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2014年12月28日

ふたたび丹波の紅葉へ(5)「こんで近畿ともお別れや」

b.親方、コレで近畿ともお別れいう最後のブログ投稿やっちゅうのに、今いてる場所も分からへんて、しゃんとして下さいよう、ええかげん、

a.ほんまや、前回、ショルティー・シカゴの第九でくっちゃべったら知らんまにえらい遠くまで来てんなあ、

b.ここどこすか、

a.覚えとるか、昨年10月19日の投稿でおとずれた日吉神社や、京都市右京区京北(けいほく)西町の、

b.日吉神社って、他にもあったような、

a.12月16日のそれはまた別の場所や、

b.ややこしいなあ、

a.まあともかく今いてる場所は、丹波の奥のほう、ていうか、一般車両もあまり通らへんずいぶん入り組んだ山あいの小さな神社、

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「とりどりの 落ち葉ふまれず 神の森」、

b.たしかに、色とりどりの落ち葉がまったくそのまんまや、

a.京都中心部じゃありへん光景や、

b.よく見るとずいぶん前の落ち葉もそのまんま積もってる、

a.少子高齢化で掃除する村人も居てへんのか・・・

b.しかし、見事ですねここの色づきも、

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a.ヒトが見てようが見ていまいが、毎年こうやってけなげに色づいてるんやなあ、

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「人知れず 年々赤き モミジやな」、

b.そういえば前回の旅は持越(モチコシ)峠に登ったんすね、こっからヒイヒイ言いもって、

a.ヒイヒイだけ余計や、今回はすんなり通常ルートで南に下るで、

b.ということは、もう帰路(きろ)に就(つ)くってことか、

a.うむ、最短ルートで紅葉峠を下って、JR嵯峨野線の某(ぼう=とある)駅を目指すぜよ、

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b.いわゆる北山杉をバックに何の木かなあ、見事に色づいてる、形も丸っこくていいなあ、右すみの小ぶりな木の色づきも良いアクセントになってる、

a.ああ、しかし、これでブログ上でも近畿圏を去るわけやなあ、なんか寂しいなあ、丹波・近江・斑鳩・そして京都の街路のすみずみまで、自分のカラダの大事な一部分やしなあ、

b.自分の体の一部か、ちょっと大げさなんちゃいます?

a.自転車で同じ道を何度も走って、おまけにお気に入りの風景で立ち止まって何枚も写してるから、愛着がハンパない、お金にゆとりさえあれば、ひと月ごとに近畿と岡山を住み分けたいくらいや、

b.年老いたおっ母さんのお世話はどうするんすか、

a.いかん、忘れとった、いちばん身近な肉親を、

b.ひでえな、

a.そんで、スムーズに坂を下って出てきた国道477号線、ここは桂川にそってすこし谷も広がった場所、でも橋渡ったらすぐまた山ん中や、

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b.国道とは思えないほどくねくね細い道が渓流ぞいをゆるく登ってく、クルマもそんな多くないしエエ感じやなあ、

a.右手の千歳山のふもとにそって味のある集落が固まってるし、ここいらで国道と分かれ細道に入ろ、

b.これかあ、ちょっと高台にあるんすね、村全体、見晴らしがええわけや、

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a.京都府南丹市八木町神吉(カミヨシ)地区や、何度ここ通り過ぎてカメラ構えたことやろ、ああ今にも飛んで行きたいくらいや、

b.今ごろは雪降ってるんかなあ、

a.積もるほどは降らんはずやけど、今年はとりわけ寒波きついしなあ、

b.ここから紅葉峠はすぐそこ、

a.何年も前に峠の手前でちらっと見かけた猫ちゃんは、捨て猫やったんかなあ、今ごろ元気にしてるかなあ、それともお星様(=天に召されてる)かなあ、

b.紅葉峠も名峠ですね、丹波ゆび折りの、

a.このながめを何度写したことやろう、今にも飛んで行きたいくらいや、

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b.大丈夫すか、3分前おなし(=同じ)こと言うてましたよ、

a.ええやないけ、こんで関西ともお別れなんやし、

b.ブレーキレバーにぎる以外まったく筋肉休めて、うねうね下って、ああラクや、

a.ここも、ひとひねり入れて、池にそった細道を下っていこう、

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b.作りかけの遊歩道みたいなんが・・・

a.この木に会いたかった、この周辺の自治会長みたいな樹木や、

b.お、一陣の風に揺られて自治会長から落ち葉がたくさん舞い落ちて来やしたぜ、親方、

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a.落ち葉の乾いたエエ音や、ああなんか祝福されてるようで心がありがたいなあ、

