2010年03月18日
ちいさくなったパパD
ところが、吸ったとたんに、私はせきこんだ。
せきこみながら、外へ飛びだした。
丘をかけおりながらも、ずっとせきをしていた。
せきこみながら、外へ飛びだした。
丘をかけおりながらも、ずっとせきをしていた。
せきがおさまったのは、丘の下の遊び場まできたときだった。
古タイヤのブランコが風にゆれている。
すべり台の金属板は朝の光をあびて、きらきらひかっている。
さわやかな空気を胸いっぱいに吸い込むと、
忘れかけていたいろんな香りが鼻のなかにふわっとひろがった。
すべり台の金属板は朝の光をあびて、きらきらひかっている。
さわやかな空気を胸いっぱいに吸い込むと、
忘れかけていたいろんな香りが鼻のなかにふわっとひろがった。
私はブランコに腰をおろした。足をゆらすと、どんどん勢いがついた。
よーし、もっと高く!もっともっと!
ブランコがこんなに楽しいものとは、知らなかった。
いつもなら2秒もすれば、かならず飽きてしまう。でも今はいつまででもつづけたい。
あまりの楽しさに、おなかがよじれ、めまいがする。
「やっほー!」私はうれしくなって、かん高い声をあげた。
そのとき、男の子が丘をかけおりてくるのが見えた。
あの子なら、知っている。 「おーい、すごいだろ?こんなに
息子のトーマスだ。 高くまで、こげるんだぞ!」
トーマスとパパが出会っちゃうどうする?・・・・・・まだ、まだ、続くのです。
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