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2015年03月14日

冬の瀬戸内(2)「牛と鹿の海」

b.ここは牛窓町鹿忍(カシノ)地区、牛窓といい鹿忍といい、変わった地名や、

「牛と鹿 海をながめる 多島美の」、

a.本来なら、ここまで来て牛窓の歴史的町並みを見ないじゃ済まされんが、

b.「日本縦断こころ旅」の目的地も牛窓港やったなあ、火野さんが岸壁で読者からの手紙を読んでたけど、そこに出てくる親切なおじいさんも鹿忍のヒトやったなあ、

a.しかし、今回は牛窓というごちそうを目前にUターンしたい、

b.そのこころは?

a.他にもすばらしい景色がたくさんあることを、読者の方々に知ってもらいたいから、

b.じゃあ正面に見える神社の森の右手へ、海ぞいに進むと、

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a.こちら側から進むと、左側通行が海ぞいという利点もあるし、高台を進むコースが多いから見晴らしもいい、

b.牛窓町は岡山を代表する野菜の産地、ならではの光景がここにも、

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「青ばかり 島・海・畑 それぞれに」、

a.スッキリした風景、それぞれ直線で区切られて、

b.フェリーが残す白波の航跡(コウセキ)もまた直線、

「直線で すっきりえがく 瀬戸の海」、

b.ところで、正面は島すか、

a.牛窓の前に浮かぶから前島、そのまんまや、

b.じゃあ海をはさんで左手が牛窓中心部か、

a.昔ながらの港町らしく、ぎっしりと押し寿司のように家が立ちならぶ、

「押し寿司の 家ぎっしりの 港町」、

b.この辺は対照的にスカスカ、

a.スカスカで自転車には気持ちいい道、クルマも少ないし、瀬戸内は見晴らせるし、

b.いかにもバブル期に建てられたような別荘群のむこうに、先ほどの野菜畑が小さく見えてる、

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a.拡大するとこんな感じか、

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b.あのフェリーは小豆島(ショウドシマ)と牛窓をむすぶ定期便っすね、きっと、

a.あの船の中にどんな人間ドラマがあるんや、

b.「砂の器」の丹波哲郎演じる今西刑事が乗っていそうな、

a.「なに、本浦千代吉(モトウラ・チヨキチ)が(ハンセン病療養所で今も)生きてる!?」(映画「砂の器」終盤)、

b.そういえば、牛窓のすこし先にハンセン病療養所が、

a.細長い小島にふたつ、長島愛生園と邑久(オク)光明園・・・映画で今西刑事が本浦千代吉(モトウラ・チヨキチ)に面会したのはこの島かもなあ、

b.ところで、我々は現在標高60mもない小松が峠を越えたところですけど、がらっと雰囲気が変わりました、

a.峠を下ると西脇海水浴場、しっかり白い砂浜や、

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b.真正面に小豆島(ショウドシマ)、きれいな稜線(リョウセン=山のライン)ですね、

a.近江舞子あたりからびわ湖ごしに近江八幡をながめると、ちょうどこんな感じや、

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b.なるほど、そういえば似てますね、やはり、みずうみ風な海なんすね、瀬戸内海は、

「瀬戸内は みずうみ風な おだやかさ」、

a.おまけにびわ湖より圧倒的に島が多い、

b.瀬戸内特有の多島美(タトウビ)、そういえば忘れてたけど、瀬戸内海全体が国立公園、

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「多島美の 海を旅する ちぎれ雲」、

a.ああ、なんもいらねえ、この景色だけでココロが満腹、

b.安上がりでいいっすね、

a.ホンマや、チャリはガソリンいらへんし、吸うてる空気はただやし、

b.しかし、ここもまだ鹿忍(カシノ)なんすね、

a.どこまで鹿忍(カシノ)なんや、

b.しかし、フラットな砂浜も終わって、今度はじわじわ登りはじめた、

a.息がつらいけど、だんだんドラマチックに、

b.これなんかシンプルかつドラマチック、

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a.どんな情景が描けるかなあ、

b.やはり、ここでヒトとヒトが出会うっちゅうのが、エエんちゃいます、

a.立ち止まって会話するんか、

b.いや、立ち止まらんと無言ですれ違うほうが、広重の浮世絵みたいで旅情があるかもなあ、

a.チャリ同士でか、

b.そうすね、しかし、そうなると自転車メーカーのプロモーションビデオみたいかなあ、

「立ちこぎの 峠の2台 海ひかる」、



2015年02月26日

冬の瀬戸内(1)「海が見たい」

b.熊山・鬼ノ城(キノジョウ)と山つづき、そろそろ海が恋しいなあ、

a.そんじゃあ、そろそろ南へ向かうとしよう、

b.ゆるい丘を越えると、赤磐(アカイワ)市らしからぬ美的建造物、

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a.残念ながらここはとなりの岡山市、赤磐市とは打って変わってリッチな政令指定都市でござる、

