2018年05月10日
鉢植え植物を発送する際の梱包方法や固定テクニック
1.はじめに
ときどきオークションの出品物で鉢植え植物を発送することがあるのだが,このような商品の発送に関しては,多少乱暴に扱われても植物体が傷まないような,発送方法とか梱包方法をとらなければいけないが,気を遣っていても往々にして植物が傷んでしまうような事故が起きる
2.鉢植え植物を発送する時は配送業者を信用しない
天地無用やこわれ物の指定をしていても安心ではない,忙しい時は,注意書きなんか見てない,確認してたら時間内に処理できないのでポンポン放り投げたりする,厚さに制限のあるものが,厚さオーバーでもOKだったとかの書き込みを見かけるが,時間に追われて確認してないのである
ゆうパックで鉢植え植物を送った時だが,植物が鉢から飛び出し,土は箱内に散乱,植物自体は折れた状態です,というクレームを受けたことがある,逆さま厳禁やこわれもの指定をしていたにもかかわらず,こういう事故が起きるんである,クロネコでも植物体がつぶれるという事故を経験した
そういう経験を何度かして,鉢植え植物の発送には,ことさら慎重になってきた,ネットでいろいろ調べたり,他の人の方法をまねたり試行錯誤してきたが,最近,ようやくそこそこ納得できる方法にたどり着いた,例として上の写真の鉢物を左の箱に入れて送るということで手順を説明したい
3.鉢植え植物を発送する時に使う箱の準備
発送用の箱自体は近所のスーパーや量販店で無料で入手してる,発送する植物によりけりだが,私は箱に持つ部分があれば,変な持ち方をして落としてしまった,というような事故が,多少は防げるだろうということから,できるだけ写真のような手がけ穴が開いてる箱を利用している
写真の箱は2L入りのペットボトルが6本入っていた箱だから,このような手がけ穴で,12kgまでは耐えられるということになる,私が発送する鉢物は,大きくてもせいぜい6号鉢とか7号鉢で,重量的には,ほとんど5kg以下だから,今のところこれで十分対応できている
また,手がけ穴が開いてない箱の場合は,上のように自分で穴を開けている,カッターで3辺に切り込みを入れて内側に折り返して,折り返した部分をガムテープで留めればいい,この手がけ穴で対応できないような重量物は,別途持ち手を付けている,その方法は別記事で紹介(詳細は→こちら)
4.鉢植え植物を発送する時の梱包方法(鉢の固定)
私は発送に使用する箱については,実際は見た目をよくするために,内面と外面を反転してから使うのだが,今回は内部の撮影があるので,写真がわかりやすいように反転しないで使用する,なお箱の内面と外面の反転方法は別記事でまとめてあるので参考にしてほしい,(詳細は→こちら)
◆鉢を固定する段ボールの作成−1
まず下の写真のように段ボール箱の短辺より10〜20cmくらい長い段ボールを準備する
強度の関係から写真で言えば左右の切断面に段ボールの波が見える方向で使うこと
◆鉢を固定する段ボールの作成−2
黒い線の部分に先のとがったものなどで切れ込みを入れて折りを付ける
下の写真のように段ボール箱の内側にちょうど入れ込めるようにする
◆鉢を固定する段ボールの作成−3
次に鉢のフチがちょうど引っかかるような丸い穴をカッター等で開ける
事前に,よく利用する鉢ごとに半径を計測しておけば作業がスムーズ
5.鉢植え植物を発送する時の梱包方法(箱に固定)
上記の鉢を固定する段ボールができたら,実際にその穴を開けた段ボールに鉢を固定して,発送用の箱に収納する作業を行うわけだが,その手順について説明しよう
◆鉢底をビニール袋で覆う
湿気で段ボールがふやけてしまわないように鉢底をビニール袋で覆う
表面が乾燥してるように見えても鉢底は湿気があるのでこの作業は必須である
◆固定用段ボールに固定する(鉢土固定無し)
適当な大きさの段ボール片で鉢の縁を固定する
段ボール片の固定は後述するホッキスの親玉みたいな器具を使用する
◆固定用段ボールに固定する(鉢土固定有り)
鉢土がほぼ固まっていて,こぼれるような心配が無ければ上の方法でいい
鉢土がこぼれる心配が有る場合はプチプチ等で押さえてから固定する
◆発送用段ボール箱に移して固定する
葉などが段ボールの壁面にできるだけ触れないような位置に置く
折り部分をガムテープで固定してとりあえず固定作業は完了
◆発送用段ボール箱内で植物を固定する
高さがある植物等は揺れによる傷みが懸念されるので必要なら内部で葉の固定を行う
下の写真のように状況に合わせてカットしたポリシート等を利用して固定する
6.鉢植え植物を梱包する際の便利器具
実際に段ボール片で固定する際に使用した,ホッチキスの親玉みたいな器具は以下の製品である,アメリカのBostitch(ボスティッチ)というメーカーが出してる,688-P6C-8 1/4”ステープルプライヤーという製品である,針については日本のMAX社のマックス針5019を使用してる
製品名や型番で検索すればすぐに見つけられるだろう,Amazonでは本体が7,000円くらい,MAXの針が5,800本入りで2,200円だった,ちょっと高いように感じる向きもあるだろうが,いろいろ使ってきて,使い勝手はこの製品が一番である,それにきわめて頑丈で,ほぼ一生ものだと思う
7.おわりに
実際問題として鉢植え植物の発送はかなり難しい,専用の段ボール箱なども市販されているが,それを使ったとしても確実に安全が保証されるわけではない,要は運送中の取り扱われ方次第である,最近は運送業界はかなり状況が厳しいようだが,発送後は事故が起きないように祈るしかない
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