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2016年10月31日
【祝】震災後初の沿岸部への延伸 三陸道開通 | 三滝堂IC〜志津川IC
本日、三陸道(通称:三陸沿岸道路)宮城県の三滝堂IC〜志津川IC間の9.1kmの区間が開通しました。震災後5年目にして初の沿岸部への延伸です。私もちょっとだけ、この仕事に携わっていたので、感慨深いです。自分が少しでも携わった路線が開通するということは、技術者の醍醐味です。
・1.はじめに
・2.今回の開通区間
・3.南三陸町について
・4.仙台から南三陸町までの距離
・5.今後の開通区間
2.今回の開通区間
今回開通する区間を下図に示します。
宮城県登米市の三滝堂ICから宮城県南三陸町(旧志津川町)の志津川IC間です。地図上で破線で表示されている区間が開通しました。
今回開通した区間の先にある「南三陸町」ですが、平成の大合併で誕生した町です。旧志津川町と旧歌津町の2町が合併してできた町です。
仕事上の良く仙台から行き来していた場所でもありますが、私の親戚が南三陸町に住んでいたこと、幼いときは「志津川海洋青年の家」という施設に研修に行っていたこと、心が折れそうになったときに、頻繁に磯釣りに行っていた場所です。
震災直後は釣りは自粛していましたが、私が転勤で仙台に戻ってきてからたまに釣りをする場所(モアイ像の近くの浜)です。
震災後は街中は津波で全て破壊されてしまいました。私の親戚がいた公立志津川病院にも津波が襲来し、5階建ての建物の4階部分まで津波が到達したということを聞いています。
現在は、志津川地区をはじめ、歌津地区も嵩上げ盛土を行っている最中です。というわけで、現在は「南三陸町防災対策庁舎」の周辺以外は全て、盛土で嵩上げされており、昔の面影はほとんどありません。
仙台市街から南三陸町までは三陸道を経由して、約100kmの距離があります。高速がなかったときは、半分泊まりがけで出張に出掛けていました。今回の開通により、仙台から南三陸町までの所要時間は1時間30分になります。この区間は国道398号という路線が並行しているため、時間短縮は5分程度しかありません。しかし、高速のインターを降りずに志津川ICまで行けるというメリットは大きいです。私的には釣りの機会が増えるので大変喜ばしいことです。
この三陸沿岸道ですが、宮城県から青森県の三陸沿岸を同時期に工事を行っています。2020年度までに総延長の9割開通が確定しています。
なお、鳴尾奥松島鳴瀬ICより北は全線無料です。仙台から八戸まで向かう際は、ほぼ無料の三陸沿岸道を北上する方法も考えられますが、総延長は359kmです。開通の暁には私も全区間乗り通してみたいのですが、普段の利用は東北道と八戸道にて北上する方をおすすめします。
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2016年08月05日
全力坂 | 仙台と関東の急坂について調べてみました。
1.はじめに
ふと「全力坂」という深夜番組のことを思い出し、私が知っている仙台と関東の急坂について調べてみました。毎回、くだらない投稿ばかりで申し訳ありません。
2.急坂の定義
急坂に調べた結果を掲載する前に、「急坂とは何ぞや?」ということについて、解説します。
坂(道路の縦断勾配)について、大変真面目な国の機関が調べた結果を発見しました。この資料のデータを引用します。
まず、道路を新規に作る場合は、道路構造令というものを参考に縦断勾配等を決定します。この本によると、縦断勾配の最急値は12%と規定されています。
しかし、実際の道路はもともと存在していたタヌキ道や農道を舗装したようなところが多いです。
では、車両として登坂あるいは下ることができる限界はどのくらいかということもこの研究では調べていました。車両自体(エンジンの出力)の限界値は32%ということのようです。
タイヤの滑り摩擦係数の限界では、乾燥路面で63%、湿潤路面(濡れている状態)で44%、積雪時で15%です。ちなみに雪が降る場所における道路の設計では、「道路の縦断勾配は6%以下にしなさい」という規定があります。6%以上の勾配があると、大抵の車は坂を登ることができません。
ブレーキの制動力は、縦断勾配57%まで耐えることができるようです。
