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2016年09月16日

アガサ・クリスティから (68) (作者アガサ・クリスティ自身のミステリー*失跡事件その12)







(作者アガサ・クリスティ自身のミステリー*失跡事件その12)






なぜ?失踪事件は、起きたのか?は、未だに謎を多く残し、伝記作家の間でも諸説分かれるところである。




またアガサ・クリスティ自身も生涯にわたり、この件については完全に黙秘を通したのである。




彼女は離婚後、クリスティ姓を変えることを希望したが、既に作家の名として知名度が高いゆえ、出版社の強い意向でアガサ・クリスティのまま作家生活を送ることになる。



(余談だが・・・著名なペンネームになってしまったクリスティという旧姓と、やはり彼女が生み出した有名な探偵エルキュール・ポアロが、生涯、彼女にとっての苦痛となったのは、なんとも皮肉なことである。)




彼女の数ある作品から、アガサの身の上に現実に起こってしまった謎の失踪事件の痕跡のようなもの・・・私個人の主観かつ想像の域は出ないのだが・・・何かしらこの事件の影を感じられるようなところを切り取って行きたいと思う。



(彼女の失踪事件には、謎の新聞広告が出されていた事実がある・・・。以下、後述。)



アガサ・クリスティから (64)の(作者アガサ・クリスティ自身のミステリー*失跡事件その8)でも、少し触れたのだが、彼女の作品に新聞広告をアリバイ工作に使うものがあるのだ。



1950年に発表されたミス・マープルが活躍する【予告殺人】である。
彼女の失踪事件は、1926年。
自身の失踪事件からは、24年後のアガサ・クリスティの作品である。



***因みにこのブログでは、アガサ・クリスティから(12)(予告殺人事件#その0)〜アガサ・クリスティから(14)(予告殺人事件#その2)に記載***





〜〜〜〜〜



〜(予告殺人事件)より〜

ある日のこと、村人達が皆、見るという地元新聞の広告に皆が驚いていた。
そこには「殺人のお知らせを申し上げます。・・・10月29日金曜日、午後6時半よりリトル・パドック館にて・・・」とあった。
リトル・パドック館の持ち主のレティシア・ブラックロックは、半ば 呆れつつ、このイタズラの犯人=パーティーか余興のサプライズに思いを寄せる。
親友であるドラ・バンナーは心配するが、当日の村人達を想定しながらブラックロックは簡単な飲み物などの用意をする。

image.jpeg

当日、女主人ブラックロックの予想通り、野次馬の村人達は色々な口実を設け、予告のあった時間あたりにリトル・パドック館に集まり始める。
広告に予告された時間6時半きっかりに停電になり、銃声が鳴り響く。

image.jpeg

その時でさえ、パーティーの余興だと思った人もいた位である。

しかし明かりがつき、本当に人が殺されるのを知ってから、現場はパニックとなる。
殺された人物は、村のホテルに勤務する従業員のスイス人だった。
警察の捜査が始まり、現場にいた1人1人を調べて行く。




騙したはずが騙されていた。
そのようなことも、この【予告殺人】のお話の中でも見受けられた。




(以下は、(予告殺人#その0)〜(予告殺人#その2)参照。)






〜〜〜〜〜





この【予告殺人】に符合するような失踪事件からの事実とは・・・




●夫の愛人の名前はナンシー・ニールであり、滞在客のテレサは、愛人の姓ニールを名乗っていた。

実は【予告殺人】の作中には、遺産相続の件で、ある人が ある人にすり替わっている。
あるいは、ある人は偽名で遺産相続に近い現場に来ているという内容がある。

実際のアガサ失踪事件では遺産相続は関係がないが、発見されたアガサ・クリスティは、夫の愛人の姓である(ニール)を名乗っているという事実がある。
つまり動機(作中は遺産相続。失踪事件は夫への故意の復讐?!若しくは夫の裏切りに対する絶望からの記憶喪失?!)は異なるが、名前のすり替えが行われていることは一致しているとも言える。





●アガサ・クリスティ謎の失踪中に、【最近、アフリカから戻ったテレサ・ニールの所在を知っている方はご一報を。EC4タイムズ社私書箱R702】という奇妙な広告がタイムズ紙に掲載されていた。



アリバイ工作の内容や目的や手法は違えど、(新聞広告を掲載する)のは、自身の失踪事件と、彼女の作品【予告殺人】は同じである。

また(作品のネタばれは出来るだけ避けたいので、曖昧な表現になりつつあるが・・・)作中の新聞広告は、ある意味、事件の「目くらまし」に使われているのである。

この場合の「目くらまし」とは・・・人の目をそこに集め、真実から目を背けさせるような。
または、その広告を見た人達の動きを【予告殺人】ではアリバイ工作に利用していること。

アガサ・クリスティの失踪事件では、アリバイ工作というか?失踪したアガサを誰かに見つけさせようとしているとも受け取れるような新聞広告であった。
もちろん、失踪したアガサが使った(名前)を共犯でもない限りは、他の人は知らないはずの時点で、この新聞広告は出されているのである。
限りなく、彼女若しくは彼女に近いものが、この新聞広告を出したのだと言っても過言ではないように思う。





・・・・・生涯、この失踪事件に口を閉ざしたアガサ・クリスティは、本当にこの問題に苦悩していたに違いないと思われる。

これは私のあくまでも個人的見解や推測の域を出ないのだが・・・彼女が最も嫌がっていたこの問題について、彼女は生涯、語ることはなかったが・・・その陰影のようなものが、事件から数十年たった時にふとしたところに現れているのではないか?と思われるのである。

彼女が生涯黙秘した失踪事件の断片が、無意識か?意識的に暗示したのか?は不明なのだが・・・数十年の時を経て・・・彼女の書く小説の一部ににじみ出ているのではないだろうか?




そんな風に想像しながら、【予告殺人】を読んでみると、ある女性の親友の存在にも、実際のアガサの義妹でもあり、親友でもあった(ナン・ワッツ)の存在が思い浮かんでくるのだった・・・。

もし【予告殺人】の作中のどこかに彼女の思いもにじみ出ているのだとしたら?・・・彼女にとって、(ナン・ワッツ)は本当に親友であったのだろうと・・・思えたのである。
(注:あくまでも私自身の個人的見解と推測の域です。)






(次号に続く)

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