2019年06月10日
臨床ニュース がん5年生存率は67.9%と発表 膵がんで9.2%と部位別で差も 国立がん研究センター
(がんサバイバーの生活の質が問われる!)
臨床ニュース
がん5年生存率は67.9%と発表 膵がんで9.2%と部位別で差も 国立がん研究センター
Online2019年4月17日 (水)配信 癌
国立がん研究センターは4月9日、
2008〜10年にがんと診断された約14万人の5年生存率は67.9%だったと発表した。
部位別では、
前立腺がんや乳がんなどが90%を超えた一方、
膵がんは10%を下回る結果となり、
診断や治療面での課題が浮き彫りになった。
調査は、08年から10年にかけて全国がんセンター協議会に加盟する32施設で、
診断・治療を行った14万675例が対象。がん以外で亡くなる影響を除いて生存率を算出した。
◎治療法進歩で改善傾向も
その結果、
全部位の5年生存率は67.9%で、
97年から1999年にかけての62.3%と比較すると、
改善傾向がみられる結果となった。
22種の部位別では、
最も高かったのは前立腺で100%。
乳(93.9%)、
甲状腺(92.8%)、
子宮体(85.7%)も高かった。
一方、最も低かったのは膵で9.2%だった。
気管・肺小細胞(17.7%)、
胆嚢胆道(28.0%)も低かった。
全体的な5年生存率が向上したことについて国がんは、
「化学療法や放射線治療、早期発見の進歩が貢献していると考えられる」と分析。
「免疫チェックポイント阻害剤などが登場しているため、さらなる延長が期待できる」と見通した。
一方で、
がんの部位によっては十分な治療法がなく、
治療成績に結び付いていないケースもある。
若尾文彦がん対策情報センター長は、
「古いデータで今の患者にそのまま合致しない面もあるが、
部位によって進行や治療薬の反応に差がある」と指摘。
「住民健診など定期的な検診をしっかりと受けてほしい」と呼び掛けている。
国がんでは、他部位の5年生存率や、10年生存率についてもホームページ上で公表している。(https://ganjoho.jp/public/index.html)
臨床ニュース
がん5年生存率は67.9%と発表 膵がんで9.2%と部位別で差も 国立がん研究センター
Online2019年4月17日 (水)配信 癌
国立がん研究センターは4月9日、
2008〜10年にがんと診断された約14万人の5年生存率は67.9%だったと発表した。
部位別では、
前立腺がんや乳がんなどが90%を超えた一方、
膵がんは10%を下回る結果となり、
診断や治療面での課題が浮き彫りになった。
調査は、08年から10年にかけて全国がんセンター協議会に加盟する32施設で、
診断・治療を行った14万675例が対象。がん以外で亡くなる影響を除いて生存率を算出した。
◎治療法進歩で改善傾向も
その結果、
全部位の5年生存率は67.9%で、
97年から1999年にかけての62.3%と比較すると、
改善傾向がみられる結果となった。
22種の部位別では、
最も高かったのは前立腺で100%。
乳(93.9%)、
甲状腺(92.8%)、
子宮体(85.7%)も高かった。
一方、最も低かったのは膵で9.2%だった。
気管・肺小細胞(17.7%)、
胆嚢胆道(28.0%)も低かった。
全体的な5年生存率が向上したことについて国がんは、
「化学療法や放射線治療、早期発見の進歩が貢献していると考えられる」と分析。
「免疫チェックポイント阻害剤などが登場しているため、さらなる延長が期待できる」と見通した。
一方で、
がんの部位によっては十分な治療法がなく、
治療成績に結び付いていないケースもある。
若尾文彦がん対策情報センター長は、
「古いデータで今の患者にそのまま合致しない面もあるが、
部位によって進行や治療薬の反応に差がある」と指摘。
「住民健診など定期的な検診をしっかりと受けてほしい」と呼び掛けている。
国がんでは、他部位の5年生存率や、10年生存率についてもホームページ上で公表している。(https://ganjoho.jp/public/index.html)
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