トミーの主力商品であるトミカのオリジナルシリーズであるトミカハイパーシリーズのアニメ化作品。
ちなみにトミカというカテゴリという目線で見るとかなりのロングセラー商品の割にはアニメ化は少なく(実在車両の玩具がメインの商品なのでアニメ化しようがないといえばアニメ化しようがないのだが)、昔販促用OVAが制作されたくらい(ギンガイザーのBGMが使われていたそうだ)だったが、ドライブヘッドまとまったアニメとしては初らしい。
本作はアニメ終了後に続編である機動救急警察2018がYou Tube配信された、映画公開までに1ヶ月1話のペースで配信された。
あらすじ
新たな災害や犯罪に対処するために開発されたドライブヘッド、しかし操縦適正がある人物が見つからず開発が難航していた。ドライブヘッドの技術部長の息子であった車田ゴウは、ドライブヘッドの適正を見いだされ、ドライブヘッドの一つサイクロンインターセプターのパイロットに就任することになる。
しかし小学生の身であるだけに、毎回授業中、休み時間、給食のカレー前に呼び出される事が繰り返されており学校生活は無茶苦茶になるのだった。
そして活動を続けていくうちに敵がかつて機動救急警察を追われた狩刈博士という人物である事がわかる。その後狩刈博士は様々な事件から真の敵である邪悪AIの存在に気がついて機動救急警察に接触を図るが、邪悪AIに気が付かれてしまい負傷してしまうのだった。
2018あらすじ
邪悪AIが起こした騒動からしばらく経過、機動救急警察はMKV計画により戦力増強を図っていた。そして事故を起こした貨物列車の救助中に謎の戦闘機の攻撃を受ける、生命反応がないから無人だからと撃墜したらパイロットが乗っており脱出して何処かへ去っていった。捜査の結果そのパイロットはアンドロイドであり、勝手に起動してき研究所を破壊して逃走したことがわかったのだったが…。
登場メカ
学校と基地が繋がっており、学校の跳び箱などから基地に移動する事が出来る。一度かすみが基地に迷い込んでいる。
基本的にメカは全てウォーカービークルという総称で呼ばれ、そのうち機動救急警察などが使っているものがドライブヘッドと呼ばれる、ドライブヘッドは変形能力と顔があり、よりヒーロー然とした外見をしている。
ドライブヘッドを動かすにはドライブギアが必要で、現状そのドライブギアに選ばれたのが小学生のみ。
基本的にベースのドライブヘッドにサポートビークルがシンクロ合体をして強化携帯になる。
機動救急警察
名前から分かる通り救急&警察、救急用が1機と消防用が1機と警察用が1機の3機体制、後に救急用が2機に追加。
ソニックインターセプター:車田ゴウ
パトカー、見た目の通り警察能力に特化している。ソニックジェットとシンクロ合体することでソニックインターセプタージェットバーニアンとなって飛行能力を得る。
サイクロンインターセプター:車田ゴウ
ソニックインターセプターを回収したMkU、ジェットバーニアン以外に、マッハシューティングスター(ブリッツフォーミュラがシンクロ合体)、ジェットストライカー(ブリッツジェットファイター)にもシンクロ合体可能。
レスキューバックドラフト:矢倉タイガ
消防車、耐熱能力が高く消化能力を持っている。ファイヤートラックとシンクロ合体してブースターキャノン、レスキューブルチェーンソーとシンクロ合体してヘヴィーブレードストロンガーとなる。
ブレイブバックドラフト:矢倉タイガ
MKU計画で強化された。トランスポーターガイアとシンクロ合体してレスキューコマンダーとなる。
マスターバックドラフト:矢倉タイガ
2018でブレイブバックドラフトが大破したが、その際にすでにMK2計画が動いていたのですぐに用意できた。
ホワイトホープ:石野ジン、石野ミコト
救急用、ジン、ミコト用、然し1機しか無いのでじゃんけんで出撃を決めている。コアビークルのホープバイパーは2機用意されている。レスキューヘリコプターとシンクロ合体してスラスターエンペラー、レスキューブルチェーンソーとシンクロ合体してブレードストロンガーとなる。
