2022年09月06日
プリンスグロリアスーパー6 S41D-1そのA
どうもです。
このブログで度々記事にしているグロリアスーパー6ですが、以前初期のカタログを紹介した際に「長くなってしまったので次回へ続きます」、と書いたままですっかりご無沙汰してしまっておりました。
1年以上間が空いてしまいましたが、今回は1型でも後期のカタログの紹介をしたいと思います。
この記事を書いた後も何回かグロリアスーパー6については書いているのですが、純粋な続編としてはこちらになりますので、忘れていた方も一応ご覧いただければと思います(笑)
前回の記事は2021年の3月でした・・・
あれから随分と経ってしまいましたが、今回はスーパー6の2代目本カタログで、カタログの仕様がある程度固まってからのものです。
それ以前からある程度の仕様は決まっていたようにも見受けられますが、サイズ等はまちまちでコレクションするにはチト面倒な統一感のないものでした。
今回紹介する本カタログの頃になるとA4サイズにほぼ揃えられて、それ以前に比べて統一感があります。
しかし、この他に簡易カタログなど四角くて一回り小さいものも存在しますので、完全に統一されたわけではありません。
では前置きはこのくらいにしてそろそろカタログの紹介に入りたいと思います。
今回のカタログは1964年7月初版発行で、紹介しているこちらは1965年4月版となっていますが、これが何版かまでは分かりません。
表紙です。
上側に写真を配置し、下にグレード名のエンブレム写真が入るのは、この頃のグロリアシリーズカタログ共通です。
表紙裏と1ページ目
発売から1年以上が経ち、ちょっと贅沢と言われていたこの車が今では評価されるようになったと自慢げに書かれています。
写真は車内にいるご婦人を外から写したもの。
ある意味当然ですが、このカタログに出てくる人物は年齢層が高めで上品な人ばかりです。
斜め前と斜め後ろからのショット
特徴的なスタイリングが良く分かります。
真横からのショット。
ぐるりとベルトラインを一周するモールでのびやかに見えるサイドビュー。
トヨタとも日産とも違う、プリンス独特のスタイルで個人的には大好きです。
室内の装備とオプションの紹介
独特な柄のシート生地は2型になると全く別の意匠に変わります。
この頃はボディカラーに合わせて標準で、グレー、ブルー、ブラウンの3色が選べました。
ドライビングポジションなどについて書かれているページ
人間工学の研究を生かし・・・などと書いてありますが、個人的な感想としてはハンドル位置とペダルの位置関係があまり宜しくなく、どっちかに合わせるとどっちかが合わないという、どっちつかずで微妙な位置関係なんですね。
右のページにはオプションのリクライニングシートが写っています。
このシートは助手席と別れてるのでシート調整が多少しやすいです。
また、センター部分がアームレストになるのでちょっと楽だったりします。
ここはグランドグロリアの場合標準仕様でアームレスト装備。
下のページはオプション装備のスペースフローの紹介です。
スペースフローは2速半自動なので、発進時はLレンジスタートが必要でした。
最高速度も通常のモデルより10キロ減の145キロとなっています。
その代わり登坂能力は逆に少し上がっています(このあとの諸元表参照)
このカタログとは別に、スペースフロー専用カタログも存在しますが私は残念ながら持っていません。
G7エンジンの性能と先進性を自慢するページ(笑)
事実、この頃はプリンスのG7が国産唯一のOHC6気筒エンジンでしたので、自慢するのも分かります。
その他の装備を紹介するページ
ACジェネレーター(オルタネーター)や分割式のプロペラシャフトなど、今では当たり前の装備もこの頃ようやく採用され始めたものです。
諸元表
今の時代ではホイールサイズの13インチと言うのは軽自動車レベルですね。
しかしこの時代はクラウンも同サイズでしたし、意外と珍しいということはなかったサイズでした。
重量が少し重いのはプリンスの弱点の一つ。
クラウンやセドリックに比べ50〜60キロほど重い(マニュアル車)ので、せっかく高出力のエンジンを載せているのにそのメリットが生かしきれないのは勿体ないところでした。
因みにデボネアとはほぼ同じ車重です。(デボネア1,330kg)
オマケでベレルのスペシャルデラックスは1,300kgちょうど。
最後に裏表紙
右下に発行年度が記載されています。
()カッコ内が初版の発行年度で、左側がこのカタログの発行年度となります。
この後は2型にチェンジするまで基本このカタログなので、厳密には40年頃の仕様はカタログが存在しません。
グリルの変更や、センターマスコットの意匠変更などはカタログからは見えないまま仕様が変更になっています。
他にも細かな改良はありましたが、この辺はマイナーチェンジというほどでもないので、わざわざカタログを変更する必要はないとの判断だったのでしょうか?
