2021年11月30日
プリンス社報 1964年2月号
どうもです
今回のプリンス社報は1964年2月の通算136号です。
前置きは無しにして早速本題に入りたいと思います。
まずはいつも通り表紙から
巨大なプレス機でしょうか?
村山工場にしては床などの傷みがそれなりにあるので、三鷹工場なのかな?と思いますが全く見当違いかもしれません。
表紙裏と目次
名神高速のトンネル照明の話と、プリンス他各社の生産台数について書かれています。
これを見ると乗用車はトヨタ、日産各社に及ばないもののクリッパーの生産台数はエルフとわずかな差しかなく、かなりのシェアを誇っていたことが分かって面白いです。
逆にコマーシャルバンはスカイウェイがモデル末期だったとはいえ、今では激レアな(というよりも残存が確認できていないのでは?という)ベレルエキスプレスに台数で負けているのが驚きです。
それにしてもマスターラインの強さは何なんでしょうね。
ここからはロケットの話
プリンスは古くからロケット開発も行っていました。
合併後は日産が引き継ぎましたが、ゴーン社長の頃合理化で売却したと思います。
IHIにでしたっけ?間違っていたらごめんなさい。
次のページも続きですが、クリッパーの三転ダンプ発売の記事があります。
実際に三転ダンプって見たことあります?
よほど気を付けていなければ恐らく気が付かないですね。
子供のころ友人に教えられて初めて知ったくらいの珍しいダンプでしたが、今はどうなんでしょう。
お次は業界ニュースのページ
個人的には興味のある内容が多いので好きなページですが、このページに毎回載っている各メーカーの生産台数を見るとトヨタと日産の強さが並外れているのが分かり、プリンスとの規模の違いがはっきり分かります。
乗用車だけを見ると全生産量の凡そ2/3をこの2社で占めており、3位のプリンスと4位のいすゞを足しても日産の半分にも満たないというのが結構ショックです。
次のページは64年時点でのプリンス現有勢力を図で示したもの。
これを見ると、やはりメインは東京と大阪地区ということが良く分かります。
地方はまだまだ少ない印象ですね。
今回の最後は社内ニュースのページ
プリンスの販売目標計画が分かって面白いです。
この時期まずは月販7,000台を目標にしており、最終的には年末までに1万台を目指すという方針でした。
そのため販売網の充実を図るため積極的に動いていたことが分かります。
裏表紙は今回ランチアのフルヴィアです。
いまはフルビアと言うのかな?
フルヴィアという車種は知っていますが、あまり旧車イベントでも見かけないですね。
フィアットの同クラスに比べて5割がた割高なのに、あまり激しい競争に巻き込まれていないなんて書かれていますが、実際はどうだったんでしょう。
以上今回はこれで終わります。
ではまた
今回のプリンス社報は1964年2月の通算136号です。
前置きは無しにして早速本題に入りたいと思います。
まずはいつも通り表紙から
巨大なプレス機でしょうか?
村山工場にしては床などの傷みがそれなりにあるので、三鷹工場なのかな?と思いますが全く見当違いかもしれません。
表紙裏と目次
名神高速のトンネル照明の話と、プリンス他各社の生産台数について書かれています。
これを見ると乗用車はトヨタ、日産各社に及ばないもののクリッパーの生産台数はエルフとわずかな差しかなく、かなりのシェアを誇っていたことが分かって面白いです。
逆にコマーシャルバンはスカイウェイがモデル末期だったとはいえ、今では激レアな(というよりも残存が確認できていないのでは?という)ベレルエキスプレスに台数で負けているのが驚きです。
それにしてもマスターラインの強さは何なんでしょうね。
ここからはロケットの話
プリンスは古くからロケット開発も行っていました。
合併後は日産が引き継ぎましたが、ゴーン社長の頃合理化で売却したと思います。
IHIにでしたっけ?間違っていたらごめんなさい。
次のページも続きですが、クリッパーの三転ダンプ発売の記事があります。
実際に三転ダンプって見たことあります?
