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2016年03月23日

アガサ・クリスティから(15) (ナイル殺人事件#その1)


(ナイル殺人事件)

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このブログの最初にも書いたのだが、アガサ・クリスティは考古学者と再婚し、各国を回り エキゾチックな外国の風景をも作品に取り入れていた。
また戦時下の体験よりか?彼女は初期の段階でスパイ小説的なものを数多く描いてもいた。

ナイル殺人事件もエジプトのピラミッド含めたエキゾチックな異国の旅が背景にあり、またポアロの友人レイス大佐は英国特務機関員である。
(余談だが、このレイス大佐は「ひらいたトランプ」にも登場する。)
アガサ・クリスティらしいと言えば、とてもアガサ・クリスティらしい作品である。

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雄大なエジプトを背景に男女の愛憎始め、様々な憎しみが付きまとう中、遂に事件が起こる。

大富豪かつ美貌のリネット・リッジウェイが殺された。

それまでの憎しみの数々の中、起こるべくして起こってしまったような事件であった。

犯行現場はナイル河をクルーズする船の中。クローズド・サークルである。
血で描かれたダイイングメッセージの頭文字。
我らの探偵エルキュール・ポアロが登場する作品でもある。

前述した”予告殺人事件”に登場した真珠の首飾り。
真珠とミス・マープルならではの洞察力、女性が多種多様に感じる宝石=真珠を記したのだが、今回も真珠が登場する。

前述は、女主人の首元を飾っていたが、今回の”ナイル殺人事件”では若く美貌の大富豪リネットの首元を飾っている。
そして大富豪リネットの財力を示すかのように邸宅が買える位に値打ちある真珠であった。

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今回はポアロが、真珠を扱う。

リネット殺害の現場を調査するうち、かなり高価な真珠が盗まれていることが分かる。
そして盗まれた真珠そのものは、本物でもなく、偽物にすり替えられていたものであった。

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社交界の中にある闇も事件の近くに横たわっていたのだ。

''予告殺人事件”の真珠とは違う運命を持つ”ナイル殺人事件”の真珠であった。

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ネタバレしないこのブログで''なぞなぞ”のようなヒントを書いてみた。

【果たして本当にリネットの傲慢さが引き起こさせた殺人事件なのだろうか?】

エジプトの魅惑的な風景を取り入れた映画でも有名な作品である。

まずは原作から。

●エルキュール・ポアロ
ベルギー出身の私立探偵。

●リネット・リッジウェイ
若い美貌の大富豪。
親友ジャクリーンの婚約者を略奪して
サイモン・ドイルと結婚したばかりである。

●サイモン・ドイル
婚約者だったジャクリーン・ド・ベルフォールを捨て、彼女の親友であった大富豪リネット・リッジウェイと結婚した。

●ジャクリーン・ド・ベルフォール
サイモン・ドイルの元婚約者。
親友リネットに婚約者を略奪婚され、恨んでいる。

●ルイーズ・ブルージェ
リネットのメイド。
実は付き合っていた恋人のことで、リネットに反対され、恨んでいた。

●レイス大佐
ポアロの友人、英国特務機関員。
途中から船に乗り込む。

●ヴァン・スカイラー
大富豪の貴婦人。
実は盗癖がある。
邸宅が買える程のリネットの真珠の首飾りを密かに狙っていた。

●コーネリア・ロブスン
スカイラーの従妹。
盗癖のあるスカイラーのお目付け役。

●バウァーズ
スカイラーの看護婦。
リネットの祖父に破産させられた家の出身。

●ジョアナ・サウスウッド
リネットの友人で社交界の貴婦人。

●ミセス・アラートン
ジョアナの従妹。ティムの母親。

●ティム・アラートン
アラートンの息子。
リネットの友人。

●アンドリュー・ペニントン
リネットの財産管理人。
実は横領していて、リネットにばれそうになる。

●スターンデイル・ロックフォード
ペニントンの共同経営者。

●ジム・ファンソープ
弁護士。

●ウィリアム・カーマイケル
ジムの伯父。
弁護士。

●ファーガスン
社会主義のアナーキスト
リネットのような大富豪を汚らわしい産物だと思っている。

●ギド・リケティ
考古学者。

●カール・ベスナー
医者。
リネットに藪医者とののしられ、憎んでいた。

●サロメ・オッタボーン
女流作家。
実はリネットをモデルに[砂漠に降る雪]なる官能小説を出版、リネットから裁判に訴えられていた。

●ロザリー・オッタボーン
作家オッタボーンの娘。母親がリネットに訴えられている。

●フリートウッド
船の機関士

リネット・リッジウェイは、莫大な財産を引き継いだ若く美貌の大富豪であった。頭脳も明晰であり、何もかも揃っていた。

ある日、親しい友人である破産した家の娘ジャクリーン・ド・ベルフォールに頼み事があると言われる。

今まで困窮したジャクリーンに裕福なリネットは手を差し伸べようとしたが、プライドの高いジャクリーンは断わっていたのだ。

ジャクリーンは頼み事として、彼女の失業中の婚約者サイモン・ドイルを屋敷での仕事に雇って欲しいと言い出す。
そして、サイモン・ドイルと結婚してエジプトに新婚旅行に行く予定だと告げる。

リネットは、ジャクリーンの願い通り、サイモン・ドイルを雇った。

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数ヶ月後、華やかな結婚式の後、エジプトへ新婚旅行に出掛ける2人の姿があった。サイモン・ドイルとリネット・リッジウェイの2人。

サイモン・ドイルは婚約者であったジャクリーンを無情にも捨て去り、大富豪であるリネット・リッジウェイに乗り換えていた。
またリネット・リッジウェイも没落し困窮した状態にあった友人ジャクリーンの唯一の希望でもある大切な婚約者を略奪し、結婚したのだった。

ジャクリーンは?

ジャクリーンは、憎しみのあまり、今や元婚約者と元友人の夫婦を行く先々、付け回して嫌がらせをしていた。

まさかと思うエジプトくんだりまでも付きまといをしていた。

困ったリネットは、たまたま居合わせエルキュール・ポアロにジャクリーンのことを頼む。
しかしポアロは休暇中であることやジャクリーンが付きまといだけで、まだ法を冒していないことから、あまり良い返事を与えなかった。
ただジャクリーンには過去を清算するように、そして彼女の将来を憂い 警告もしたが、ジャクリーンは隠していたピストルを持ち出し頭に向ける真似をして、リネットを殺してやりたい。と憎しみをぶつける。

嫌気がさしたサイモンもナイル河をクルーズする船を予約して、ジャクリーンがこれ以上ついてこれないようにする。

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船にはジャクリーンが居ないことで、ほっとするサイモンとリネット。

船旅が始まる。

しかし・・・・・。
(アガサ・クリスティから16に続く)









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