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2015年04月26日

本紹介 No. 009『密教曼荼羅ー如来・菩薩・明王・天』

『密教曼荼羅ー如来・菩薩・明王・天』

前回、密教で最も重要な尊格である大日如来とその他の尊格についての本を読みました。

しかし、両界曼荼羅に含まれる尊格の数と種類から考えても、理解したい尊格がまだたくさんあるのでなにかいい本がないかなと・・・

まあ、ネットや辞典でちょこちょこ調べれば全部わかるはずなんですが、一貫性というか流れというか、本を読む方が楽なので何か本を探します。

というわけで、見つけたのがこれ、

久保田悠羅とF.E.A.R. 著 
  『密教曼荼羅ー如来・菩薩・明王・天』(新紀元社 2000)



で、この本が届いてすぐに中を開いてちょっと笑ってしまったwww

実はこの本、ゲームやSFのための資料本として作られているようなのです。

右上に「Truth In Fantasy 52」とあって、ここに気がつくべきだったかもしれないし、著者にF.E.A.R.とあるのが何かな?とおもっても良かったかもしれない。

この本の巻末に「Truth In Fantasy」シリーズが載っているのですが、例えば『幻想世界の住人たち』や『幻の戦士たち』といったタイトルの本が並んでいます。

また、F.E.A.R.とあるのはFar East Amusement Researchの略で、「極東娯楽研究所」とでも訳せばいいでしょうか。

「娯楽」というとあまりイメージが良くないとおもわれるかたもいらっしゃるかもしれませんが、現在日本で最も広く親しまれているのが娯楽ではないでしょうか。

それはさておき、いわゆるお堅い仏教本だとか宗教本だとかとは異なり、SF関連の資料本としての密教曼荼羅関連本とはなんぞや?という気もしてちょっと眉につばをしながら読んだりしてみました。

そして、当たり前といえば当たり前ですが、大変しっかり書かれています。当たり前ですね。

いや〜すごい情報量です。これは好きじゃないとできない仕事です。

そして、密教や仏教に直接関わっていない、極端な言い方をすれば興味のない方にも密教やその尊格についてなにかしか情報を供しようという強い意気込みを感じます。

・・・と、このまま全体の話に入ってしまいそうですので、いつもどおりにまずは構成から
構成

A5 サイズ、横書き、298ページ、イラストはモノクロ

はじめに密教にういての概説があり、それ以降は四章立てで各章は、

 第一章 如来
 第二章 菩薩
 第三章 明王
 第四章 天


となっています。

各章ごとに分類された尊格がイラスト入りで100尊ほど紹介されています。

読みやすい辞書というおもむきの解説本です。

章立ての他にも付録とコラムがあり、コラムには仏の世界や曼荼羅の基礎知識について細かくまとめてあったり、またコラムには地獄や七福神の話や神道との比較など独立した内容の話が挙げられています。
内容

内容としては、仏教や密教の研究者ではない方々が執筆したことにより、平易な文章でわかりやすく、また、宗教家の方々にとっては当然のことで今更書く必要がないことや書くことによって煩雑になるので省かれる内容についても事細かく書かれています。

一方で、非常に残念ながら明らかな間違いと思われる記述もいくつか散見されます。とはいえ、まあ、どの本にも間違いはあります。

著者が宗教諸派の内側にいるかか外側にいるかと内容の真偽の別は関係ありません。内側にいると教義の縛から逃れにくいですし、外側にいるからこそみえてくることもあります。傍目八目といったところでしょう。

それはさておき、上でも書きましたがすごい情報量です。様々な考え方や歴史的な流れについてどんどんまとめています。読み物として非常に面白いです。

膨大な情報量なので一度読んだだけでは覚えきれませんが、読みやすいので気軽に調べるのにちょうどいいです。

一方で、尊格のイラストは日本画に慣れ親しんだ身としてはちょっと違和感があって・・・といっても好みの問題ですね。

そのほかに、ちょっと気になる点として、『密教曼荼羅』というタイトルの本なのですが、密教についても曼荼羅についても全体として言及が多いというわけでもありません。

各尊格も両界と別尊とか胎蔵界と金剛界とかを明確に分けて記述しているわけでもありません。

タイトルの割に密教にも曼荼羅にもとくに注意を払わずそれぞれの尊格についての情報をまとめているという印象です。

思いがけずの内容でしたが、「Truth In Fantasy」シリーズの他の本なども読んでみたくなりました。
曼荼羅作図とのかかわり

三昧耶会の下絵を描き始めたので、今後理解すべき尊格が増えますので本書はその意味でとても役に立つでしょう。

ただし、直近の問題として、本書には三昧耶形が描かれておらず、その意味においては使えなかったので残念です。

三昧耶形に特化した本もあるかもしれませんが・・・それってあまり一般的ではないように思いますのでもう少し専門書寄りの本を探さないとダメですかね。

ちなみに、前回、前々回紹介した大法輪閣の本とは異なり参考文献も載っています。それも、他の仏教関係の本とことなりちょっと軽めの本も含まれているので、読むのにちょうどいいと思います。

本好きなので参考文献一覧があるとワクワクします。

子供の頃、「1日に何冊本を読めば一生のうちで何冊読めるか?」なんて計算をしたクチです。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ




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posted by mandalazu at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介
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