2019年06月03日
嬉しそうな男性一人の宿泊客
私が勤務しているラブホテルは規模が大きくないので
フロントを一人で切り盛りしています。
一般的なフロントの業務と言えば
防犯カメラでロビーや通路、駐車場に出入りしている
利用客などを視認することも含まれているのですが
フロントが一人だけの場合、電話の応対やタオルたたみ、
洗濯、食事作り、ウェルカムドリンクを客室へ運ぶ。
食器洗いなど雑務もこなしているので
ぶっちゃけ四六時中、防犯カメラ映像を
リアルタイムで監視するのは不可能です。
そして、例によって勤務中に
パタパタと雑務をこなしている時
利用客が客室へチェックインしました。
私が勤務しているホテルでは夜の時間帯は
休憩利用か宿泊なのかを電話で聞いて
宿泊の場合は料金を前払いしてもらうシステムなので
客室に電話をかけると男性客は「宿泊で」と答えました。
通常の宿泊料金を前払いでいただき、その後
男性客がウェルカムドリンクの
ライムサワーを一杯、希望されました。
多くのラブホテルがそうだと思うのですが
宿泊客や休憩利用の場合、一人一杯
ウェルカムドリンクサービスが受けられるので
一部屋で二杯の無料ドリンクを用意できるシステムになっています。
男性客は一杯しか注文しないけど
後から「もう一杯」と言われて持っていくのも二度手間ですし
一人がウェルカムドリンクを飲んでるのに
お連れの方が飲まないのも気まずいのではと思いました。
「もう一杯、ウェルカムドリンク注文できますがよろしいですか?」
「でも一人一杯ですよね? ぼく一人なので」
「え、お一人なんですか!?」
「はい」
なんと男性客は一人で宿泊だったのです。
防犯カメラを見ていなかったので
フロントの私は男性が一人で客室に入ったということに
全く気付かず電話で会話をしていたのでした。
ウェルカムドリンクは一人一杯につきサービスとなっていますから
厳密に言えば一人での宿泊なら一杯しか提供できないのですが
その男性客は通常の宿泊料金を支払い済み。
つまり金銭的には二人宿泊と同等のサービスを受けても良いはずです。
しかし男性側が自ら一杯と言ってる訳だし
新人フロントの身で仮にもホテルのルールを
積極的に破るわけにもいきませんから
ウェルカムドリンクは一杯だけ客室に持っていきました。
その後、何杯か有料の
アルコールドリンクを注文され
客室に持っていきました。
わざわざ通常料金でラブホテルに宿泊するということは
デリヘルでも呼ぶのかな?と思っていたんですが
女性を呼ぶ気配もなく、翌朝の早朝六時頃
その男性客の部屋からフロントに電話がかかり
「帰ります!」
「チェックアウトでよろしいですか?」
「はい!」
「ご利用ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さいませ」
「はい!」
という感じで朝早くから明るく帰って行かれました。
実はその男性がチェックインしたのは
夜の23時頃でチェックアウトが朝6時
つまり実質、7時間弱の滞在だったのに
通常の宿泊利用(しかも土日料金)だったので
一人利用だと、かなり割高なはずなのに
男性客は気持ちよく一部屋(二人宿泊分)の
宿泊料金を支払っていかれたので
私は不思議に思いました。
後で清掃の関係もあり、客室を見ると
大きなローションのボトルがゴミ箱に捨てられていたので
一人でローションを使用されていたのだと思われます。
自宅で自由にローションを使えない人が
ラブホで思う存分、一人
ローションプレイを楽しんだのかな?
まぁ、ラブホ側としては特にクレームもなく
通常料金で気持ちよく帰って頂けて
かなりありがたいお客様です。
一応、ラブホテルによっては一人宿泊の場合
公式HPなどで割引クーポンなど
お得な割引サービスがある所もありますので
事前にネットのサイトでチェックすると
通常より安くラブホテルを
利用できるかと思います。
ちなみにお風呂でローションを利用する場合、
浴室の床に付着したローションが流れにくく
メイクさんによる清掃が大変な場合もあるそうで
清掃しきれなかったローションで後のお客様が
浴室内で足をすべらせやすくなる。
最悪、転んで頭などを強打するという
事案が発生することもあるらしいので
ローションをご利用の際は極力、
周囲にまき散らかさない範囲で楽しんで頂けると
ラブホテル側としては助かります。
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