世の中には、道路構造令の規定では作ることができない道路もあります。その代表選手が「林道」です。林道規定というものがあり、その規定では18%まで可という特例値があります。
車両に荷物を積んだ状態での登坂能力の限界値というものもあります。この基準を使う道路は、一般車両が通らない「工事用道路」で良く用います。これによると、25%まで可という基準があります。建設中の道路の脇にとてつもない勾配の道路があるのはこの基準を用いた工事用道路です。
最後にサイドブレーキの性能についてです。これは正直今回調べるまで知りませんでした。基準は20%まででこの勾配より急な坂道では、サイドブレーキが利かず、駐車した車が坂を転げ落ちるということです。
3.仙台の急坂
基礎知識はここまでとして、今回の本題に入ります。
まず、私のホームグラウンドである仙台の急坂について調べてみました。記載した勾配はあくまでも上下2点を結んだときの勾配ですので、その区間の最急勾配ではありません。平均勾配です。
まずは仙台市の南部、大年寺山の長い階段です。道路ではないのですが、山の上まで直線の階段の勾配がどの程度あるのか気になって仕方ありませんでした。嫌がらせのような階段です。
高低差は65.5m、延長は水平面の距離で260mです。この値より求められた縦断勾配は25.2%です。車でぎりぎり登れる勾配です。
次は私が仙台市内で知っている坂のうち、一番急な坂だと思う場所です。仙台市太白区緑ヶ丘というところにある坂です。ここは車でも通行可能です。ただし、道幅が極狭ですので、運転には注意が必要です。この坂は平均勾配で21.9%でした。
なお、YouTubeの投稿でチャリでこの坂を登っている動画ありましたので、参考までに掲載します。非常に苦しそうです。
この坂はかなり有名な場所です。青葉山公園内の仙台城址へ通じる急坂(登城路)です。この区間の勾配は12.4%です。積雪がなければ全く問題なしに登れる勾配です。車で登るのは楽ですが、徒歩で登ると結構しんどいです。
3.関東の急坂
続いて、関東の急坂です。と言っても、東京都内と横浜市だけですが・・・。東京は意外と急坂が多いところです。坂だらけです。
まずは、豊島区高田の坂です。目白駅の東側にある坂です。勾配は18.9%です。東京都内では急な部類に入る坂です。
次に、大田区の田園調布の坂です。田園調布という場所は高級住宅地として知られている場所です。いわゆる高級住宅が建ち並ぶエリアは坂の上です。坂の下は多摩川の低地です。この低地部も一応田園調布です。
田園調布界隈では、この区間の坂が最も急な坂だと思います。平均勾配は18.8%です。あくまでも平均勾配であって、最急勾配は25%以上の区間もあります。
最後に、横浜市保土ケ谷区の坂です。保土ケ谷区という場所は、坂好きの方にはたまらない場所です。谷間には相模鉄道という私鉄が走っており、すぐ横に帷子川という小川が流れています。この川ですが、大雨のときは悪魔の川となります。その両側は切り立った崖に囲まれています。北側も南側も崖です。崖に沿って、階段上に作っているマンションもあります。
その中でここは急だと思うところをチョイスしてしました。保土ケ谷区の峰岡町というところにある坂です。頂上付近は余りにも急なので、一部階段になっています。原付バイクであれば、全区間走行可能ですが、四輪では無理です。
この坂の平均勾配は26.2%です。この坂を徒歩で登ったことがありますが、達成感は半端ないです。まるで登山です。
急坂シリーズは今後も続ける予定です。次は急坂が多そうな塩竃市内を調べてみたいと思います。
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仙台 急坂,東京 急坂,横浜 急坂,全力坂,道路の縦断勾配 限界
2016年03月14日
実質値上げ | (怒)首都圏の新たな高速道路料金について
1.はじめに
東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社では、これまで整備の経緯の違い等から料金水準や車種区分等が異なっていた首都圏(圏央道とその内側)の料金体系について、三環状の整備の進展を踏まえ、対距離制を基本とした利用重視の料金体系へ平成28年4月1日(金)午前0時から移行します。極一部の区間では、割安となる場所もありますが、トータル的には実質値上げです。加えて、料金体型がより複雑になりました。利用者側からみるとかなり解りづらいです。
