではその全貌をお見せしよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中華包丁で弁当のおかずを刻んでいくMr.炒飯
ハンバーグ、から揚げ、コロッケ
焼鮭、筑前煮、玉子焼、シュウマイ
全てを刻み終えると、中華なべに火にかける。
そして刻んだ食材と漬物、ポテトサラダを
中華なべに入れて炒める。
いためた具材は一旦トレーによせ、
今度はご飯を炒め始めた。
ご飯の水分を飛ばした後に、
先ほど火の入れた具材をあわせて
先ほど刻んだ食事を全て入れる。
強火で万遍なくかき混ぜて完成!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
火を制するものは炒飯を制する。
完成!幕の内炒飯
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ずっと真顔で料理していたMr.炒飯。
その炒飯を試食した。
満面な笑みで、
「美味しい!!」


まさか!?
またもや配達に訪れた店員。
幕の内炒飯を食べた糸井さん。
「食べるたびに食感がかわる!」
絶賛でした!!!


【中盤トーク】
・快!!!
宮沢さんが吉原さんに
「恋愛は存在しないって言ったじゃないですか?」
能町さんが宮沢さんに続き聞きます。
「おごって楽しんでもらうのは愛?」
それを聞いていた糸井さんは、
「愛ではなく快楽の『快』」
「愛はそう思ったときに言葉を当てはめればいい。」
「先に言う必要はない!」
隣でうなづく吉原さん。
それを聞いた宮沢さん。
「じゃあ恋快?」

・尿酸値ゴールド!
吉原さんは、
「快!快!」
と言いながら音楽の話に・・・
「音楽はいろんな楽器があるけど、
 弾いていたら全て同じ音になる!」
気持ちいい音楽はそうなると・・・
芝居も同じだと話す糸井さんと宮沢さん。
「やめられなくなっちゃうんだよね〜」
「一回知っちゃうとね〜」
「商売知っている人って、
 ずっとやっていられる喜びと、
 楽しい事を商売にした悲しみの両方がある!」
それに対して熱く語る宮沢さん。
「私子供できてから、
 言う事聞かない人を、
 どのように言う事聞かないままで楽しむか、
 そんな人には、
 どのように接していくかって考えるようになった。」
それを聞いていた吉原さん。
「ママいいな〜」
「尿酸値欲しいな〜」
「尿酸値ゴールド!」

・30代〜60代の違い
能町さんが、
「私40代50代飛び越えたい!」
すると糸井さんは、
「40代50代も楽しいですよ〜」
「ドラマの種類が違う!」
「40代は悲劇の要素があって、
 30代はアクションドラマですよ!」
「50代になると、大体分った!!!」
「聞いてもらえるから楽しいけど、
 聞いてもらえない60代は辛いですよ!」
宮沢さんが
「聞いてくれる人は40代50代でつくるんですよね〜」

・俺の話を聞け!
すると糸井さんが、
「タモリさんだって毎日聞いてる。」
すると吉原さん
「あの人は32年間聞き続けたんだ。」
「飽き飽きしている!」
能町さんは、
「だからこんなに話す人が来るんですね〜」
吉原さんはうなづきながら、
「今度は俺の話聞いてよ〜って!」
「32年間聞いたんだよ俺は!」
すかさずみんな
「俺って言った!」
すると吉原さん
「俺はじゃない!」
「俺の話を聞けってブルースの基本!」

・宮沢さんのブルース
能町さんが、
以前いいともで福山さんとタモリさんが、
即興でブルースを弾いた事があると話す。
「あれが本当に良かったんですよ!」
吉原さんは、
「飲むとよく2人でブルース歌っているらしい。」
糸井さんは
「福山にも俺の話を聞け問題があるんですね!」
「いい男なのにね〜」
吉原さん
「ママもブルース歌ってみたら?」
そしてブルースを歌う事に・・・

・宮沢さんの即興歌詞
みんなは着物来た女がいいというけどさ〜
パッチはいて 襦袢絞めて 着物着て 帯絞めて
どんだけ時間かかると思ってるの〜
それをさ〜 男はさ〜 あっというまに
ほどくの 私のこころ
あ〜 ほどいて ほどいて ほどいて
全部ほどいてよ〜
それができるのは あんただけ〜

聞いていた糸井さん
「用意していたかのようだね〜」


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【超クイズ王 決定戦】
新コントです!!!

クイズ王に輝くのは、
東大出身のキング田島か?
それともMr雑学西田(タモリさん)か?
第1問
アマゾン川・・・
(ピンポーン)魚!(西田さんの回答)
正解です。アマゾン川にいるのは?魚。
第2問
冬の夜空に・・・
(ピンポーン)星!(西田さんの回答)
正解です。冬の夜空に見えるのは?星。
第3問
西暦1639年・・・
(ピンポーン)1640年!(西田さんの回答)
正解です。西暦1639年の次の年は?1640年。

それでは一旦CMです。
(終わり)

これを見て糸井さん
「ひどいな〜」


【終盤トーク】
・吉原さんの退店
「やっぱり尿酸値いいよね〜」
「ママの尿酸値欲しいな〜」
そう言い残し吉原さんは退店・・・

(終わり)


今回は大人の会話でしたね〜
太く人生を生きた2人だからこそ、
語る事のできる話だと思いました!
かっこいいですよね〜

来週のゲストは真木よう子さん。
どんなトークになるのやら!
来週もお楽しみに♪


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posted by riku at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨルタモリ
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