2019年01月06日
性的に活発な高齢者は幸福度高い
性的に活発な高齢者は幸福度高い
初研究 2018年12月26日 06:10
触れたり、抱きしめたり(ハグ)することで、幸せホルモン『オキシトシン』が分泌される。
ハグやキスが幸福感を高めてくれる。
その延長線上にセックスがあり、男性ではセックスが、女性ではキスや愛撫にウェートが置かれるのは、何も高齢者に限ったことではない。
さて、性的活動が活発だと高齢者の幸福感が高まることを示す初めての研究がSex Med(2018年12月12日オンライン版)に発表された。
以下、メディカル・トリビューンから
英・Anglia Ruskin UniversityのLee Smith氏らによると、
高齢の男女を対象に性的活動と生活の楽しさとの関連を検討したところ、
性的に活発な高齢者はそうでない高齢者に比べて幸福度が高かったという。
(関連記事「在宅認知症患者の半数が性的に活発」)
男性ではセックス、女性はキスや愛撫が高スコアと関連
Smith氏らは、コホート研究である英国縦断的加齢研究(English Longitudinal Study of Aging;ELSA)に参加者した高齢者6,879人(50〜89歳)のデータを解析。
男性3,045人(平均年齢64.4歳)および女性3,834人(同65.3歳)を対象に、
過去1年間の性的活動と高齢者のQOL評価のために開発されたCASP(Control, Autonomy, Self-Realization and Pleasure)-19を用いて評価した"人生の楽しみ(Enjoyment of Life;EOL)"スコアとの関連について検討した。
その結果、過去1年間に性的活動が活発であった男女はそうでない男女に比べ、EOLスコアがより高かった
(男性P<0.001、女性P=0.003)。
性的に活発な男性では、頻繁な(月2回以上)セックスおよび頻繁なキスや愛撫がより高いEOLと関連していた
(P<0.001)。
性的に活発な女性では、頻繁なキスや愛撫は高いEOLスコアと関連していたが
(P<0.001)、
頻繁なセックスとの有意な関連は見られなかった(P=0.101)。
また、頻繁な(月2回以上)自慰は男女ともEOLスコアの高さとは関連していなかった(P>0.70)。
性活動における問題や懸念は人生の楽しみを低下
性生活への満足度は男性では人生の楽しみと関連していたが
(P<0.001)、
女性では有意な関連はなかった(P=0.132)。
しかし、性的活動時にパートナーと親密になる感情は、男女ともに高いEOLスコアと強く関連していた
(男性P<0.001、女性P=0.001)。
一方、性生活に関する懸念や性機能に関する問題
(男性:勃起および勃起維持の困難さ、
男女:オルガズム達成の困難さなど)
は、男女ともにEOLスコアの低値と強く関連していた(P<0.001)。
今回の研究では、高齢男女における性的活動がEOLと関連することが示された。
Smith氏は「医療者は、高齢者の活発な性的活動が彼らのより高い幸福度に関連していることを認識すべきである。
老後に健康な性生活を楽しめるよう支援することが高齢者の健康増進に役立ち、
高齢者自身と保健サービス持続の双方に利益をもたらす可能性がある」と指摘。
「医療者が高齢者の生活をより豊かにするため、性的活動についてサポートすることは有益である」と述べている。
(宇佐美陽子)
初研究 2018年12月26日 06:10
触れたり、抱きしめたり(ハグ)することで、幸せホルモン『オキシトシン』が分泌される。
ハグやキスが幸福感を高めてくれる。
その延長線上にセックスがあり、男性ではセックスが、女性ではキスや愛撫にウェートが置かれるのは、何も高齢者に限ったことではない。
さて、性的活動が活発だと高齢者の幸福感が高まることを示す初めての研究がSex Med(2018年12月12日オンライン版)に発表された。
以下、メディカル・トリビューンから
英・Anglia Ruskin UniversityのLee Smith氏らによると、
高齢の男女を対象に性的活動と生活の楽しさとの関連を検討したところ、
性的に活発な高齢者はそうでない高齢者に比べて幸福度が高かったという。
(関連記事「在宅認知症患者の半数が性的に活発」)
男性ではセックス、女性はキスや愛撫が高スコアと関連
Smith氏らは、コホート研究である英国縦断的加齢研究(English Longitudinal Study of Aging;ELSA)に参加者した高齢者6,879人(50〜89歳)のデータを解析。
男性3,045人(平均年齢64.4歳)および女性3,834人(同65.3歳)を対象に、
過去1年間の性的活動と高齢者のQOL評価のために開発されたCASP(Control, Autonomy, Self-Realization and Pleasure)-19を用いて評価した"人生の楽しみ(Enjoyment of Life;EOL)"スコアとの関連について検討した。
その結果、過去1年間に性的活動が活発であった男女はそうでない男女に比べ、EOLスコアがより高かった
(男性P<0.001、女性P=0.003)。
性的に活発な男性では、頻繁な(月2回以上)セックスおよび頻繁なキスや愛撫がより高いEOLと関連していた
(P<0.001)。
性的に活発な女性では、頻繁なキスや愛撫は高いEOLスコアと関連していたが
(P<0.001)、
頻繁なセックスとの有意な関連は見られなかった(P=0.101)。
また、頻繁な(月2回以上)自慰は男女ともEOLスコアの高さとは関連していなかった(P>0.70)。
性活動における問題や懸念は人生の楽しみを低下
性生活への満足度は男性では人生の楽しみと関連していたが
(P<0.001)、
女性では有意な関連はなかった(P=0.132)。
しかし、性的活動時にパートナーと親密になる感情は、男女ともに高いEOLスコアと強く関連していた
(男性P<0.001、女性P=0.001)。
一方、性生活に関する懸念や性機能に関する問題
(男性:勃起および勃起維持の困難さ、
男女:オルガズム達成の困難さなど)
は、男女ともにEOLスコアの低値と強く関連していた(P<0.001)。
今回の研究では、高齢男女における性的活動がEOLと関連することが示された。
Smith氏は「医療者は、高齢者の活発な性的活動が彼らのより高い幸福度に関連していることを認識すべきである。
老後に健康な性生活を楽しめるよう支援することが高齢者の健康増進に役立ち、
高齢者自身と保健サービス持続の双方に利益をもたらす可能性がある」と指摘。
「医療者が高齢者の生活をより豊かにするため、性的活動についてサポートすることは有益である」と述べている。
(宇佐美陽子)
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