2016年01月30日
マイナス金利とは?わかりやすく説明します。
今年の経済のビックニュースが28日に日本中を駆け巡りました。
それは、マイナス金利!
ということで、マイナス金利なんて言葉を初めて聞く人、主婦ぴかは初めて聞きましたので、さっそく経済初心者として、勉強してわかりやすく解説していきます。
【マイナス金利とは?】
日銀は、2016年1月28日、金融政策決定会合で、日本では初!「マイナス金利」導入を決めました。
「マイナス金利」という言葉自体初めて聞く人が多いでしょう。私もその一人です。
まず、金利とはどういうものかというと、私達はお金を銀行などの金融機関に預けています。
そして、少ない金利ではありますが、
100万円預けて金利0.01%ならば、100円の利息がつきます。つまりプラス100円になります。
これは、民間の銀行も同じで、銀行は、『銀行の銀行』と呼ばれる日本銀行にお金を預けています。
ですから、私達が銀行にお金を預けるのとおなじように、民間の銀行もお金を日銀に預けることによって、金利を受け取っています。
ですが、今回の日銀の会合で『マイナス金利』が決定しました。
日銀は、0.1の金利をマイナスにすると決めています。
では、-0.1の金利になるとどうなるのでしょうか?
例えば、今度は1億円預けてたとしましょう。
なんと、戻ってくるのは9,990万円となり、手元にあるお金が減ってしまいます。
このように手数料を払ってお金を預けているような状態になると、民間の銀行としては、日銀にお金を預けっぱなしにしなくなります。
お金がどんどん減っていきますからね。
では、そのことによって、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
【マイナス金利のメリット】
マイナス金利となると、民間の銀行などの金融機関はもちろん日銀にお金を預けなくなります。
しかし、手元にお金があっても仕方がありません。
で、どうするかというと、企業や個人にお金を貸し出すようになります。
今までなかなか貸し渋っていた人でも、お金が前よりも借りやすくなります。
マイナス金利によって、日銀に眠っているお金が民間への投資へと振りわけられるというメリットが、このマイナス金利の最大のメリットとなります。
しかも、マイナス金利によって、お金を日銀に預けっぱなしにしておくと、お金は減りますが、なんとかこのお金を増やすために、今までよりも安い金利でもいいから、民間の銀行は企業や個人にお金を貸すようになります。
そして、企業は今までよりもお金が借りやすくなり、しかも金利も安くなるため、設備投資などをして、お金が循環、経済が一気に回りだして、景気回復へと向かう!
これが黒田総裁の狙いです。
【マイナス金利のデメリット】
ではマイナス金利のデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
これは、企業がお金を借りなかった場合が問題となります。
企業に設備投資をしようという資金の需要がないと、民間銀行も貸し出しを増やしません。
実際、設備投資に二の足を踏んでいる状態の企業が多く、とくに、中小企業は設備投資により、経営が必ずしも良くなる保証がありませんから、あまり積極的に設備投資を行おうとしません。
さらに、ローンなどの金利が低下したとしても、デフレに浸かりきった考えの節約志向の人々が積極的に消費を増やすかどうかは非常に難しいのです。
さらに金利が低いと、銀行はリスクの高い人には高い金利で貸したいのに、高い金利にできないので、リスクの高い人に逆にお金を貸さなくなることもあります。
つまり、中小企業向けの融資がかえって、減てしまうという懸念もあります。
ちなみに、日銀の金利がマイナスとなるだけで、私達の預けている銀行の金利がマイナスとなるわけではないですから、私達の貯金のお金が減るわけではありません。
【まとめ】
・マイナス金利は日銀の金利がマイナスになること
・民間の銀行は、日銀にお金を預けるとお金が減るので企業にお金を貸すようになる
・金利が低くなるが、低くなりすぎてかえって、貸すリスクの高い中小企業にお金をかさなくなるかもしれない
まぁ、よくテレビでも言われているように諸刃の剣となりそうです。
でも、日経平均株価は上がっているので投資家はみんな期待に胸をふくらませています。
今年も経済から目を離せません。
ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
それは、マイナス金利!
