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2014年09月30日

丹波の里のモミジ狩り(4)「丹波の奥へ」

a.原神社はもう散ってたけど、ここの大銀杏(オオイチョウ)はまだなんか、

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b.ご近所やのに、微妙な条件で色づきもえらい違いますね、

a.うむ、ホンマはここで決めたかったんで、至極(しごく=とても)残念じゃ、

b.廻り田池(めぐりだいけ?)を過ぎて左手に見えるかやぶき屋根あたりも、

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a.なにか、いまひとつパッとせんなあ、悪くはないんやけど・・・

b.最近の温暖化で、紅葉前に枯れて葉を落とす樹木も多くあると聞きます、

a.それで、元気が無いんやなあ、なんとのう(=なんとなく)、

b.さて、それでは国道477号線でさらに丹波の奥へと進んでいきましょう、

a.今回は途中から国道をそれて右手の細道に入るで、

b.杉木立をぬって心地よいワインディング(=うねうねカーブ)の下りが続きます、

a.ここは京北(けいほく)細野町、そこを流れるから、たぶん細野川、

b.ここも紅葉前に散ってるなあ、

a.しかし、地面に日の光が差し込まず、植物も育たなぬ死の森といわれる植林杉の森、こうやして目(ま)の当たりにすると、恐ろしいほどやな、日の当たる奥山はあんな色づいてんのに、

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b.しかし、そんな植林エリアの一角にも、目の覚めるような紅葉が、

a.不利な条件ながら、ようがんばっとるのう、

b.大野大神宮社の先にかかる小橋の下にまとまって見事に色づいてます、橋が風よけになって、散らないで済んだようですね、

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a.細野川か、ここアタリかも、

「紅葉も 当たりが出たら もう一本」、

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b.植林もこれくらい間隔あけて植えれば、紅葉と共存できるんすね、

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a.オレら京都にいて麻痺してるけど、この植林杉のリズム感が素晴らしいって人も多いらしいなあ、

b.おお、そんな中、いきなりモミジのトンネルでっせ、

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a.ふつうなら交通の危険になるから伐採するとこやけど、よう残ってんなあ、

b.杉とのバランスも良いし、久々のクリーンヒットですね、

「枝垂(しだ)れくる 丹波紅葉 トンネルや」、

a.紅葉トンネルの中は気持ちいいなあ、崖崩れしそうで左手の岩場がちょっと怖いけど、

b.さて、こちらは人工の弓槻(ゆみつき?)トンネルを抜けてけっこうな急坂を下ると、細野川よりずいぶん広々した川に出てきました、

a.それもそのはず、京都市を代表する桂川やさけえな、

b.川ぞいにしばらく進むと、前方右手の川向かいに紅葉の一群が、

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a.あそこだけなぜか鮮やかに色づいてんなあ、植林だらけやのに、

b.カメラマンさんが三脚立ててじっくり撮影してますね、高そうなカメラやなあ、

a.日吉神社の向かいやし、どことなく人格を感じるなあ、特に一番大きなコレなんか、

b.やっぱり神様も杉ばかりじゃ目が寂しいから、神社の正面に植えたんやないすか、杉をちょこっとだけビームで焼き払って、

a.そうかもしれんなあ、ってそんなわけないやろ、

「神様の 目に紅(くれない)の モミジやな」、

b.クルマはみんな効率的な国道477号線へ流れるんで、この川ぞいルートは最高っすね、静かで広くて、

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a.昔はここがメインルートやったんやろなあ、何となく家の並びも街道っぽい、

b.正面の山の中腹に国道162号線、通称「周山(しゅうざん)街道」の白いガードレールがうっすら見えてます、自然界の白って目立つもんすねえ、

a.あの道とこの道がこの川の上流でいずれ出会うわけやなあ、橋をはさんで、

b.この吊り橋、なんかいかにも、山里って雰囲気っすね、

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a.「奥丹波(おくたんば) ニッポンむかし 話(ばなし)やな」、

「吊り橋を 渡り回覧(かいらん) 奥丹波」、



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