2020年03月04日
ようやく日産グローバル本社ギャラリーへグロリアを見に行ってきた話
どうもです。
前回、近いうちに行けたら良いな〜って言っていた日産グローバル本社ギャラリーにようやく行って来ることが出来ました。
どうにか2月中の先週土曜日に、休日出勤の仕事が早く終わったので勢いで電車に乗って行ってきました。
横浜駅の地下通路をそごうのほうへ歩いて地上へ出ると、目の前に日産グローバル本社ビルがドーーン!
川を渡るとすぐに入口です。
建物の下には何台か展示車両が見えていました。
橋を渡り中へ入り、エスカレーターを降りるとそこには現行の日産車がズラリと展示されており中々に圧巻の光景です。
しかし今回の目的はそこじゃな〜い。
プリンスの車を見に来たので、申し訳ないけど現行車種はスルーしてグロリアを探します。
すると反対側の入り口すぐ横の一角にヘリテージ(歴代車)コーナーがありました。
ヒャッハー!
ようやく会えたぜぇ〜
手前からR380-1、S54A-1、S41D-1で、このうち実際にレースに出場したのは第3回日本グランプリで優勝したR380のみで、残りの2台はレース仕様に作られたレプリカ。
実際に第3回グランプリGP-Uクラスで優勝したR380と、第二回グランプリGT-Uクラス優勝車レプリカのS54
そして、こちらが今回メインの第二回グランプリT-Wクラス優勝車レプリカのS41グロリア。
R380もS54も詳しく書きたいところですが今回は長くなるので割愛します・・・
このレース仕様のグロリア、車両番号からすると恐らく1963年度中の生産車ではないかと思うので、レース後に各地を回り展示するためにプリンス手持ちの車両で作られたレプリカの一台なのだと思います。
レースには当然その時に生産している新車を下ろしているはずですし、再生された車の特徴がそれ以前の生産車の物なので、少なくともその頃の新車ではないだろうと言う個人的な判断ではありますが。
グランプリに優勝した当時は、それにあやかった記念セールが大々的に行われているので、その際にディーラーで展示するために作られた1台なのではないだろうかと思っているんですよ。
そもそもメーカーで作られたものではなく、地方のディーラーで独自に仕立てた車なのかもしれないですね。
当時メーカーで作った物であれば実際のレース仕様のパーツをもう少し使っていても良さそうに思うんです。
それにこの頃であれば既に一般ユーザー向けにグロリア用スポーツキットも販売されていました。
簡単にレース仕様にするのならばそれを組み込むのが早いんですけど、再生前の状態を見るとかなりローカルメイド感が漂ってたんですよね。
もしかするとそれらスポーツキットのパーツも使われているのかもしれませんが、一番目立つステアリングやタコメーターなどが標準のグロリアのままというのが解せません。
(ステアリングはスポーツキットには無い模様)
まあ、後年どこかのタイミングで外されてしまったのかもしれないので何とも言えませんが、それなりにこだわって作るのならばもう少し外観には気を使って欲しかったなというのが個人的には思う所です。
とにかく、再生前はかなり中途半端な状態だったものをここまでにしてくれたのは素直に嬉しく思います。
最後にヘタクソな写真ですが、撮影してきたグロリアの写真を見ながら終わりたいと思います。
2020年4月29日追記
実際にレース用に使われたグロリアはどうやらグロリア6(S41S)をベースにしているらしいですね。
それを逆にスーパー6仕様に見立てていたようです。
なので、実際のレース仕様車のモールがスタンダード用だったりリアガーニッシュが取り付けられていないのは本来の姿ということになるのですが、今回再生されたこの個体は元々スーパー6(S41D)です。
最後にオマケ
プリンス社報1964年1月号で紹介されているスポーツキットの記事。
タコメーターの取り付け位置がスピーカーのスリットを避けてます。
このスポーツキット、手に入るなら是非とも欲しいですな。
もう一つはパーツリストから
リアスカートは部品番号22番のもの。
今回は以上です。
ではまた
前回、近いうちに行けたら良いな〜って言っていた日産グローバル本社ギャラリーにようやく行って来ることが出来ました。
どうにか2月中の先週土曜日に、休日出勤の仕事が早く終わったので勢いで電車に乗って行ってきました。
横浜駅の地下通路をそごうのほうへ歩いて地上へ出ると、目の前に日産グローバル本社ビルがドーーン!
川を渡るとすぐに入口です。
建物の下には何台か展示車両が見えていました。
橋を渡り中へ入り、エスカレーターを降りるとそこには現行の日産車がズラリと展示されており中々に圧巻の光景です。
しかし今回の目的はそこじゃな〜い。
プリンスの車を見に来たので、申し訳ないけど現行車種はスルーしてグロリアを探します。
すると反対側の入り口すぐ横の一角にヘリテージ(歴代車)コーナーがありました。
ヒャッハー!
