JR貨物で発覚したこの組み立て作業時の圧力の問題。
この分では、遅れて、まだまだデータ改竄の報告が出てきそうだ。
Yahoo!より、
東京メトロが“列車の車輪の組み立て作業のデータを改ざんしていた”と発表
9/18(水) 14:56配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN
https://news.yahoo.co.jp/articles/acd806dec44a499c9d4a87762b5a619031e1df0c
記事より、
東京メトロはきょう、161の車両で車輪の組み立て作業のデータを改ざんしていたと発表しました。
東京メトロによりますと、グループ会社の「メトロ車両」は車輪を組み立てる作業中に、基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、基準値に収まるようデータを改ざんしていたということです。
不正は地下鉄日比谷線を除く161の車両で見つかり、最大でおよそ34%を超える圧力がかけられたものも確認されています。
東京メトロが車両を調べた結果、159の車両で安全確認できましたが、有楽町線・副都心線を走る残る2つの車両については基準を大きく上回る圧力がかかっていたため、使用を中止しているということです。
国土交通省はJR貨物のデータ改ざん問題を受け、全国の鉄道事業者に緊急点検の指示を出していて、その中の点検で不正が発覚したということです。
コメント
東京メトロの車輪組み立てにおけるデータ改ざん問題は、日本の鉄道業界に対する信頼を揺るがす重大な問題です。今回の不正は、車輪を車軸に圧入する際に基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、データを基準値内に改ざんしていたというものです。この問題が明るみに出たのは、JR貨物での輪軸組み立て時の不正発覚を受け、全国の鉄道事業者に対する緊急点検が行われた結果です。JR貨物の不正は、圧力が基準を超えた際にデータを差し替えるという類似の問題を含んでおり、両者の不正は根本的に共通しています。
1. 安全性への影響
車輪や車軸に基準以上の圧力がかかると、部品に微細な損傷が生じ、運行中に重大な故障や事故を引き起こすリスクが高まります。特に、鉄道は日々多数の乗客を運ぶ公共交通機関であるため、一度安全性が損なわれると、その影響は甚大です。東京メトロの場合も、161両で不正が発覚し、2両では基準を大きく超えていたことが確認され、運行を中止せざるを得ませんでした。
2. 不正の広がりと背景
今回のメトロの問題は、JR貨物での不正発覚に続くもので、両者ともに「圧力を基準内に収めるためにデータを改ざんする」という手法が共通しています。現場でのコスト削減や再作業を避けるために、不正が行われた可能性が高く、この問題は単なる個別のケースではなく、全国的に広がる可能性があることが懸念されます。既に国土交通省は他の鉄道事業者にも点検を指示しており、さらに多くの不正が発覚する可能性があることを示唆しています。
3. 信頼性の低下と業界全体への影響
日本の鉄道業界は「安全で正確」という評判を築いてきましたが、今回の連続する不正発覚により、その信頼性は大きく損なわれています。特に東京メトロとJR貨物という大手事業者が関与していることから、他の鉄道会社にも厳しい監視が続くでしょう。これにより、業界全体での信頼低下が避けられず、さらなる影響が広がる可能性があります。
4. 再発防止と業界全体の改善
東京メトロは、すでに該当車両の運行を停止し、安全確認を進めていますが、今後は業界全体での安全管理の強化が急務です。JR貨物の不正も含め、全国の鉄道事業者はコンプライアンス教育や品質管理を徹底し、透明性を確保する必要があります。また、不正が全国的に広がらないよう、厳しい監査と再発防止策が求められます。
今回の不正は、現場の効率やコストを優先するあまり、安全性が犠牲にされた結果です。今後、鉄道業界全体がこの問題を教訓に、再発防止策を徹底し、乗客の信頼を取り戻すための努力を続けることが不可欠です。
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