2024年11月18日
阪和線で使われたef52は欧米のパクリなのか?その真相について調べてみた。
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/124480
晩年、阪和線で貨物列車を担当していたef52ですが、実は欧米のパクリではないのかという
話がありますが、その真相について調べてみました。
●ef52が欧米のパクリの話の出所はどこか?
引用先 https://railwayinmemory.sakura.ne.jp/HP049_EF52(2)_HanwaLine.html
阪和線で貨物列車を担当していたef52が欧米のパクリではないかという話ですが
出所はヤフー知恵袋にこんな質問が投稿されていました。
「中国の高速鉄道がパクリなら、国鉄EF52型電気機関車も欧米のパクリですか?」
実際にef52が欧米のパクリなのかということについて調べてみることにしました。
●ef52はアメリカから輸入したef51などを手本としていた。
引用先 https://www.pacific571.com/html/58_el01.html
阪和線で使われたef52ですが、欧米のパクリではなく、アメリカから輸入した
ed10、ed53後のed19、ef51などを手本にして作られた国産の旅客用の電気機関車でした。
●ef52が作られた具体的な理由とは?
引用先 https://ameblo.jp/ten-riu1962/entry-12437780747.html
晩年は阪和線で貨物列車を担当していたef52ですが、
作られた目的は2つありますが、
一つ目理由は、ef52が登場する前にアメリカ、イギリス、ドイツ、スイスから輸入した電気機関車とそれと
国産の日立が作ったed15型電気機関車がありましたが、
海外から輸入した電気機関車や国産のed15ですが、使われていた部品も異なって
いましたから、故障して修理する際も部品が異なりますからそれだけで大騒動
になってしまうということで、検修担当の方達も泣かされていましたし、
乗務員の方達も仕業点検なども異なっていましたから、その当時の電気機関車
についてはまともに使えた車両が少なかったということでした。
二つ目理由はef52が登場する直前、熱海線の熱海から小田原までの区間が
電化開業が控えていましたが、熱海から小田原までが電化されたのが、
1928年の2月25日なりますから、今から100年ほど前になりますが、
その関係が機関車が足りなかったということで旅客用の電気機関車が
必要になったということがありました。
そうした理由があって作られたのがef52になりますが、
ef52も熱海線の熱海から小田原までの区間が電化で開業してから
遅れて登場しました。
●ef52が欧米のパクリといわれる具体的な理由。
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/124480
阪和線で貨物列車を担当したef52ですが、ヤフー知恵袋にもあった欧米のパクリでは
と言われているその理由は、車体の外見がアメリカから輸入した
ed10、ed53、ef51と似ているためですが、
なぜ?ed10、ed53、ef51がef52の手本になったかというと、
ed10、ed53、ef51は故障も少なく、整備しやすい
車両でありましたし、日本の線路事情にマッチした車両で
ありました。
その関係でef52の外見がアメリカンスタイルになっていますが、
細かいところを見ていきますと、ef51などと異なっている部分も
ありますがその一例が側面のよろい戸ですが、ef52で採用された
よろい戸は、戦前に作られたデッキ付きの電気機関車で
当たり前のように取り入れられていますし、
アメリカから輸入したed53がed19に改造された際ですが、
ed19 6号機以外を除く5両が省型よろい戸に交換されていますし、
窓周りも四隅にRがついているなど、アメリカから輸入された
ed10、ed53、ef51にはない点が随所にありますから、
ef52は欧米のパクリではないということになりますが、
それであればef52のあとに登場した
・ed16
引用先 https://raillab.jp/photo/203919
・ef53
引用先 https://www.omotetsu.com/shimada/ekidori/index.htm
・ef10 1〜16
引用先 https://tekkenweb.sakura.ne.jp/railwayloco/locoel2/lef10.html
・ef11 1〜3
引用先 https://raillab.jp/photo/84692
もアメリカンスタイルの車体ですから、見る角度を変えますと欧米の
パクリになるのではないでしょうか。
これらの電気機関車もef52を手本にして作られたものばかりになりますが、
戦前に作られた電気機関車で車体がモデルチェンジしたのは、
・ef56 1〜7
引用先 https://blog.goo.ne.jp/kiza/e/92786f605c1f5a68e13a4b1b6480915e
・ef10 17〜24
引用先 https://blog.goo.ne.jp/antonrokuichi/e/25c7314d3e2e22ffe44060e1455030b1
・ef11 4
引用先 http://d51791.com/pg26hatiouji.html
までが車体が丸みを帯びていますが、
1940年に登場した
・ef56 8〜12
引用先 https://blog.goo.ne.jp/kiza/e/92786f605c1f5a68e13a4b1b6480915e
・ef10 25〜41
引用先 https://raillab.jp/photo/199421
については車体が角形になっていますが、
これらの機関車が落成した時点で日本は日中戦争の最中にあった
関係で車体の工程数とコストを削減するために車体が
角形になりましたが、この翌年に太平洋戦争が勃発しています。
●ef52は欧米のパクリではなく、国産の大型の急客機だった。
引用先 https://www.pacific571.com/html/58_el01.html
晩年、阪和線で貨物列車で活躍したef52ですが、外見がアメリカンスタイルだった
ということで、欧米のパクリではと思われていましたが、
手本にした車両のデザインを引き継いだ関係で車体がアメリカンスタイルに
なりましたが、
機械室の側面の窓の四隅にRがついていたり、省型よろい戸を採用するなど
アメリカから輸入した電気機関車とは異なる部分もありますから、
それで欧米のパクリではというのも的外れな質問ではないでしょうか。
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