そして時代時代の世相や流行を取り入れながら制作され続けている。
そんなロボットアニメは時代時代にどんな要素を取り入れながら作られてきたのかをなんとなく考える。
なんかえらく仰々しいタイトルになってしまいましたが、如何せんいいタイトルが思い浮かばなかった、先に文章を考えてからタイトルを考えたのですが…言いたいことが先行してタイトルが全く思い浮かばない。
〜〜マジンガー以前〜〜
黎明期
黎明期
そもそもジャンルが確立されていなかった時期なので、あまり詳細に書けない。
鉄人28号
キーワード:戦後、遠隔操作、少年探偵
まだ戦後の時代に制作された。鉄人は実戦投入されなかった戦争末期の兵器であり、また少年探偵物だったり時代を感じる。
〜〜70年代〜〜
はじまり
ロボットアニメ的には
まだSFが1大ジャンルだったり、冷戦中で宇宙開発競争が終わってなかったり、戦前、戦中、戦後世代がまだ現役だったり、まだスマホどころかPCすら無い時代だったり、ロボットも今よりずっと拙い、AI何それ美味しいの?だったり、ネット何て有るはず無いがすでにカラーテレビは普及中、車もガンガン普及している時期。
マジンガーZ
キーワード:科学者、搭乗式
このマジンガーZでは科学者が重要なファクターとなっています。科学万能感と言うべきか、このノリは後代になるにしたがって曖昧化していく。社会がどんどん発展していった時期を感じます。
UFOロボグレンダイザー&勇者ライディーン
キーワード:オカルト
2つまとめて、この作品、どちらも当時のオカルトブームが反映されている。超能力とUFO、まさにオカルト。
オカルトブームのさなかにオカルトをテーマにしてしまう商売っ気に、ジャンルの若さを感じる今日この頃。
私が大学時代に聞いた話ですが、図書館では子供のリクエストを受け付けてなかったのを、この時期に有る図書館が子供のリクエストを受けた所、UFOの本のリクエストばかりが来た。というのも当時オカルトブームでUFOの話題で持ちきりだったため、というものがありました。子供は流行に敏感、そして飽きやすい、なかなかめんどくさい層。UFOをリクエストした子どもたちも今じゃ定年。
これ以降もしばらくオカルトブームは続き、超能力やUFOや侵略宇宙人と言ったオカルト的なギミックがいろいろな作品に見られ、80年代頭くらいまではそういう要素が散見される感じでしょうか。
ゴワッパー5ゴーダム&マグネロボガ・キーン
キーワード:女
ゴーダムはメインパイロットが、ガ・キーンはメインパイロットの片割れとして女性パイロットが設定されている、ゴーダムは主役機のメインパイロットが初の女性パイロット、しかしロボはかなりふとましい。
〜〜80年代〜〜
前半と後半で大きく変わる世相
この時期になると、アニメの対象年齢が上がってきます。この時代は前半と後半で雰囲気が違い、後半になるにしたがって、ファミコンの普及、冷戦の終結と世相が大きく変化していきます。
機動戦士ガンダム
キーワード:戦争、2大勢力、宇宙
戦争をテーマにしており、まだ戦前〜戦後世代が生きていた頃の作品。そして当時のSFブーム※1もあり、こういった形式も出やすい。
また冷戦中ということもあって人類が滅びかける戦争と言うのに一定のリアリティがあった時代なのも後押ししたのではないかと思います。と1stのリアリティは当時の世相の中にあったと思う。
70年代なんですが一応こっち側に。
超時空要塞マクロス(仮)
キーワード:アイドル、ゲーセン
如何せん私の知識不足で、80年代アイドルがどれほどのものだったのかわからないんですよね。なので(仮)、ゲーセンはマックスとミリアの出会いの場、新しい若者の遊び場だったことがわかるシーン。
蒼き流星SPTレイズナー
キーワード:冷戦、北斗の拳
まず特徴として冷戦を背景としている事。この時代までは冷戦をテーマに出来た。これ意向こういったテーマの作品は急速に衰退していく。後半は北斗の拳になります、世相とかジャンルの流行ではなく単独作品として流行ってた。高橋良輔作品は方向性は違えどどこか冷戦的な雰囲気がある、ダグラムはゲリラ、ボトムズもバララントの設定にソ連を感じさせるものになっている。
魔神英雄伝ワタル
キーワード:ファミコン、RPG、SD体系、ファンタジー
結構いろんなキーワードが有る作品。まずこの時期にファミコンRPGが大量生産されはじめたころ。またSD体系なのも特徴、ちょうどSDガンダムなんかが流行ってた時期。ファミコン〜スーファミの時期はマシンスペックの関係から、リアル頭身なんてごく一部しかなかった。そしてゲームは当時の子どもたちに大人気、SD体系が増えた理由もわかる。
ガンダムに置いてSDGFが00年代半ばに放映されていたが、そこまで話題にならなかったのも当時のゲーム環境がPS2でSD体系が減り、ガンダムゲーのヒットもVSシリーズのヒットが記憶に新しかった頃だったせいだと考えていたりする。この時期と逆のシチュエーションと私は考える。
その後また携帯機バブルでシチュエーションが変わるのだが、ロボットアニメと言うジャンルがその流れに乗れたことはなかったのであまり語ることはない。
機動警察パトレイバー
キーワード:バブル
一言で言えばバブル、パトレイバーの世界観では近未来に東京湾を埋め立てて東京の土地を一気に増やすバビロンプロジェクトが行われている設定。バブリーな雰囲気を感じられる。
〜〜平成〜〜
ネット普及前の微妙な時代