b.市民ホールみたいやな、

a.そんな風に見えるけど、環太平洋大学って体育系大学の校舎や、数年前、モンゴル人留学生の関係で、もと横綱、朝青龍も来たらしい、

b.手前の池や背後の山ともグッドバランスやな、

「風景に 溶けこんでるで この校舎」

b.こりゃパノラマ仕立てでござるな、正面はもしかして前々回の旅で登った、あの熊山では、

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a.うむ、右手は吉井川をわたる新幹線、

b.しかし、12月やと風景が茶色ばっかりで、イマイチいただけませんな、

a.空の青さくらいか、あざやかな色らしい色は、

b.しかし、南へ向かうって、これじゃあ真東(マヒガシ)やないすか、

a.まあどの道えらんでも、けっきょく回り道やしなあ、

b.なるほど、そうやして訳もなく流れる雲をながめたりと、

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a.そう、そんな乗り方がエエんや、

b.吉井川を渡ってからは延々とカメラも構えず小一時間、千町平野を南下して突き当たりの山すそを流れる川も千町川、

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a.この公園で休憩や、

b.サザンカの咲く四阿(アズマヤ)か、

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a.きょうは雲がエエなあ、

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「竹やぶと 雑木林の 地味コラボ」

b.あいかわらず地味な絵作りっすね、

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a.冬は地味やなホンマに、色味が無いでいかんわ、

b.シブい板切れに、なんちゃら公会堂って書いてる、会の字もすんげえな、「會」ってか、

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a.こういう古い字体のばあい、「カイ」ではなく「クァイ」と読まねばならぬ、発音してみい、

b.「こうくゎいどう」、

a.「町内會」、これは「ちょうないくゎい」

b.これで戦争負けたんちゃいます?

a.なんでや、

b.発音や書き順、手間取ってる間に攻撃されたんちゃいます?

a.なるほど、そう納得する自分がこわいわ、

b.しかし、気のせいか、ずいぶん暖かくなってきた気がするんですけど、

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a.それは海が近い証拠や、

b.お風呂みたいな海なんすか、瀬戸内海って、

a.なんでや?

b.ホカホカ暖かいし、きつい波は立たへんし、島は多いし、対岸はほぼ見えてるし、なんかホッとしませんか、湯船につかってるような、内輪の感じ、

「瀬戸内は 銭湯内輪(セントウチワ)の なごやかさ」 

a.たしかになあ、工業地帯は別やけど、このあたりはなごやかさの極みや、畑だけでほかに何も無いのんがええ、

「なんもない かえってそれが ありがたい」

a.そして、ようやく見えたぞ海が、っていうより海の向こうの小豆島(ショウドシマ)が、

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b.このへんは何かって言うと小豆島(ショウドシマ)が見えますね、たしか鬼ノ城(キノジョウ)からも熊山からも見えてた、

a.小学生のとき家族で行ったきりや、

b.あんな近いのに、

a.海をはさむと陸地より何倍も遠くに感じるなあ、

「いつも見る 近くて遠き 小豆島(ショウドシマ)」




2015年02月12日

鬼の城(4)「鬼ノ城(キノジョウ)からの見晴らし」

b.さてさて、そんじゃあ登りますか、

a.悪い奴らはごまんと(=数多く)居てるけど、いちいち付き合いきれんしなあ、

b.けれども、なんかエライきついっすね、この坂、

a.なめらかに舗装してるけど、何やこのハンパない角度、

b.もうダメ、マウンテンバイクのいちばん軽いギアでもイヤや、

a.しょうがないなあ、ちょうど道の横に土の小道が続いてるし、こっから歩いて登ろう、

b.頂上付近の駐車場から先は、完全に整備されてる、

a.うむ、40年ぶりやと、これくらい変わって当然かもしれんけど、ともかくより良くなっててひと安心、

b.なるほど、この岩が鬼の城遺跡か、ちょっとがっかりやな、せっかく登ってきたのに、

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a.バカを言うもんぢゃあない、左を向きたまえ、黒沢映画のセットみたくそびえてるやろ、

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b.あれかあ、

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a.昔はあんなん一切無かったんやで、

b.なんかいかにも古代の城っぽいなあ、そんで、いちばん遠くの山かげは、もしかして、

a.瀬戸内海に浮かぶ小豆島(ショウドシマ)、そうめんとしょうゆとオリーブの島や、

「そうめんと しょうゆオリーブ 小豆島(ショウドシマ)」、そのまんまやな・・・

b.その手前は国東(クニサキ)半島かな?

a.「児嶋だよっ、児島半島、分かってるのに間違えるの無し」、



b.そういえば、ふもとの砂川公園と作り方似てんなあ、両方ワンセットで作ったような感じ、

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a.ここもセンス良いなあ、古代はホントにそうだったような感じが伝わるし、ふもとの砂川公園と同じように自由度も高い、

