2021年01月30日
プリンス社報 1963年6月号
どうもです。
1月も終わりです。寒いです。
さて、今回の社報は1963年6月号の通算128号です。
この号ではグロリアスーパー6の紹介がメインになります。
当時のプリンスが技術の粋を極めた1台、2000cc直列6気筒OHCエンジンのG7を初めて搭載した、グロリアの上級車種として登場したスーパー6はこの時発売になりました。
では早速
藤棚の下から走り去るグロリアデラックスを撮影した表紙です。
9ページに撮影データがありますが、この場所は箱根だそうです。
表紙裏と、1ページ目はこの月に発売になるグロリアスーパー6
目次とその上は大阪大学がアジアへマイクロバスを持ち込むというニュース。
2ページ目からはこの号のメイン記事であるスーパー6についてです。
この後は詳細な紹介記事が続きます。
メーカー自身の紹介ですので気合が入っていますが、やはりメインは新開発の6気筒エンジンであるG7についてに解説になっています。
この時点では国産2000ccエンジン唯一の6気筒OHCでしたので、プリンスとしては当然誇らしく思っていた事でしょうね。
ここで興味深いのはディストリビューターの解説部分。
ダブルポイントになっています。
しかし、市販車は通常のシングルポイント仕様なので、果たしてダブルポイント仕様がどれくらいあったのでしょう?
後の整備書(自分が確認できたのは山海堂出版のものについてだけですが)などでもダブルポイント仕様については記載がありませんし、64年度版以降のパーツリストにも載っていません。
スーパー6初期の取扱説明書には写真が載っていますが、もしかすると63年版のスーパー6専用パーツリストには記載があるのかもしれません。
スーパー6関連の記事はここまでで、このページは業界ニュースのページ
この中ではいすゞのベレルエキスプレスが目を引きます。
もし今あれば激レア車間違いなしの1台ですが、果たしてどれくらいの台数が世に出たのでしょう?
リアスタイルも気になりますが、ネットで以前謎のライトバンのリアスタイルを見つけて、それがエキスプレスだとしばらく気付かなかったくらいでしたから知っている人は多分相当マニアック(笑)
左ページの生産台数も興味深いです。
プリンスの生産数は相変わらず上位2社とは雲泥の差がありますが、いすゞと比べると小型車だけで見るとほぼ一緒ですね。
さすが御三家と呼ばれていただけのことはある?
他には富士重の計四輪車は愛知機械よりも生産数で負けています。(トラックのみですが)
ホープに至ってはこの生産数で採算が取れているのか心配になりますが、やはりこの数年後には自動車生産から撤退してしまうのはご存じの通りです。
最後は裏表紙
恒例の世界の乗用車シリーズ
今回はコロナのRT20です。
まだ初期型の頃で外観はPT20の頃とあまり変化がありません。
これが後期になるとフロントマーカーが楕円になったりと色々変わってきます。
この頃はまだ日産のブルーバードに販売台数で差をつけられていた時代で、販売数が逆転するのはこの後のRT40からでした。
ただ、個人的にはこっちの方がまだ好きです。
今回は以上です。
ではまた
1月も終わりです。寒いです。
さて、今回の社報は1963年6月号の通算128号です。
この号ではグロリアスーパー6の紹介がメインになります。
当時のプリンスが技術の粋を極めた1台、2000cc直列6気筒OHCエンジンのG7を初めて搭載した、グロリアの上級車種として登場したスーパー6はこの時発売になりました。
では早速
藤棚の下から走り去るグロリアデラックスを撮影した表紙です。
9ページに撮影データがありますが、この場所は箱根だそうです。
表紙裏と、1ページ目はこの月に発売になるグロリアスーパー6
目次とその上は大阪大学がアジアへマイクロバスを持ち込むというニュース。
2ページ目からはこの号のメイン記事であるスーパー6についてです。
この後は詳細な紹介記事が続きます。
メーカー自身の紹介ですので気合が入っていますが、やはりメインは新開発の6気筒エンジンであるG7についてに解説になっています。
この時点では国産2000ccエンジン唯一の6気筒OHCでしたので、プリンスとしては当然誇らしく思っていた事でしょうね。
ここで興味深いのはディストリビューターの解説部分。
ダブルポイントになっています。
しかし、市販車は通常のシングルポイント仕様なので、果たしてダブルポイント仕様がどれくらいあったのでしょう?