「主(ぬし)の木の わかれの落ち葉 ふりそそぐ」、

b.ところで、帰りはどの駅から、

a.最寄(もよ)りは八木駅やけど、吉富(よしとみ)にしよう、

b.ホンマに吉富駅が好きなんすね、

a.なんか落ち着くんや、タクシーやバス居てないし、中二階みたいやし、郵便局とか入ってるし、

b.最後の一枚はえらい逆光ですけど、

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a.川むこうの山すそあたりに見えてるやろ、

b.男前豆腐本社工場すか、

a.そりゃさっき通り過ぎたやん、ありゃ雪印メグミルク京都工場や、

b.駅はあの工場の右奥、国道9号線ぞいか、

a.ほなICOCA(イコカ)で行こか、

b.そのまえに向かいのローソンでおいしいコーシイ(コーヒー)飲みたいなあ、

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2014年12月16日

ふたたび丹波の紅葉へ(3)「原神社から細野川へ」

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a.原神社があんまり心地よいし、もうしばらく眺めていよう、

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b.けっこうみんな素通りなんすね、クルマもバイクも自転車も、

a.どっかのブログで読んだことあるけど、立ち止まってカメラを構えることが、怠けてるみたいに感じる人も居てるそうや、自転車乗りのなかには、

b.たしかに、こんなきつい山ん中とか、一心不乱にこぎ続けてる人の方が多いような、

a.それに、グループで走ると、いちいち自分の都合で止まれへんしなあ、

b.しかし、何度かこの神社で休んでるけど、今回がイチバンすね、

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a.うむ、青いモミジもええけど、

「そりゃそうや やっぱりモミジ 赤がエエ(=良い)」、

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b.そんじゃ名残惜しいけど、そろそろ行きますか、

a.少し進むと越畑(こしはた)っていうこのあたりでいちばん人の多く住む集落、

b.ここからの棚田のながめも格別ですね、今回は写真ないけど、

a.「開墾(かいこん)の 谷を見おろす 道すがら」、

b.その集落もじき途絶え、下り坂を降りてくと、こちら古民家とイチョウのセットメニューになりますが、

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a.明治天皇を診察するほどの名医が住んでたそうや、

b.名医ならふつう町中やないすか、ここやったら里から遠くて急病人とか診(み)れないっすよ、

a.もしかして、忙しいの嫌(いや)やったんかなあ、ここなら救急で夜中にたたき起こされる心配もないし、

b.今は誰が住んでるんすか、

a.裏千家かなんかに出入りしてる謎のカナダ人が住んでるとか、住んでないとか・・・くわしくはウェブで、

b.めぐり田池、ずいぶん干上がってますね、水で見えなかった地形が優美な曲線をあらわに、

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a.バウムクーヘンみたいやな、ユーハイムの、

b.なんでユーハイムなんすか、

a.さあ、枕詞(まくらことば)ちゃうか、

「ユーハイム バウムのまくら コトバかな」、

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b.神吉(カミヨシ)小学校のとなり、村の小さな神社ですけどスゴイやないすか、この色づき、

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a.こんだけ素晴らしい紅葉、なんでみんな無視して素通りするんや、怒るでホンマに、

b.背景の民家の連なりまで絵画的ですね、

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「神吉(かみよし)は On Parade(オン・パレード=総出演)や 暖色の」、

a.で、今回も国道471を使うことなく、右に分かれてゆるやかに下る府道363で細野川をなぞろう、

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b.この辺一帯は釘(くぎ)の森、いや杉の森、

a.銀玉をはじく気まぐれな門番を通過すると、いよいよこの台の目玉、3段クルーンや、

b.ひと玉(たま)4千円の一発台、大当たりが出れば、今なら6億から7億か、

a.悪魔のモンスターマシン「沼」、「人食い沼だよ、こいつは」、

b.坂崎さん、目ぇ覚まして下さいよう、ここは帝愛の裏カジノちゃいますよ、

a.いかん、YouTubeいや白昼夢や、

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2014年12月04日

ふたたび丹波の紅葉へ(2)「ゆずの里から原神社へ」

b.あんな深い谷の底で、誰かたき火を、

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a.畑かなあ、日ぃ当たんのか、

b.こっちはしっかり日を浴びてまるまる太った商売モンのユズ、

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a.さて、スギの森をひたすら登って10数分、次の休憩ポイントや、

b.また休憩すか、

a.ここだけなぜか木立が途切れて見晴らせるんや、なもんで、いつも立ち止まって下の池見ながらカロリーメイトかじったりする、休憩ってほどでもないけど、

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b.霧がハンパないっす、

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a.亀岡盆地が丸ごと霧んなかや、

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b.あの霧がおいしい野菜を作るんすね、

a.うむ、「ふかい霧、うまい野菜は、丹波やで」、

b.さて次の休憩ポイントはこの神社、

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a.棚田、ここは鎧田(ヨロイダ)って呼んでるけど、神社の石段からぼんやりながめるんが好きや、

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b.さっきから休み過ぎちゃいますか、

a.紅葉がきれいやし、こんでええんや、トレーニングちゃうし(=じゃないし)、

b.すっきりした日差しをあびて、壮麗ですね、

a.壮麗とは、

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b.鮮やかさに加えてスケールが大きい、

a.神社に生えてるせいか、神々(こうごう)しいなあ、

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b.神々しい?

