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2018年10月16日

モンタナと私 その3

モンタナ州にはロッキー山脈が位置している
カナダのすぐ下の、西部の地域に、グレイシャーパークという氷河が残っている山の公演がある
夏なのに、空気は冷たく、コロラドで登ったロッキー山脈の風景に似ているのを思い出しながら、ある湖にやってきた

彼は私に一言「ちょっと僕に時間をください。この場所は自分にとっては思い出の場所なので」といって私から立ち去り、一人歩き始めた
そういわれたら、邪魔するわけにはいかない。自分の足を止め、半分息も止めて、座れる石を見つけて、キラキラ光る湖の水面をじーっと見つめていた
15分ぐらいたったころだろうか、彼がやってきて、「もう自分は気が済んだ」といって私の脇に立った
彼は、この場所で若いころ、死んでしまいたくなるような出来事があった時、服を着たまま入水し、死のうかどうしようか迷っていた場所だと話し始めた
いつも明るくエネルギッシュな彼が、まさかのカミングアウト
何と返事をしようかと、考えをめぐらせて、無言の私
彼はさらに、「あの山を見ているときに、はははは、と笑ったから、死ぬのを止めた」と続けた
????ますますなんと答えていいかわからなかった私
「山が笑ってくれてよかった。じゃなきゃ、私はあなたに出会っていなかったから」と伝えた(つもり)

ちょっとだけ感傷的に、その湖の岸辺で二人熱い抱擁・・・・・・・・・
誰もその場所にいなかったから、小鳥がさえずっているだけ・・・・・
そして彼は「もうここに来ることはないだろうな」とつぶやいて、車の方へ歩いて行った

その湖の水は冷たかった。グレーシャーから流れてきた水だかららしい
あんな冷たい水に飛び込んだ彼にいったい何があったのか?未だにその理由は聞いていない
きいちゃいけないような気がして・・・・

ちょっとだけ彼の闇の部分をのぞき見したみたいな気分だった
そしてその闇の部分を私とシェアーしてくれたことは、少しうれしかった
ありのままの自分でいる彼のそばでは、自分もありのまま、感じたままのことを言葉にできたから
あのとき、本気で彼の魂と自分の魂は溶け合っていたかもしれないと思っている
人生の中での貴重な1日だったと思っている
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おばさんだけど、挑戦することを放棄したくない。 この年だから広い視野で物事をとらえられる。 少々からだはポンコツで、記憶力もときどき怪しい時があるけれど、いろいろなことにチャレンジしていきたい。悪あがき?でも等身大の私のジャーナルです。
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