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b.そしてなによりこの見晴らし、

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a.途中で引き返さんと、登ってきて良かった、

「瀬戸内の 海と平野を ひとりじめ」、

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b.40年前、高校の時はどうだったんすか、

a.夏休み、雨が降っててなあ、ここでテント張って一泊、

b.ひとりすか、

a.いや、中学からの友人となぞの日系アメリカ人留学生の3人、夜ふけになると雨も上がって、

b.しかし、夜景には田舎すぎますね、

a.かわりに、稲光(イナビカリ)がすごくて感動的やった、たれこめた雲ごと光って平野全体が青く浮かびあがる・・・友人はひたすら怖がってたけど、

b.謎の日系アメリカ人の反応は、

a.ようわからん、寝てたんちゃうかなあ、日本人の顔してたけど、英語しか喋(シャ)べれんかったし・・・ただ今でもひとつだけ覚えてんのは、アメリカでは日系人差別がひどいってこと、すこし照れながらボソボソっとしゃべるし、なおさらそのつらさが伝わって来た、

b.へえ、そんなことがあったんか、

a.ジェフはどうしてんのかな、今ごろ・・・「オレらの知らんまに、鬼ノ城(キノジョウ)、こんな立派になってんで」、

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2015年02月03日

鬼の城(3)「鬼みたいに悪いやつら達」

a.そんじゃあ、この山道のぼって鬼ノ城(キノジョウ)へ・・・なんや、はよ(=早く)せえや、

b.いやしかし、もしかしたら鬼の城にこんな若者たちが、たむろしてたらどうしようか思いまして、



a.なるほど、みんなやべえ勢いですげえ盛り上がってんなあ、正面から来られたらちょっとまずいなあ、でも、こういう若者って、じつはすごい気さくで良い人たちなんやで、きっと、

田我流(デンガリュウ)さんの物静かな一面はこちらから、



b.この映像の舞台は山梨県塩山市、富士山を南に望む地方都市、

a.ブドウやモモが採れるし、駅前ロータリーもスカスカやし、赤磐市にちょっと似てんな、

b.しかし、鬼のように悪い奴らって、じっさい居るんすかね、

a.警察に捕まるようなやつらは鬼ほど悪くないやろ、それよりも、政府はじめ警察やマスコミなど、主要なとこぜんぶ丸め込んでるような奴らが鬼のような悪いやつらとちゃうんか、

b.じゃあ具体的にはどんな奴らすか、

a.アメリカでは911、日本では311きっかけで、みんなじわじわ気づき始めてるんや、俺たちが政府やマスコミから目隠しされ、だまされ続けてきたことを、

b.なんで、それまで気づけなかったんすか、

a.それまでは政府機関やマスコミ各社が情報を一元的に管理できてたから、それらを鵜呑み(ウノミ=丸ごと信用)するしかなかった、でも今はインターネットで誰もが発信者になれるから、あちこちからどんどん隠し事がばれ始めてるんや、

b.じゃあ、ウソついてるんすか、政府やマスコミは、

a.いや、本当のことも混ぜながら、肝心な部分だけは見えないよう操作してる、だからよけいにタチが悪い、

b.そう言えば311のときも、気象庁ほか最初の不都合な発表はすべて取り消された、って聞いたことがある、

a.福島原発も同じらしい、それにだいたい何で日本の原発を守る警備会社がイスラエル資本やねん・・・まだまだ少数派やけど、このお二人のように命の危険を顧みず真実を伝えようとするサムライも少なからず居てるようや、

イルミナティ対談 ベンジャミン・フルフォード×泉パウロ (ムー・スーパーミステリー・ブックス)

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b.かくまった自衛隊員の証言がきっかけとなって、この牧師さんもあの津波が海底の地盤に核爆弾を埋め込んだ人工地震であることを確信するにいたると、

驚愕の真相 3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか[I] 地球支配者が天皇家と日本民族をどうしても 地上から抹消したい本当の理由がわかった!(超☆はらはら)

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a.そう、で、こちらベンジャミン・フルフォードさんは、911が当時のブッシュ大統領ら一味による自作自演であることを知り愕然(ガクゼン)とし、その一味がさらに311ほか悪事の数々にかかわってきた事実を知る、泉パウロ牧師とは全く別の経路をたどって、

暴かれた9.11疑惑の真相 扶桑社文庫




b.でも、信じられないという人も多いんじゃ、

a.911も311もいろんな分野の人々がいろんな角度から真相究明を行っていて、そのいずれもがマスコミとは似ても似つかぬ結論に達している、つまりマスコミの「信用できる情報」は全くのウソっぱちなことが今や明白なんや、

b.そういえば、長男がここ岡山県総社市出身である橋本龍太郎元総理も、医療費を不当につり上げて悪事をやらかしたとか、

24分56秒から


a.うむ、しかし、鬼のような巨悪はむしろアメリカ政府をも自由にあやつってきた、ごくひとにぎりの超富裕層や、彼らが世界の富と権力、武器とエネルギーを独占して、戦争や人工災害を意図的に引き起こし、多くの人命を抹殺してきたのであって、日本の歴代総理はアメとムチで骨抜きにされ、やつらのパシリ(=使い走り)として、戦後ずっと言われるがままに国内の富をやつらに横流し続けてるそうや、

