2015年12月31日
Exam Ref 70-695 Deploying Windows Devices and Enterprise Apps (MCSE)
Exam Ref 70-695 Deploying Windows Devices and Enterprise Apps (MCSE) 新品価格 |
★★★★☆
本の概要
洋書。MCP資格試験の一種である70-695 の試験内容について解説されている。
試験対策としてだけではなく、該当する範囲に関する実用書としても十分に使えると思われる。
具体的には、組織内のPCに対してWindows OSやアプリケーションを自動的または半自動的かつ効率的に一括でインストールやアップデートするための、色々な技が説明されている。
その際、ユーザーのデータを旧環境から新環境に効率的に引き継ぐやり方についても書かれている。
ここで説明されている一連の流れに必須となるソフトウェアは、配布物であるWindows クライアントとそれを管理/操作するためのWindows Server、そして関連するMSの各種無償提供ツールである。有償のSCCMについても書かれており、これがあればより強力に自動化させることができる。
アプリケーション配布操作としては、MS Office の自動展開についても多くのページが割かれている。
本書の対象のバージョンは、主にWIndows 8系、Windows Server 2012、System Center 2012 R2、MS Office 2013 辺りである。
感想など
70-695 を取得したくて試験の参考書を探していたところ、日本語版が見当たらなかったので、やむを得ずこの洋書を購入した。
だが、結果的にはそれで良かったと思う。このような参考書を洋書で読むのは初めてだったけど、もしかしたらこういう技術的な文章というのは英語のまま読んだ方がはるかに頭に入りやすいのではないかな。英語がそこそこ読めるなら。
というのは、以前に別のMCP試験を受ける際に、日本語の参考書を読んだことがあったんだけど、なんだか頭に入りにくい印象があった。翻訳の良し悪しにもよるのかもしれないが。
英文も、ネイティブ・スピーカーではない私にとっても分かりやすく、簡潔な文章という印象を受けた。知らない単語に出くわしても、辞書をひきつつ読めば、英語の勉強にもなるし。
恐らく著者が何人かいるようで、箇所によっては少し砕けたというかやや口語寄りな表現になっているように思え、少し難しく感じる部分もあったが、それはそれで勉強になった。
内容そのものは、全体的にとてもわかりやすかった。
しかしながら、読むための技術的な前提知識として、Windows に関するある程度の知識も必要となってくる。それはこの本の序章にも具体的に書かれている。
PowerShell に関する基本的な知識も必要となる。この本に書かれているほとんどのことはGUIで操作できるけど、PowerShell における同様の操作方法も都度紹介されていた。これらは試験にも出ると書かれている。
この本で書かれていることは、ほぼ全ての操作をマイクロソフト製品で行う。
例外としては、ネットワークのリソースを事前に調べるのにWireshark が勧められていることとか、PC本体でPXEブートの設定を変更するには、当然ながらPCごとの操作方法に準ずることとか。
また、各項目ごとに、関連するMSページのURLも書かれている。詳細まで知るには、恐らくそのウェブページまで都度見る必要が有る。また、Microsoft Virtual Academy についても書かれている。試験対策を万全にするなら、これらのリソースにも目を通さなくてはならないだろう。
この本を読んで、デスクトップ版Windows とWindows Server さえあれば、あとは無償のMSツールをいくつか加えるだけで、実に様々な効率化ができるんだということを思い知らされた。すぐにサードパーティの製品に飛びつく前に、これらMSの基本的製品の機能を知っておいた方がよいのかもしれない。
次のステップの試験の本
タグ:Windows 展開
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posted by myreading at 13:42| 実用・教育 --- 学習参考書