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ビリルビンについての知識

(第57回臨床検査技師国家試験問題より)

午前 問題38

ビリルビンについて正しいのはどれか。2つ選べ。

1 DNAの代謝産物である。
2 検体を保存する場合は遮光する必要がある。
3 δ-ビリルビンはアルブミンと結合している。
4 健常成人の血清では直接型が間接型よりも多い。
5 グルクロン酸抱合型は間接ビリルビンとして測定される。


【解説】

1) DNAの代謝産物である。 ×
ヘモグロビンの代謝産物である。

2) 検体を保存する場合は遮光する必要がある。◯
→特に間接型は直接型に比べ、光によって分解されやすい

3) δ-ビリルビンはアルブミンと結合している。 ◯
→グルクロン酸が1個結合したものをβビリルビン、2個結合したものをγビリルビン、
γビリルビンにアルブミンが結合したものがδビリルビンである。

4) 健常成人の血清では直接型が間接型よりも多い。×
→健常成人の血清中のビリルビンは間接型(つまり、グルクロン酸抱合されずにアルブミンと結合しながら血中をさまよっている)ビリルビンが優位である。

5) グルクロン酸抱合型は間接ビリルビンとして測定される。×
→グルクロン酸が抱合したビリルビンは直接型ビリルビンとよばれる。


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