多次元プロジェクト(多次元とは二次元と三次元という意味らしい)ザ・フールという企画で、舞台劇とアニメでの多角展開を行う作品群。ただ舞台のほうが好評で、アニメのほうは今一つな反応だった(当時の記憶)。
戦国日本っぽい雰囲気の東の星、それから西洋風の西の星があり、西の星はルネサンスと呼ばれる現象が起きており、結果古代技術が復活、イクサヨロイという巨大ロボットが開発可能になっていた。
東の星にもそのイクサヨロイが交易でもたらされ、戦いの状況が一変したとい世界観、ただ戦国要素はすぐにカエサルがやってきてしまう等薄く、大名は3人以外は名前だけ、謙信が政宗のネタも兼任する状態になっている。
西の星はすでに統一が進んでおり、アーサー王と円卓の同志という集団が完成しており、その円卓の同志はなぜか過去の英雄の名前を持っている、がそれらの記憶を持っている描写が明確にあるのはノブナガ、ジャンヌくらい。
そして英雄の名前を持っているものの、それほどその人物の要素を持っていない人物もいる、細かいことはよくわからないままだったりする、特に一部は性転換?している。
あらすじ
ジャンヌダルクが火刑に処せられるときに、ジャンヌは神の声を聴こうとする、そこに映ったの、本能寺、明智光秀に討たれる寸前の信長の姿であった、そして信長はまた、森蘭丸に、別の時代、別の場所で処刑されるジャンヌダルクの影が重なる。
そしてその夢を見た、西の星のジャンヌ・カグヤ・ダルク、やはり東の星のオダ・ノブナガ、ノブナガは弟のノブカツの元服にすら出ようともせず、ミツヒデとともにうろつきまわっていた。そこにタケダ軍が威力偵察にオダ領に進軍するところを発見する。
ノブナガは付近のオダの砦に危機を伝えるものの、砦はロクに取り合わずに全滅するのだった。ノブナガはイクサヨロイの力を目の当たりにするのだった。
そのころ西の星ではジャンヌ・カグヤ・ダルクという少女が天啓を受けられるがために悪魔憑きと呼ばれいじめられていた、そこに怪しいおっさん、レオナルド・ダ・ヴィンチが現れ、タロットカードを差し出す。それは星のカードであった、そしてその星のカードからジャンヌはまた天啓を受けるのだった。そしてレオナルドは、ジャンヌが黙っていた天啓のことについて語り、東の星へ向かおうと誘うのだった。そしてジャンヌは船で新たな天啓を受けた、ダヴィンチもそれに乗って勝手に小型艇に乗って東の星に降りるのだった。
そのころノブナガは時代の渦のど真ん中を行くという宣言をし、ヒデヨシ、ミツヒデとともに時代を変えると誓うのだった。
そしてそこにジャンヌの乗った小型艇が墜落、さらに追っ手も墜落する、ノブナガは小型艇に載っていた、大イクサヨロイを起動し、追っ手をあっさり全滅させる。
そのままジャンヌ、ダヴィンチを伴い城へと戻る、その時に大イクサヨロイにうつけという意味のザ・フールという名を名付ける。西の星では勝手に逃走したダヴィンチを追うためにカエサルの派遣が決まった。しかし城に戻れば変な異人を連れてきた上に大イクサヨロイまで持ってきたノブナガに城のものは驚くのだった。
ところが今度はタケダ軍が再び侵攻を開始、ザ・フールは整備中であり、ノブナガは弓でイクサヨロイの操演者を打ち抜いていく。そしてザ・フールも整備完了するのだったが、シンゲンの風望火斬に大苦戦、そこに現れたはヤマタイ国の女王ヒミコよりもたらされた雷の神器により反撃するのだった。
ヒミコは神器を渡す条件として、オダとヤマタイの同盟の縁(結婚)することであった。一応ごまかしとして、ヒミコと婚約するのだったが。
