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2017年11月16日

天照大神の謎(1)三貴子

天照大神は、ご存知の通り、古事記にも記される女神です。伊弉諾尊が筑紫日向の阿波伎(あはぎ)原で禊をした際、左目を洗った時に生まれたのが天照大神とされています(ちなみに、右目で月読命、鼻が須佐之男命とされてます)。これが、三貴子と呼ばれる所以ですが、古事記の中では、須佐之男命は暴れん坊、月読命に至っては殆ど存在感が無い扱いとなっています。それなのに貴いとはどういうことでしょうか?

これには、古事記を誰が作ったかということが重要です。結論から言いますと、天武天皇なのですが、実は、お妃であった持統天皇がその鍵を握っていると思われます(藤原不比等が助けた)。

持統天皇は、天武天皇の崩御の後、その実権を握りますが、自分の孫である文武天皇に皇位を継がせるために物語りを創作したのではないかということです。

つまり、持統天皇が天照大神、文武天皇が瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)として関係を重ね合わせ、自分たちの正当性を世に示したとも解釈できるのです。

従って、最も貴いのは、天照大神であり、それ以外の2貴神はどうでも良い扱いとなったと考えられます。

では、どうしてどうでも良い2人の神様も書き加えたのか。
それは、どうしても排除できない理由があったからだということでしょう。

それについては、次のお話で。

posted by mydears at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 天照大神
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