2024年06月08日
給食予算のことを憂いた話
The time, というTBSの朝の情報番組を見ている。
6/7の学校給食に関する特集が中々に興味深かった。
番組の内容は現在と過去の給食メニューの比較や、給食を食べる児童の声、栄養士の声などを紹介する典型的なものだ。
児童の声と栄養士の声の切り取り方が面白い。
児童は「給食が足りない!」と言い、栄養士は「予算内でのやりくりが難しい(足りない)」と言う。
さらに給食予算を決めているのは学校の設置者である、という情報も差し込まれる。
お気楽なコーナーではあるが「物価高の折、給食予算が明らかに不足しているのでは? 設置者の怠慢では?」という課題を匂わせる構成であった。
ズバリ言わない課題の示し方は個人的には好みだが、マスメディアとしては深く広い取材を元に課題を明確に示す構成にしてほしいところだ。
これは今後のTBSの報道などで見られると期待する。
大人側の諸々の事情があることは理解するが、これは解決すべき課題であると考える。
常識的な大人の創意として、まず確保すべきは子どもの食費であろう(あまり国家会計と家計を同一視するのは良くないのだが)
もし給食予算の切り詰めの元に清貧思想があるとしたら一刻も早く教育関係から退いていただきたい。
食はすべての活動の基本でありすべての文化の根本である。
肉体的な活動も頭脳的な活動も、食の充実なくしてはありえない。ここを絞るのは日本の未来を削る行為だ。
また食を通した文化の継承という点も見逃せない。ここが揺らぐなら日本のアイデンティティは崩壊する。
これらに予算などというくだらない理由で制限が加わるのは許しがたい。
問題を整理していこう。
まず予算が足りないのは設置者の怠慢だ。何をおいても食の予算を確保すべきだ。
学校関連予算の不足という背景があるのかもしれない。これは行政の怠慢である。
負担などたかが知れている。自分の子どもの1食分だ。自分の地域の子どもが食べる分だ。
堂々と国民市民に負担を願い出るべきだろう。私は賛同する。
次に予算という仕組み自体の問題だ。
豊作不作で変動する食材費を見ながら予算をきっちり使い切るのは至難の業だろう。
栄養士が第一に考えるべきは児童の成長に寄与する栄養バランス、文化的背景を踏まえた食材の選定だ。
極論ではあるが、予算など無制限で良い。
自由度の高い仕事ができるように配慮するのが上の役割だろう。
いくつか予算面での案を挙げる。
まずは予算枠を広げることだ。
給食は児童生徒の9年間の1食分になる。人生に占める割合を考えても少なくない。
この重要性を考えて予算を配分していきたい。
私のような素人が重要だと言うだけではダメだろう。ここは学の出番である。
給食メニューが身体、頭脳の成長に与える影響、文化の継承に与える影響を様々な面で調査研究、発信していただきたい。
そして予算を立てるのではなく事業計画を建てよう。
予算は必要な事業を実施するための計画だ。目的は事業の実施であって予算を守ることではない。
事業計画を守った結果、予算の2倍になることもあれば予算の80%になることもあるだろう。
でもいいではないか。給食費など増減したところでたかがしれているだろう。繰り返すが予算を守ることには何も意味がない。
次に給食事業を運用する面での問題を挙げよう。
仕入れ面では食材という価格変動の激しい原材料を扱っていることで事業が安定しないのだ。
極論予算は無制限でいい、と私は思うが、現実にはそうもいかないだろう。無制限の予算は犯罪の温床となる。
現実的には食材費用・食材調達の安定は必須である。
いくつか解決案を挙げる。
まず仕入れの調整弁を設ける考えだ。
児童が食べる分だけきっちり仕入れる、という考えではどうしても安定しない。
価格が上がれば仕入れを絞る。それでも足りるように「余分」が調整弁として必要になる。
食材はこの「余分」の扱いが難しい。すぐに食べないと腐ってしまうからだ。
アイデアの一つはフードバンクとの連携である。社会保障からも予算を確保できる。
もう一つ、教室+給食をフリーランス向けのサービスとして開放するアイデアもある。
少子化で教室は余っていく。そこをワークスペースとしてフリーランスに貸し出す。
給食を昼食サービスとして選択できるようにする。
事業の趣旨を理解してもらい、給食の余りがないときは諦めてもらう。
学校内に大人が入るので、どのような人物であるかは重要だ。面接で事業の趣旨を理解しているかどうか確認するのは必須だろう。
給食という事業の再定義、という手もある。
給食というのは考えようによっては最高の広告枠である。
給食で「うまい」と思ったものがその週の土日に家庭で買われる確率、10年後に定番の商品になっている確率。
こういったチャンスを考えると給食の食材は仕入れコストから広告枠という収入源になりうる。
収入は給食予算に組み入れられる。コスト削減、予算確保を一挙に達成できる。
地域の食材、旬の食材で給食が豪華になれば良いと思う。
年に一度ぐらい高級フルーツが出ても良いではないか。
10年後の贈答品に日本の農産物が選ばれるかどうかは、こういった経験の有無にかかっていると考える。
6/7の学校給食に関する特集が中々に興味深かった。
