1.はじめに
オークションの商品発送用に,購入した新品の段ボール箱を利用してる人が,経費削減したいので,使用済みの段ボール箱を再利用してもいいかどうか,との問いに対して,ほとんどの人が,箱が正常な形で,目立った汚れとかが無ければ,再利用の段ボール箱でOKとの回答が多かった
2.段ボール箱の再利用について
ということで,段ボール箱の再利用方法であるが,少しでも送付する相手に対して「発送にはそれなりに気を遣ってますよ」という雰囲気をアピールするために,ちょっと手間はかかるが使用済み段ボール箱の内面と外面を反転してから再利用することをおすすめする
使用済み段ボール箱には,表面に商品名や会社のロゴとかが印刷されてるし,場合によっては,マジックの書き込みや伝票なんかの跡もあったりする,このため見た目があまりよろしくないのだが,これを内外反転してしまえば,外見的にはきれいな段ボール箱に変身させることができる
3.再利用に使う段ボール箱の入手について
とりあえず元になる段ボール箱を手に入れる必要があるが,たいていのスーパーやホームセンターなどは「ご自由にお使いください」って段ボール箱を置いてるコーナーがある,ホームセンターなどは,ちょっとした家具なんかも扱ってるから,大きくて頑丈な段ボール箱が手に入る
なお使う箱は,お菓子や飲料等が入っていたような箱は問題ないが,芳香剤や入浴剤など,においの強いものが入っていた箱は,場合によっては箱の方に香りが残ってることがあるので利用しない方がいい,自分は大して気にならない程度でも,敏感な人もいるからトラブルの元になる
4.段ボール箱を再利用する具体的手順
以下に実際に段ボール箱の内外を反転する方法を示す,撮影の関係でかなり小さい箱を使用しているが,大きな箱でも基本は同じである,ただ段ボール箱の形状によっては,ちょっと工夫が必要な状況が生じることもあるだろうが,状況に応じて対応してほしい
なお,切断にはカッターナイフを使用する人が多いと思うが,作業にはケガをしないように十分に注意を払って実施してほしい,特に定規は刃のあたる面が金属になってる「カッター用定規」の使用をおすすめする,ペラペラの薄いプラ定規などは,カッターの刃が乗り越えて来て危険である
◆まず段ボール箱の外側に残ってるガムテープや張ってある送り状等を可能な限りはがす
◆次に段ボール箱を平らにして接着部分で切断する,切断は矢印の部分で切断する
◆矢印で示したこの5mmくらいの耳の部分は,次に箱型に戻すときのために残しておく
◆残りの接着されてた部分をはがして除去する
◆次に箱の短辺の部分を3〜5cm程度残して切除する
◆切除しないと箱に戻したとき短辺が持ち上がってしまうことがある(特に厚手の段ボールの場合)
強度が心配で切断したくないときは両面テープで底面にくっつけてしまうという手もある
◆内面を外側にして切断した部分を合わせてガムテープで留める
◆箱形に組み立ててから長辺の中央の合わせ部と短辺の両端をガムテープで留める
◆最終的なできあがり,右がBefore,左がAfterで,並べると違いがよくわかる
5.きれいに見える再利用段ボール箱で評価アップ
上の写真,右の無加工の段ボール箱と内外面を反転した左の段ボール箱,両者を見比べてほしい,さらにこの両方の段ボール箱に配達伝票はもちろん,こわれもの指定や配達時間指定等のラベルが貼られた状況を想像してほしい,見た目の優劣は言うまでもないだろう
手間はかかるが,オークションなどの場合は,よい出品者を印象づけることができるし,高評価が集まれば,新しい入札参加者やリピーターの確保にもつながる,この手間は宣伝経費と割り切ればいい,ガムテープの費用は必要だが,段ボール箱自体はタダだし,あとは自分の労力だけである
6.段ボール箱を再利用する場合の注意事項
内外面を反転すると,本来床におかれていた底面が内面の底になることになる,この面が運搬時のスレなど汚れが目立つような場合は,カットした段ボールやプチプチなどを敷いて見た目を工夫しよう,基本的には汚れた箱は使わないほうがいいが,やむをえず使用する場合は注意しよう
7.段ボール箱を再利用する際の便利な小道具
この段ボール箱の再生作業を頻繁に行う人は,下のフィンガーガードという製品を使用することをおすすめする,私は一度段ボールの折れ目でカッターが滑って,左手にけがをした経験があるんだが,その後は必ず使用している(ゆうパックのサイズあわせのためカット作業が増えた)
接着用のテープは,ニチバンの「布粘着テープ
オルファのカッターの場合,切れ味が落ちたら刃を折るのだが,折った刃を入れる小道具として,オルファ「安全刃折器ポキL型」なんてものも準備しておけば万全である,真ん中のミゾに刃を入れて傾ければポキンと折れて安全で作業性もいい(以前はペンチで挟んで折ってた)
段ボール箱の切断時,底の方になにかないと机とか傷ついてしまう,以前は不要な段ボールを下敷きにしていたが,すぐに切り傷だらけで使い物にならなくなるので,写真のカッターマットを購入した,1cmの目盛りがあって,カット作業等に便利である,いろいろなサイズがある
8.おわりに
日本人にとっては,商品を包んでる箱自体も商品の一部であり,中の商品だけでなく,箱にも同じような気遣いを要求する人が多い,昔DELLが,日本は外箱のカドがつぶれてるだけで返品する,パソコンは正常なのに,なんで?,という話を聞いたことがあるが,いかにも日本らしいお話である