過去の記事にもノロノロ適応していきます
概要
任天堂携帯機向けスパロボ、所謂エーアイスパロボの一つ。DSで発売。
スパロボJWKの3作の参戦作品の戦闘アニメを使いまわしつつ一部リストラ、一部追加で参戦作品を構成している。内容はいつものスパロボではなく、学園内でBASEと呼ばれる機械を使って2vs2のバトルをするという内容。
一言でいうと「スパロボでポケモン系のゲームをやってみた」。
解説(独断と偏見混じり)
解説(システム)
シナリオはクロスせず、学園内のオリジナル展開。基本的にモブの大多数がスパロボバトル可能であり、向こうから仕掛けてくるパターンも多い。
スパロボバトルに勝つとコインをもらえて、そのコインでガチャを引いてメカを増やすことが出来る。戦闘は最大5機のコスト制の小隊を使って2vs2の戦闘を行う。
システムは通常のスパロボをベースに、SPとは別にAPという数字が追加されており、毎ターン50のAPを使うことが出来、このAPはターンの初めに戦術の選択(実際はじゃんけん)があり、そのじゃんけんの結果でボーナスが付くほか、一部前ターンからの繰り越しも可能。
武器や精神コマンドなどはすべてAPを消費するため、APが少ない行動の方が先に動ける、逆にAPが足りないと精神コマンドを使ったら攻撃できないなどがある、特にスーパー系はAPの燃費が悪いので合体ロボなどはその問題に陥りがち。
ENは小隊で共有されており、毎ターン回復する。基本的に余り気味になるが、特に一部スーパー系は燃費が悪く、場合によっては枯渇することもある。
補給は小隊単位のENを回復させる、補給は低コスト機が持っていることが多い、修理は弾数制限あり。
とはいえ全体的に運ゲーっぽい要素が多く、最初の戦術選択に連敗すると一気に不利になり(逆に勝ち続けると負けそうな試合だろうと勝ててしまう)。
さらに通常のスパロボと違いリアル系1〜2機に集中駆けて突っ込ませるということが出来ないため、SPが不足しやすく、結果集中必中抜きのスパロボ命中率で戦う形になり、運ゲ度が増す傾向にある。(50パーセントだったり30パーセントだったり、50パーセントは電磁砲の命中率って言えばいかに低いかという話)
また気力が上がりやすく普通にやっても4ターンもあれば気力150になるため、結果的に回避ボーナスが付くとさらに回避合戦になる傾向。とはいえ所謂無双ができない分、通常よりメリハリのあるバランスにも思える。
解説(余談)
シリーズ内の立ち位置は「空気」、無双でいうアドバンス、ポケモンでいう音楽図鑑みたいな感じのポジションで、シリーズ内で記憶されていない枠。ガンダムで例えたかったが無理だった。
具体的に言うと発表されても各種ネットの百科ですぐにスパロボ新作の記事ができるのが、これはできなかった。
世界観
参戦作品のロボットたちが活躍し平和を取り戻した世界で、再び戦いが起こった時のために指揮官を育成するために、BASEというロボット対戦バトルマシーン
一応かつてスパロボ世界だったわりにはめっちゃ普通の学校と町、さらにUFOも珍しいという世界だったりする。学園長の発言からそこまで昔じゃない時代に割と大規模な戦争があったこともうかがえるが、詳細不明。
用語
BASE
この世界に出回っているゲーム、スパロボ学園ではかつて活躍したロボットのデータが入っており、指揮官育成のための訓練用アイテムになっている。
負けるとダメージを受けるが、ある程度調整可能らしい。
スパロボバトル
BASEを使って行われる2vs2のロボットバトル。
スパロボ学園
BASEを使ってロボット部隊の指揮官を育成することを目的とした学校…なのだがかなり平和ボケ気味。スパロボバトルですべてが決まる。旧校舎や焼却炉など何やらレトロな施設がある。裏山は要塞になっており武装が施されている。
あらすじ
私立スパロボ学園に突如編入された佐伯遼駕、そこで幼馴染の瀬戸咲弥と出会う。スパロボ学園はすべてをスパロボバトルで解決するというルールのある学園であり、遼駕はそこで番長の轟剛太郎とスパロボバトルに発展する。
番長を倒したものの番長がスパロボバトルでの敗北のダメージから、後ろにあった百葉箱を壊してしまう。
