2016年02月15日
実は強いぞ! 日本の農業 週刊ダイヤモンド 特集BOOKS
★★★☆☆
本の概要
年々、農業従事者の高齢化や、それに伴う農業人口の減少、そして耕作放棄地の増加や農協の保守的な姿勢など、日本の農業を衰退させる要因は拡大してきている。
しかしその一方で、農業を志す若者が増えたり、企業が新規に農業に参画したり、指導や体験を提供するプロが増えたり、耕作放棄地を復活させたり、ITなどの技術力でより効率化させたり、さらにはTPPをチャンスと捉えることで、活気づいている人たちもいる。
いまだ残っている問題点にもスポットを当てつつ、活気づいている様々な事例を紹介することで、全体的には前向きな内容となっている。
感想など
元気な事例をいくつも見ることができたので、なんだか元気が湧いてきた
農業にも新しいことや面白さを見いだせるということを、事例をもって紹介してくれてる感じ。
ただし、新規参入企業のうち約2割が数年で撤退したことなども触れられており、それなりに厳しい道であるという旨もきちんと書かれていてよかった。
黒字にするには、ただ良いものを作れば良いというわけではなく、当然ながら採算や売り方も良くなければならない。当たり前なんだろうけど大事なことなんだと改めて認識させられた。
また、農業に従事していきたい個人にとっての注目点として、これら企業との契約農家という事例も随所で書かれていた。
体験農園から初めて後に本格的に従事する人もいるということで、新規参入者らの熱も感じ取れた。
一方で、JAそのものや、JA頼みの生産性の低い農家にとっては、転換を図らない限りこれからは難しくなってくるだろう、という示唆も読み取れた。
農業関係の他の本
小さい農業で稼ぐコツ 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円 中古価格 |
タグ:農業
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by myreading at 23:13| 社会・ビジネス --- ビジネス