b.反抗した総理や政治家は居ないんすか、

a.逆らった場合は、病気や事故ということで警察も捜査できないまま暗殺されてるようや、



b.しかし、登り口でえらい話し込んじゃいましたね、

a.なんか今日は登る気分やないし、ここでいったん区切って、改めて次回、鬼ノ城(キノジョウ)へ登ろうや、

b.そうすね、それがいいっす、

2015年01月29日

鬼の城(2)「備中国分寺から砂川公園へ」

b.このへん走ってて感じるんやけど、京都とちがって竹林がほとんどない、そのかわり松林がけっこう多いな、

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a.植林の杉もほとんど見かけんなあ、秋に色づき冬に葉を落とす木々ばかり、

b.そんな松林や落葉樹に囲まれたこのあたりは吉備路サイクリングコースの顔、

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a.国分寺、五重の塔を中心にゆるやかな丘陵地に松林が広がるすばらしいエリア、

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b.バスやクルマで、ここだけって人も多いっすね、

a.吉備路といえば、まずここと吉備津神社、

b.「男はつらいよ」の冒頭シーンもここでしたね、何作目やったっけ、

a.第32作「口笛を吹く寅次郎」、YouTubeにあるかなあ、

b.あったけど、こりゃなんや、YouTubeから直接買えるんか、



a.ホンマか!?

b.しかもHDリマスター版が三日レンタルなら300円、

a.びっくりしたなあ、おまけにこの画質の素晴らしさ、改めてフィルムカメラの威力を思い知らされるような、

b.そういえば、プロアマ問わず、心あるカメラマンは、昔撮りためたお気に入りのフィルムをデジタル技術で蘇らせてはほくそ笑んでるとか、

a.オレもやりたいけどカネがなあ、安くて簡単なフィルムスキャナーならあるけど、せっかくならきちんと蘇ってほしいしなあ、

b.しかし、何だかんだで、こんな時代へ突入しちゃってるんすねえ、知らんかった・・・

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a.ところで、吉備路の顔だけあって、このあたりはどこもかしこも絵になんなあ、明日香村とまた違った古き良き日本の風景、

b.明日香村とどう違(チャ)うんすか、

a.吉備路はほぼフラット(=平坦)やけど、明日香村はもっと山がちで、そこらじゅうに高低差がある、

b.高低差の有る無しで、どう変わるんすか、

a.高低差のあるほうが坂道も多くなって見晴らしもドラマチック、萩原朔太郎先生もこうおっしゃっておられる、

「坂のある風景は、ふしぎにロマン的で、ノスタルジア(=ふるさとみたいななつかしさ)の感じをあたえるものだ。坂を見ていると、その風景の向うに、別のはるかな地平があるやうに思われる。」
萩原朔太郎「坂」(散文詩集より)http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/395.html#ANK3

b.しかし、ここ吉備路でも鬼の城だけは別格に高い位置にあります、やっぱりここから引き返しませんか、せっかくがんばって登っても、たちまちふもとに降りて来るんやし、

a.ほんまやなあ、ここならきつい坂もないしラクラク・・・せやけど(=だけど)、平坦コースもだんだん飽きて来た、坂道とかないと、どうしても風景が単調に流れるしなあ、楽すぎて走った感もないし、

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b.じゃあ、やっぱりこっから目指しますか、鬼が住むと言われる山城を、

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a.うむ、五重塔裏手の丘を抜け、道なりに北上すると、正面に松林のような砂川の堤防が見えてくる、鬼の城はこの川の源流あたりにあるはずや、

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b.しかし、この砂川公園デカいな、それにセンスええなあ、

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a.どのへんが、

b.ふつう河川工事はそっけないコンクリやけど、ぜんぶ自然石つかってるし、川底をなぞる曲線も美しい、それに樹木も自然に生えてるようでさりげない、なにより広々してて自由度が高い、

a.ああ、そう言えば思い出したけど、鬼の城(オニノシロ)の正式名は、「鬼ノ城(キノジョウ)」、「温羅(ウラ)遺跡」ともいうらしい、

b.ここからだいぶ登るんすか、その城まで、

a.クルマで行けるからずっとアスファルトなんやけど、ここ砂川公園が標高40mで鬼ノ城(キノジョウ)が340mやし、300m登ることになる、

b.300mか、なんか気持ちが乗らないっす、この砂川公園だけでもじゅぶんやないすか、

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a.ここも確かにええけど、そんじゃあわざわざ庭瀬まで輪行した甲斐もねえし、

b.まあそりゃそうやけど・・・

a.しかし、広い公園やなあ、ここ岡山県総社市は橋本総理の地元やし、そのせいかなあ・・・かなりカネつぎ込んでるで、

b.片田舎の公園とは思えないほどの広さと細(コマ)やかさ、しかし、何だかんだでとうとう公園の端っこまで来ちゃいました、登るのか登らないのか、決断をおねげえしますだ、お代官様、