所がその百葉箱は妖怪「魅門」の封印だった。魅門は望みをかなえる妖怪であり、学園の人間に取り付いては様々な望み(世界征服など)をかなえようとしていく、そのため遼駕建ちは再び魅門を封印しようと魅門の情報を探し出すことになる。
登場メカ
多すぎるので私の独断と偏見により抜粋、印象に残った奴や、メインシナリオで対戦相手が使って来た奴をメインに。(おすすめ機体ではなく、単に印象に残ったもの)。
メカの入手は勝利後に手に入るのと、勝利後に手に入るゲーム内コインを使って回すガチャで手に入るのの2種類がある。戦闘は5機15コスト以内で編成される小隊によって構成される。一度に出せるのは2機まで。
基本的に名無しが乗っている敵ザコは種系のMSとキンゲ関係くらいしか使用できず、スーパー系の敵メカなどは一部ラスボスなどを除き使用不能、機械獣やゾンダーなどは使えない。
さらにJWKのオリジナルは見登場で、コンパチブルカイザーのみ使用可能。
ボスボロット
通常のスパロボと同じく自爆要員、さらに本作では補給修理両方できる、3人乗りで精神コマンド豊富、さらに1コスト。ただしリアル系なみの耐久力とスーパー系並みの回避率によって自爆前にやられることも多い。なんでもできるが数値は足りないので割と器用貧乏な印象。
コスモダイバー
フィールドを海にする要員。低コストのスーパー系なのでよけないので落ちるときはあっさり。
ザクウォーリア
地味な1コスト、パイロットがモブのせいか回避が低くMSなので耐久はお察し…なのだが特殊能力で自爆半減持ちなのでたまーにウザい。
パンサー(ガウリ)
1コストのサポート要員、かく乱と激励が使える。AP面での燃費がいい。攻撃力は実質ないので攻撃は精神解除用。脆いので3ターンで確実に落ちる。
ビューナスA
さやか、ジュン機がいるためかなぜかモブがよく使ってくる。
超竜神&撃龍神
自爆要員。自爆コマンドはAPが60必要なので、最初のじゃんけんに負けると自爆が不可能になるが、超竜神はボスボロットと違ってSPを消費してAP消費を減らせる再動と自爆を両立できるので、APが50あれば自爆できる。超竜神は番長が使用して初っ端爆発してくる。
マークゼクス
超竜神と同じく自爆要員。
ストライクフリーダム(とほかの種機体)
生徒会長と戦う際に使ってくるのだが、種関係での豊富な合体攻撃およびSEED発動の回避率のせいで苦戦する。
オーガン
回避率の高さと耐久力の低さから運ゲ要員。回避は得意だが当たるとあっさり落ちる。
コンバトラーV&ボルテスX
合体ロボ故の精神コマンドの多さだが、ターンはじめのじゃんけんに負け続けるとAPが足りずまともに精神コマンドを使えなくて落ちたり攻撃できなかったりする。敵に回すとやたら精神コマンド使ってきて厄介。
エターナル
特殊能力で地形を宇宙にできるため、全員宇宙Bのラスボス戦では割かし役に立つ。一応ダコスタが不屈持ちなこともあってそこそこ持つ上に機銃に装甲ダウンがついているので不屈突破しつつ装甲ダウンで必殺技を当てる下準備もできる。ラスボスに負けたのでこれを使ったらあっさり勝てた思い出。
コンパチブルタイガー
本作ではJWKのオリジナルは登場せず、その代わりコンパチブルカイザーが出てくる。
ヴァルシオーネ
吹雪のコスプレとして、ユニットとしては使用できない。
ジェイアーク
よくある高耐久高火力低回避が売りのメカだが、ES爆雷で大技を回避することがあるなど実数値以上の戦闘力がある。ついでに地形換装持ちかつ複座。
ジェネシックガオガイガー
コスト6だけあり強く、高火力高耐久MAP兵器持ち、弱点は必中がなく大技が外れる可能性があるのと、消費APが半端ないこと、さらに燃費が悪いスーパー系らしい性能でENが足りなくなる時がある。
プロテクトシェードとジェネシックアーマーによって数字以上にやたら硬い。
キャラ
佐伯遼駕
主人公、喧嘩っ早く問題児だったらしい、女に甘い。
瀬戸咲弥
遼駕の幼馴染でメインヒロイン。正直この言葉だけでほぼ説明がつく良くも悪くもギャルゲメインヒロイン感あふれるキャラ。
望月葵
世界征服を企む悪の生徒会長。
東雲京香
鬼人拳を極めた武道家、要塞の扉を(吹雪と共同とはいえ)破壊しており多分GFみたいなもの。
美倉てすら
オカルトマニア。UFOを召喚しようとしたりダウジングをやっていたりする。魅門に憑かれた時はアダムスキー型UFOを召喚していた、この世界ってUFOは珍しいんだろうか…?