ということで、マイナス金利なんて言葉を初めて聞く人、主婦ぴかは初めて聞きましたので、さっそく経済初心者として、勉強してわかりやすく解説していきます。
【マイナス金利とは?】
日銀は、2016年1月28日、金融政策決定会合で、日本では初!「マイナス金利」導入を決めました。
「マイナス金利」という言葉自体初めて聞く人が多いでしょう。私もその一人です。
まず、金利とはどういうものかというと、私達はお金を銀行などの金融機関に預けています。
そして、少ない金利ではありますが、
100万円預けて金利0.01%ならば、100円の利息がつきます。つまりプラス100円になります。
これは、民間の銀行も同じで、銀行は、『銀行の銀行』と呼ばれる日本銀行にお金を預けています。
ですから、私達が銀行にお金を預けるのとおなじように、民間の銀行もお金を日銀に預けることによって、金利を受け取っています。
ですが、今回の日銀の会合で『マイナス金利』が決定しました。
日銀は、0.1の金利をマイナスにすると決めています。
では、-0.1の金利になるとどうなるのでしょうか?
例えば、今度は1億円預けてたとしましょう。
なんと、戻ってくるのは9,990万円となり、手元にあるお金が減ってしまいます。
このように手数料を払ってお金を預けているような状態になると、民間の銀行としては、日銀にお金を預けっぱなしにしなくなります。
お金がどんどん減っていきますからね。
では、そのことによって、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
【マイナス金利のメリット】
マイナス金利となると、民間の銀行などの金融機関はもちろん日銀にお金を預けなくなります。
しかし、手元にお金があっても仕方がありません。
で、どうするかというと、企業や個人にお金を貸し出すようになります。
今までなかなか貸し渋っていた人でも、お金が前よりも借りやすくなります。
マイナス金利によって、日銀に眠っているお金が民間への投資へと振りわけられるというメリットが、このマイナス金利の最大のメリットとなります。
しかも、マイナス金利によって、お金を日銀に預けっぱなしにしておくと、お金は減りますが、なんとかこのお金を増やすために、今までよりも安い金利でもいいから、民間の銀行は企業や個人にお金を貸すようになります。
そして、企業は今までよりもお金が借りやすくなり、しかも金利も安くなるため、設備投資などをして、お金が循環、経済が一気に回りだして、景気回復へと向かう!
これが黒田総裁の狙いです。
【マイナス金利のデメリット】
ではマイナス金利のデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
これは、企業がお金を借りなかった場合が問題となります。
企業に設備投資をしようという資金の需要がないと、民間銀行も貸し出しを増やしません。
実際、設備投資に二の足を踏んでいる状態の企業が多く、とくに、中小企業は設備投資により、経営が必ずしも良くなる保証がありませんから、あまり積極的に設備投資を行おうとしません。
さらに、ローンなどの金利が低下したとしても、デフレに浸かりきった考えの節約志向の人々が積極的に消費を増やすかどうかは非常に難しいのです。
さらに金利が低いと、銀行はリスクの高い人には高い金利で貸したいのに、高い金利にできないので、リスクの高い人に逆にお金を貸さなくなることもあります。
つまり、中小企業向けの融資がかえって、減てしまうという懸念もあります。
ちなみに、日銀の金利がマイナスとなるだけで、私達の預けている銀行の金利がマイナスとなるわけではないですから、私達の貯金のお金が減るわけではありません。
【まとめ】
・マイナス金利は日銀の金利がマイナスになること
・民間の銀行は、日銀にお金を預けるとお金が減るので企業にお金を貸すようになる
・金利が低くなるが、低くなりすぎてかえって、貸すリスクの高い中小企業にお金をかさなくなるかもしれない
まぁ、よくテレビでも言われているように諸刃の剣となりそうです。
でも、日経平均株価は上がっているので投資家はみんな期待に胸をふくらませています。
今年も経済から目を離せません。
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