番組の内容は現在と過去の給食メニューの比較や、給食を食べる児童の声、栄養士の声などを紹介する典型的なものだ。
児童の声と栄養士の声の切り取り方が面白い。
児童は「給食が足りない!」と言い、栄養士は「予算内でのやりくりが難しい(足りない)」と言う。
さらに給食予算を決めているのは学校の設置者である、という情報も差し込まれる。
お気楽なコーナーではあるが「物価高の折、給食予算が明らかに不足しているのでは? 設置者の怠慢では?」という課題を匂わせる構成であった。
ズバリ言わない課題の示し方は個人的には好みだが、マスメディアとしては深く広い取材を元に課題を明確に示す構成にしてほしいところだ。
これは今後のTBSの報道などで見られると期待する。
大人側の諸々の事情があることは理解するが、これは解決すべき課題であると考える。
常識的な大人の創意として、まず確保すべきは子どもの食費であろう(あまり国家会計と家計を同一視するのは良くないのだが)
もし給食予算の切り詰めの元に清貧思想があるとしたら一刻も早く教育関係から退いていただきたい。
食はすべての活動の基本でありすべての文化の根本である。
肉体的な活動も頭脳的な活動も、食の充実なくしてはありえない。ここを絞るのは日本の未来を削る行為だ。
また食を通した文化の継承という点も見逃せない。ここが揺らぐなら日本のアイデンティティは崩壊する。
これらに予算などというくだらない理由で制限が加わるのは許しがたい。
問題を整理していこう。
まず予算が足りないのは設置者の怠慢だ。何をおいても食の予算を確保すべきだ。
学校関連予算の不足という背景があるのかもしれない。これは行政の怠慢である。
負担などたかが知れている。自分の子どもの1食分だ。自分の地域の子どもが食べる分だ。
堂々と国民市民に負担を願い出るべきだろう。私は賛同する。
次に予算という仕組み自体の問題だ。
豊作不作で変動する食材費を見ながら予算をきっちり使い切るのは至難の業だろう。
栄養士が第一に考えるべきは児童の成長に寄与する栄養バランス、文化的背景を踏まえた食材の選定だ。
極論ではあるが、予算など無制限で良い。
自由度の高い仕事ができるように配慮するのが上の役割だろう。
いくつか予算面での案を挙げる。
まずは予算枠を広げることだ。
給食は児童生徒の9年間の1食分になる。人生に占める割合を考えても少なくない。
この重要性を考えて予算を配分していきたい。
私のような素人が重要だと言うだけではダメだろう。ここは学の出番である。
給食メニューが身体、頭脳の成長に与える影響、文化の継承に与える影響を様々な面で調査研究、発信していただきたい。
そして予算を立てるのではなく事業計画を建てよう。
予算は必要な事業を実施するための計画だ。目的は事業の実施であって予算を守ることではない。
事業計画を守った結果、予算の2倍になることもあれば予算の80%になることもあるだろう。
でもいいではないか。給食費など増減したところでたかがしれているだろう。繰り返すが予算を守ることには何も意味がない。
次に給食事業を運用する面での問題を挙げよう。
仕入れ面では食材という価格変動の激しい原材料を扱っていることで事業が安定しないのだ。
極論予算は無制限でいい、と私は思うが、現実にはそうもいかないだろう。無制限の予算は犯罪の温床となる。
現実的には食材費用・食材調達の安定は必須である。
いくつか解決案を挙げる。
まず仕入れの調整弁を設ける考えだ。
児童が食べる分だけきっちり仕入れる、という考えではどうしても安定しない。
価格が上がれば仕入れを絞る。それでも足りるように「余分」が調整弁として必要になる。
食材はこの「余分」の扱いが難しい。すぐに食べないと腐ってしまうからだ。
アイデアの一つはフードバンクとの連携である。社会保障からも予算を確保できる。
もう一つ、教室+給食をフリーランス向けのサービスとして開放するアイデアもある。
少子化で教室は余っていく。そこをワークスペースとしてフリーランスに貸し出す。
給食を昼食サービスとして選択できるようにする。
事業の趣旨を理解してもらい、給食の余りがないときは諦めてもらう。
学校内に大人が入るので、どのような人物であるかは重要だ。面接で事業の趣旨を理解しているかどうか確認するのは必須だろう。
給食という事業の再定義、という手もある。
給食というのは考えようによっては最高の広告枠である。
給食で「うまい」と思ったものがその週の土日に家庭で買われる確率、10年後に定番の商品になっている確率。
こういったチャンスを考えると給食の食材は仕入れコストから広告枠という収入源になりうる。
収入は給食予算に組み入れられる。コスト削減、予算確保を一挙に達成できる。
地域の食材、旬の食材で給食が豪華になれば良いと思う。
年に一度ぐらい高級フルーツが出ても良いではないか。
10年後の贈答品に日本の農産物が選ばれるかどうかは、こういった経験の有無にかかっていると考える。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12581828
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック