a.もうちょっと登ると、右手に池が見えてくるけど、どうしょうかなあ、チャリ乗ったまま入れんしなあ、
b.良い池なんすか、
a.池にも色んなんがあるけど、コレはすがすがしい池や、風通しも日当たりも水の色も良い、コレで見晴らし良かったら最高やな、
b.しかし、いきなり止まってなんすか、池はもっと先やのに、
a.ずっとミドリの葉っぱ見てないんで、ありふれたこの葉っぱがえらい新鮮に見えたんや、
b.そういえば、樹木は葉を落としてるし、落ちた木の葉は茶色ばっかり、
「冬枯れに ミドリの葉っぱ ありがてえ」、
a.なんか早いとこ展望台に行きたくなったし、池は立ち寄らんと直行するで、
b.駐車場に自転車置いて、御神木(ゴシンボク)のような杉木立の森をしばらく進むと、あっコリャすごい見晴らし、文句なしや、
a.いちばん奥が瀬戸内海に浮かぶ小豆島(ショウドシマ)、さらにずっとその奥、かすかに四国の山並みも見えてんなあ、
b.コレがさっき登る前にもながめた吉井川か、
a.こっからやと、蛇のようにうねうね曲がりくねってんのよう分かるなあ、
b.いちばん手前の橋が山陽新幹線、そのむこうが国道2号線、
a.で、川の左手に長船の町が広がってる寸法や、
b.いちばん奥は島のようやけど、
a.いまは陸つづきの児島半島、でも太古(タイコ=おおむかし)は海に浮かぶ島やったらしい、
b.豊島(テシマ)?
a.児島(コジマ)だよっ!
b.30年にわたる長い京都暮らしに終止符を打って、これからここが俺たちの遊び場になるんか、
a.うむ、穏やかなええ町や、
b.雲は多からず少なからず、大気は澄んでPM2.5もなく、
a.これがあるから熊山は止められんなあ、
b.あの谷底を吉井川が流れてるんか、こっからは見えへんけど・・・
a.そして、これが有名な熊山遺跡、
b.UFOの発射台という説もあるそうですが、
a.だとしたら、ずいぶん小型の原付クラスやな、
「チョイ乗りの 原付UFO 熊山へ」、
b.でも、原付UFOっていったいどっからやって来るんすか、
a.メキシコのマヤ遺跡と行ったり来たりしてるらしい、このオイチャンがそう言うてんで、
驚愕!赤磐市山中にピラミッドの謎を追え?!
「UFOで マヤ・熊山の シャトル便」、
b.UFOやったら数秒で行けるんすかねえ、
a.いや、いくらなんでも秒じゃ無理やろ、カップヌードルやないけど3分くらいかかるんちゃうか、
b.さて、駐車場へもどったところで、あとは日当たりの良い南斜面を下るばかりか、
a.しかし、その前にちょっとここへも立ち寄りたい、
b.わき道の先に新しい展望台か、
a.ここは駐車場もないし、あまり立ち寄る人も居てへんけど、松林がメインでさっきとまた違った魅力がある、
b.これが展望台からのながめ、前方に見えてんのは湖かなあ、
a.そんな風に見えるけど、ホンマはもう瀬戸内海の一部、かつて大量の鉄鉱石が積み出されて行った片上(カタカミ)湾や、
b.ああアレか、岡山を代表する有名なサイクリングロード、片鉄(カタテツ)ロマン街道、その南端(ナンタン=南のはしっこ)あたり、
a.片上(カタカミ)鉄道は大正末期から昭和中期にかけて、北の柵原(ヤナハラ)鉱山から鉄鉱石を運びまくったんや、役目が終わって今じゃ自転車道やけど、
b.鉄道の前はトラックですか、
a.バカを言うもんぢゃあない、高瀬舟に鉄鉱石つんで吉井川を下ってたんや、むかしは吉井川といえば高瀬舟の時代、修学旅行もこれで川を下って、帰りは上流まで船を引っ張って行ったそうや、
b.ところで、こんな中途半端な場所で熊山の旅をしめて良いんすか、
a.ええわけない、けど正直な話もう写真が無いんや、きっとこのあとは、寒さと疲れで、カメラどころやなかったんや、
b.じゃあしゃあないな、次回はどこへ旅しましょう、
a.そうやなあ、次回も風の吹くまま気の向くままや・・・
YouTubeでこするほど観た「逆境無頼カイジ破戒録編」全26話。さいきんじゃBGM代わりに音だけ流し聞いたりしてる。さてきょうも坂崎のおっちゃんの声でも聞こうかとYouTubeにアクセスしたら、いきなりコレが流れてココロに電流走ってもうた。美心(ミココ)の誕生日は絶対これや、これで決まりや!!
坂崎「カイジ、こりゃわしらだけの曲やない、聞かにゃならん、みんなして聞かにゃならんのや、至福の傍観者、遠藤はんもあんじょう聞きなはれ、ええ曲や・・・」
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