a.なんかそれらしい山道が見え隠れしてんなあ、でも路面えらくなめらかやし、クルマもそれほど走ってねえ・・行くしかないやろ、ここまで来たら、

b.ほんじゃあ、気合い入れてじわじわ登っちゃいましょう、鬼の城へ向けて、

a.うむ、やっと腹もすわってきた、いざ敵の本拠地に乗り込むぜよ・・・

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2015年01月20日

鬼の城(1)「霧の赤磐から晴れの庭瀬へ」

b.さて、岡山シリーズ1回目は熊山、2回目は、

a.鬼の城へ行ってみよう、高校の時に一度行ったきり、もう40年もむかしや、

b.鬼の城っていうと、帝愛グループ地下強制労働施設みたいなもんすか、

a.バカを言うもんぢゃあない、見当ちがいもええとこや、地下でもないし、誰も無理やり働かされてねえし、

b.じゃあ、帝愛の裏カジノみたいなもんすか、

a.カジノじゃねえし、ひと球4千円、悪魔のパチンコ台「人食い沼」もねえし、

b.じゃまあ、とにかく出かけてみますか、しかし、深い霧やな、

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a.霧の朝は必ず晴れるっていうけど、ホンマかな、

b.前回も登場した下水処理場「山陽浄化センター」、この町には他になんか無いんすか、

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a.おいおい(=だんだん)分かってくると思うけど、ホンマこれしかないんや、って怒られるわ、

b.ここから輪行すか、JR山陽本線「瀬戸駅」、

a.寒いし遠いし、庭瀬駅までワープや、

b.瀬戸駅から下りの西行きで7駅目、約30分で庭瀬の駅に到着、すっかり霧も晴れました、でも、このあたりやったら、わざわざ電車使わんでも余裕で往復できそうな、

a.いや、これから北上して、山の上へ登ってくし、そんでや、

b.鳥居がふたつ池の中に、とても城には見えんけど、

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a.かつては庭瀬城があったらしい、ここ一帯は水はけの悪い低湿地帯、足場の悪い沼地にわざと城を建てて、防御力を上げてるんや、

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b.難攻不落の人食い沼か、

a.とんでもない性悪(ショウワル)さ、人食い沼だよ、こいつは・・・しまいに怒られるわ、近所の方(カタ)に、

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b.しばらく進むとまた城跡、石垣も残ってるし、こっちの方が城らしいな、

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a.昔はふたつでひとつの城を成してたようじゃな、こちらに研究論文みたいなくわしい説明があるでよ、

http://www.geocities.jp/qbpbd900/natsukawaniwase.html


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b.して、我々はいずこへ参(マイ)れば、

a.この水が流れ下って来た川の上流へ向かおう、鬼の城はその先にそびえているはず、

b.なんか、RPG風やな、



a.庭瀬の町をあとにして足守(アシモリ)川にそって北上すること20分少々、山陽自動車道の高架を合図に足守川と分かれ、吉備路サイクリングロードを西へ、

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b.広々した田園風景すね、

a.左前方は全国で4番目、立ち入り可能な古墳では日本最大となる造山(ツクリヤマ)古墳、

b.なるへそ、目をこらすと前方後円墳の側面が、

a.そのふもとには、なぜだか乗馬体験ができる吉備路若駒牧場も、

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b.しかし、考えてみると、我々の住んでる赤磐市にもでっかい両宮山(リョウグウザン)古墳を筆頭にあちこち古墳だらけやし、古代はかなり栄えてたんやなあ、

a.赤磐には備前国分寺、ここ吉備路には備中国分寺、ふたつを結ぶ東西のラインはむかしから恵まれた土地柄なんやなあ、

b.かつては山陽道が走り、現在は山陽自動車道が走ってるしな、けど、それにしては田舎過ぎるような気もするけど、

a.若者たちの多くは近畿や首都圏など大都市へ流れて行くしなあ、中小地方都市の宿命や、でもそのぶん道は空いてるから自転車天国、

b.たしかに、近畿から引っ越してきた自転車乗りにとって、この広々感はぜいたく極まりない、

a.あえてサイクリングロード作らんでも、そこらじゅう、そのまんまサイクリングロードやで、

「自転車が のびのびできる 地方都市」、



2015年01月15日

熊山(4)「ええながめや」

b.8割がた登ってくると、空の割合もふえて道も明るいなあ、

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a.もうちょっと登ると、右手に池が見えてくるけど、どうしょうかなあ、チャリ乗ったまま入れんしなあ、

b.良い池なんすか、

a.池にも色んなんがあるけど、コレはすがすがしい池や、風通しも日当たりも水の色も良い、コレで見晴らし良かったら最高やな、

b.しかし、いきなり止まってなんすか、池はもっと先やのに、

a.ずっとミドリの葉っぱ見てないんで、ありふれたこの葉っぱがえらい新鮮に見えたんや、

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b.そういえば、樹木は葉を落としてるし、落ちた木の葉は茶色ばっかり、