2.新料金の概要
新料金の概要は以下のとおりです。国土交通省が主として検討していたようですが、実態は「独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構」という怪しげな独立行政法人が取り仕切っています。鉄道でいう「独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(注:鉄道・運輸機構は工事も行っている)、東日本大震災の復興事業で例えると、「復興庁」のような組織です。
(1)対距離制を基本とした料金体系に整理・統一
- 「料金水準」 : 現行の高速自動車国道の大都市近郊区間の水準に統一
- 「車種区分」 : 5車種区分に統一
(激変緩和措置)→コレがくせモノです。
- 首都高速などについては、物流への影響や非ETC車の負担増などを考慮して、上限料金などを設定
- 第三京浜や横浜新道など、現在の料金水準が低い路線については、高速自動車国道の普通区間を目安に料金水準を設定
※外環道の新たな料金については、圏央道の概成時(境古河〜つくば中央の開通時)に合わせて導入予定
首都高の例
(2)起終点を基本とした継ぎ目のない料金の実現
都心部の渋滞等に対し、圏央道や外環道の利用が料金面において不利にならないよう、ETC車について、経路によらず、起終点間の最短距離(当面は料金体系の整理・統一における激変緩和措置を考慮し、最安値とする)を基本に料金を決定。
ただし、都心部(首都高速)経由の料金の方が高い場合には、都心部経由の料金は引き下げません。
3.主な事例
前項の新料金の概要はよく解りませんので、国土交通省が公表している資料の図を使って解説します。
(1)圏央道の通行料金
圏央道の料金は少しだけ値下げします。元々通行料金が高額でしたので、当然の措置です。なお、ETC2.0搭載車はさらに値下げという妙な割引き制度が今回導入されます。私の個人的な考えですが、一般車両ですでにETCを搭載している車両はETC2.0に乗り換えるメリットは少ないです。光ビーコンを搭載している車両であれば、それ以上の情報は得られないと考えた方が良いです。また、ETC2.0に対応したカーナビを導入する必要があります。なお、ETC2.0を付けた場合、情報の送受信ができてしまい、個々の個人情報の漏洩ということも懸念されます。まだ搭載は時期尚早であると考えています。
(2)外環道内側から都心への通行料金
外環道の内側から首都高を使って都心へ向かう場合ですが、埼玉、千葉方面からの流入は値上げ、神奈川、東京都内からの流入は値下げとなります。これは首都高速の走行距離によるためです。首都高の走行距離が長い場合は割高になります。
(3)都心通過のために首都高を利用した場合の通行料金
東名高速や東北道から首都高の都心環状線を通過し、再度都市間高速を利用した場合の料金ですが、全て値上げになります。このような通過交通は料金を割り増しして、圏央道、外環道、中央環状線へ誘導させるようです。
(4)その他、個別路線の通行料金
私がもっとも納得できない内容は以下の一般有料道路の値上げです。代表的な路線を挙げると、第三京浜道路、横浜新道、京葉道路の値上げです。これは腹が立ちます。いずれの路線も高速道路ネットワークという性格の道路ではありません。並行する国道のバイパスです。横浜横須賀道路の値下げだけ行うのであれば納得出来ますが、圏央道、横浜横須賀道路の値下げのために、バイパスの性格を持つ一有を値上げすることに納得できません。
(5)首都高速道路の通行料金
首都高速道路の老朽化を鑑みると仕方ないかもしれません。私の小さな抵抗は首都高を利用する場合は、25km未満の距離に抑える程度しかないです。もしくは一般道路を主に利用し、どうしても混雑する場所(河川の橋等)は5km未満の距離だけ利用するという方法も有効かもしれません。面倒くさい世の中になりました。
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値上げ,首都圏の新たな高速道路料金について,国土交通省,東日本高速道路,中日本高速道路,首都高速道路,東名高速,第三京浜道路,京葉道路,横浜横須賀道路,横浜新道