ホワイトクリスタルホープ:石野ジン、石野ミコト
ホワイトホープと違いコアビークルのクリスタルバイパーは2人乗りになっている。トランスポーターガイアとシンクロ合体してレスキューコマンダーとなる。
ホワイトパールホープ:石野ミコト
Mk−V計画によって作られた。石野兄弟でホープを分け合っていた状態なのだが、やっと2人分出来た。2機用意できていた時期は出番は2018から映画までの極めて短い期間でしか無い。レスキューアクティブオフローダーとシンクロ合体してアーマードエンペラーとなる。
サポートビークル
大体が無人だが一部有人。
ソニックジェット
無人のサポートビークル、初動対応のためにまず出撃してデータを取る。
ファイヤートラック
消防車、見た目の通り消防用。
レスキューヘリコプター
ヘリコプター、いろんなものを釣り上げたり運んだりしている。
レスキューブルチェーンソー
サポートビークル、ブルドーザーとチェーンソーが合体している。
ブリッツフォーミュラ
スピード特化のサポートビークル。
ブリッツジェットファイター
ソニックジェットの強化版。
トランスポーター
移動基地、ドライブヘッドなどのメカを輸送する。
トランスポーターガイア
新型トランスポーター、元々のトランスポーターより大型かつ高性能、更にウォーカービークルに変形する能力を持っており、サポートメカとして活動する。
起動強襲警察
機動救急警察と違い警察特化のより戦闘的な組織。
S.I.B.MAX:黒江田隼
エスアイビーマックスと読む。戦闘特化型のドライブヘッド。ソニックジェットイーグルとソニックドーベルマンジョンとシンクロ合体してS.I.B.メガマックスとなる。
登場キャラ
例のごとく小学生ヒーローの宿命で、皆には内緒、学校中に呼び出し、夏休みだろうと出撃である、コ◯ーロボットなんて無いよ。そのため出撃した後は補修を受ける。
車田ゴウ
主人公、ドライブヘッドソニックインターセプターのパイロット。頭の回転が速いが速すぎて判断が先行してしまい、かえってシンクロ合体に失敗している。性格は至って普通の主人公タイプ、かすみに対して憧れの感情が有るが相手にされない。
サッカーの途中で呼び出しが入った時はサッカーボールを自分の顔にぶつけさせて保健室に行くと称して乗り込んだりした。給食のカレーが好きだがカレーの日は呼び出しがお約束。
矢倉タイガ
ゴウのライバル的な存在のクール系キャラでレスキューバックドラフトのパイロット。メンバーと比べると身長が少し高い。女子人気が高い。最初は妙に冷たく、ゴウの握手をスルーする等妙に態度が悪かったがいつの間にか、というよりも2話くらいでこの手の冷たさは消えていた、初期はキャラが固まってなかったのか?感も少し有る、長めのキッズアニメでは割とよくある事、初登場時とちょっと印象が違うやつ。
石野ジン
ミコトの双子の弟、姉共々ホワイトホープのパイロット。両親の影響から治療が得意。女子からかわいいと言われるくらいにはおとなしい。割と気が利く。姉と毎回じゃんけんで出撃を決めている。万田サラのファン。
石野ミコト
ジンの双子の姉で同じくホワイトホープのパイロット。女子グループに人気がある。弟と比べて気は強め。パンケーキ好き。万田サラのファン。
大人組
車田ジョー
ゴウの父でドライブヘッドの開発者。研究はジョーの父の代から続いていた。ダムマニア。技術部長なので任務中は息子に対して技術部長と呼ぶように言っている。妻が旅行に行った時は逃げられたと思われていたりと、家族サービスはそんなに出来ていない様子。
宗像亜里沙
宗像チーフ。ゴウたちの上司。トランスポーターガイアなどに乗って出動することも多い。
新門めぐみ
ゴウの学校の先生であり、それと同時に機動救急警察の関係者でもある人物、なのでゴウがうっかり口を滑らせて機動救急警察のことをバラしそうになるのを止めたり補修を受けさせたりする役。
石動速人
サポートメンバー、細い方。
伊沢利通
サポートメンバー、太い方。
西園寺貴仁