「冬枯れに ミドリの葉っぱ ありがてえ」、

a.なんか早いとこ展望台に行きたくなったし、池は立ち寄らんと直行するで、

b.駐車場に自転車置いて、御神木(ゴシンボク)のような杉木立の森をしばらく進むと、あっコリャすごい見晴らし、文句なしや、

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a.いちばん奥が瀬戸内海に浮かぶ小豆島(ショウドシマ)、さらにずっとその奥、かすかに四国の山並みも見えてんなあ、

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b.コレがさっき登る前にもながめた吉井川か、

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a.こっからやと、蛇のようにうねうね曲がりくねってんのよう分かるなあ、

b.いちばん手前の橋が山陽新幹線、そのむこうが国道2号線、

a.で、川の左手に長船の町が広がってる寸法や、

b.いちばん奥は島のようやけど、

a.いまは陸つづきの児島半島、でも太古(タイコ=おおむかし)は海に浮かぶ島やったらしい、

b.豊島(テシマ)?

a.児島(コジマ)だよっ!



b.30年にわたる長い京都暮らしに終止符を打って、これからここが俺たちの遊び場になるんか、

a.うむ、穏やかなええ町や、

b.雲は多からず少なからず、大気は澄んでPM2.5もなく、

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a.これがあるから熊山は止められんなあ、

b.あの谷底を吉井川が流れてるんか、こっからは見えへんけど・・・

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a.そして、これが有名な熊山遺跡、

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b.UFOの発射台という説もあるそうですが、

a.だとしたら、ずいぶん小型の原付クラスやな、

「チョイ乗りの 原付UFO 熊山へ」、

b.でも、原付UFOっていったいどっからやって来るんすか、

a.メキシコのマヤ遺跡と行ったり来たりしてるらしい、このオイチャンがそう言うてんで、

驚愕!赤磐市山中にピラミッドの謎を追え?!

「UFOで マヤ・熊山の シャトル便」、

b.UFOやったら数秒で行けるんすかねえ、

a.いや、いくらなんでも秒じゃ無理やろ、カップヌードルやないけど3分くらいかかるんちゃうか、

b.さて、駐車場へもどったところで、あとは日当たりの良い南斜面を下るばかりか、

a.しかし、その前にちょっとここへも立ち寄りたい、

b.わき道の先に新しい展望台か、

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a.ここは駐車場もないし、あまり立ち寄る人も居てへんけど、松林がメインでさっきとまた違った魅力がある、

b.これが展望台からのながめ、前方に見えてんのは湖かなあ、

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a.そんな風に見えるけど、ホンマはもう瀬戸内海の一部、かつて大量の鉄鉱石が積み出されて行った片上(カタカミ)湾や、

b.ああアレか、岡山を代表する有名なサイクリングロード、片鉄(カタテツ)ロマン街道、その南端(ナンタン=南のはしっこ)あたり、

a.片上(カタカミ)鉄道は大正末期から昭和中期にかけて、北の柵原(ヤナハラ)鉱山から鉄鉱石を運びまくったんや、役目が終わって今じゃ自転車道やけど、

b.鉄道の前はトラックですか、

a.バカを言うもんぢゃあない、高瀬舟に鉄鉱石つんで吉井川を下ってたんや、むかしは吉井川といえば高瀬舟の時代、修学旅行もこれで川を下って、帰りは上流まで船を引っ張って行ったそうや、

b.ところで、こんな中途半端な場所で熊山の旅をしめて良いんすか、

a.ええわけない、けど正直な話もう写真が無いんや、きっとこのあとは、寒さと疲れで、カメラどころやなかったんや、

b.じゃあしゃあないな、次回はどこへ旅しましょう、

a.そうやなあ、次回も風の吹くまま気の向くままや・・・



YouTubeでこするほど観た「逆境無頼カイジ破戒録編」全26話。さいきんじゃBGM代わりに音だけ流し聞いたりしてる。さてきょうも坂崎のおっちゃんの声でも聞こうかとYouTubeにアクセスしたら、いきなりコレが流れてココロに電流走ってもうた。美心(ミココ)の誕生日は絶対これや、これで決まりや!!