ノブナガは父ノブヒデと意見が対立、結果勝手にザ・フールで出撃しようとするが、しびれ薬で倒れる、それはミツヒデの策略であり、一度ノブナガを寝かして、その後味方が苦戦するときにそれを救うことでノブナガの信望を高める策だった、しかし戦場にカサルが乱入、それによって戦況は一変、ノブヒデは戦死する。そしてタケダはカエサルと同盟を結ぶ。オダはといえば当主を失い、後継ぎ問題が起きていた、一部の家臣はうつけのノブナガを殺そうとするが、ヒミコが庇ってノブナガは救われる、同刻、ノブカツはミツヒデにより暗殺される。暗殺者はだれかという問題がオダの中で議論され、タケダではないかという意見が出る、ノブナガはシンゲンの元に暗殺者を送っていないか直接聞きに行くが、当然否定される。そのままシンゲンはノブナガと大イクサヨロイでの一騎打ちを望むが、一騎打ちにノブナガが勝ってシンゲンは神器をノブナガに渡そうとする、そこにカエサルが突如シンゲンを後ろから刺し、その罪をノブナガにかぶせ、そのままタケダ家を乗っ取ってしまうのだった。ノブナガは新型大イクサヨロイオルレアンと、ゴ・クゥを入手して戦力を整えるが、そこにカエサルが侵攻、迎撃するもカエサルが覚醒し敗北、戦国茶会という奇策で何とか急場はしのぐも、イチヒメがカエサルに嫁ぐという事態になってしまう、そしてカエサルの勝手な行動やノブナガの存在を警戒した西の星のアーサーは、東の星への侵攻を企てるのだった…。
登場メカ
すべて「イクサヨロイ」と呼ばれる、基本的に量産型かつ小型の「イクサヨロイ」と大型かつ高性能で頭身も高い「大イクサヨロイ」があり、さらに神器をまとうと性能は1機あれば戦況が覆せるくらいの性能が出せる。名ありキャラが乗るワンオフの大イクサヨロイもおおむね量産型のファルコと基本的にはあまり変わらず、神器をまとうことで特殊な能力を持つことができる。
小型のイクサヨロイは8mほど、大型はT8mほどある。
イクサヨロイ
量産型の小型(8mほど)のイクサヨロイ、すでに東の星でも量産体制が整っている。劇中でヤマタイからオワリに向けに多数のイクサヨロイが作られているという話がある。
人間相手ならこれで十分な性能だが、オオイクサヨロイには蹴散らされるばかり。特に頭部に格子状ののぞき窓がありそこから外を見るシステムなので、結果的に弓で奏者を直接狙うことも一応可能。
西の星でも量産されているが、洋風な以外あまり変わりはない、頭は格子状ではなく丸窓になっている、窓なのは変わらず。
武器は主に刀(東)、サーベル(西)、銃等。
オワリの国・ヤマタイ国
ノブナガのオワリ及び、同盟関係にありノブナガの婚約者のヒミコの国であるヤマタイのヨロイ。
ザ・フール:オダ・ノブナガ
元々ダビンチが開発した新型大イクサヨロイ、ジャンヌを連れてマゼランとともに東の星に向かったが、ジャンヌの天啓を聞いてそのまま小型艇で勝手にザ・フールごと東の星へ乗り込む、そこで出会ったノブナガの手に渡るのだった。ノブナガはジャンヌにうつけの意味の西の星の言葉を聞き、ザ・フールの名前を付けた。最初は神器を装備していなかったが、途中で現れたヤマタイのヒミコのもたらした神器を装備してまともに戦えるようになる。
デザイン的に概ね和風アクエリオンである、特にアクエリオン的なパーツが顔の各所についている、多数上側についている、ただし合体などはできない。
オルレアン:ジャンヌ・カグヤ・ダルク(モリ・ランマル)
タケダ軍の破壊されたオオイクサヨロイの残骸を集めて造られた大イクサヨロイ。光の神器を装備しており、防御面で優れている。最初は神器発動が出来なかったが、ジャンヌがすべてを守る決心をして神器が発動する。
イマイチ活躍に恵まれず、初登場補正すらロクに見えないという残念なところがある。
ゴ・クゥ:トヨトミ・ヒデヨシ
元々は西の星からカエサルが呼び寄せた新型の大イクサヨロイ、しかしそれを察知したノブナガ達が奪い、ヒデヨシが搭乗する。ただし輸送機の護衛も兼ねて輸送中の大イクサヨロイに乗っていたブルータスの妨害を受けるが、ノブナガからシンゲンの風の神器を貰い強化される。その際には筋斗雲らしきものをを召喚して飛んでいる、その孫悟空を思わせる姿からゴ・クゥとつけられた。武器はトンファー。
マリシテン:オダ・ノブヒデ
