2023年07月29日
仕事に全力投球しなくなった話
「自分の力で何とかする」のは組織にとって正しいことか?
自分がプレーヤーだったころは、与えられた仕事は結構全力で取り組むほうだった。
自画自賛ではあるが、他の社員に任せるよりも少ないリソースで結果を出していた自信はある。
多少ポジションが上がって部下も付き、自分の元にくる仕事の大きさが変わってきたとき、
仕事全てを自分と部下だけで何とかするのが果たして正しいのか? という疑問をもっている。
最近は「それは正しくない」と自信を持って言える。
仕事を与える上司にとっては、文句を言わず引きうけてくれる部下の方が扱いやすいだろう。
しかし受け持てる仕事にも限度はある。多くの場合、上司はそのことに気が付かない。
(上司がプレーヤー時代に優秀だったか否かに関わらず、実務の負荷は小さく見積もられがちだ)
事前に「リソースが足りない」と訴えて動いてくれる稀だ。
「まあ大丈夫だろう」「やってみて、無理そうだったら相談してよ」そんな対応がほとんどだろう。
下手をすれば、成長を促す親心で言っていることすらある。
目標設定に良く書かれていることなどでは「本人の実力よりも少し上の仕事を与えることで部下は成長する」
などということがまことしやかに書かれているのだ。
こんな時、法律ギリギリ、あるいはそれを超えた残業などで仕事を完了させたら褒められたりする。
ある意味、この仕事の仕方が日本の成功モデルであったともいえるだろう。
しかし、こんな働き方は組織のためにならない。
これが繰り返された結果「無理な仕事」がはびこっているのが日本の会社だ。
負の循環を止めるには「仕事を失敗する」ことだ。
組織と上司は失敗に敏感だ。
ともすれば、部下が一人二人病気になっても変わらなかった仕事の割り振りが、失敗をきっかけに変わるなんてこともある。
恐れずに失敗するそのことによって会社は変わる。
もっとも良い結末が待っている。
失敗したからと言って、日本の会社で殺されることも無ければ首になることもない。
責任を問われるのは上司であることがほとんどだ。
もちろん、自分は上司から叱責されたり嫌味の一つも言われるだろう。
だからなんだというのだ? 悔しかったらクビにでもすればよいが、たいていの場合上司にその権限はない。
無理がはびこっているところでは仕事を失敗させる。
これが会社を変える方法だ。
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