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2024年03月15日

人への投資を真剣に考えてみた話

人へ投資するべき、特に若者に投資するべきとの持論を持っている。
しかし現実問題として、社会保障費などの形で金は高齢者へと流れていく。
これを「若者への投資」にできないか、ということを考えてみる。

社会保障費で得られるものは高齢者の寿命、健康寿命だ。
つまり国は高い金を払って高齢者の労働力を買っている、とみることもできる。
この労働力を未来への投資に使ってもらおう。

一つに、高齢者から直接の教育が考えられる。
技能、経験のある高齢者が若者を教育する。
これは高齢者側のニーズにもマッチするのではないか?
人は後世に何かを残したいものだ。
技能とは仕事上の技能かもしれないし、編み物や料理かもしれない。
何も特別なものではなくてもいい。重要なのはマッチングだ。

昨今では仕事に使えるスキルがもてはやされているが、
人間の安心感、幸福感の根っこにあるのはもっとシンプルな、暮らしに根差したスキルではないか?
衣食住に関わる高齢者の持つ知識を若者に伝承できれば、構図としては理想的に思える。

問題はどのような場を設定するかだ。
多くの人に経験があるとは思うが「お年寄りから何かを学びましょう」というイベントは大体おもしろくない。
せいぜいが小さい子どもがコマやメンコのやり方を教わるぐらいのものだ。

一案として、小さい子どもをだしに、その親世代に教える手がある。
子ども向け施設で行っている料理教室を大々的に行うのだ。
設備、運営等々、税金の使いどころである。

理想を言うと地域の祭りのような、共通の目的があり、参加者のモチベーションが高いイベントに絡められると良い。
地域ごとに格好のイベントは異なるだろうし、そういったイベントが全くない地域もあるだろう。
既存のイベントがある地域では、集会所の設備を整えていくのが良いだろう。
学校に集まっていて、学校の調理室などが増強されるなら一挙両得だ。
イベントが無い場合、人が集まるイベントを起こしていくよりない。
フリーマーケットなどプロが集まる場所に自治体もブースを出していく。
そこで体験イベント等を催していく、というのはどうだろう。
この他、子ども食堂を起点にするアイデアもある。
こちらには食べてくれる子どもという需要がある。
食材持参、子連れで食堂へ行き、料理を学んでみんなで食べる、などといったイベントをしてもいいのではないか。

投資というと株や企業といった考えになりがちだが、
人への投資を考えたときに地域、コミュニティへの投資が重要であるように思えてきた。
地方行政のここ数十年での劣化を反映しているだろうし、そこを支えていくことが必要なのだろう。

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posted by otsuprecurefan at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資
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