後の整備書(自分が確認できたのは山海堂出版のものについてだけですが)などでもダブルポイント仕様については記載がありませんし、64年度版以降のパーツリストにも載っていません。
スーパー6初期の取扱説明書には写真が載っていますが、もしかすると63年版のスーパー6専用パーツリストには記載があるのかもしれません。
スーパー6関連の記事はここまでで、このページは業界ニュースのページ
この中ではいすゞのベレルエキスプレスが目を引きます。
もし今あれば激レア車間違いなしの1台ですが、果たしてどれくらいの台数が世に出たのでしょう?
リアスタイルも気になりますが、ネットで以前謎のライトバンのリアスタイルを見つけて、それがエキスプレスだとしばらく気付かなかったくらいでしたから知っている人は多分相当マニアック(笑)
左ページの生産台数も興味深いです。
プリンスの生産数は相変わらず上位2社とは雲泥の差がありますが、いすゞと比べると小型車だけで見るとほぼ一緒ですね。
さすが御三家と呼ばれていただけのことはある?
他には富士重の計四輪車は愛知機械よりも生産数で負けています。(トラックのみですが)
ホープに至ってはこの生産数で採算が取れているのか心配になりますが、やはりこの数年後には自動車生産から撤退してしまうのはご存じの通りです。
最後は裏表紙
恒例の世界の乗用車シリーズ
今回はコロナのRT20です。
まだ初期型の頃で外観はPT20の頃とあまり変化がありません。
これが後期になるとフロントマーカーが楕円になったりと色々変わってきます。
この頃はまだ日産のブルーバードに販売台数で差をつけられていた時代で、販売数が逆転するのはこの後のRT40からでした。
ただ、個人的にはこっちの方がまだ好きです。
今回は以上です。
ではまた
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いつもありがとうございます。
プリンス社報も遂にスーパー6登場まで進みました・・・が、抜けも多いのでかなりアバウトになっております。
あの頃のプリンスは一番イケイケの頃だったのではないかと思います。
この後オリンピックの後くらいまでは生産規模も増加して傍目には景気が良さそうでしたが、実際には思ったほど販売数が延びず大手二社に比べてもかなり差が開いていたようですね。
G7エンジンは名機だと自分は思っています。
日産のL型は多分思いっきりG7を参考にしていたと思います。
最近のミニバンの話、自分も同意です。
とにかく某メーカーの大型ミニバン(おかしな言い方ですが)は高級感というよりは下品なデザインにしか自分には見えません。
あれが良いと思える人には旧車の良さは分からんでしょう。
運転マナーに関しても決して良いイメージはないですね。
ただ、軽自動車でちょっとヤンキー風(個人的見解)に弄っているような輩は同じ臭いがします。
殆どはちゃんとしているのでしょうが、一部のそういった自己顕示欲の強い人にも好かれる車というのはある意味かわいそうではありますね。
クルマには罪はないんですけどね〜
ただ、好きになれるかどうかは別ですけど。
プリンス社報にいよいよS40系グロリアの真打ちスーパー6の登場ですね。
カタログならアップしているサイトや書籍で拝見したことがありますが、身内向けの貴重な資料である社報は初めてで日本車初のOHC6気筒エンジンを開発した自信と誇りに満ち溢れている様子が見て取れます。
今のお世辞にもカッコイイと言えないミニバン、特に上級クラスの下品さにこれが今の日本人の憧れなんだと思うとげんなりした気分になってしまいます。偏見は承知ですがこのタイプの車を好む人は運転もオラオラ的で雑な感じで近寄らないようにしています。
プリンス自動車が存続していたらデザイン的にも技術的にもどんな素晴らしい自動車を生み出してくれただろうと思うのは私の個人的夢物語ですが。
最後のRT20コロナはスマートでいいデザインだと思います。悲願の打倒ブルーバードに成功したRT40はいかにも後進国の車のデザインで410ブルーバードが悪口を言われた理由がわかりません。当時の日本人の見る目がなかったのでしょうけど威圧的なギンギラグリルのミニバンを好む現代人も進化していないのでしょうか?