a.親しみよりも恐れに近いような素晴らしさ、

b.しかし、みごとに枝垂(しだ)れてますね、ふつうやったら、道にかぶさるほど伸びてたらバッサリ切られるけど、

a.神社に生えてるせいか、美観を重んじるせいか、ともかくこうやって目が楽しいんがありがたい、

b.ところで、いま何時すか、

a.10時すぎ、出発してまだ2時間や、

b.こんだけ休み休みやと、さすがに楽ですね、あれほど登って来たのに、

a.うむ、だから冬場は逆に体温があまり上がらんし、汗も冷えるし、ラクなはずの下りが苦行のようや、

b.ウインドブレーカー着ててもですか、

a.あまり関係ない、ありとあらゆる隙間から冷気が入りこんで、汗ばんだ皮膚の上をはいまわるサマを想像したまえ、

b.そんな寒いのに、なんでわざわざ、

a.なんでやろ、景色の移り変わりが劇的で、ドラマの主役になりきれるんやないかなあ、時間の密度が濃いいというか、劇空間というか、

b.観るというより演じる側すか、

a.そう、自分の足で進む分、演じる側やろなあ、、


2014年12月01日

ふたたび丹波の紅葉へ(1)「嵯峨野から保津峡へ」

b.近畿シリーズ最後の旅をお願いします、

a.いろいろあって迷うけど、紅葉の季節でもあるし、前々回とかぶるけど、丹波の紅葉を見納めにもう一度、

b.コースもカメラも自転車も、

a.10〜11月に6回連続させた、丹波の里のモミジ狩りとほぼ同じや、

b.よほど好きなんすか、このきっつい登りが、

a.いや、たぶんいちばん気に入ってるのは、おとなり滋賀県のびわ湖まわりの広がりとか街道筋の旅情なんかやけど、この修行のようなきつい山道も独特の魅力があってなあ、

b.きつい坂を登りきる達成感とか、

a.それもあるし、だんだん高度を上げるにつれてココロがきれいになるというか、むだなノイズが消えていって静かな気持ちになれる、

b.じゃあ、まいりましょうか、

a.2010年11月21日午前8時、嵐山の自宅を出発、渡月橋からの紅葉はなぜかカメラに収めることなく亀山公園へ、

b.亀山公園って自転車で登れたっけ、

a.最初に少し石段があって、ここはかついで登るけど、あとは大河内山(おおこうち)荘までなめらかな上り坂や、

b.ここもしっかり色づいてるなあ、

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a.ここも手入れがしっかりされてるんで、四季それぞれの色が楽しめる、

b.で、いつもどおり念仏寺へむかう石だたみの地味きつい坂道へ、

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a.午前8時半やとさすがに人気(ヒトケ)もない、

b.六丁峠の入り口へやってきました、

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a.これ嵯峨菊ちゃうか(=じゃないのか)、

b.花弁がほっそりして、いかにも京都って感じですね、

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「冬ちかく ほっそりならぶ 茶屋の菊」、

a.昨年もほぼ同じアングルで写した鳥居のモミジ、

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b.この日は晴天かと思ったら、けっこう霧深いんすね、

a.保津峡の霧に出会うのはホントまれなんで、こりゃ秋のボーナスやな、

b.ふだんでもけわしい渓谷がなおさら深くみえる、

a.保津峡駅の自販機でホットコーヒー飲みたなった、

b.駅へ回り込むことで、いま走った崖(がけ)の道が、

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a.あの白いガードレールか、スゲエとこ走ってたんやなあ、

b.好きでないと来れない場所ですね、

a.たしかに、好き嫌いハッキリ分かれるやろなあ、

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b.さて、一服したし水尾の里へ登っていきましょうか、

a.霧はますます深く、夢の中みたいや、

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b.蟲師(ムシシ)の実写版みたいっす、

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a.水尾の里はゆずの里、そういえば、こわいほど深い谷を往復するんがおっくうで、いつも道しるべを見るだけの清和天皇陵も近くにあったなあ、

b.行ってみますか、

a.今回もパスや、ご縁のある方に訪ねてもらおう、

b.水尾では珍しい水平な駐車場に到着、霧もだんだん晴れてまいりました、

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a.ていうより、オレらが霧より高いとこに登って来たんやろ、

b.さらに集落を抜けて高度をかせぎ、水尾の里のいちばん端っこにやって来ました、ふりかえると今のぼってきた谷が一望できます、

a.あの霧のなかを登ってきたんか、絵になるなあ、

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b.ここがもしかして、いちばんお気に入りの休憩ポイントなんすか、

a.うむ、何度ここでゆっくりしたやろう・・・見晴らしも良いし、ゆずの里とスギの森の境目にあって、ちょうど気分もひと区切りついて、なんか落ち着くなあ、

b.ヒトによれば、登り切るまで、休まず一気にっていう、

a.体育会系の若者なら、それもいいかしれんな、楽しみ方はヒトそれぞれや、


2014年11月24日

御所と疎水の紅葉(3)「山科疎水」

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b.そんじゃあ見ていきましょう、山科疎水(ソスイ)の紅葉、

a.ここはサクラの名所でもある、とくに半分から東にかけてスゴイ、

b.サクラも紅葉したっけ、

a.そう、じつは一年で二度おいしい、お得な樹木や、

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b.しかし、山科疎水って樹木がうっそうと生い茂って、夜とかちょっと怖(こわ)いやろなあ、人通りも少ないし、

a.たしかに、それに御所と比べたら、疎水(ソスイ)にそって進むだけで、景色も一本調子、

b.一本調子?

