2016年03月22日
アガサ・クリスティから(12) (予告殺人#その0=予告殺人事件へ行く前に。)
(予告殺人事件)に行く前に。
アガサ・クリスティには、優秀な探偵が幾人もいる。
中でもエルキュール・ポアロとミス・マープルはかなり有名である。
生みの親であるアガサ・クリスティ自身が、こよなく愛したミス・マープルの事件を取り上げようと思う。
ミス・マープルが探偵の時は、アガサ・クリスティの持つ人間観察力に基づく人物描写が増すように思える。
イギリスの小さな田舎町にずっと暮らし、ほぼ外に出たことがないオールドミスの老婦人。
白い雪のような髪に編み物を手にした彼女は、言うのだった。
村の中であった出来事や村のある人に
とてもよく似ている。と。
実際、彼女はこの独特の人間的な推理力で皆が解けずにいる事件を解いてしまうのだ。
短編にも彼女らしいものがあるが、長編への登場も多い。やはり、このブログで おいおい紹介したいと思う。
ミス・マープルが登場する事件は、故に人間模様やその人が持つ個性や人間性が事件のヒントになることが多い。
隠れた個性でさえ、ミス・マープルの穏やかだが、鋭い洞察力であぶり出されるのだ。
(予告殺人事件)もポアロではなく、ミス・マープル登場なのが、とてもよく分かる作品であった。
まず冗談にも思えるような殺人予告から、事件は始まるのだった。
新聞広告に日時、場所指定の上、殺人予告がなされる。
村人達やその家の関係者達は、あまりにもびっくりするその広告に 一部の心配する人を除き 何かの余興か愉快なパーティーのサプライズなのだろうと考える。
(アガサ・クリスティから13に続く)
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