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AMY(amylase)とは

アミラーゼ は,ジアスターゼとも呼ばれ

膵液や唾液に含まれる消化酵素である。

グリコシド結合を加水分解する働きをもつため,デンプン・アミロース・アミロペクチンなどを

グルコース・マルトース・オリゴ糖などに変換する。

ヒトには1,4-α-グリコシド結合を内部から加水分解するα-アミラーゼのみが存在する。

アミラーゼのアイソザイムは膵型であるP型と,唾液腺型のS型がある。

アミラーゼは,比較的小さいタンパク質であるアルブミン(分子量:66000)よりも分子量が小さく(分子量:約54000〜62000),正常尿中にも存在する。

アミラーゼは,Ca2+を含有金属として含み,Cl-などで活性される。

そのため,
EDTAなどのキレート剤入りの検体であったり2価の重金属イオンの存在下ではアミラーゼ活性は低値となる。

アミラーゼの測定法は合成基質を用いる方法が普及しており

この方法は,オリゴ糖を基質とする方法
(オリゴ糖を基質としてアミラーゼを作用させて加水分解された生成物にさらにα-グルコシダーゼを用いてグルコースまで導き,グルコースの呈色系;すなわちヘキソキナーゼを用いてNADH測定系またはH2O2測定系にて定量する方法)と違い,内因性のグルコースの影響を受けないメリットがある。

合成発色基質はオリゴ糖(G5やG7)に4-NP(4-ニトロフェノール;pNPとも)やCNPを結合させたものにアミラーゼを反応後,α-グルコシダーゼを作用させ遊離してくるpNPを比色定量する系が普及している。

JSCC勧告法としては「Et-G7-PNP」を用いる方法が採用されている。

測定時には唾液の飛沫混入を避ける事がもっとも重要である。

唾液および膵液中には血清の1000倍以上のレベルでアミラーゼ活性があるためである。

なお,アミラーゼ自体は非常に安定で4℃保存でも数ヶ月安定である。

臨床的意義としては,唾液腺炎や膵炎時に逸脱酵素として上昇し

アミラーゼは半減期短いため,膵臓系疾患の経過観察に◎である。

急性膵炎では↑↑で,唾液腺炎・肝胆道系疾患で↑,慢性膵炎では↓となる。術後にアミラーゼ高値になることが多く

術後高アミラーゼ血症といい,S型が上昇することが多い。

悪性腫瘍ではアミラーゼ産生性のものがあり,その場合はすべてS型のアミラーゼであることも特徴的である。

また,無症候性のアミラーゼ血症として有名なのがマクロアミラーゼ血症である。

これはアミラーゼと免疫グロブリンが複合体を形成し,血清アミラーゼを測定すると高値になるもので,臓器障害を意味しない。

尿中に排泄されないため血中AMY↑↑,尿中(−)となることが特徴である。

アミラーゼのアイソザイム検査とマクロアミラーゼ血症の検出にはセルロースアセテート膜電気泳動法が用いられている。


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