価格表はその都度別途渡していたようなので、影響は少なかったのかもしれません。
今回はあくまでカタログの内容のみについて書いてみました。
余計なことを書かずに純粋にカタログの紹介をするのはこのブログでは意外と珍しかったかもしれません。
漸く前回の続くから1年以上かかって後編をアップすることが出来ました。
まあ、すっかり忘れていただけなんですが・・・
ではまた
このブログで度々記事にしているグロリアスーパー6ですが、以前初期のカタログを紹介した際に「長くなってしまったので次回へ続きます」、と書いたままですっかりご無沙汰してしまっておりました。
1年以上間が空いてしまいましたが、今回は1型でも後期のカタログの紹介をしたいと思います。
この記事を書いた後も何回かグロリアスーパー6については書いているのですが、純粋な続編としてはこちらになりますので、忘れていた方も一応ご覧いただければと思います(笑)
前回の記事は2021年の3月でした・・・
あれから随分と経ってしまいましたが、今回はスーパー6の2代目本カタログで、カタログの仕様がある程度固まってからのものです。
それ以前からある程度の仕様は決まっていたようにも見受けられますが、サイズ等はまちまちでコレクションするにはチト面倒な統一感のないものでした。
今回紹介する本カタログの頃になるとA4サイズにほぼ揃えられて、それ以前に比べて統一感があります。
しかし、この他に簡易カタログなど四角くて一回り小さいものも存在しますので、完全に統一されたわけではありません。
では前置きはこのくらいにしてそろそろカタログの紹介に入りたいと思います。
グロリアスーパー6 1型後期カタログ
今回のカタログは1964年7月初版発行で、紹介しているこちらは1965年4月版となっていますが、これが何版かまでは分かりません。
表紙です。
上側に写真を配置し、下にグレード名のエンブレム写真が入るのは、この頃のグロリアシリーズカタログ共通です。
表紙裏と1ページ目
発売から1年以上が経ち、ちょっと贅沢と言われていたこの車が今では評価されるようになったと自慢げに書かれています。
写真は車内にいるご婦人を外から写したもの。
ある意味当然ですが、このカタログに出てくる人物は年齢層が高めで上品な人ばかりです。
斜め前と斜め後ろからのショット
特徴的なスタイリングが良く分かります。
真横からのショット。
ぐるりとベルトラインを一周するモールでのびやかに見えるサイドビュー。
トヨタとも日産とも違う、プリンス独特のスタイルで個人的には大好きです。
室内の装備とオプションの紹介
独特な柄のシート生地は2型になると全く別の意匠に変わります。
この頃はボディカラーに合わせて標準で、グレー、ブルー、ブラウンの3色が選べました。
ドライビングポジションなどについて書かれているページ
人間工学の研究を生かし・・・などと書いてありますが、個人的な感想としてはハンドル位置とペダルの位置関係があまり宜しくなく、どっちかに合わせるとどっちかが合わないという、どっちつかずで微妙な位置関係なんですね。
右のページにはオプションのリクライニングシートが写っています。
このシートは助手席と別れてるのでシート調整が多少しやすいです。
また、センター部分がアームレストになるのでちょっと楽だったりします。
ここはグランドグロリアの場合標準仕様でアームレスト装備。
下のページはオプション装備のスペースフローの紹介です。
スペースフローは2速半自動なので、発進時はLレンジスタートが必要でした。
最高速度も通常のモデルより10キロ減の145キロとなっています。
