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2016年04月08日

アガサ・クリスティから(30) (茶色の服を着た男#その9)


(茶色の服を着た男#その9)

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アンは、がっかりした。





地下鉄の事件後に拾った紙片。

【1 7・1 22 Kilmorden Castel】

スーザンが解いた1時、71号室、22日
キールモーデン号。

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ロシアの有名な美人ダンサーが偽名で取った部屋。
来ないまま、スーザンが部屋を替えて貰い、フィルムが夜中に通風孔から落とされる。

あきらかに通常よりも重いそのフィルムケース。

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ドキドキしながら、その封を切ったものの、フィルムケースからは、曇ったガラス玉のような小石が、ざらざらとこぼれ出たのだ。

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アンは、がっかりして叫んだ。

「小石だわ!」

スーザンは、この曇ったガラス玉のような小石が、実はダイヤモンドの原石なのだとアンに告げた。

どうも このダイヤモンドの原石は、先日、レイス大佐が言っていた行方不明になっているダイヤモンドの一部ではないか?と思い至る。

レイス大佐は、たまたま話の流れで、そのダイヤモンドの話をしたのではないのだ、きっと。
その場にいた誰かの様子を見る為だったのかも?知れないと思い当たる。

一方、スーザンの方でも彼女独自の推理が出来上がっていた。

(レイバンが茶色の服を着た男で、カートンがナディーナに渡そうとしたダイヤモンドを追っている時、地下鉄でカートンに顔を見られる。

その顔を見たカートンはレイバンに追われてることを知り、ショックで後ずさりし、落下、感電死する。

とっさに医師に化けて、カートンの暗号の書いた紙片を抜き取り、立ち去った。

すぐにナディーナを付け、カートンとの約束の場所マーロウのミル・ハウスに着く。

カートンとナディーナは偶然出逢ったよう見せかける為、貸し家ミル・ハウス見学にしたのだ。

マーロウのミル・ハウスまで、つけて行った茶色の服を着た男は、ナディーナを殺す。

そしてサー・ユーステス・ペドラーを騙して、秘書に売り込み、イギリスを脱出。

暗号にある南アフリカ行きの船に乗り、アン同様、紙の傷を点と読み間違え、17号室、1時、22日と思い込む。
そして茶色の服を着た男が、22日、1時に17号室に進入しようとした時、チチェスターに刺される。)

以上が、スーザンの推理だった。

新聞社のナスビー卿に”茶色の服を着た男を発見︎”と電報を打つように勧められたが、アンは、この推理には反対だった。

茶色の服を着た男の特徴を聞かれたアンは、考古学者の娘らしく、頭の形が〈長頭型〉と答えるが、スーザンに見破られる。
実は逆の〈短頭型〉なのだ。
アンは茶色の服を着た男が、レイバンであるに違いない。とは認めるが、ミル・ハウスのナディーナ殺しは無実であると主張。

スーザンに本当のことを話して欲しいと言われるが、何もないとアンは答えた。

しかし、やはりスーザンに打ち明けることになる。

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アンは、あの粗野で、恩知らずで、憎らしい男=危険な匂いがするハリー・レイバン=茶色の服を着た男に 突然、情熱的な恋に落ちてしまったことを告白した。

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翌朝、レイス大佐を捕まえたアンは ダイヤモンドの話を蒸し返す。
レイス大佐は、女性はダイヤの話が好きだ。と言いながらも、捕まえられた鉱山王サー・ローレンス・アーズリーの息子の友人ハリー・ルーカスの行方を教える。

やはり鉱山王の息子同様に戦場に赴き、行方不明であるという。
しかしレイス大佐は、行方不明だが、多分、死んでいるだろうと予測していた。





アンはまたチップを大目に使い、夜勤の給仕から、フィルムケースのことを聞き出すのにも成功していた。

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話はこうだった・・・前の航海で、この船がケープタウンからイギリスに戻る途中、ある乗客からフィルムのケースを渡された。

次の航海、船が出たら 22日の1時にこのフィルムケースを71号室の通風孔から落として欲しいという依頼だったという。

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部屋には婦人が1人いるはずで、品物は賭けた物ということだった。
給仕は、かなり鼻薬を効かされたものとアンには思えた程だった。
給仕には婦人の名前は教えられなかった。

ブレア夫人=スーザンは、乗船すると事務長に会って、別の部屋から、すぐに空いていた71号室の部屋と交換して入ってしまったので、違う婦人であるとは分からなかったと思われた。

また、カートンと男は名乗っていたらしい。
その人相は、地下鉄で死んだ男とぴったり合っていた。
これまでの経緯を考えると、事件の鍵は、ダイヤモンドのようだった。

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またアンは、サー・ユーステス・ペドラーの不吉な顔をした秘書パジェットが、ペドラーがカンヌにいる時、休暇中でフィレンチェにいたことを怪しんでいた。

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彼女の勘では、マーロウのミル・ハウス、ナディーナ殺しに関与しているように思えた。

アンは、早速、パジェットを捕まえ、話にカマを掛けて試してみた。
やはり、パジェットはあの日、フィレンツェには行かなかった。
マーロウのミル・ハウスにいたに違いない。と、アンは確信に至った。
(アガサ・クリスティから31に続く)


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