2016年03月13日
道路開通情報 | 仙台市内の都市計画道路 三陸沿岸道路(三陸道)の延伸及び新設インターについて
1.はじめに
今回は仙台市内に開通した都市計画道路、宮城県内における開通予定の高速道路及び新設インターチェンジに関する情報を掲載したいと思います。
2.仙台市内の道路開通区間
昨日、所要で国道286号を秋保方面まで車で走っていました。国道286号に新しい道路標識が出ており、標識に文字には「八木山」、「八木山南」という文字が記載されていました。普段まったく通らない道ですので、長町や西多賀から八木山方面へ短絡する都市計画道路が開通していたことは気づいていませんでした。開通時期は地下鉄東西線の開業前の昨年11月末に開通していたようです。
下の図が開通した路線の区間です。いずれの路線も道路はつながったものの、まだ残工事が残っているようです。ところどころ片側1車線の区間があります。
一つは「(都)長町八木山線」、もう一つは「(都)郡山折立線」です。昨日、用事を済ませた帰りにこの2路線を車で通ってみました。
地図の出典:GoogleMAP
まずは、「(都)郡山折立線」です。この路線は国道286号から八木山南まで走行してみました。国道286号の秋保方面側には左折専用レーンが設置されていました。信号の挙動は少し変わっております。元々、片側3車線でしたので、左折レーンであることに気づかない車が突っ込んでくるのでは?と不安になる交差点です。
国道286号を左折すると、新しくできた「(都)郡山折立線」です。道路の縦断勾配は思ったり緩やかでした。この道路は都市計画道路の名称のとおり、太白区郡山と青葉区折立を結ぶ路線です。仙台市の都市計画図によると、今回の開通区間より折立側は長いトンネルでぶち抜く計画になっています。
次に、「(都)長町八木山線」です。ここは八木山本町から国道286号までの下り坂を通ってみました。正直な感想は、まるでジェットコースターのような道路です。ほぼ地形なりに道路が通っていますので、全て急な坂です。少し気になったのが、途中に芦口小学校という小学校が都市計画道路の真横にあることです。車の騒音低減のために校舎に対して、遮音壁は設置されており、日が当たるようにアクリル板のタイプのものを採用していました。ただし、小学校の真横に4車線の都市計画道路があります。急な坂の途中にあるため、交通安全への配慮がなされているか、少し心配になりました。また、蛇足ですが、私の記憶が正しければ、この道路沿いには沢が流れていた記憶があります。道路開通に伴い、その沢がなくなっていました。道路の下に移設したのでしょうか?
2.三陸沿岸道路の延伸と新設インター
(1)多賀城ICの新設と仙塩道路の4車線化完了
まず、三陸沿岸道路(三陸道)の仙台側の開通情報です。平成28年3月27日(日)に多賀城ICと三陸沿岸道路の一部を構成する仙塩道路の4車線化が完了します。
多賀城ICの接続道路は「(主)泉塩釜線」です。ここにインターができると大変助かります。これまで仙台東部道路や三陸道から泉方面に向かう際は、手前の「仙台港IC」、「利府中IC」で高速を降りて、ひたすら下道を通っていました。多賀城ICの開通により、ほぼ一直線で泉中央まで行くことができます。
仙塩道路の4車線化ですが、これは整備効果が非常に高いです。震災復興のための車両の増加、仙台北部道路が全線開通により、朝夕は仙台港北ICから利府JCTまで常に渋滞していました。この開通により、仙台から石巻まで全て4車線区間になります。
ところで、この区間ですが、道路の正式名称が良く解りません。仙塩道路なのか、三陸沿岸道路(この名称は震災後急に出てきました)、三陸道、仙台北部道路、仙台東部道路、常磐道なのか、路線名をそろそろ統一してほしいです。正直解りづらい。
次は常磐道のいわき中央〜亘理間全線を4車線にしてほしいです。贅沢は言いません。部分的でも良いので、追い越し車線を増やしてほしいです。
出典:3.11 復興道路・復興支援道路情報サイトの地図を引用(一部加工)
(2)三陸沿岸道(三陸道)の三滝堂ICまでの延伸
この区間の開通予定日は、平成28年4月16日(土)です。志津川ICまで開通する予定でしたが、先の9月の関東・東北豪雨の影響でのり面にひび割れなどが発生し、補修に時間がかかるため開通時期がずれ込んでしまったようです。