天使吹雪
武器マニアの少女。マフラーが物質圧縮マフラーになっておりそこに武器を収納しているほか、学校の一部を占領して自分のコレクションをため込んでいる、なぜかヴァルシオーネのコスプレすら持っておりそのコスプレは武器満載で戦闘可能。
本名は天使噛恵溜(あまつかがぶりえる)という。
持田菜波
生き別れの兄を探して飛び級でスパロボ学園に入ってきた少女。
番長(轟剛太郎)
学園の番長、教官に惚れてる。遼駕とはよく張り合っている。モブの舎弟がマップをうろついており、戦闘を仕掛けてくる。元々は持田和樹という名で、菜波の生き別れの兄。現在は過去の面影は髪の色くらいだが、髪の色でなんとなくわかる。
四条小夜
教官、そこそこ年齢いっており早く結婚したい、美人だが性格に問題ありなかなかうまくいかない。
南雲裕一郎
学園長。物腰は柔らかいが、元軍人で平和ボケした現状とスパロボ学園に不満を抱いている。自己顕示欲が強いらしく学園前に自分の銅像を建てている。
魅門
番長と遼駕のスパロボバトルで解放されてしいまった妖狐。人に取り付いて願いをかなえており、各キャラの変な願いを叶えて騒動を起こしている。最終的に人間に転生していつの間にか学園の生徒になっていた。
感想等(長い)
発表〜発売時はスルーしており、のちに中古の山をあさってた時に買ってきたもの。
遊んだうえでの感想は「スパロボでポケモンっぽいゲームを作りたかった」んだなという印象です。
ネットでも酷評ということもあり期待値が低かったせいもあってか正直思ってたよりかなり面白かったので何とも言えない気分。とはいえレビューサイトのMK2だと53点、納得ではある数字ではあります。(ちなみにW76、K45、L63)、50点台は意外と2Dや2.5Dなら割と楽しめる傾向はあり。
私はゲームの大半をクリア前に投げるので、とりあえずメインだけでもクリアできたので楽しめてはいた。
楽しめた原因として
・意外と明確な上位互換がない(JRPGやSRPGや無双なんかはそこそこ面白くても「あっちの方が面白い」ってのが発生するが、このゲームは意外と明確な上位互換がない)
・ボリュームが少ない(飽きる前にエンディングに入れた)
・ほとんどの戦闘をフリー、サブシナリオにしたため、メインシナリオは割と簡素でバランスも悪くない(対戦としてのバランスは悪いが、「そこそこ負ける」バランス、1戦闘は10分ほどなのでリトライもしやすい)
・2d携帯機ゲーで無ロード時間
ゲーム内容的にはスパロボはおまけ的な感じでGBCからDSのころまでに散見されたポケモン系やホビー系のゲームが近い印象、それにギャルゲースパロボ要素が乗ってる。
運ゲーっぽくなりがちで対戦バランスは悪く底の浅さもあるものの、シナリオクリアするだけなら以外と楽しめてしまった。ただ定価で満足は難しい気もします。
ただコンセプトの友達とのコミュニケーションツールとしてのスパロボとしては、こういったのよりむしろ共闘ないし対戦型のアクションゲームが望まれたとも思う。
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