よほど気を付けていなければ恐らく気が付かないですね。
子供のころ友人に教えられて初めて知ったくらいの珍しいダンプでしたが、今はどうなんでしょう。
お次は業界ニュースのページ
個人的には興味のある内容が多いので好きなページですが、このページに毎回載っている各メーカーの生産台数を見るとトヨタと日産の強さが並外れているのが分かり、プリンスとの規模の違いがはっきり分かります。
乗用車だけを見ると全生産量の凡そ2/3をこの2社で占めており、3位のプリンスと4位のいすゞを足しても日産の半分にも満たないというのが結構ショックです。
次のページは64年時点でのプリンス現有勢力を図で示したもの。
これを見ると、やはりメインは東京と大阪地区ということが良く分かります。
地方はまだまだ少ない印象ですね。
今回の最後は社内ニュースのページ
プリンスの販売目標計画が分かって面白いです。
この時期まずは月販7,000台を目標にしており、最終的には年末までに1万台を目指すという方針でした。
そのため販売網の充実を図るため積極的に動いていたことが分かります。
裏表紙は今回ランチアのフルヴィアです。
いまはフルビアと言うのかな?
フルヴィアという車種は知っていますが、あまり旧車イベントでも見かけないですね。
フィアットの同クラスに比べて5割がた割高なのに、あまり激しい競争に巻き込まれていないなんて書かれていますが、実際はどうだったんでしょう。
以上今回はこれで終わります。
ではまた
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11121309
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
こんにちは
クリッパーは結構シェアは高かったようですね。
デザインも個性的で好きですが、当時の車は各社個性があって今よりバラエティ豊かで面白いと思います。
ロンパーもかなり個性的ですよね。
トヨエースは質実剛健を絵に描いたようなスタイルだと個人的には思います。
ノンスリップデフを謳っていた為北海道本州日本海側でもかなりのシェアだったと思います。デザイン性とキャラクター性ではマツダロンパーとトヨエースに次いでだと思います。今現在もし大型ブリキ製モデルカーで商品化されるとしたら
マツダロンパーやトヨエースの次だと思います。
おはようございます!
クリッパーは当時結構なシェアだったんですよ。
地域によっては驚異的なシェアだったところもあったようです。
キャンターはまだ前年に出たばかりなのでそこまで売れていないのかもしれませんね。
ロケット事業は勿体ないことをしたなと個人的には思いますが、潰れる寸前だった会社では荷が重かったんでしょうかね。
あの方の功罪は色々ありますが、下請けは相当恨んでいるのではないでしょうか。
日本人を下に見ていたのは間違いなさそうなんで、結果ああいうことになって会社を去りましたけど、会社を立て直しはしましたが恩を感じている人は少ないかもしれませんね。
それにしても、日産という会社は昔から社内闘争が続いているイメージが強く、悪い意味で官僚的な組織だなと個人的には思っています。
それが、結果的に今のトヨタとの差を作った原因でもあるんじゃないかと。
S50系スカイラインは発売当初随分期待感が高かったようです。
人気投票で上位に来たのは発売間もないということもあったでしょうが、ブルーバードとコロナのクラスにプリンスが参戦したことは、市場からは歓迎されてあのような結果になったのかな、などと考えたりします。
グロリアも人気はあったんですけどね・・・
販売がそこまで伸びなかったのは価格以外にも何かあったんでしょうね。
楽しみなプリンス社報ですが何から書こうかいつも迷ってしまいます。
販売網が弱いとされたプリンスですがクリッパーがエルフに肉薄しているのは興味深いです。三菱は2社に分かれていたのですね。キャンターが惨敗なのは意外です。
プリンスから日産に引き継がれたロケット事業ですがゴーン改革で売却、日産が潰れていたかもと思うと彼を全否定する気はないですが結局私腹を肥やしていたということで×、ナルシストの彼には好感が持てないです。
外国人の自己主張の強さにはついていけない私ですが昨今の日本を取り巻く状況からすると日本人も大人しいばかりではダメだと思ったりします。
レースでの活躍で名声を手にした印象のスカイラインですがそれ以前から人気があったのですね。グロリアがセドリックやブルーバードを抑えて人気上位なのも興味深いです。月刊自家用車ってこんな昔からあったのですね。当時は自家用車など高嶺の花で庶民には縁遠い存在だったと思いますが。