2017年03月26日
サラリーマンのままで副業1000万円
新品価格 |
★★★★☆
本の概要
文字通りまずはサラリーマンのまま副業をしつつ、後にラットレースから脱して小労所得を得る仕組みを自分で維持できるようになることで、ミニマムリタイヤして、無理せず不安なく+たまにはちょっとした贅沢ができるくらいな感じで生きれるようになろう、という内容。
著者が副業で年商1000万円になるまでの経緯や考え方から、具体的な実践方法まで、分かりやすい文体で書かれている。
年商1000万円までの道のりとして、まずは自分自身による労働と節約術による貯金から始まり、株、不動産、そしてブログなどを使ったセルフブランディングというような流れが紹介されている。
また、窮屈にならない節約例も紹介されている。
労働者として優秀になってかつハードワークの継続によって消耗しながら過剰な幸せを享受しつつ年収1000万円稼ぎ続けなければというプレッシャーと共に生きていくのか、それとも新たな発想と工夫によってあまり無理せずちょっぴり贅沢な収入を得ながら自分自身の等身大の幸せを見つけていくのか。このような「幸せ」に対する考え方についても、一石が投じられている。
感想など
文体が親しみやすく、好感を持ちながら読めた。
ネットゲーム的な比喩やネットスラングみたいな用語を多々用いているのも面白い
また、著者の自虐的な自己史感も、面白いだけではなくとても共感できた。特に、新卒時代がまさに就職氷河期であったことや、IT運用の仕事で35歳になっても年収300万を超えないところなどが。
私は著者の3歳年下のようなのだが、私も同じく氷河期の新卒でありIT運用もやっていたため、著者のすり減っていた状況をかなりリアルに想像できるが故に、共感できるとともに同情の念も抱くことができた。
しかし彼が私と決定的に違うのは、この本に書かれているように、その後副業から成功を収めているということ・・・
自身のことを「マジメ系クズ」と自虐されているが、著者の紹介欄に書かれてあった学歴などからして、地頭は相当良いのであろう。その地頭+氷河期という困難を最大限のバネにしてきたところが凄いと思う。
著者自身の大まかなテクニックを、ケチることなく書いていそうなところも良かった。
しかし当然ながら、実際に株とか不動産を始める場合の細かなところや、本当に自分自身が実践してみてOKかどうかのチェックについては、別の複数の本などを用いて学習しておく必要はありそうだ。
私もこの本に刺激されたので、怖がらずしかし冷静に、副業的な一手を打ってみたいと感じた。
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