a.大きな変化もなく同じような感じのまま、

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b.それでもここが好きなんすね、

a.町中の道がクルマが多すぎっていうのもあるけど、それ以上にどこかしら魅力がある、

b.どのあたりが、

a.高台を通る道なんで、ときおり町の景色が見え隠れするし、道が相当うねうねするから、意外に多彩な表情を楽しめるんや、山歩きに近いような心静かな雰囲気もあるし、真夏は木陰(こかげ)でかなり涼しいし、真冬は森が北風をブロックしてくれる、

b.基本は同じ味やけど、そのなかで微妙に味がちがうと、

a.そう、いろんな豆腐料理を食べるような、

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b.しかし、これだけ見事な紅葉なのに、ほとんど誰も立ち止まらないとは、

a.サクラの季節はそうとう混(こ)むけど、紅葉見物って、個人個人がときおりって感じで、あまり人気無いんやなあ、

b.地元のヒトも黙々と紅葉のしたを素通り、もう見飽きてるんかなあ、

a.いや、きっとポーカーフェイスで(=表情には出さないで)楽しんでるはずや、面と向かって聞いたわけやないけど、

b.なるほど、そんなもんかなあ、

「感動を こころに秘めて 素通りや」、

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a.さて後半の東エリアは、紅葉のサクラも散って残念やったけど、まあこんだけはしゃあないなあ(=これだけは仕方がない)、

b.ええと、ここからはしばらく疎水(ソスイ)と分かれて、山越えですね、

a.うむ、疎水は長いトンネルに入って三井寺(みいでら)の下からびわ湖へ抜けるけど、われわれ人類はきっつい峠を越えるんや、

b.峠はこれという紅葉もなく、いつもどおり、小粒でピリリの激坂、

a.この急坂を下って墓地をすり抜けると、びわ湖はすぐそこ、しかし我々は共に歩んできた疎水(ソスイ)が気になるんで、そっちに回り込んでおこう、

b.お、こんなところに朱塗りの門と朱塗りのモミジ、

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a.まるで同じ塗料、吹き付けたほどバッチリ赤いな、

b.長等(ながら)神社の楼門(ろうもん=二階建ての門)、大津市の指定文化財か、天智(てんじ)天皇の時代に作られたんやそうです、

a.1300年前、そういえば、広いお墓があったなあ、山科疎水(ソスイ)の始めのあたりに、その裏手を通って来たはずやで、右手が薄暗い森になってたやろ、

b.ああ、あすこが天智(てんじ)天皇陵(りょう)か、ぜんぜん分からんかった、

a.長等神社といえば、しだれ桜もきれいやったなあ、

b.歌碑がありましたね、有名な、

「さざなみや 志賀(しが)の都は荒れにしを 昔ながらの 山ザクラかな」

a.平忠度(たいら の ただのり)の作、しかし、なんで「度」が「のり」やねん、まんなかの「の」も無いやんけ、こんで古文が嫌(や)になったんや、

b.まあそう言わんと、疎水(ソスイ)のモミジが待ってますよ、

a.そうやったな、

b.なるほどここが出口というか入り口というか、

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a.びわ湖の水がここから入ってくんか、暗いトンネルへ、

b.正面に回り込むとこんな感じ、

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a.「疎水(そすい=運河)にも 昔ながらの 山もみじ」、

b.そうか、「ながら」に長等(ながら)をかけてるんや、遅いけどいま気いついた、

a.そんな山が近所にあったな、長等神社に長等商店街も、

b.さて、これで疎水(ソスイ)の紅葉も終わりですが、これでお開きにしますか、

a.せっかくびわ湖まで来たんやし、もうちょっとオマケがほしい、

b.この季節らしく、お寺の鐘(かね)突き堂に干し大根が、

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a.なんか風流やなあ、もみじの彩(いろど)りもプラスして、

「もみじ咲く 鐘つき堂の 大根干し(だいこぼし)」、

b.最後に水辺の写真でも、

a.残念ながら、びわ湖は写してないし、これでガマンや、

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b.瀬田川の下流を見てるんか、あの橋は国道1号線、

a.この日はここから笠取山経由で宇治に抜けたけど、紅葉の美しさは御所や疎水にとてもかなわないから、ここでお開きや、


2014年11月22日

御所と疎水の紅葉(2)「御所から疎水へ」

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b.御所で思い出すのは、

a.御所の外周にそって、砂利を敷いてない細道が続いてて、ここがなかなか雰囲気があって悪くない、

b.四方ともクルマだらけの大通りなんで、うるさくないすか、

a.それはちょっとあるけど、それ以上にけっこう森が深くて、大都会にいることを忘れる、紅葉もなかなかいいし、

b.そういえば、地元っぽい人たちが歩いてますね、地味に黙々と、

a.ところで、ありゃ、ここのボスやろか、

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b.コーヒーのボスなら、今年発売されたプレミヤム・ボスはちょっと美味(うま)かったけど、

