2011年06月09日
好中球が自身を貪食しない理由
まず,好中球の貪食の開始は
オプソニン化などの作用をうけた,被貪食粒子を好中球が認識して,
包み込むように取り込み,貪食空胞を形成することから始まる。
すると,好中球の呼吸(酸素消費)は急激に増加して,
好中球内に存在するスーパーオキシド産生酵素(=NADPHオキシダーゼ)が
活性化する。
この酵素はNADPHから1電子を受け取り,O2に渡して
O2−(スーパーオキシド)という活性酸素を生成させる。
さらにスーパーオキシドは,SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)やMPO(ミエロペルオキシダーゼ:過酸化水素と塩素イオンから次亜塩素酸を産生する酵素)の働きを受け,
H2O2(過酸化水素)やHClO−(次亜塩素酸)といった活性酸素を作りだすことによって
取り込んだ粒子を攻撃,殺菌する。
しかし,これらの活性酸素は自分自身を傷害しうる。
そこで,活性酸素を無害化するための消去機構の出番である。
その消去機構として働くものとして
・カタラーゼ
・ペルオキシダーゼ
・グルタチオン
といったものが挙げられる。
これらの具体的な働きは
カタラーゼ:H2O2→H2O+1/2 O2
ペルオキシダーゼ:R-O-O-R'→R-OH+HO-R’
グルタチオン:自らが還元型のGSHから酸化型のGSSGになることによって
H2O2→H2Oへの反応を進める
といった役割を持っている。
オプソニン化などの作用をうけた,被貪食粒子を好中球が認識して,
包み込むように取り込み,貪食空胞を形成することから始まる。
すると,好中球の呼吸(酸素消費)は急激に増加して,
好中球内に存在するスーパーオキシド産生酵素(=NADPHオキシダーゼ)が
活性化する。
この酵素はNADPHから1電子を受け取り,O2に渡して
O2−(スーパーオキシド)という活性酸素を生成させる。
さらにスーパーオキシドは,SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)やMPO(ミエロペルオキシダーゼ:過酸化水素と塩素イオンから次亜塩素酸を産生する酵素)の働きを受け,
H2O2(過酸化水素)やHClO−(次亜塩素酸)といった活性酸素を作りだすことによって
取り込んだ粒子を攻撃,殺菌する。
しかし,これらの活性酸素は自分自身を傷害しうる。
そこで,活性酸素を無害化するための消去機構の出番である。
その消去機構として働くものとして
・カタラーゼ
・ペルオキシダーゼ
・グルタチオン
といったものが挙げられる。
これらの具体的な働きは
カタラーゼ:H2O2→H2O+1/2 O2
ペルオキシダーゼ:R-O-O-R'→R-OH+HO-R’
グルタチオン:自らが還元型のGSHから酸化型のGSSGになることによって
H2O2→H2Oへの反応を進める
といった役割を持っている。
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