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2019年03月19日

最近流行りの自然派ワイン。でも、亜硫酸塩を悪者扱いしないでマティーニ(カクテルグラス)


先日よりアメブロさんに移動しました。
https://ameblo.jp/michiko-oishiihii-hibi/
引き続きよろしくお願いいたします






こんばんは

「自然派ワイン」
を飲めるお店が最近増えてきましたね。
サービスをしていても、
自然派ワインを飲みたいというお客様が増えてきているなと実感します。
ワインラバーが増えていくのはとてもステキなことです
自然派ワインで美味しいもの、沢山有りますよね

IMG_2513.JPG

自然はワインとは?

明確な定義は今のところ無いのですが、簡単にまとめるとこんな感じです。
「科学肥料を使わず栽培されたぶどうで、
極力薬を添加せず、天然酵母による発酵で自然に作られたワイン」


農薬や酸化防止剤を極力使わず作られる自然はワインは、
ぶどう栽培から醸造に至る全ての行程でものすごく手間がかかります!!
無農薬での野菜栽培が大変なのと同じことです。

一般的には、
・亜硫酸塩(酸化防止剤)が入って無いから頭が痛くならない
・農薬をつかっていないから身体に良い

などのイメージが強く、自然派ワインは今世間で流行っています。

これは、正解でもあり不正解でもある、と言えると思います。


私が残念に思うのは、確かに自然派と言われるワインに素晴らしいものは沢山ありますが、
逆に「亜硫酸塩が入っているワイン(自然派ではないワイン)は悪い物」
という間違った認識が世間に広まってしまっていること。


健康に育ったぶどう程、ワインを作る際の亜硫酸塩の添加量を必要としません。
ですが国や地域によっては天候や環境も違うので、
どうしても添加せざるを得無い場合も多々あります。
もちろん基準値は法律で決まっていますから、添加されていても人体に害は有りません。

そして結論から言うと、亜硫酸塩の数値が0のワインは存在しません。
なぜなら、亜硫酸塩は醸造過程で自然と酵母から生じる成分でもあるからです。
人為的に添加をしなくても、数値として0と言う事は無いのです。

また、木樽や道具を洗う際にも亜硫酸塩を水で希釈したものを使います。
道具自体が汚染されてしまってはもちろんワイン造りができないので、
自然派の生産者の方もこの亜硫酸塩の希釈水を使用しています。
これも醸造中に添加をしなくても、0を示さない1つの理由です。



そもそも亜硫酸塩とは?


亜硫酸塩をワインに添加する事によって得られる効果は色々と有るのですが、
主にワインの酸化を防ぐ雑菌類の働きを抑制する働きをします。

ぶどうのジュースがアルコール発酵してワインができます。
ぶどうの果汁をそのまま放置しておくと、
色も味わいもどんどん変わって酸化していきます。
りんごやバナナの断面が茶色に変色するのと同じですね。
味わいも酸化する事によって変化する、つまり劣化です。

また抗菌作用を持つ事から、
ぶどうに付いている野生の雑菌やバクテリアを、
無力化したり排除する働きをします。


これを聞くと、
「あれ?もしかして悪い物じゃないのかも」と思った方も多いのではないでしょうか?


ある生産者さんから、
「大切なのは必要な時に必要最低限の量を添加する。
 要は使い方が重要なんだ」

と聞いた事が有ります。


一説には、
「自然派ワインというキャッチコピーは
商業的な成功をもたらした」という話も有ります。
要は自然派ワインとうたえば売れるということ。
ちょっと内容は違いますが、これと似たような話が有ります。

シチリアワインとオーガニック栽培


南イタリアの一大ワイン産地のシチリア島。
ここは年間通して温かく乾燥した気候でぶどうが病気にかかりにくく、
(湿気が多いとぶどうが腐りやすかったりカビが生えたりします)
島に吹く強い海風が害虫や菌を吹き飛ばしてくれるため、
昔から無農薬でぶどう栽培を行うのがごく当たり前の事でした。

ところがそれまで普通にシチリアワインを輸入していたのに、
数年前に日本で「オーガニック」という言葉が流行ると、
市場でシチリアワインの需要が一気に減ってしまいました。

理由は簡単、オーガニックの認証マークがワインに付いていなかったからです。

オーガニックの認証マークが無いと、日本でのシチリアワインの売れ行きは低下してしまいました。
それに驚いたシチリアの生産者たちは、慌てて認証機関に申請をしてマークを取得したそうです。

「私たちは無農薬のオーガニック栽培を昔から当たり前にやってきたのに、
それが日本で今更こんなに評価されている事に驚いている」
と話す生産者の方々。

それまでのシチリアのワインの作り方とは何一つ変わってい無いのに、
消費者の思考は、
「オーガニックの認証マークが無いからこのワインは良くない、買いたく無い」
となりました。
実際にオーガニック栽培がされているかどうかではなく、
認証マークが有るか否かの方が重要視されてしまい、
日本の市場では、認証マークの無いワインは以前より売れにくくなりました。
逆に言うと、認証を取った方が格段によく売れるのです。


私はこの話を聞いた時、
昨今の自然派ワインの流行と似てるな、と感じました。
1番大切な事が後回しになってしまっている、、、。



今日はちょっと真面目に書きましたね 笑。
でももぅちょっと言いたい!!


あくまで亜硫酸塩の添加は、ワインを美味しい状態で保つための1つの行程に過ぎません。
「亜硫酸塩が入ってないから、このワインは良いもので美味しい」
となるのは、私は生産者の方を少し気の毒に思います。

上に挙げたのはほんの一例ですが、
入れた方が良い理由や、入れざるを得ない理由も沢山ある事をぜひ知ってほしいのです。
そしてワインの品質を保つ上で必要なものでもあります。
繰り返しになりますが、
亜硫酸塩の添加は決して悪いことでは有りません!


技術の向上で、
亜硫酸塩の添加を極力減らしたワイン醸造が可能になってきている様です。
亜硫酸塩の添加の有無に関わらず、
皆さんが本当に心から美味しいと思うワインを、
ぜひ楽しみながら飲んで頂きたいなと思います。




それではまた次回、
いつも最後までお付き合いいただきありがとうございます

À bientôt !!



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ミチコ
飲食業に長く携わってきた私は、現在主にソムリエとして活動しております。 料理人、パティシエとして働いもた経験を生かして、 プロの目線から美味しい情報をお届けしていきたいと思います。 「美味しい」は豊かな時間を私たちに与えてくれます。 どうかみなさまと大切な方との日常が、食を通して彩り豊かな日々になる事を願って♡
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