坂崎「カイジ、こりゃわしらだけの曲やない、聞かにゃならん、みんなして聞かにゃならんのや、至福の傍観者、遠藤はんもあんじょう聞きなはれ、ええ曲や・・・」



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2015年01月09日

熊山(3)「さあ登るで!」

IMG_4232.jpg

b.ずいぶん登ってきましたね、

a.しかし、これは見せかけの熊山、この坂を下ったちょっと先から本番の登りが始まるでござる、

b.しかし、熊山ってなんか取り留(ト)めない(=つかみ所のない)山っすね、

a.ほんまや、じっさいは熊山だけとちがって、いくつかの山が合体して大きな塊(カタマリ)になってるんや、それを総称して熊山って呼んでるから、形の美しさよりも、山全体の存在感がきわだってる、

b.ところで、地元岡山シリーズの一発目がなんで熊山なんすか、

a.岡山県は4つのパーツから出来てて、北部全般は「美作(ミマサカ)」、南部は3分割で、東から「備前」、「備中(ビッチュウ)」、「備後(ビンゴ)」や、そんで、備前でもいちばん存在感を発してんのがこの熊山や、

b.備前を代表する山か、でもなんか備後(ビンゴ)のほうが響きがいいなあ、

a.BINGOか、たしかに、

b.京都も丹波方面は杉の植林が多かったけど、このあたりは葉を落とす木々ばかりやなあ、枝だけの森も変化があって楽しいな、

IMG_4233.jpg

a.杉はいっつも同じ顔してるもんなあ、さあ、そうこうする内に本番の坂が始まった、

b.山陽自動車道をまたいだ先に広がる池、この前方の谷を詰める(=行けるとこまで行く)んか、

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a.うむ、この池にそそぐ渓流を左に見ながら谷を詰めて、この切り通しをぐいっと回って、

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b.ああ、きっついなあ、景色も単調やし、

a.でも路面はぜんぶ舗装してるからずいぶん走りやすいやろ、

b.おお、そんな苦しい思いをして登ると、こんなちょっとした見晴らしもありがたいなあ、

IMG_4238.jpg

a.いちばん手前にさっきの池と山陽自動車道が見えてる、

b.木の枝ぶりと空のコントラストも最高ですね、

「葉を落とし そら茂(シゲ)らせる 冬の枝」、

a.なおもうねうねと、地味きっつい坂道が続いてんなあ、

b.池から続く直線の坂道が今から思うといちばんきつかったなあ、

a.うねうねしてると気分的に楽やな、あのカーブまでとりあえず登ろうって目安があって、直線やと気分的に区切れんしなあ、

b.分割払いみたいなもんすか、

a.「きつい坂 リボ払いなら 登れるよ」、

b.ホンマかいな、

a.おお、とつぜん視界がひらけたぜよ、

IMG_4240.jpg

b.さっきよりずいぶん登ってんなあ、左手の山に一筋の白い線が見えてるけど、

a.巨大養鶏場やなかったかなあ、

b.ダメモトで調べたらホームページありやしたぜ、社長がニワトリだっこして笑ってますねえ、きっと儲かってるんやなあ、

a.左手前にもでっかい工場が見えてんなあ、

b.あれは、NTN赤磐製作所の巨大工場すね、

a.なに作ってるんや、

b.日本を代表するベアリングメーカーすね、ハヤブサ2号にも使われてるそうです、

a.昨年12月に打ち上げたから、今ごろはどの辺や、

b.さあ、えらい遠くまで行ってるんちゃいます、

a.宇宙か、

b.一句どうぞ、

a.そういわれても、宇宙は広すぎるしなあ、とりあえず、

「宇宙でも 回ってるんや ベアリング」、

b.じゃあ地球に暮らすオレらも、

「地球でも 回すでチャリの ベアリング」、

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2015年01月06日

熊山(2)「これが熊山(クマヤマ)か」

b.下水処理場から東へ進むこと20分、熊山の全貌(ゼンボウ=全体像)が見えてきました、

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a.いっつも感じるけど、左端の削られた山肌が痛々しい、

b.ザックリいかれてますね、今も採石してんのかなあ、

「けずられて はだ痛むんか 熊山君」、

a.それだけやない、外から見ても分からへんけど、山陽自動車道が腹ん中、貫通してるんや、

「痛むんか 腹つき刺さる 自動車道」、

b.ところで、正面にはキリンビールのどデカい工場が、

a.まるでふもとで醸造して熊山に奉納してるようや、

「熊山に ささげるビール 磁石入り」、

カイジ 「おっちゃん、気は確かか、磁石を仕込んだゴトビール神様に奉納してどうすんだよ、バチ当たっても知らねえぞ」、

(ゴト=パチンコ店内での不正行為)

坂崎 「罪も罰も知ったことか、今はとにかく勝つッ、勝つことだけや」、

意味不明の読者は8分30秒より参照のこと!!


