去年から狙っていたWi-Fi機能付きSDカードを購入しましたので、
本日はそちらのレビューです。
Wi-Fi機能付きのSDカードは数社から発売されています。
パイオニアはEye-Fiと言う製品ですが、
Classと言うSDカードそのものの書き込み性能を示すレベルがあまり高くなかったり、
カードの容量に対する価格そのものが高価だったりしましたので、
なかなか手が出せずにいました。
ですが、最近になって価格の安いものも発売されてきましたので購入してみた訳です。
購入したのはコチラです。
トランセンド Wi-Fi SD 16GB
いくつかの製品の中から、これを選んだのは、Class10のSDでありながら、
価格が安い事が決め手でした。
本当は32GBのカードを購入したかったのですが、
こう言ったWi-Fi SDカードは機能的に発展途上であると思われる事が1つ、
また、様々なサイトで確認してみたところ、不具合と言いますか、
相性問題的な事象が発生している様にみえましたので、
ここは今後買いかえる(or買い足す)事を前提に安価な16GBモデルを購入したのです。
さてカードの実物はこんな感じです。
見た目、重さ、特に大きな違いは感じませんね。
と、言いますか、ラベルデザインもノーマルのSDと大差ないので、
逆にもう少し違うデザインにしてくれないと間違えてしまいそうですw
ちなみにカード本体以外の部分で言いますと、同梱されている説明書ですが、、、
英語版の説明だけでした。
私は楽天の最安ショップで購入したので、輸入品なのかもしれません。
まぁ、私はそこそこ英語はいける方ですし、
英語がダメでもかなりビジュアルに富んだ説明書なので
あまり苦労はしないと思いますが、注意は必要かもしれません。
とは言え、SDカードはSDカードです。
カード本体に特別なスイッチが設けられている訳ではなく、
普通にカードに挿入し、カメラのスイッチをオンにしました。
で、予め専用アプリをインストールしてあったiPadからアクセスさせてみました。
ところが。。。
「再スキャン」のボタンを押して、アプリの画面に表示されるのは、
「Wi-Fi SDネットワークが見つかりません。」と言う冷たいお返事だけです。
つまりアプリ(iPad)はSDカードにアクセス出来ないのです。
暫くは何が起こっているのか分かりませんでしたが、
マニュアルを見て理解出来ました。
iPad本体の「設定」の中のネットワーク設定でWi-Fiの設定を変更しないとダメなんですね。
まぁ当然と言えば当然です。
ただ、アプリの表示の具合・挙動をみていると、
アプリが自動的に接続を確立させてくれる様に見えたのです。
さて、マニュアルにある通り、
SSIDを WIFISD
PWを 12345678
と入力しました。
PWセキュリティーに指定はなかったのですが、”WPA2”を選択しました。
すると、さっくり接続され、初期設定画面に入る事が出来ました。
ネットワーク関係の設定がそのままってのはマズイので、変更を施しました。
見ず知らずの人に勝手にアクセスされても、画像がダウンロードされても困りますからね。
もちろん設定画面に入るためのパスワードも変更しました。
さて、接続が確立されると、早速テストです。
どんな感じで転送されるのか動画に収めてみましたのでご覧下さい。
いかがでしょうか?
お世辞にも転送速度は速いと言えませんね。
付け加えなくてはならない事項として、これは確認のための転送である事です。
実際にファイルそのものをiPadにコピーして保存させている訳ではないので、
個人的にはちょっと予想外の遅さでした。
私個人の利用目的としては、撮影したその場で画像のチェックを行いたい訳で、
そういう意味では、SDカードをPCに移したりする事無く、
iPadやiPhoneの画面で詳細を確認出来るのは非常にありがたく、
他に代わりになる製品・サービス・方法はありません。
ですから、これぐらいの遅さは私に限っては、まぁ我慢すべき範囲です。
ただ用途によって個人差は大きいと言えるでしょうね。
また、連写を行った時の挙動ですが、
iPad側で自動表示されるのは連写の一番最後の写真だけです。
このあたりも注意が必要ですね。
もちろん、撮影が終わった後では、ゆっくりとカード内の撮影した写真や撮影したムービーを
閲覧、ダウンロード出来ます。
最後に、当然な事ですが、カメラの電源が入っていない時には、
SDカードのWi-Fiはオフになりますし、当然カード内のデータにアクセスする事は出来ません。
私は普段、バッテリーを長持ちさせるため、1分でスリープする設定にしてあったのですが、
とりあえず5分に設定を変更する事にしました。
一旦スリープになり、Wi-Fiが切断されると、次にカメラをオンの状態にし、
Wi-Fi SDカードとiPadが接続され、データが転送できる状態になるまで時間がかかるのです。
更に言うならば、自宅ではWi-Fi SDカードに通電されなくなり、一旦Wi-Fiがオフになると、
iPadを他のWi-Fiネットワークを探し、今度は自宅用のWi-Fiネットワークに接続されます。
そうすると次回にカメラをオンにしてSDカードからWi-Fi電波を発しても
iPad側では自動的にネットワークが切り替わりませんので、
再び手動によるネットワークの切り替え操作が必要になる訳です。
こう言った面倒さにも覚悟が必要と言えそうですね。
ま、何度も書きますが、それでも私個人はこのカードの有用性を感じています。
素晴らしい製品だと思います。
今後はカメラ、カード共にこの様な機能の最適化・進化が進むものと思われますが、
現状では使い勝手や用途の事を検討した上で購入された方が良さそうです。
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