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2018年01月13日

地つ巻 第2帖

今は闇の世であるから夜の明けたこと申しても、誰にもわからんなれど、夜が明けたらなるほどそうでありたかとビックリするなれど、それでは間に合わんのざぞ、それまでに心改めておいて下されよ、この道信ずれば、すぐ良くなると思うている臣民もあるなれど、それは己の心のままぞ、道に外れたものは誰れ彼れはないのざぞ、これまでのやり方スクリと変えねば、世は治まらんぞと申してあるが、上の人苦しくなるぞ、途中の人も苦しくなるぞ、おまわりの言うこと聞かんようになるぞ。
九月十六日、ひつ九のか三。


「夜が明けたらなるほどそうでありたかとビックリするなれど、それでは間に合わんのざぞ、それまでに心改めておいて下されよ」
「この道信ずれば、すぐ良くなると思うている臣民もあるなれど、それは己の心のままぞ、道に外れたものは誰れ彼れはないのざぞ」
「これまでのやり方スクリと変えねば、世は治まらんぞと申してあるが、上の人苦しくなるぞ、途中の人も苦しくなるぞ」

ここまでは、なるほどと思うのですが、また、突然の謎です。
「おまわりの言うこと聞かんようになるぞ。」
これは、時代的な背景があるのでしょうね。現在では、「お巡りさん」は地域の安全を守ってくれる頼りになる、道案内もしてくれる親切な存在で、親しみを込めて呼ばれています(交番が少なくなっているのは残念です)が、戦時中は、むしろ住民を監視し、取り締まる役目が重要だったからでしょう。
ですから、「監視も取り締まりも出来なくなるぞ」ということになります。

だって、「悪」が無くなるんですもの。「善」も当たり前になって無くなりますが。


posted by mydears at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地つ巻
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