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a.コーヒー豆の微細な粉を混ぜ込んでるやつか、それもボスやけど、こっちは樹木のボスや、

b.平安京ができた頃からずっと生き続けてるんすか、

a.さあ、本人はなんも言わへんしなあ、

「平安の ころから生きて いんのかな」、

b.何代目かとちゃいますか、ひとりじゃとても、 

a.そりゃそうや、

b.しかし、広々して気分いいっすね、

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a.こんな町で暮らせることを幸せに思う、

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b.栄養が良いせいか、落ち葉までサマになりますねえ、

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a.風が弱かったおかげやな、

b.東北の門の手前に、こちらもボス級のでかいイチョウが、

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a.あのお子さんは、イチョウのお孫さんやろか、

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b.さあ、もしかしたらそうかも知れませんね、人の姿を借りていますが、

a.こっから山科疎水へどう行こかなあ、

b.もう御所は出ると、

a.御所のなかを遠慮がちに進むより、もっとスッキリ走って繁華街を早く抜け出したい、

b.だったら寺町どおりを南下して、丸太町どおりを東のドン突きまで行けば、

a.おお、それがスッキリしてええなあ、そこから生活道路風な小道を少し南へ下れば、ホレこのとおり南禅寺の門前でござる、

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b.こちらも見頃をむかえてますね、ちょっと境内(けいだい)のぞいてみますか、

a.ヒトが多いから、やめとこう、

b.じゃあ三条通りで坂を越えて山科疎水(ソスイ)へ参りやしょう、

a.山科疎水は入り方が難しいので要注意や、

b.案内板とかぜんぜん無いんすね、

a.疎水(ソスイ)っていうと、哲学の道がメインなんで、山科疎水(ソスイ)は地元住民専用みたいやな、

b.それだけにヒトも少ないと、

a.うむ、たまの団体客に驚くこともあるけど、9割がたひっそりしてる、

b.しかし、こんな住宅街の路地で行けるんすか、ほんまに、

a.っていうか、おおかたこんな路地しかないんや、

b.なるほど、住宅街裏手の高台を流れてるんか、

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a.ここもバッチリ紅葉してんな、

b.疎水(ソスイ)のフェンスや法面(のりめん)はけっこう新しい、

a.大々的に工事してたしなあ、

b.水はどうしたんすか、

a.たぶんびわ湖側の水門閉じて、川底までコンクリートで固めてた、

b.こうなると、なおさらここに船浮かべて京都からびわ湖まで行ってみたいっすね、

a.やろうと思えば出来るんちゃうかなあ、インクラインさえ動けば船ひっぱり上げて、平安神宮や南禅寺から船にゆられてびわ湖まで、

b.あとはいくつもあるトンネルの安全性か、

a.ああ、そこが問題やな、地味にカネかかりそうやし、



2014年11月13日

御所と疎水の紅葉(1)「嵐山から御所へ」

b.じゃあ、今年いっぱいをめどに近畿シリーズは終わりになるんすか、

a.「そうや、兄ちゃんもう終了やで」、

b.しかし、なんでまた・・・銀玉っていうか、写真ていうか、まだたくさん手元にあるんとちゃいますの(=あるんじゃないんですか?)、

a.うむ、デジカメ最初期の500万画素までのもたくさんあるし、その前にも白黒で写したんのがあるけど、これやり出すと切りないしなあ、それに、

b.それに?

a.岡山県赤磐市に引っ越して三年目になるから、そろそろ周辺の地理も頭に入ったし、あれこれ撮り貯めたんもあるしなあ、ここで一度整理して発表しようか思うてるんや、

b.なるほど、じゃあ年末をめどに、近畿エリアでとりわけ取り上げたい順にやっていきましょう、

a.うむ、今回は少々ベタ(=常識的)やけど、この季節らしく紅葉の京都を行こう、さっそくすみかの嵐山から出発や、

b.では、さっそく本日のコースやカメラなど、かんたんに、

a.2009年11月28日、御所と山科疎水(ソスイ)をめぐる旅、カメラと自転車は、そりゃ象が踏んだら壊れてまうけど、じゅうぶんタフで小粒なデジカメ、オリンパス「ミュー1050SW」、チャリンコは1996年以来びくともしない日本製アルミフレームのマウンテンバイク、ミヤタのリッジランナー、

b.しかし、走り始めていきなり、すごい紅葉っすね、

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a.渡月橋にたたずんでゆっくりながめる嵐山の紅葉、近所の住人っていうより観光客の気分やな、

b.聞くところでは、全体の配色を考えて一本一本が植えられてるっていうけど、どうりで色のバランスがすばらしいや、

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a.ヒトとクルマでパンパンな観光シーズン、でも8時半ならこんな空(す)いてるんやなあ、

b.そこから30分、京都の町中を東へ流し、御所へやってまいりました、

a.道中はええんか?(=嵐山から御所までの道順とか省略してもいいのか?)

