b.もともとカメラを持ち歩くようになったきっかけは、
a.1996年、38歳で自転車に目覚め、そうなると行った先々で写真が撮りたくなって、近所のコンビニで「写ルンです」を買ったのが最初のマイカメラ、まだ売ってんのかなあ、
b.風前の灯火(フウゼンノトモシビ=危機的状況)ですが、まだ5種類ほど生産してますね、スタンダードモデル(=標準的なベーシックモデル)の他、防水機能や夜間撮影に特化したものなど、
a.当然、「写ルンです」じゃすぐ役不足になって、次に買ったのはAPSカメラだったけど、あれもなあ、
b.APS?
a.フィルムカメラの最後のあがきというか、結局デジカメが怒濤(ドトウ=荒波)の勢いですべてを飲み込んで行くことになるんやけど・・・
b.どんなシステムなんすか、
a.現像を頼むとインデックスカードが付いてきて、撮影した画像が一覧できる、日付や時刻も印刷されてたかなあ、
b.それだけの事っすか、
a.うん、あとフィルムをワンタッチで入れられるとかあったけど、なにか、最初からパッとしなかった、でもカメラの「カ」の字も知らなかったから、ふわふわっと流行に乗っちまったんや、
b.で、カメラは何を使ってたんすか、
a.APSはそれまでのフィルムカメラと互換性がないから、各社APS専用カメラを出してたけど、その中でダントツかっこよかったのが、キヤノンのIXY(イクシ)、
b.今も同じ名前のデジカメ出てるけど、
a.APSカメラだったんや、初代のIXY(イクシ)は、
b.でも、けっきょくそのIXY(イクシ)もほどなく下取りに出して、次のカメラは、
a.よく覚えてないんだけど、自転車で持ち運ぶからコンパクトカメラが都合良かった、それで、オリンパスのミューUや、そのあと奮発してリコーのGR1などを、
b.今も人気のあのリコーGRデジタルの「GR」っすか、
a.そう、これもフィルムカメラの時代に第一号機が誕生して、これはホントよく使ったし、使いやすかったし、写りも良かったし、所有する喜びがあったなあ、魂のカメラっていうか、
b.たましいのカメラ?
a.あまりに愛着が強くなると、自分の魂まで写り込むやないかって錯覚するんや、そんな名機やった、
b.しかし、デジカメになってからは買ってないすね、GRシリーズ、
a.やはり35mmフィルム換算の28ミリ一発(=ズームしないレンズ)は使い勝手がなあ、GRシリーズは雰囲気あって好きなんだけど、実用的にはどうしてもズーム出来るパワーショットのGシリーズに行っちゃうんやなあ・・・ところで、G1Xから光学ファインダー省いてひと回りコンパクトにできんかなあ、
b.ところで、今回は旅に出ないんすか、
a.前回のがキツかったからなあ、今回は気軽なご近所めぐりといこう、ただ、
b.ただ?
a.その日は昨年の8月19日だったんやけど、恐ろしく素晴らしい雲が出ていて、ほとんど雲しか写ってないんや、
b.それで?
a.なんでこのオッチャン雲ばっかり撮ってるんやと
疑問に思われるかもしれない、
b.雲が好きなんすか、
a.そうなんです、雲が好きなんです、あと、そのころ試してた16:9のハイビジョンサイズのため、タテ位置のアングルが奇妙なほど細長いんで、ちょっと勘弁していただきたい、
b.やはり16:9は無理すか、
a.ヨコ位置だとiMacの画面にピッタリ収まるんやけど、どうしてもタテ位置で撮りたい時があるし、結局4:3あたりが一番使いやすい、
b.ちなみにフィルムカメラの時は、
a.ひとこまが36x24ミリだから3:2か、4:3より少し横長になるのか、
b.じゃあ、今回はカメラの昔話ということで、次回からは昨年8月19日の京都近郊に浮かんでいた素晴らしい雲の写真をお届けします、
a.いやあ、カメラって本当に良いもんですね、それではまたお会いしましょう、