この三滝堂ICですが、登米パーキングとして計画されていたもので、知らない間にパーキングが「道の駅三滝堂」になり、さらにインターチェンジまで作ったものです。
地元要望で登米東和ICから三滝堂ICまで先行して開通させてほしいということで、4月中旬に部分的な開通になりました。登米東和ICから三滝堂ICまでの併行している下道は国道398号です。丁度開通区間における場所が道幅が狭く、急カーブも連続している区間でしたので、そのICの開通によりあの悪路を通らずに志津川方面へ向かうことができることは私個人としては嬉しいです。
出典:3.11 復興道路・復興支援道路情報サイトの地図を引用(一部加工)
出典:国土交通省東北地方整備局
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2016年03月05日
これどうするのだろう | 仙台市 仙塩広域都市計画道路の変更に伴う無駄な橋の扱い
1.はじめに
皆さん、都市計画道路といういう言葉を聞いたことがありますか?
都市計画道路とは、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づいて都市計画決定された道路です。
例えば、仙台市の例ですが、「仙台市都市計画情報インターネット提供サービスというサイトにて、市内の都市計画道路がどのようになっているかを地図上で把握することができます。
2.都市計画道路に指定された土地の制限
ある土地が都市計画道路に指定されると、住宅などの建築が一定のものに制限されます。
建築物の規制に特化すると、都市計画道路の場合、次のいずれにも該当するものは原則として許可されます。
・建物の階数が2以下であること
・地階を有しないこと
・主要構造部(壁、柱、はり、床、屋根、階段)が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する構造であること
ただし、非常災害時のため必要な応急措置として行なうものや、階数が2以下で、かつ地階を有しない木造建築物の「改築」または「移転」については許可が不要です。
要するに、撤去や移転補償費を増大させないものであれば、建築してもよいということです。
3.誰が決めているのか?
都市計画道路にかかわらず、都市計画全般の決定・変更については、かなりの頻度で変更が行われています。
自分の土地が指定されると、上記のとおり、建築物等の制約があります。他人様の財産に関わることで、かなり重要なことだと私は考えています。このような重要な事項の変更をどこで決めているのかの概略を以下に示します。ここでは仙台市における都市計画の変更手続きを例に記載します。
- @土地・建物の所有者調査
- A都市計画の変更原案の説明会の開催(ここからが変更の手続き)
- B都市計画の変更原案の縦覧・公聴会の開催
- C都市計画の変更案の作成
- D案の縦覧・意見書の受付
- E都市計画審議会に付議
- F都市計画の変更の告示
4.仙台市の都市計画道路の見直し
仙台市では過去10年間に大幅な変更を2回(震災前に1回、震災後に1回)実施しています。直近の変更内容は以下のサイトを閲覧してください。
仙台市都市計画道路網の見直しについて
4.都市計画道路の変更に伴って無駄になった橋梁等
前項の2回の変更により、無駄の産物となった橋梁が市内に存在します。例を全て挙げるとキリがないので、代表的なものを以下に掲載します。主に、東北自動車道の上に構築した橋梁、東北新幹線の橋桁です。
まずは東北道です。高速道路を作る際に将来の都市計画道路を見越して事前に作ったものです。都市計画道路の廃止・変更により、これら全てが無駄の産物になってしまいました。高速の上に架かっている橋梁だけ取り残されている場所もあります。コレを放置すると、地震等のときに橋梁が損壊し、通行止めになってしまうリスクがあります。
高速道路の橋だけではありません。東北新幹線の橋梁にも無駄の産物となったものがあります。これは地図では判りにくいので、ストリートビューを用いて説明します。都市計画道路の予定地は、あらかじめ道路幅に併せて橋梁で建設されています。橋の場合、道路幅分スパン長が長くなるため、巨大な橋台(台座)が必要になります。
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