b.いいっす、

a.それでは、ゆるりと御所の紅葉を愛でてまいろう、

b.まずは、南西エリアからスタート、わりと小ぶりなイチョウの出迎えっす、

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a.右の建物はなんやろ?

b.おそらく、環境省の管理事務所やないかと、ここ京都御苑(ぎょえん=京都御所の公園エリア)の維持管理をしてるんとちゃいますか、

a.そういえば、弱った樹木が点滴打ってもらってんの見たことあるわ、

b.樹木の点滴っすか、

a.「俺らより ずっと大事や 御所の森」、

b.まあそうひがまんと、森に妬(や)いて(=嫉妬して)、どうするんすか、

a.おお、思わず我を失いかけておった、それじゃ次、

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b.御所の中はキノコ天国とか、テレビで大学教授が話してました、じつに様々な種類のキノコがこんな落ち葉の中に眠ってるそうです、

a.なるほど、御所にはえるキノコか、エリート中のエリートきのこやな、つぎ、

b.葉を落とした木々ごしの紅葉、

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a.手前の柵(さく)がまたええなあ、

b.細い竹で編(あ)んでますね、

a.竹の柵にもいろんな編み方があるそうやな、

b.これは決めの一枚っすね、

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a.打点2のタイムリーツーベースや、

b.たしかに、御所の樹木たちって、なんか植物離れしたオーラ出てますね、

a.そりゃオレらより高額な点滴打ってもらってるしな、しだいに自分らが植物ってこと忘れても不思議はない、

b.そんなもんすかねえ、

「皇室の たましいやろか 御所の森」、

a.ちなみに地元住民しか知らんことやけど、御所は細かい砂利が敷き詰めてあるから、自転車で走る場合はバランスを崩さんよう注意が必要や、

b.そういえば、自転車がいちばん通る北エリアの東西通路は、わずか20センチほどの砂利無し道が続いてますね、

a.20メートルもある幅広い通りやけど、スムーズに走れんのはその20センチだけや、

b.すれ違えませんねえ、それじゃあ、

a.うむ、どちらかが譲ることになるんやけど、どちらも紳士淑女の場合は、互いにゆずりあって20センチの道が空(あ)くことも多い、

b.さすが礼儀正しい日本人、

a.うむ、そんな対向車とすれちがうと、なんかそれだけでしばらくうれしい、

「ゆずろうと 悪路をえらび すれちがう」、




2014年10月29日

丹波の里のモミジ狩り(6)「終点JR園部駅へ」

b.高低差100mほどのきっつい坂を一気に登れば、峠のように下ってら、これが持越(モチコシ)峠か、

a.いやいや、これはニセ赤木のようなニセ峠、引っかかったらあきまへん(=いけません)、

b.坂を下れば、日本昔話のような民家、

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a.ひなびてんなあ(=田舎風(いなかふう)やなあ)、

b.桂川にそって下を走る幹線道路とまるで雰囲気ちゃい(=ちがい)ますねえ、空気がピッタリ止まってどこか気高い、

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a.クルマの往来があると空気ざわめくしなあ、どうしても、

b.これを右すか、

a.うむ、ここから道幅もぐっとせばまって、50m登れば、これがホンマの持越(モチコシ)峠、

b.これがそのホンマもんか、軽でもすれ違うの大変そうや、

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a.昔のまんまの雰囲気やなあ、昔のすがたも知らんけど、

「変わらんなあ むかしの事も 知らんけど」、

b.峠の下りに入ると、さらに谷が深くなって昼なお暗いっす、坂も急で濡れた路面もけっこう荒れてるし、転びそうでちょっと気い(=気を)使いますねえ、

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a.この道くだり終えたら、日吉ダムの少し下流やけど、こうして昔ながらの峠道を走ると、全然雰囲気ちゃう(=ちがう)なあ、ダムのへんと、

b.やっぱり風景、一変したんちゃいますか、

a.ダムは大きいしなあ、工事用の広い道路も必要やし、

b.ダムを囲む道、とりわけ北側の道はクルマも少なく道も広く、ダム湖を見渡しながら爽快に走れるけど、何度か走ると大味で(=味わいの細やかさがなくて)飽きが来るのも早い、

a.そうやなあ、歴史の古い集落や道路は、熟成の期間がハンパなく長いしなあ、じわじわっと複雑な旨味(うまみ)がしみこんでて、何度走っても飽きへんなあ、

b.というわけで、終着点のJR園部駅へも、

a.ずいぶんな遠回りになるけど、桂川ぞいの府道19号線はやめて府道80号線を行こう、

b.しかし、19号線も昔ながらのルートでは、

a.そうかもしれんけど、今じゃトラックをはじめクルマが多すぎてなあ、味気なくていかんわ、

b.きっと日吉ダム建設の時にダンプが通り過ぎて、雰囲気がほこりっぽくなったんとちゃいますか、

a.それはあるやろなあ、

b.しかし、今走ってるこの迂回ルートもそれほど古道という感じはしませんけど、

a.たしかに道幅も広がってるし、クルマもわりと走ってる、でも、何度か走るうちに古道の波動が伝わってきた、

b.古道の波動ねえ、そんで木々もこんなきれいに色づくんすか、         

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a.さあ、それは別やろ、

b.この府道80号線って、やんわり峠道なんすね、

a.そうみたいや、JRの踏切が標高158mで、そこから221mまで登って165mまで下る、

b.しかし、例によってそろそろ疲労がじわじわと、

a.ここの公園でひと休みや、ストレッチをしばらくやって中山峠に備えよう、

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b.道の駅「丹波マーケス」のすぐ南、小川にそった小さな公園やけど、しっかり作られてますねえ、

