アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

好中球が自身を貪食しない理由

まず,好中球の貪食の開始は

オプソニン化などの作用をうけた,被貪食粒子を好中球が認識して,

包み込むように取り込み,貪食空胞を形成することから始まる。

すると,好中球の呼吸(酸素消費)は急激に増加して,

好中球内に存在するスーパーオキシド産生酵素(=NADPHオキシダーゼ)が

活性化する。

この酵素はNADPHから1電子を受け取り,O2に渡して

O2−(スーパーオキシド)という活性酸素を生成させる。

さらにスーパーオキシドは,SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)やMPO(ミエロペルオキシダーゼ:過酸化水素と塩素イオンから次亜塩素酸を産生する酵素)の働きを受け,

H2O2(過酸化水素)やHClO−(次亜塩素酸)といった活性酸素を作りだすことによって

取り込んだ粒子を攻撃,殺菌する。

しかし,これらの活性酸素は自分自身を傷害しうる。


そこで,活性酸素を無害化するための消去機構の出番である。

その消去機構として働くものとして

・カタラーゼ
・ペルオキシダーゼ
・グルタチオン

といったものが挙げられる。

これらの具体的な働きは

カタラーゼ:H2O2→H2O+1/2 O2

ペルオキシダーゼ:R-O-O-R'→R-OH+HO-R’

グルタチオン:自らが還元型のGSHから酸化型のGSSGになることによって
       H2O2→H2Oへの反応を進める

といった役割を持っている。


この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。