a.ひとつ目は、篠山GC(=ゴルフ倶楽部(クラブ))にそって兵庫県から京都府へ抜ける峠、ふもとの村の標高、なんぼや、
b.270mです、
a.峠が358mやから、標高差なんぼや、
b.え〜、88mです、ちなみに越えて下った先は215mほど、
a.ホレ、やっぱり小峠や、
b.ホレって、そんじゃあ100m以下が小峠なんすか、
a.どうもそのようやな、で、ふたつ目の小峠はゴール地点、JR園部(ソノベ)駅のある町へ降りていく中山峠、
b.ふもとの村は標高208m、峠は257m、標高差49mの小峠、ちなみに峠を越えた先の園部(ソノベ)町は138m、こうしてみると北から下った方がずいぶんお得ですね、
a.そんじゃあ、峠が始まるまで、しばらくは多紀連山のふもと、篠山盆地をのどかに流していこう、
b.クルマ少なく道広く、ラクちんを絵に描いたような県道305号線、ふりかえると右手にそびえる多紀連山の山すそが、篠山(ササヤマ)盆地へ突き出してる、
a.我々は、あの山すその向こう側を多紀連山から急降下したのか、
b.おお、これは一度見たら忘れられない名木(メイボク=樹木の傑作)、
a.うむ、みごとな姿やなあ、となりは公民館か、
b.「カヤの木」って、プレートに書いてる、丹波森協会選定樹木N0.5、
a.春日江(カスガエ)って村の名が、味わいある木材にしっかりと彫り込まれてる、
b.道路もカヤの木に合わせてカーブしてます、
a.きっとこの木が、この村の実質的な村長やな、
春日江(カスガエ)の カヤの村長 コンニチワ
b.ずっと山ん中やったし、この広さは気持ちいいな、
a.この畑に丹波黒(タンバグロ)が育つんやなあ、
b.丹波黒(タンバグロ)?
a.この土地でとれる高級な黒大豆(クロダイズ)でござるよ、たしかフジッコにも同じ名前の煮豆が売られてたような、
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b.こちらはなにやら意味ありげな森、まわりをお堀のように池が取り囲んでるし、
a.雲部(クモベ)車塚古墳、丹波地方で最大、兵庫県内でも2番目の大きさらしい、
b.どうりで、ハンパないオーラが、
a.こうなると、こんもりした森は、みんな古墳に見えてくんなあ、
田園に 古墳みたいな 森ひとつ
b.さて、そろそろ旅も終盤をむかえ、疲労もハッキリしてくる時間帯となりました、
a.さあ、こっからはカメラもそこそこに、距離かせぐで、
b.次の一枚は小一時間もあいた午後3時過ぎ、兵庫県から京都府へ抜ける最初の峠、
a.ああくたびれた、上半身が弱い右利きの自分は、まず左肩からじんわりと痛だるうなってくる、
b.さ、おじいちゃん、あとチョットですから、ガンバりましょうね、
a.芭蕉は50であの世へ行ったんか、早いなあ、
b.昔なら50歳でもおじいちゃんでしょうね、平均寿命からして、
a.むかしは「老い」というものが、家に入って来れないように、入口を迷路のような作りにしたらしい、ホンマかそれ、
b.やれやれ、このしんどいのに調べもんすか、ちょっと待ってください、え〜やっと見つかりました、
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鈴木秀則著「私家版伊勢物語」206ページより
a.なになに、在原業平(アリワラ・ノ・ナリヒラ)の歌か、老いをもたらす魔物に追いつかれないよう、満開のサクラたちに道が見えなくなるほど大量の花吹雪をお願いするとな、
b.「老い」に「追い」をかけてるようですね、
a.なるへそ、そんじゃあ俺らも老いに追いつかれないよう、どうしたらええんや、
b.そうですねえ、サクラの花もほとんど散ってるし、自転車のスピードも知れてるし、次の中山峠の登りであっさり追いつかれるんとちゃいます、残念ですけど、
a.そうやな、GTーRなら何とかなるやもしれんけど、チャリンコならしゃーないな(=しかたないな)、
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b.な事を言いながら16分後、中山峠へやってまいりました、
a.ああこれで上り坂から解放される、
b.しかも、下りのオマケ付き、
a.ああ、なんて穏やかで心地良い峠道なんや、
また言おう 中山峠 いい峠
b.そして、終着のJR園部駅へ、トウチャコ、
a.「トオチャコ」やろ、
b.いや、正しくは「トウチャコ」やないすか、
a.いや、オレには「トオチャコ」って聞こえんで、
b.しかし、もともとは、「到着(とうちゃく)」が正解では、
a.ホンマや、正確な発音、忘れるとこやった・・・