旧型のイクサヨロイ、大イクサヨロイではあるらしいが、普通のイクサヨロイの大型版でしかなく、よりスラっとしたより大型のオオイクサヨロイには遠く及ばず。すでに西の星ではこのタイプは衰退しているらしい。
アヅチ:ヒミコ
ヤマタイ国の船。龍脈に沿って飛ぶことができ、ヤマタイとオワリの同盟後はザ・フールの母艦として使われる。龍脈に沿って飛ぶため、回り道になったり龍脈がないと飛べなかったりと問題は多い。
元々アメノトリフネという名前だったが、途中からアヅチとノブナガによって改名される。
東の星他(タケダ及びウエスギ領)
東の星は日本の戦国時代をモチーフとしているが、出てくるのは武田、上杉くらい。
風臨火斬:タケダ・シンゲン
シンゲンの大イクサヨロイ、火と風の神器をまとっておりその戦闘力は高い、ザ・フールとの一騎打ちに敗れて大破、そこに突如現れたカエサルが後ろから刺して完全に沈黙、シンゲンも死亡する。
毘修羅:ウエスギ・ケンシン
ケンシンの大イクサヨロイ、土の神器を装備している。そのため地割れなどが攻撃手段。よく出てくる脇役メカポジションで、毎回助っ人っぽいポジションで介入してくることが多い、強キャラ扱いなのかガイア以外にはおおむね圧倒している。
西の星
東の星と違いすでにアーサー王と円卓の同志によってほぼ統一されており、ルネサンスによって技術革新が起こっている。しかし龍脈の力を使いすぎて龍脈が枯渇して崩壊しかかっている状態。
クォ・バディス:ガイウス・ユリウス・カエサル
カエサルの大イクサヨロイ、カエサルはもともと西の星から東の星へ偵察を目的に来ていたのだが、その後タケダ領を事実上乗っ取り、そのまま居座る。武器は光の槍というビームキャノンである。他風の神器を使ったハネウマ(バイクのようなもの)を使い移動力を向上させている。
一応西の星の大イクサヨロイだが、実際にカエサルが勝手な行動ばかりとるため、円卓の同志とは別行動気味である。
ガイア:アレクサンダー
円卓の同志の大イクサヨロイの中でも高い戦闘力を持ち、ノブナガやケンシンを圧倒した。最終回でもザ・フールと戦うことになる。
カルタゴ・ノヴァ:ハンニバル・バルカ
中盤に東の星へ侵攻し、オダ家に異常気象を起こすものの、カエサル及びケンシンの介入もあり敗れる。
カルロス・マグヌス:シャルルマーニュ
ハンニバルとともに東の星へ侵攻するがやはり敗れる。
ヴェレーノ・デ・カンタレッラ:チェーザレ・ボルジア
中盤に登場しカエサルと戦闘を行うもそれくらい。その後は爆弾をクォ・バディスに仕掛けて結果ミツヒデとカエサルをアズチから引き離すことに成功する。
ガナパティ:チャンドラグプタ
超大型の大イクサヨロイ、超大火力でタケダ領を蹂躙するがそれだけっぽく、接近されると弱いのかあっけなくケンシンに負ける。他がイケメン化、女体化、そもそもイメージの曖昧化ある中で、チャンドラグプタは他と違い、いかにもステレオタイプなインド人のおっさんだったりする。
ファルコ:ブルータス
量産型のオオイクサヨロイ、基本的に西の星では普及している、東の星でも少数だが輸入されており、タケダ家等で使用されている、が数は少ないらしく、一度に投入できるのは数機程度の模様。武器はマシンガンとソードという標準的な量産型軍用ロボ。
感想等
中途半端にリアタイ視聴のあとに一気見、前半のロボット戦国バサラ時代は面白かったですが、OPが変わったあたりからの展開がなんとも、3歩進んで3歩下がる、フラグをへし折ってく感じの展開がなんとも。こっちに行くのかな→別方向に行ったってのが5回くらいあった。
要素が多すぎてほとんどの要素が6割消化程度で切られてしまい消化不良、特にカエサル関係、ノブナガのライバルっぽいポジかと思えばそうでもないし、ブルータスどこ行った。
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