機動救急警察司令であり、西園寺タイガの叔父でも有る。
牛頭寛治
長官、なかなかうまくいかないドライブヘッド計画に業を煮やす中でゴウを見出す。
敵
単独の敵勢力ではなく複数の敵が存在するタイプ、基本的にはカリガリ博士がメインの敵。最も作品的にはレスキューなのでこれと言った敵が居ない回も多い。というより救助すらしない回もある(万田の被り物探し等)。
刈狩博士
カリガリ博士。元々ドライブヘッドとは別の計画を勧めていたが、結果的にその計画が破棄されたためドライブヘッドに復習スべく悪事を働く。しかし彼の悪事は基本的にドライブヘッドの関係者を見返して自分を追放した事を公開させることが目的なので、他の悪役に対しては敵対行動をとったりドライブヘッドのサポートしたりすることも多い。
笹川アナウンサーに対して惚れており、彼女が出る番組を見るのが楽しみ。名前のモデルは大昔のサイレント映画のカリガリ博士より。
ユウスケ&アキラ
博士の部下、ユウスケが太い方、アキラが細い方。最初は宇宙人っぽい被り物をした銀行強盗として登場した。その後も宇宙人の覆面で顔を隠したりして何度も登場する。
マイコ
産業スパイ、韋駄天を盗んだ女、それ以降ドラブヘッドの基地にも侵入した。敵キャラとしては影が薄い。
韋駄天
自動操縦AI、関西弁をしゃべる。マイコに盗まれた後にマイコの相方となる。
邪悪AI(アーク)
地下に眠っていた計画が凍結されたスーパーコンピューター「アーク」内で勝手に育ったAI。30年かけてネットに有る人間の悪意に満ちた情報を学習して非常に邪悪な性格に育ってしまった。自身の分身とも言えるCPU「ブラックチップ」を使い機械を暴走させて破壊活動を繰り返していた。更にネットで暴れる連中を片っ端から金属化させ、更に偽ドライブヘッドを作るなどとことん悪事を働き、最期は人類を滅ぼすべく行動を開始する。
テラ
アンドロイドの中に邪悪AIが侵入して乗っ取った。二期の敵。
その他
春野かすみ
ゴウたちの同級生。ソニックインターセプターの中の人に惚れているが中の人がゴウだと知らず、勝手に高身長イケメンだと思いこんでいる、ゴウのことは割とバカにしている様子。熱を出した勢いでドライブヘッドの基地に迷い込んだこともあった。
黒江田隼
機動救急警察SIBマックスのドライバー。
笹川友里
実在するTBSのアナウンサー、中の人が本人役で登場して事件やドライブヘッドの活躍を報道している。番組ラストの実写パートではアニメから実写に変わって登場する、実写パートは作品内扱いなので配信版でもカットされていない。ソニックインターセプターのファンという設定。
ハリセンフォード
映画俳優、自家用機に乗ったら車輪がでなくて救助された、原因は彼のペットのミーアキャットで、彼の飛行機には他にもトド等のペットが沢山乗っていた。その後映画撮影で再登場。
万田サラ
まんださらと読む。サラマンダーの被り物を被ったモデル、アイドル、完全にトカゲみたいな感じだがなぜか人気があり関連グッズが大量に売られている、石野姉弟もファン。コンサートはかなりデカイ会場でやっている。何度かゲストで登場しており、石野ジンとはよく絡み、ホワイトホープの中の人に憧れている。中の人は秘密だが石野姉妹は素顔を見ている。
感想等
何でしょう、王道路線と言えばそれまでなんですが、「平和な玩具トミカ」と「ロボットアニメという荒事」さらに「キッズアニメ故の小学生主人公」、そして「車というデザインの制約」(これは特に21世紀のTF等乗り物変形系全体にも言える事、初期のTFはカセットロンみたいな非乗り物系も多かった)という制約的なものを何か強く感じました(これは次回作のシンカリオンにも言えるのですが、あっちはもう少し開き直ってはっちゃけてた印象)。何か21世紀に子供向けロボットアニメ、それも平和な玩具という制限の中でやる難しさと言いますか、全体的にそういったものを感じました。
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