a.こういうのがあると助かるなあ、休憩とかするし、トイレがあったらもっとええけど、

b.琵琶湖まわりはたくさんあるけど、丹波地方は少ないすね、この手の公園とか四阿(アズマヤ)とか、

a.まあ山がち(=山が多い)で、使えるスペースも限られてるしなあ、

b.さあ、じゃあ園部駅まであと一息で行きますか、

a.いや、その前にまず中山峠まで一息で参ろう、

b.神社でもあるのか、立派な二本杉をバックにみごとな色づきっす、

PB150108.jpg

a.しんどくて、カメラで止まんのもおっくうやけど、この中山峠は四季を通してええなあ、

b.とくに南側のワインディング(=ウネウネ道)が素晴らしいっすね、

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a.「いつ来ても 中山峠 良い峠」、

b.ああ、今日もあとわずかですね、

a.よく走ってよくながめたなあ、目と足がお腹いっぱいや、

b.お、最後にもう一枚、桂川の支流、園部(ソノベ)川に架かる橋から、

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a.これもええなあ、今日はそればっかしやなあ、
          


2014年10月19日

丹波の里のモミジ狩り(5)「奥へ中へ」

b.桂川にそって左へぐるりと蛇行すると、ようやく見えてきやした、ひさびさの町ですぜ、親方、

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a.桂川のむこう岸は京都から日本海へ抜ける主要幹線、国道162号線、別名「周山(しゅうざん)街道」、

b.ここの地名も「周山」やそうです、正確には「京都府京都市右京区京北(けいほく)周山(しゅうざん)」、

a.しばらく進むと、川の三叉路(さんさろ)が・・・桂川はどっちや、

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b.右手へ進むと桂川のさらに上流、左手は支流の弓削(ゆげ)川です、

a.では、なんとなく弓削川にそって進もう、

b.ひなびてますね、同じ右京区なのに、

a.市街地から、いくつも山越えてるしなあ、

b.なんか、さりげなくもドラマチックな坂ですね、ロケに使えそうな、

PB150077.jpg

a.映画やったらどんな場面になるかなあ、

b.アスファルトやし時代劇は無理ですけど、

a.白いヘルメットを目深(まぶか)にかぶった中学一年の男子生徒がひとり、坂の向こうから立ちこぎしながら自転車で近づいてくる、

b.手前からは?

a.工藤栄一監督の名作テレビドラマ、「祭ばやしが聞こえる」へのオマージュ(敬意)として、乳母車を押すお婆ちゃんを起用しよう、もちろんここで生まれ育った地元の方で、


祭ばやしが聞える ED 投稿者 kkkk12120928

b.ところで、このまま北へ進むと、助け舟の電車もなく、帰りはけっこうしんどくなりますが、

a.そりゃいかん、そろそろ左へ曲がって、それとなくJRエリアへ近づいていこう、

b.わりと小ぶりな峠道に入りました、

a.標高差70mほどの小峠、しかし、そもそも峠の手前で標高260mもあったんか、俺らいつのまに登ってたんや、

b.気づかぬ内にじわじわ登ってたんすね、

a.これが自分で勝手にそう呼ぶ「丹波マジック」か、

b.なんすかそれ、

a.山の民が作った道は、とても上手に作られてるから、つらさを感じないで登ってるんや、

b.峠を越えると、同じ山村でも少し広々してきます、

a.しばらく進むと、左の山ん中へ入ってく細道が見えてくるはず、そこを登っていこう、

b.やっと下り始めたのに、早くも次の峠道か、

a.これは丹波でも10指に入る、拙者(せっしゃ=私)お気に入りの峠でござるよ、

PB150083.jpg

b.なに峠って言うんすか、

a.とくに名はないけど、場所が日吉(ひよし)町佐々江(ささえ)なんで、佐々江峠にしようか、

b.ズバリ佐々江峠の魅力をひとことで、

a.これから登る北側ルートがとくに素晴らしいんやけど、ウネウネした細道に、古道の風情(ふぜい)が漂(ただよ)って、静かな気持ちになれる、

b.なるほど、こんな古い道しるべも、そのまんま残ってるし、道幅も当時のまんまやな、きっと、

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a.峠を下ると、広い道になるけど、すぐまた右手の細道へ、

PB150086.jpg

b.そのココロは?