ようやく会えたぜぇ〜
手前からR380-1、S54A-1、S41D-1で、このうち実際にレースに出場したのは第3回日本グランプリで優勝したR380のみで、残りの2台はレース仕様に作られたレプリカ。
R380もS54も詳しく書きたいところですが今回は長くなるので割愛します・・・
このレース仕様のグロリア、車両番号からすると恐らく1963年度中の生産車ではないかと思うので、レース後に各地を回り展示するためにプリンス手持ちの車両で作られたレプリカの一台なのだと思います。
レースには当然その時に生産している新車を下ろしているはずですし、再生された車の特徴がそれ以前の生産車の物なので、少なくともその頃の新車ではないだろうと言う個人的な判断ではありますが。
グランプリに優勝した当時は、それにあやかった記念セールが大々的に行われているので、その際にディーラーで展示するために作られた1台なのではないだろうかと思っているんですよ。
そもそもメーカーで作られたものではなく、地方のディーラーで独自に仕立てた車なのかもしれないですね。
当時メーカーで作った物であれば実際のレース仕様のパーツをもう少し使っていても良さそうに思うんです。
それにこの頃であれば既に一般ユーザー向けにグロリア用スポーツキットも販売されていました。
簡単にレース仕様にするのならばそれを組み込むのが早いんですけど、再生前の状態を見るとかなりローカルメイド感が漂ってたんですよね。
もしかするとそれらスポーツキットのパーツも使われているのかもしれませんが、一番目立つステアリングやタコメーターなどが標準のグロリアのままというのが解せません。
(ステアリングはスポーツキットには無い模様)
まあ、後年どこかのタイミングで外されてしまったのかもしれないので何とも言えませんが、それなりにこだわって作るのならばもう少し外観には気を使って欲しかったなというのが個人的には思う所です。
とにかく、再生前はかなり中途半端な状態だったものをここまでにしてくれたのは素直に嬉しく思います。
最後にヘタクソな写真ですが、撮影してきたグロリアの写真を見ながら終わりたいと思います。
先程とは反対側のリアからの眺め。 この角度から見るの好きなんですよね。 レース仕様を模してリアガーニッシュは取り外されていますが、レース出場車も外していたかな? |
フロントビュー グランプリ対策で目が粗くなったグリルが良くわかります。 このグリルはこれ以降の生産車にも採用。 (車両番号S41D 15274以降) 現車は再生前にはこれ以前の目の細かいグリルが付いてました。 |
コーナーモールのつなぎ目に見える部分は、本来フェンダーマスコットがありますがレース仕様車には付きませんでしたので、それを模してカットしたものが付けられています。 確か本来のレース仕様の場合はスタンダード用の元々マスコットが付かないモールになっていたような気が・・・ |
ピンボケですいませんが運転席周りの写真。 現車は54用のタコメーターを加工して取り付けたとのことですが、元々は専用のものがありました。 また、この車のタコメーターを取り付けた場所はスピーカーが収まる場所の蓋なのですが、当時のスーパー6のオリジナルは別体式ではなくスリット状になっているだけの一体型です。 別体なのはラジオがオプションだったスタンダード系かワゴンのみで、このタイプになるのはスーパー6ならば2型以降が正解。 |
リアの床下を見る。 初期のグロリアはリアバンパー下に後ろから見た際に足回りが隠れるようにスカートが付いていました。 生産途中で廃止されたので初期型のみの特徴の一つ。 (車両番号だとS41D 10474まで) この車の車両番号(S41D 7165)が正しいなら本来付いているはずですが、あえて再生時に外されたのでしょうかね。 |
2020年4月29日追記
実際にレース用に使われたグロリアはどうやらグロリア6(S41S)をベースにしているらしいですね。
それを逆にスーパー6仕様に見立てていたようです。
なので、実際のレース仕様車のモールがスタンダード用だったりリアガーニッシュが取り付けられていないのは本来の姿ということになるのですが、今回再生されたこの個体は元々スーパー6(S41D)です。
最後にオマケ
プリンス社報1964年1月号で紹介されているスポーツキットの記事。
タコメーターの取り付け位置がスピーカーのスリットを避けてます。
このスポーツキット、手に入るなら是非とも欲しいですな。
もう一つはパーツリストから
リアスカートは部品番号22番のもの。
今回は以上です。
ではまた
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いつもありがとうございます。
プリンスは技術者集団らしく、細かなところまで気を配って常に改良を怠らなかったように思います。
他メーカーもより良くするために当然色々とやっていたのは同じなのでしょうが、なぜかプリンスの場合は特別に感じてしまうのは単純に好きなメーカーだからかもしれません。
今の日産にはもう少しユーザーのほうを向いて頑張ってほしいですね。
今日の日産は何でもかんでもe-パワーハイブリッド、それらが売れるからと言ってガソリン車の開発・進化を怠って良いことにはひとつもならないと思うのだが。
とにかく可変圧縮比ターボエンジン搭載の中型セダンアルティマ(日本で言うティアナの発展型:北米・中国にて販売)の日本投入を切望する一心です。