b.熊山のあの採石場をバックに小学校か、でも、いいんすか中通っても、

IMG_4224.jpg

a.だいじょうぶ、なんかここ通り抜けるといつもエエ気分や、子供たちからプラスのオーラもらうんかなあ、

b.岡山市立千種(チクサ)小学校、校舎と校庭の境目を田原用水っていう吉井川から引き込まれた農業用水が流れてるんか、校舎うらての小高い丘も風情あんなあ、

a.ウィキペディアによると、アユモドキを世界で初めて人工孵化(フカ)させたんやって、すげえな、

b.教育目標は、「あかるく やさしく たくましく」、まあそりゃそうやけど・・・

a.ひとひねり欲しいなあ、なんかええのないかなあ・・・はい、小遊三(コユウザ)さん、

images.jpg
「あかるく やさしく あゆもどき」、

b.そのまんやないすか・・・ところで、このへんで奈良東大寺の大仏殿に使う屋根瓦が作られたってホンマすか、

a.ホンマや、なんの変哲もないこの雑木林の上で、大むかし作っとったんや、その遺構(イコウ=当時の現場)が今も残ってるそうやけど、

IMG_4225.jpg

b.行ってみますか、

a.ココロがもう熊山に向かってるし、今回は素通りや、

b.熊山(クマヤマ)のふもと、吉井川の川ぞいにやってきました、さすが岡山県を代表する河川のひとつだけあって堂々としてますね、赤い橋の向こうに見えてんのは、大学かなあ、

IMG_4231.jpg

a.バカを言うもんぢゃあない、あれはメチャ賢いお子さまだけが入学を許されたエリート進学校や、

b.帝愛グループのエリートコースを歩む、いや歩むはずだったあの一条店長もここの卒業生って、ホンマすか、

(8分から〜 帝愛の若きエリート一条の回想シーン)


a.バカを言うもんぢゃあない、あれは岡山県を代表する進学校、中高一貫の岡山白稜(ハクリョウ)や、

b.みんな賢いんすか、

a.あたりまえや、校舎の壁からメラメラと、銀白色のかしこいオーラ出てるやろ、

b.そうすか、自分にはなんも見えへんけど・・・

ルートマップはこちらから
https://mapsengine.google.com/map/edit?authuser=0&hl=ja&mid=zgAV81CNBpWw.kf1Daz48M7fU

2015年01月02日

熊山(1)「両宮山古墳からスタートや」

b.さて今年からいま住んでる岡山県赤磐市を中心に日帰りサイクリングを始めるわけですけど、

a.なんかあまりに地元なんで緊張すんなあ、

b.まあそう言わんと、お気楽に新年一発目をどうぞ、

a.岡山といえば長船(オサフネ)、長船といえば刀剣(トウケン)と備前焼、

b.なんでそうなるんすか、長船(オサフネ)以外にもいっぱいあるけど、

a.長船(オサフネ)が今いちばんのお気に入りエリアやさかい、自然にそうなるんや、

b.長船といえば軍師官兵衛ゆかりの地では、

黒田家”礎(いしずえ)”の地『備前福岡』(瀬戸内市ホームページより)

a.うむ、官兵衛のひいおじいちゃんがびわ湖からここへ移り住んで、黒田家を興(おこ)したそうや、ところで、うすくちしょうゆで有名なヒガシマル醤油の本社工場はどこや、

b.兵庫県たつの市じゃないすか、

a.うむ、ほんできょう登る熊山は、ヒガシマル本社工場から直線で何キロ離れてるんや、

b.40キロちょっとくらいかなあ、

a.・・・

b.どうしたんすか、

a.熊山(クマヤマ)をさかいに醤油が濃い口に変わるそうや、テレビでやってた、ふもとの醤油屋さんが言うてたし間違いないやろ、

b.しょうゆの味を変える力があるんすか、この熊山(クマヤマ)には、

a.バカを言うもんぢゃあない、

b.そのふもとの醤油屋さんは、こいくち・うすくち、どっち?

a.ウェブで調べたまえ、

b.なかなかセンスあるホームページですぜ、親方、この店はやっぱり濃い口ですね、やっぱり熊山(クマヤマ)パワーで、しょうゆの色まで変わるんや、

a.バカを言うもんぢゃあない、

b.なんすか、その言い方・・・

センスが良くて商品バリエーションも豊富な鷹取(タカトリ)醤油さんのホームページ

a.名物はブログやクチコミでじわじわ人気となった醤油ソフトか、

b.もう食べたんすか、

a.何度もヨコ通ってるけど、なんか止まりづらい、スピードにのってるし、なんか気恥ずかしい、

b.今回熊山はこっちから登るんすか、

a.いや反対や、北側から、でも登ったあとこっちに降りて来るし、帰りはきっとここ通るはず、

b.そんじゃおもむろに(=ゆったりと)行きましょうか、岡山県赤磐市を起点とする最初の旅、

a.どこを起点にするかなあ、

b.備前エリアで最大の規模を誇る両宮山(リョウグウザン)古墳はどうすか、

a.うむ、それにしよう、

b.これはなんすか、

IMG_4222.jpg

a.古墳から流れ出る両宮川にそって山陽自動車道をくぐった、その先にある山陽浄化センター、

b.最初の一枚が下水処理場かあ、なんか弾(ハズ)まんなあ、

a.しゃあないやろ、田舎なんやし、京都の嵐山みたいにいくわけないやん、しまいに吉幾三(ヨシ・イクゾウ)流すで、



b.ハイウェイバージョンもありやしたぜ、親方、



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