2024年04月20日
新入社員がすぐ退職する件の原因を考えた話
入社してすぐの新入社員の退職が取り上げられている。
ニュース中でもその原因を様々考察している。
このことについて考えてみたい。
まずこれを由々しき問題と捉える向きもあるが、これは論外である。
「離婚しづらい社会が健全」という問題発言がSNSを騒がせたこともあったが、これと似た思考だ。
選択が制限される社会が健全であるはずがない。一所懸命の精神を良しとする時代は過ぎた。
新入社員に原因を求めるのは論外である。
いわゆる「最近の若者は」論だが、これは数千年前から繰り返されている本質を取り違えた原因だ。
この理由に紐づけられる事象は、多くの場合世代間の差異が原因であることを示唆している。
現在の社会と新入社員世代のズレとはなんだろうか?
転職が容易になったことが一つの理由に挙げられている。
より良い条件を探しやすくなったので、合わないと思ったらすぐ転職できる、というものだ。
ある程度同意できるものの、この理由だけでは弱いと感じる。
あまりに新入社員の思考を単純に考えすぎていないか?
今も昔も体は一つ。仕事を決めるのはそれなりに大きなイベントだ。
いかに若く未熟な面もあるとはいえもう大人。店で服を買うような感覚で気軽に「合わない」と思うだろうか?
我々世代が思うよりも重大な「合わない」がそこにはあるのではなかろうか。
自分の実感として、会社と学校、どちらが世の中のアップデートに対応できているかの差異があるように思う。
イメージと異なるかもしれないが、学校のほうが世の中のアップデートに対応できていると断言する。
幼稚園、小学校での教諭の気遣いは会社の比較にならない。
児童、生徒の多様性に配慮した環境の中で子どもたちは育っている。
翻って会社はどうか。
社員の平均年齢は40歳程度、職場の制度の決裁権を持っている人たちの平均年齢は更に高いだろう。
その人達の価値観は今の学校より20年遅れていると言わざるを得ない。
多少擁護するなら、失われた30年を生き抜いて効率化を極めてきた企業と多様性を受け入れる今日目指す環境は指向する方向が違う。
このギャップの大きさと転職市場拡大のあわせ技で新入社員の退職が加速しているものと考える。
建設的な議論のために原因を一つ挙げるならなにか?
ズバリ現代の会社自身の風土が原因だ。
若者のこれまでの環境は変えられない。また多様性を受容する方向性を修正する必要はない。
これから変えられるのは会社自身の環境だけだ。若い世代を受け入れられるような、それでいて競争に打ち勝っていけるような会社にならねばならない。
無理だ、と感じるかもしれないが、ここ30年の低迷は人の力を引き出せなかった事によるものだろう。
製造の効率化で欧米企業と差別化していた勝利モデルが崩壊した後も変えられなかった、と言ってもいい。
ちょうどいい機会だ。変われない会社は人が入らず滅んでいく。そうやってプレイヤーが入れ替わることが健全な市場というものだ。
ニュース中でもその原因を様々考察している。
このことについて考えてみたい。
まずこれを由々しき問題と捉える向きもあるが、これは論外である。
「離婚しづらい社会が健全」という問題発言がSNSを騒がせたこともあったが、これと似た思考だ。
選択が制限される社会が健全であるはずがない。一所懸命の精神を良しとする時代は過ぎた。
新入社員に原因を求めるのは論外である。
いわゆる「最近の若者は」論だが、これは数千年前から繰り返されている本質を取り違えた原因だ。
この理由に紐づけられる事象は、多くの場合世代間の差異が原因であることを示唆している。
現在の社会と新入社員世代のズレとはなんだろうか?
転職が容易になったことが一つの理由に挙げられている。
より良い条件を探しやすくなったので、合わないと思ったらすぐ転職できる、というものだ。
ある程度同意できるものの、この理由だけでは弱いと感じる。
あまりに新入社員の思考を単純に考えすぎていないか?
今も昔も体は一つ。仕事を決めるのはそれなりに大きなイベントだ。
いかに若く未熟な面もあるとはいえもう大人。店で服を買うような感覚で気軽に「合わない」と思うだろうか?
我々世代が思うよりも重大な「合わない」がそこにはあるのではなかろうか。
自分の実感として、会社と学校、どちらが世の中のアップデートに対応できているかの差異があるように思う。
イメージと異なるかもしれないが、学校のほうが世の中のアップデートに対応できていると断言する。
幼稚園、小学校での教諭の気遣いは会社の比較にならない。
児童、生徒の多様性に配慮した環境の中で子どもたちは育っている。
翻って会社はどうか。
社員の平均年齢は40歳程度、職場の制度の決裁権を持っている人たちの平均年齢は更に高いだろう。
その人達の価値観は今の学校より20年遅れていると言わざるを得ない。
多少擁護するなら、失われた30年を生き抜いて効率化を極めてきた企業と多様性を受け入れる今日目指す環境は指向する方向が違う。
このギャップの大きさと転職市場拡大のあわせ技で新入社員の退職が加速しているものと考える。
建設的な議論のために原因を一つ挙げるならなにか?
ズバリ現代の会社自身の風土が原因だ。
若者のこれまでの環境は変えられない。また多様性を受容する方向性を修正する必要はない。
これから変えられるのは会社自身の環境だけだ。若い世代を受け入れられるような、それでいて競争に打ち勝っていけるような会社にならねばならない。
無理だ、と感じるかもしれないが、ここ30年の低迷は人の力を引き出せなかった事によるものだろう。
製造の効率化で欧米企業と差別化していた勝利モデルが崩壊した後も変えられなかった、と言ってもいい。
ちょうどいい機会だ。変われない会社は人が入らず滅んでいく。そうやってプレイヤーが入れ替わることが健全な市場というものだ。
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