2016年09月11日
アガサ・クリスティから (67) (作者アガサ・クリスティ自身のミステリー*失跡事件その11)
(作者アガサ・クリスティ自身のミステリー*失跡事件その11)
世間を騒がせていたアガサ・クリスティの失踪事件は、11日間で幕を閉じた。
前述でも取り上げた、いくつかある憶測また仮説とは・・・
@記憶喪失説・・・・・・・文字通り、記憶喪失による説。
A計画説・・・・・・・・・夫をこらしめるために計画し実行したが、騒ぎが大きくなってしまった説。
B共犯との復讐説・・・・・愛人のいる夫に対する復讐を兼ねた当てつけを親しかった義妹と企てたという説。
C売名行為説・・・・・・・アガサ・クリスティの内気な性質から、もっとも考えにくい説であるとされている。また、彼女が生涯、この件については完全に沈黙を保ったことを考えると、売名行為説とは程遠いようだと認識されている。
●風変わりなものでは、Dトリック実験説なるものもあった。
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当時も今も、アガサ・クリスティの失踪事件は謎が残ったままである。
上記の説のどれもが、なんとなく言い得ているようでいて、しかし、一片のピースが欠けたクロスワードパズルのように、どこか、しっくりこないような・・・・・謎が相変わらず、横たわっているようである。
彼女は、ミステリーの女王と言われたほど、沢山の推理小説やミステリー小説を書き残したのだが(多くの作品と共に多くの独創的なトリックやアリバイ工作なども作中に残したのである。)、ミステリー推理小説作家としての最大の謎解きを作品の本のみならずに、現実に彼女が体現してしまった失踪事件とでも、いうべきであろうか?!
たぶん?偶然なのだろうが・・・前代未聞の事件であったことは、当時も今も変わりはない。
彼女の苦悩を思えば・・・仕方なく起こってしまった失踪なのだ。とも心中察するにあまりあるのだが・・・。
アガサ・クリスティの失踪事件は、1926年に起こったことであった。
その2年後・・・1928年、アガサは、夫アーチボルトと離婚。
アーチボルトは、かねてから愛人であったナンシー・ニールと再婚する。
1930年、アガサは、中東を旅した際に出会った14歳年下の考古学者マックス・マローワンと出会い、9月に再婚する。
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なぜ?失踪事件は、起きたのか?は、未だに謎を多く残し、伝記作家の間でも諸説分かれるところである。
因みに自伝では、事件については何一つとして触れられてはいない。
またアガサ・クリスティ自身も生涯にわたり、この件については完全に黙秘を通した。
次号では、アガサ・クリスティ(彼女は離婚後、クリスティ姓を変えることを希望したが、既に作家の名として知名度が高いゆえ、出版社の強い意向でアガサ・クリスティのまま作家生活を送ることになる。)の作品から、いくつか・・・私個人の主観かつ想像の域は出ないのだが、何かしら、この事件の影を感じられるようなところを切り取って行きたいと思う。
(次号に続く)
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