2016年03月23日
アガサ・クリスティから(14) (予告殺人事件#その2)
(予告殺人事件)
●レティシア・ブラックロック
リトル・パドックス館の女主人
●ドラ・バンナー
レティシアの古くからの親友
●パトリック・シモンズ
レティシア・ブラックロックの従弟
●ジュリア・シモンズ
レティシア・ブラックロックの従妹
●フィリッパ・ヘイムズ
かなり美人であるリトル・パドック館の下宿人
●ミッチー
メイド
●イースターブルック大佐
心理学者
●ローラ・イースターブルック
イースターブルック大佐夫人
●エドマンド・スウェッテナム
文学青年
●スウェッテナム夫人
エドマンドの母
●ヒンチリフ
マーガトロイドと養鶏業を営む
●マーガトロイド
ヒンチリフと養鶏業を営む
●ジュリアン・ハーモン
牧師
●ダイアナ(バンチ)・ハーモン
ジュリアンの妻
●ルディー・シャーツ
強盗
村のホテル従業員のスイス人。
殺されてしまう。
●クラドック
捜査課の警部
●ライデスデール
警察署長
●ヘンリー・クリザリング卿
前警視総監
●ジェーン・マープル
セント・メアリ・ミードに暮らすミス・マープル。老婦人。
村人達が必ず目を通す地元新聞に日時と場所明記の上で殺人を予告される。
予告日予告現場リトル・パドック館に野次馬で村人達が集まった。
予告時刻に明かりが消えて、銃声がした。
この殺人予告をパーティーか余興のサプライズと考えていた人達は、灯りがつき、ホテル従業員のスイス人が倒れているのを見て 本当の事件なのだと初めて知る。
警察が動き出し、その時、現場にいたリトル・パドック館の人達および村人達を1人1人調べて行く・・・。
その中で特筆すべきは、このリトル・パドック館の女主人がもうすぐ莫大な遺産を引き継ぐ可能性が高いということであった。
昔ランダル・ゲドラという大資産家の元で仕事をし貢献していたレティシア・ブラックロック。
ゲドラ夫人が亡くなれば、次の遺産は
レティシアが相続する。と遺言書にあり、万が一、レティシアがゲドラ夫人前に亡くなれば、ランダル・ゲドラの妹の子供達ピップとエンマが相続する。とあった。
現在、ゲドラ夫人は病床に伏し、死の間際とされている・・・・・・。
クラドック警部とたまたま、この村に滞在していた牧師夫人の縁故、ミス・マープルは協力をして 事件解決を目指し、調べて行くが・・・・・。
その目をかいくぐって 第2の殺人が起こってしまう。
次の犠牲者は、レティシアの古くからの親友ドラ・バンナであった。
親友を亡くしたレティシアの喪失感は測り知れなかった。
古くからの大切なものをなくしたのも同じだった。
どこかにレティシア・ブラックロックの次に莫大な財産を相続する権利を持つピップとエンマがいたとしたら?!
事件の中で捜査は進められていく。
狙われているかも知れない上、古くからの親友を亡くしたレティシア・ブラックロックはひどく落ち込んでいた。
一方で、養鶏を営むマーガトロイドは、同業者のヒンチリフに現場での立ち位置から、事件当日のことを見てたはず見れたはずと言われ 、なんとか思い出そうとしていた。
しかし、いくら考えあぐねても何も思い出せず、ふと気づくことがあった。
つまり見ていないのだった。
本来、あるべきはずのものを・・・。
彼女もまた殺されてしまう。
事態は緊迫した中、次はミス・マープルが行方不明となってしまう。
ミス・マープルの行方不明も 心配のあまり、レティシア・ブラックロックを一層落ち込ませていた。
そんな落ち着かない状況下にリトル・パドック館のメイドが、とんでもないことを言い出す・・・。
以上が簡単なネタバレしないギリギリラインのあらすじである。
前回に書いたヒントの大粒真珠。
ミス・マープルが女性ならではの感性で、その真珠に見ていた側面とは・・・・。
(予告殺人)も また前述の作品群と同じくアガサ・クリスティを代表する作品であった。
(アガサ・クリスティから15に続く)
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