その代わり登坂能力は逆に少し上がっています(このあとの諸元表参照)
このカタログとは別に、スペースフロー専用カタログも存在しますが私は残念ながら持っていません。
G7エンジンの性能と先進性を自慢するページ(笑)
事実、この頃はプリンスのG7が国産唯一のOHC6気筒エンジンでしたので、自慢するのも分かります。
その他の装備を紹介するページ
ACジェネレーター(オルタネーター)や分割式のプロペラシャフトなど、今では当たり前の装備もこの頃ようやく採用され始めたものです。
諸元表
今の時代ではホイールサイズの13インチと言うのは軽自動車レベルですね。
しかしこの時代はクラウンも同サイズでしたし、意外と珍しいということはなかったサイズでした。
重量が少し重いのはプリンスの弱点の一つ。
クラウンやセドリックに比べ50〜60キロほど重い(マニュアル車)ので、せっかく高出力のエンジンを載せているのにそのメリットが生かしきれないのは勿体ないところでした。
因みにデボネアとはほぼ同じ車重です。(デボネア1,330kg)
オマケでベレルのスペシャルデラックスは1,300kgちょうど。
最後に裏表紙
右下に発行年度が記載されています。
()カッコ内が初版の発行年度で、左側がこのカタログの発行年度となります。
この後は2型にチェンジするまで基本このカタログなので、厳密には40年頃の仕様はカタログが存在しません。
グリルの変更や、センターマスコットの意匠変更などはカタログからは見えないまま仕様が変更になっています。
他にも細かな改良はありましたが、この辺はマイナーチェンジというほどでもないので、わざわざカタログを変更する必要はないとの判断だったのでしょうか?
価格表はその都度別途渡していたようなので、影響は少なかったのかもしれません。
今回はあくまでカタログの内容のみについて書いてみました。
余計なことを書かずに純粋にカタログの紹介をするのはこのブログでは意外と珍しかったかもしれません。
漸く前回の続くから1年以上かかって後編をアップすることが出来ました。
まあ、すっかり忘れていただけなんですが・・・
ではまた
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グロリアに限らず、当時のクラウン、セドリック等は正しくステータスだったと思いますので、乗る事ができたのは本当にごく一部のセレブや社会的地位の高い職種の人達だったのでしょうね。
まあ,タクシーも同じ車種ですが、やはり違いますよね。
個人的見解ですが、当時会社関係以外で所有出来た職業ではお医者さんは筆頭だったかもしれません。
割と元お医者さん所有だったグロリアと言うのが残っていますので、やはり医者は儲かるんですかね(笑)
個人経営のオーナーさんとかは割と頻繁に買い替える為に、残らなかっただけかもしれませんが。
しかし、今とは違い残価設定ローンなど無い時代ですから、乗ることの出来た人たちは相当余裕のある方々だったのでしょう。
私も大好きなS41グロリアですがスタイリングはもちろんのこと唯一の6気筒OHCエンジン、内装や装備の点でも当時の国産高級車でも抜きんでた存在だったのは間違いありません。
ただ当時の販売価格は今のメルセデスSクラスを買うくらいの高価なものと思われ、一部の富裕層以外夢だったと思います。
今は燃費や車内の広さが重視されまるで冷蔵庫を買うみたいです。職場でも車雑誌を読んでる若者はいません。時々「○○さんの車、値打ちあるらしいですね」
という奴がいますが売却して儲けようという不純な奴で「オートマ免許で偉そうに言うな、動かすこともできないくせに」と言い返しています(笑)。