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2017年03月06日

アガサ・クリスティから (100) (ミス・マープルと十三の謎*金塊B)

(ミス・マープルと十三の謎*金塊B)






無敵艦隊の所属のスペインの一艘の船が、スパニッシュ・メインから大量の金塊を乗せてきて、コーンウォールの海岸の有名な難所・蛇岩に乗り上げて難破したという。
皆がこぞって、その船を引き上げて財宝をものにしようと試みて来た・・・そのための会社も設立されていた。






ところが、結局、その会社が破産してしまったため、ニューマンはその事業の権利を安価で手に入れたという。






「一部始終をニューマンはすっかり夢中になって話してくれました。彼に言わせれば、これにはただ最新式の科学的な機械がありさえすればいい。金塊はそこにあるんだから、それをものにできるのは間違いない。とこう言うんです。」






ニューマンのような財産家はほとんど努力しないで成功する・・・レイモンドは世間は得てしてこんなものだと思ったという。
しかもニューマンにとっては、引き上げられた金塊の実際の価値は彼にとってそうたいしたものでもないのだろうと。






ただ彼のあまりの情熱にレイモンドは感染してしまった。

・・・ガリオン船。(15世紀から17世紀にかけてスペインで軍船または貿易船として用いられていた大帆船)
かの船が海岸をただよい、風に吹き流されて黒い岩にたたきつけられて、破壊されるのを目の当たりに見るような気がした・・・ロマンティックな響きを持つガリオン船と「スペインの金塊」・・・小学生のみならず、大人でもわくわくする話だった。






そのうえ、レイモンドはその当時、小説を書いていた・・・16世紀を舞台にしたいくつかの場面もあり、ニューマンの家に泊まれば、小説にも貴重な地方色を添えられると期待もあった。






レイモンドは意気揚々と、行先を楽しみにして、パディングトン(ロンドンの終着駅の名)から金曜の朝、列車に乗り込んだ。






列車の中で懐かしい人物に出会った・・・彼は背の高い軍人のような風貌の警部であった。
以前に書いていたエヴァースン失踪事件の連載物・・・その時に世話になったバッジウォース警部だったのだ。






二人で談笑しているときにレイモンドがポルぺランに行くのだと言うと、警部はこれはこれは不思議なめぐりあわせだ、自分もそこに行く道中であることを明かしたいう。






警部の仕事に対して、詮索好きと思われぬよう、あえて彼の旅行の目的は聞かないようにし、代わりにレイモンドは難破したスペインのガリオン船のことやその土地に対する興味を話した。






ところが驚いたことに警部はそのことをよく知っていたのである。







(次号に続く)




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