この時代になるとキーワードがわからない作品が増えてきます。エヴァとかどうしろって言うんだよ(愚痴)。またロボットアニメと言うジャンル自体が古くなり始め、またゲームの隆盛によりアニメがオタク、サブカルにおける絶対的な存在でもなくなってきます。
勇者エクスカイザー&絶対無敵ライジンオー
キーワード:王道、小学生
この時期になると完全にロボットアニメの歴史が一巡し、初期のスーパー系で育った世代はほぼ卒業してしまった。その頃を表すかのように作られた王道路線。
機動武闘伝Gガンダム&レッドバロン(アニメ)
キーワード:格ゲー
この時期、格ゲーブームの真っ最中だった。格闘家達がしのぎを削る物語、多数の企業が参入してまさにバブル状態だった。その時代を伝える作品。
新世紀エヴァンゲリオン
キーワード:世紀末、セカイ系
この時期になるとバブル崩壊や世紀末やらで暗い雰囲気の作品が見え隠れするように。文字通りこの手の系統は流行だったんだろうなと今になって思う。
設定は壮大だけど話は身内と言うセカイ系は、私はあまり積極的に考察対象にしていないので解説が難しい。
ビーストウォーズ&ゾイド
キーワード:3DCG
この時期の最新技術、3DCGがふんだんに使われている作品。ゲームでFFのムービーが持て囃されるなど、時代は3Dだった頃。
メダロット
キーワード:携帯型
格ゲーブームも下火になり、今度はポケモンブームがやってきた。ということでポケモンの便乗と言えるゲームが色々出ていた時期。メダロットもその一つ。
〜〜21世紀〜〜
この時期になるともはやロボットアニメと言うジャンルが古くなり、時代の象徴と言える作品がほぼ見当たらなくなります…リスト見てもこれが特徴的だ!というのがあまり無い。そんな中でこの時代の特徴を反映していると勝手に判断した作品を強引にチョイス。
ただ入れたかったんだけどめんどくさそうだから入れなかった作品もちらほらあります、その辺もこの時代の面倒臭さの一つ。この時代になると目に見えて懐古趣味な作品が増え始めるのも特徴かと。
電脳冒険記ウェブダイバー
キーワード:電脳世界、ネット
ネットが普及し始めて一般家庭も大体ネットにつながるようになったくらいの時期の作品であり、ネットの世界を舞台に戦いが繰り広げられる。
交響詩篇エウレカセブン
キーワード:懐古、思い出
この時期の作品になると、リメイクだったりシチュエーションが意図的に古かったり、過去を強く意識した作品が見え隠れしてくる。90年代頭がスーパー系だったのに対して、00年代になるとリアル系の作品が見え隠れ。
エウレカは代表としてチョイス。
惑星大怪獣ネガドン
キーワード;懐古、個人制作
この作品も懐古、ただし方向性が違い、特撮に対する懐古。そして何より個人制作であるということ、この時代になるとPCの発達もありいろんなものの個人制作が可能になり、ちょくちょく個人で作られた作品が発表され始める時期。
近い時期に君の名はの新海誠も個人制作でほしのこえを発表していたりする。
〜〜10年代〜〜
全体的に流行が見えない時代
この時期になるとこの時期の特徴と言える作品が思い浮かばない、ロボットアニメは言わずもがな、それ以外でも前世紀と比べて微妙。理由として考えられるのは…
・TV離れが進み、TVで押せば流行が生まれる時代でもなくなたt
・ネット社会も多様化、メディアも複雑になり昔ほど流行が大規模にならない
・サブスクの普及もあり、1作1作に対する時間が相対的に薄まった
・反面ネットの普及で既存コンテンツの消費はやりやすくなった
・ゲームは大半がシリーズ物、漫画も長寿化して、現在の流行が曖昧になった
・メディアの総量が増えて、1メディアごとの影響力が相対的に薄まった
・ネットで作品が発表できるようになり、海外のコンテンツにも触れやすくなり、コンテンツの総合料が爆発的に増えた
・大衆に薄く売るより金払いの良い固定層に厚く売るスタイルが増加、反面何でもオンライン化したために、現物より体験が重視されるように(劇場版や舞台が重視されるようになったのもこれだと思う、現物の円盤から体験の映画や舞台へと…ロボットアニメ?一応ガンダム00の舞台化はありましたね、舞台向けのジャンルではないですからね)
要は1作1作があまり大切にされなくなった、逆に大切にされるのはシリーズ物、それもシリーズ単位であって単作ではない状態が作られた。
昔のような爆発的ヒットは起きにくくなった、難くなっただけで起きる時は起きるのですが。
直球表題ロボットアニメ
キーワード:MMD
MMD(MikuMikuDance)によって制作されている。内容的には個人制作のスパロボ風動画をオリジナルロボに差し替えたOPムービーだったり、本編はラジオに動きを付けた程度のものだったりするものの、過去と比べてこういった簡易的なものは作りやすくなっている。
ナイツ&マジック
キーワード:なろう、異世界転生
現状この系統のロボットアニメがこれくらいしか無いので、問答無用で代表チョイス。なろうに関しては動画サイトの隆盛なんかも含めてまとめて考察したほうが良さそう(個人制作コンテンツが無視できない規模になってきた)。
ガンダムNT
キーワード:劇場公開
最近はアニメ映画の興収が上がり気味、原因は不明だがアニメ映画ブームとも言うべき状態はジブリが退場したあたりから、絶対王者のジブリが消えて戦国時代になったために活性活かしたのだろうかと私は思っているが。
ガンダムも近年は昔より劇場公開が増えている。
※1ガンダムSF論争については後でやります
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image