a.細道の方が雰囲気あるし、

b.おお、神社にまとまった紅葉が、ここは自転車降りて鳥居を中を歩くべきでは、

PB150088.jpg

a.うむ、だあれも居てないな、完全に貸し切り状態や、

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b.静かすぎて、落ち葉を踏みしめる音まで大きく聞こえる、

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a.丹波は杉のエリアが多いけど、神様の森だけは色づく樹木やな、

「神様の 森は色づく 丹波かな」、

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「神様の 目も楽しげな モミジかな」、

b.しかし、なんで色づくか知りませんけど、肌寒いこの季節、この明るい色は元気もらえますねえ、

a.うむ、その神より授(さず)かりし元気をもちいて、次なる峠を登るぜよ、っていうか、もう登ってるぜよ、

b.やれやれ、桂川までなだらかな下りが続いてんのに、なんでまた苦行(くぎょう=苦しい修行)みたいなきつい坂を、

a.桂川ぞいの下の道はもう知ってるし、前から地図見てて気になってたんや、この持越(モチコシ)峠、

b.「なんでまた きつい持越(モチコシ)峠やねん」、



2014年09月30日

丹波の里のモミジ狩り(4)「丹波の奥へ」

a.原神社はもう散ってたけど、ここの大銀杏(オオイチョウ)はまだなんか、

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b.ご近所やのに、微妙な条件で色づきもえらい違いますね、

a.うむ、ホンマはここで決めたかったんで、至極(しごく=とても)残念じゃ、

b.廻り田池(めぐりだいけ?)を過ぎて左手に見えるかやぶき屋根あたりも、

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a.なにか、いまひとつパッとせんなあ、悪くはないんやけど・・・

b.最近の温暖化で、紅葉前に枯れて葉を落とす樹木も多くあると聞きます、

a.それで、元気が無いんやなあ、なんとのう(=なんとなく)、

b.さて、それでは国道477号線でさらに丹波の奥へと進んでいきましょう、

a.今回は途中から国道をそれて右手の細道に入るで、

b.杉木立をぬって心地よいワインディング(=うねうねカーブ)の下りが続きます、

a.ここは京北(けいほく)細野町、そこを流れるから、たぶん細野川、

b.ここも紅葉前に散ってるなあ、

a.しかし、地面に日の光が差し込まず、植物も育たなぬ死の森といわれる植林杉の森、こうやして目(ま)の当たりにすると、恐ろしいほどやな、日の当たる奥山はあんな色づいてんのに、

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b.しかし、そんな植林エリアの一角にも、目の覚めるような紅葉が、

a.不利な条件ながら、ようがんばっとるのう、

b.大野大神宮社の先にかかる小橋の下にまとまって見事に色づいてます、橋が風よけになって、散らないで済んだようですね、

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a.細野川か、ここアタリかも、

「紅葉も 当たりが出たら もう一本」、

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b.植林もこれくらい間隔あけて植えれば、紅葉と共存できるんすね、

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a.オレら京都にいて麻痺してるけど、この植林杉のリズム感が素晴らしいって人も多いらしいなあ、

b.おお、そんな中、いきなりモミジのトンネルでっせ、

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a.ふつうなら交通の危険になるから伐採するとこやけど、よう残ってんなあ、

b.杉とのバランスも良いし、久々のクリーンヒットですね、

「枝垂(しだ)れくる 丹波紅葉 トンネルや」、

a.紅葉トンネルの中は気持ちいいなあ、崖崩れしそうで左手の岩場がちょっと怖いけど、

b.さて、こちらは人工の弓槻(ゆみつき?)トンネルを抜けてけっこうな急坂を下ると、細野川よりずいぶん広々した川に出てきました、

a.それもそのはず、京都市を代表する桂川やさけえな、

b.川ぞいにしばらく進むと、前方右手の川向かいに紅葉の一群が、

PB150069.jpg

a.あそこだけなぜか鮮やかに色づいてんなあ、植林だらけやのに、

b.カメラマンさんが三脚立ててじっくり撮影してますね、高そうなカメラやなあ、

a.日吉神社の向かいやし、どことなく人格を感じるなあ、特に一番大きなコレなんか、

b.やっぱり神様も杉ばかりじゃ目が寂しいから、神社の正面に植えたんやないすか、杉をちょこっとだけビームで焼き払って、

a.そうかもしれんなあ、ってそんなわけないやろ、

「神様の 目に紅(くれない)の モミジやな」、

b.クルマはみんな効率的な国道477号線へ流れるんで、この川ぞいルートは最高っすね、静かで広くて、

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a.昔はここがメインルートやったんやろなあ、何となく家の並びも街道っぽい、

b.正面の山の中腹に国道162号線、通称「周山(しゅうざん)街道」の白いガードレールがうっすら見えてます、自然界の白って目立つもんすねえ、

a.あの道とこの道がこの川の上流でいずれ出会うわけやなあ、橋をはさんで、

b.この吊り橋、なんかいかにも、山里って雰囲気っすね、

PB150072.jpg

a.「奥丹波(おくたんば) ニッポンむかし 話(ばなし)やな」、

「吊り橋を 渡り回覧(かいらん) 奥丹波」、



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